雑誌「anan」No.2247 2021年4月28日号 (4月21日発売)

特集「肌トレ&髪トレ最前線2021」(掲載P18~P27)に慶田院長の監修・取材記事が掲載されています。

【トラブルに負けぬため、鍛えよう!「肌トレ&髪トレ」最前線2021】
マスクの下で起こる肌の変化、そしてストレスや血行不良による髪の変化...。今欲しいのは、どんな環境下でも動じない"肌と髪"。そのために必要なケア方法&アイテムをご紹介させていただきました。2021年はたくましく、すこやかな「美」を目指しましょう!

■トラブルを回避するには"保湿"が肝!バリア機能アップ大作戦!
長引くマスク生活や加速する大気汚染の影響で、これまで以上に肌の揺らぎやトラブルに悩む人が急増しています。外的刺激に負けない肌を育てるために、健康的な肌の基本であるバリア機能を見直しましょう。

◎肌の揺らぎと密接に関係する"3大トピックス"

Topic① 急増中の『マスク皮膚炎』その原因とは?
昨年から肌悩みのトップに君臨するのが『マスク皮膚炎』です。原因は、今までとは違うマスクの下のイレギュラーな環境にあります。マスクをしていると、熱がこもって皮膚温が上昇します。その結果、汗や皮脂の分泌が増え、蒸れやかぶれが起きます。そのマスク内の汗や皮脂をそのまま放置すると危険です。汗に含まれるミネラルなどの成分が刺激となって炎症が起こり、かゆみ・赤み・湿疹が生じる「汗荒れ」や、皮脂量増加による「ニキビ」などのトラブルが起こりやすくなります。

Topic② 肌の潤いを守るバリア機能とは
肌の揺らぎは、肌の角層の"バリア機能"が大きく関係しています。バリア機能とは、外界の大気汚染物質や花粉、細菌、ウィルス、化粧品類などさまざまな刺激から肌を守り、同時に肌の水分を内側に留める働きのことです。「①皮脂膜」「②天然保湿因子」「③細胞間脂質」この3つの要素から成る、表皮のいちばん外側の外界と接している角層に存在しています。
特に「細胞間脂質」は細胞の隙間を満たして角層の働きを支える、バリア機能のおよそ8割を担う大切な組織です。刺激物資、洗いすぎなどの外部からのダメージに加え、栄養不足、睡眠不足、過剰なストレスなどによっても、量や質が低下し、肌の乾燥を引き起こします。また、加齢とともに減少するので、細胞間脂質をサポートする"セラミド"を意識的に補うことが重要です。
当院の『セラミドバリアクリーム』は、天然セラミドを主成分にした高機能保湿クリームです。水分保持力や抗炎症作用が高く、ゆらぎ肌の改善が期待できます。テクスチャーも良く、幅広い世代に人気です。

Topic③ 肌の治安を守る『皮膚常在菌』に注目が。
近年、美容業界で注目されている"菌活"がスキンケアの領域にも浸透してきました。人の肌には、美肌菌を代表する「表皮ブドウ球菌」、悪玉菌と呼ばれる「黄色ブドウ球菌」、環境次第で善玉菌と悪玉菌のどちらにも転ぶ「アクネ桿菌」など、300種以上の菌が生息しています。これらをバランス良く共存させることが美肌のカギです。美肌菌を育てる効果的なスキンケアは、徹底的な"保湿です。美肌菌はしっとりした環境を好みます。

■夏のマスクはニキビの温床! その原因と症状は?
マスクの下での体温&湿度の上昇や、生活様式の変化で募るストレスなど、最近はニキビの原因が増えています。anan本誌のアンケートでわかったニキビの悩みの実態を受け、原因と対処法を伝授させていただきます。

~どんな時にニキビができますか?~
・生理前
・食生活が乱れた時
・ストレスが溜まっている時
・マスク
・睡眠不足

1. 実は、生活習慣の乱れこそニキビの最大の敵
ニキビの原因は実に様々です。食事、睡眠、腸内環境、運動習慣、ストレスコントロールの5本の柱が整っていないと、ちょっとしたきっかけでブツッと出現します。バランスのとれた食事と十分な睡眠時間、適度な運動習慣を身につけることが大切です。軽い運動やストレッチをして体の循環を高め、消化・吸収の効率アップをしましょう。便秘はニキビの大敵。腸内環境を整える食事にもこだわりましょう。


2. 蒸れ×皮膚温上昇で「マスクニキビ」も急増中
マスクの影響か、顎やフェイスラインのニキビに悩んでいる人が増えています。マスクの付け外しや着用時の会話などで肌とマスクが擦れると、物理的刺激で肌が防御反応を起こし、角層を厚くします。角層が厚くなると、毛穴の入り口が硬くなり皮脂が溜まり、ニキビの原因になります。さらにマスクをしていると呼吸が浅くなって肌に十分な血液が巡らず、トラブルが起こりやすくなります。

