雑誌「美ST」2019年9月号(7/17発行P165~P175掲載)

特集「髪・頭皮の悩みに100問100答!」に慶田院長の監修記事が掲載されました。

照りつける日差しと高温多湿で、気がつけば汗だくのこの時期。過酷な夏の環境は髪や頭皮にとってもダメージが大きいです。真夏もその後も綺麗な髪でいるために今できる事をご紹介します。

Q 夏の髪&頭皮ってどんな環境ですか?
A 高温&高湿、さらに紫外線の影響も大きいです。
夏は、汗で頭皮がベタつき、紫外線でキューティクルが剥がれやすくなります。また、暑さによる寝苦しさも髪に悪影響を及ぼします。

Q 紫外線による髪&頭皮のダメージってどんなものですか?
A ①キューティクルのタンパク質が壊れてめくれやすい状態になります。②分け目や髪の薄い人は、頭皮が日焼けし炎症することもあります。

よく耳にする「キューティクル」は、ウロコ状に重なり合い髪1本1本覆って、外部刺激から毛髪内部を守り、たんぱく質や水分が失われないように働くのと同時に、髪にツヤも与えています。紫外線の影響でキューティクルが剥がれると、水分や栄養分をとどめておくフタが開けっぱなしの状態になるので、乾燥してパサつきやまとまりの悪さを感じるようになります。また、頭皮が日焼けで炎症を起こすこともあります。ただ、紫外線ダメージは真皮深層の毛母(毛を作る器官)よりも浅いところで生じるので、頭皮の日焼けですぐに髪が抜けることはありません。

Q 夏のヘアケアを怠るとどうなりますか?
A 水分や栄養分が抜けてパサパサに、色素が抜けて髪色が明るくなります。また、プールや海水浴などで髪が濡れた状態で紫外線を浴びるとさらにダメージが大きくなります。

Q 頭皮と毛先、ダメージを受けやすいのはどっちですか?
A 頭皮を守るために髪が紫外線を吸収しています。
髪は黒い色素で紫外線を吸収することで、頭皮に紫外線ダメージを与えないように守る役割があります。ですから、毛先の方が紫外線ダメージを受けやすいと言えます。

Q 髪の紫外線対策は?
A 髪用UVスプレーを使いましょう。また、通気性の良い帽子も効果的です。

Q 飲む日焼け止めって髪や頭皮にも効果的ですか?
A 頭皮には〇、髪には×。
頭皮は肌の一部なので効果があります。一方、毛髪は血液が通っていない死んだ組織なので、体の中からの効果が届きません。髪には塗るか覆うかの紫外線対策をしましょう。

Q 黒い帽子と白い帽子、どっちが紫外線を防げますか?
A 黒です。
ただし、黒は同時に熱も集めるので熱中症の心配がありますUVカット機能がある明るい色が実用的です。

Q ほとんど外出しないのに髪がパサつくのってなぜですか?
A 窓ガラス越しでも紫外線ダメージは受けます。
部屋の中にいても日焼けはします。窓ガラスは紫外線を透過させるため、UVカットフィルムを貼る、UV加工付きのカーテンを選ぶなどの対策もおすすめです。

Q 夏に帽子を被ると薄毛になるって本当ですか?
A 薄毛にはなりません。
加齢による薄毛は、帽子を被る、被らないは関係ありません。更年期以降は、少しずつ毛が細くなっていきます。

Q 紫外線にあたると白髪が増えますか?
A 白髪は増えません。
毛根のバルジ領域という場所に、毛の色の基になる色素幹細胞があり、この細胞が加齢で枯渇すると白髪になりますですから、紫外線とは無関係です。

Q 汗って髪や頭皮に悪いの?
A 頭皮を湿ったままにしておくとバリア機能が下がります。
汗にはミネラルが入っているので、海に入った後のように髪がゴワつきます。
また、汗で頭皮が湿ったままだとバリア機能が下がり、さらに汗をかくと、自分の汗の刺激で肌が荒れる‟汗荒れ"を起こし、かゆみや炎症につながることもあります。

Q 頭が臭い理由は何ですか?
A 頭皮の脂と加齢臭です。
頭皮は、皮脂腺が大きい部位です。皮脂が毛を守る役割をしていますが、空気に触れて酸化することで加齢臭の原因物質『2-ノネナール』が発生し臭くなります。実は10代~30歳くらいまでの若年女性には、花のような甘い香り「スイート臭(Sweet臭)」というニオイが出ていることが分かっています。しかし、30代以降はこの「スイート臭(Sweet臭)」が減るので、アラフォー以降の成熟女性や男性は、加齢臭が目立ってきます。

Q 頭皮がかゆくなるのは汗のせいですか?
A 汗で頭皮環境が悪くなり湿疹になることもあります。
頭皮環境が悪くなりと、バリア機能が崩れて湿疹になることもあります。シャンプーのすすぎ残しも刺激になるので気をつけましょう。汗や汚れを優しく洗い、シャンプーやトリートメントはしっかりすすいで、頭皮をきちんと乾かすことが基本です。

Q 朝&晩のシャンプー、これって洗いすぎですか?
A 夜シャンプーをしたら、朝はお湯で洗い流すだけでOK
ニオイが気になるようなら朝晩洗っても大丈夫です。たとえば朝はシャンプー剤を少なめにする、あるいはぬるま湯で流すだけにしましょう。ぬるま湯でも、汗やほこりはかなり落ちます。そのかわり、夜はシャンプーを使って丁寧に洗うなどメリハリをつけましょう。
シャンプーは頭皮の皮脂や汗だけでなく、髪についたスタイリング剤なども洗い流す役割を担っています。頭皮だけ、髪だけを洗うのではなく、両方をバランスよく洗ってください。
また、洗う際は、直接だと泡立ちにくいのでまずはお湯でしっかり髪と頭皮をすすぐこと。汗やほこりはぬるま湯でかなり落ちるので、髪をかきわけつつ丁寧にその後で、手にとって少しゆるめたシャンプー剤を軽く泡立て、髪の根元につけますさらにお湯を足して泡立てつつ、全体を丁寧に洗いましょう。

当院ではお肌のエイジングケアと共に『女性の薄毛』のご相談が増えています毛髪再生と抜け毛・白髪予防などに関わる機能性ペプチドを注入する『Dr.CYJ.ヘアフィラー』 や女性の薄毛や抜け毛を改善する「飲む育毛剤」内服薬 『パントガール』 女性の遺伝性脱毛症(FAGA:女性の男性型脱毛症)の原因を抑制し、薄毛を改善する外用薬『パントスチン』世界初の育毛フィラー『Dr.CYJヘアフィラー』に含まれる"頭髪の再生を促す機能性ペプチド"含有の育毛・発毛促進エッセンス。『ペロバームローション』 等を組み合わせて一人一人に合った治療のご案内をさせていただきます。
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是非ご一読ください。


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