3. ストレスとニキビも密接な関係が
知らず知らずのうちに溜まっているストレスもニキビの要因になります。"ストレスニキビ"と言うように、慣れない生活様式などによる精神的なストレスもニキビと関係しています。ストレスを感じると、交感神経が優位になり、心も体も緊張して戦闘モードになります。体の末梢まで栄養が届かなくなり、肌のターンオーバーが乱れてニキビができやすい状態になります。

■3方向からのニキビケアで原因菌を撃退しましょう!

ニキビケア①:赤みを帯びてきたらまずは抗炎症ケア
赤く熱を帯びたニキビは炎症を起こしている状態です。いつものスキンケアを、鎮静効果のある成分を含んだアイテムにシフトしてみましょう。抗炎症作用がある成分の代表として覚えておくといいのが、「グリチルグリチン酸2K」、「ナイアシンアミド」、「トラネキサム酸」の3つです。炎症を抑えることで、ニキビを素早く鎮静する効果が期待できます。また、植物成分では「ティートゥリー」も有名です。
★当院のおすすめ:『ナビジョン TAホワイトエマルジョンⅠ
トラネキサム酸と資生堂の独自開発成分4MSKを配合した美白乳液です。
ただし、これらの成分は人によって合う、合わないがあるので、肌に違和感があったら使用を中断しましょう。炎症がひどく、痛みを伴う場合は、一度皮膚科に相談してください。

ニキビケア②:抗酸化成分で発生予防&ニキビ痕対策を
肌老化の原因として知られる活性酸素も、過剰に発生すると肌のターンオーバーが乱れ、ニキビができやすい状態になります。「ビタミンC」は抗酸化に優れているので、ニキビや毛穴が気になる人にもおすすめの成分です。ビタミンCを補給するため市販のドリンクを飲む方もいると思いますが、糖分も多く含まれているので注意が必要です。糖質こそニキビの大敵と言えます。
★当院でおすすめ:『ヘリオケアウルトラD』・『ソルプロプリュスホワイト
活性酸素からお肌と眼を守るサプリメントです。強い抗酸化作用に加え、美白効果も期待できるので、色素沈着によるシミやニキビ痕も軽減してくれます。また、当院では内服薬も処方しています。肌老化を防ぐために、抗酸化作用のあるサプリメントで補いましょう。

ニキビケア③:肌のターンオーバーを優しく促すケアも
ニキビレス肌の第一条件は、"滞らない肌"になることです。適正なターンオーバーを繰り返すことで、ニキビができにくい肌になります。代謝成分としておすすめなのが「レチノール」です。シワ改善で注目を集めていますが、ターンオーバーを整えて毛穴の詰まりを解消してくれる働きがあり、ニキビ痕の黒ずみにも効果的です。
★当院でおすすめ:『ナノメッドVAエッセンス
医療機関ならではの高濃度の純粋レチノールを含んでおり、メラニンを含んだ古い角質を剥がれやすくし、ターンオーバーを整えてくれます。明るくつるんとした新しい肌が生まれる力をサポートします。

■炎症が進んだニキビのケアはクリニックでケア。
炎症が進み自分でケアをしても改善が見られなければ、保険治療でも毛穴の詰まりを解消する外用薬を処方してもらえるので、まずはお近くの皮膚科に相談をしてみてください。生理前のニキビで悩んでいるなら、婦人科で低用量ピルを処方してもらうのもひとつの選択肢です。
当院のような美容皮膚科であれば、「ケミカルピーリング」や「フォトフェイシャル」で代謝を促しニキビの治りを早めたり、「プラズマシャワー」照射で悪玉菌を殺菌し、美肌成分を注入して肌状態を整える治療法もあります。当院は皮膚科専門医が在住しており、お肌の状態から最適な治療を提案します。肌のトラブルにお悩みの方はご相談にいらしてください。

★当院でできる主な治療
・『ケミカルピーリング』:フルーツ酸で肌の角質をごく薄く溶かし、毛穴の詰まりを解消。白ニキビができにくい肌に。¥16,500(全顔)
・『フォトフェイシャル』:ニキビやニキビ痕のケアに。顔全体に穏やかな光を照射し、痛みや腫れもほとんどなし。¥30,800(全顔・初回)
・『プラズマシャワー』:プラズマがニキビの原因の悪玉菌を殺菌。細胞間を一時的に緩め、様々な薬剤を導入。¥22,000~(全顔・初回)

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