雑誌『婦人公論』 2018年12月25日・1月4日合併特大号(12月11日発売 P98~99掲載)

特集:ボディのうるおいを守るには「塗る」以外のケアも大切です!「ドクターが教えるお風呂対策講座」に慶田院長の監修記事が掲載されました。

保湿剤を塗ってもボディの乾燥が気になる!
実は、「塗る」ケアと同じくらい大事なのが、「入浴中のケア」です。
正しいお風呂の入り方を覚えて、今年こそうるおった肌を手に入れましょう。

【思い当たったら要注意!ボディの乾燥を自ら促進している可能性が!!】
☑入浴剤はあまり使わない
☑時間がある時は、湯船でリラックスしたい
☑熱めのお湯が好き
☑ボディ洗浄剤は、乾燥しそうだから使わない
☑ゴシゴシ擦らないと洗った気がしない
☑定期的なスクラブが欠かせない

≪洗いすぎないことが、うるおいキープの近道≫
肌のカサつきが気になるのが冬です。乾燥度合いが、年々増していると感じる人も多いのではないでしょうか。それは、加齢により肌機能が低下しているのと、入浴時の洗いすぎが原因です。肌を守るバリア機能は、皮膚の一番表面にある角質層が担っています。
角質層内にある「天然保湿因子」と「細胞間脂質」の働きで潤いは保たれているのですが、加齢により肌のターンオーバーが乱れると、その量が減少してしまうのです。さらに、肌表面を覆って水分の蒸発を防ぐ「皮脂膜」も、加齢による皮脂分泌の減少で薄くなるため、より乾燥が進行します。年齢を重ねるほど乾燥を実感するのはこのためです。
しかもこの角質層は、わずか0.02㎜とラップ程度の薄さで、少しの刺激で簡単に剥がれてしまい、回復するのに数日、遅いと1~2週間もかかります。50代以降の人は、汚れを落とすためにゴシゴシ洗うのが普通と思っている世代ですから特に注意が必要です。皮脂は時間が経つと変質し、かえって肌を乾燥させる要因になるので、汚れはしっかり落とすべきですが、ゴシゴシ洗う必要はありません。最近の洗浄剤は優秀で、泡をのせるだけで、汚れを吸着して除去するように設計されています。肌のしくみや製品の性能を正しく理解して、乾燥を防ぐ入浴法を実践しましょう。

≪しっとりボディを手に入れるための「入浴ガイド」≫
●入浴剤は必ず使うこと
お湯に浸かるだけで、角質層内の潤い成分は溶けだしてしまいます。それを少しでも補うのが、保湿系入浴剤です。配合されている保湿成分は、肌表面に膜をつくり、自前のうるおいを守ります。さら湯の入浴より、肌の皮脂が抜けにくいことが研究でも立証されています。

●体を洗う前に湯船に浸かる
湯船につかるタイミングも大切です。体を洗浄すると、最表面の皮脂膜をはじめバリア機能が損なわれ、無防備な状態になります。すると、自前のうるおいがより流失しやすくなるので、湯船には最初に入るのが望ましいでしょう。お湯が汚れないか気になる人は、足元や外性器など汚れが気になる部分だけ先に洗って浸かるようにしてください。

●泡でなでるように洗う
汚れには、不要な皮脂が混じっているため、洗うときは洗浄剤を使いましょう。ただし、泡が汚れを吸着し巻き込んで落とすため、ゴシゴシ擦る必要はありません。擦ると肌を傷つけバリア機能を壊しかねません。最近の洗浄剤は、のせておくだけで油性の汚れまで落とすほど優秀です。手で泡を行き渡らせるだけで十分です。

●カラスの行水が正解
入浴には、リラックス効果や体を温める効果もありますが、乾燥対策という視点からいうと、湯船につかるのは2~3分が適当です。体を温めたい場合は、数回に分けて入ると良いでしょう。(慶田の場合は、まず湯に浸かり、洗髪後にもう一度浸かり、最後に体を洗って出ます)また、お湯の温度は42℃を超えると一気に脱脂力が増すため、41℃までを目安にしましょう。

●皮脂が少ない部分はサッと洗う
体の部分によって洗い方に緩急をつけると、さらに乾燥が防げます。頭頸部、胸周り、背中の中心、鼠径部、お尻周り、足の裏など皮脂や汚れが多い部分は丁寧に洗い。逆に、肘から先、膝からすねは皮脂が少ないため、サッと洗うようにしましょう。全身を3~4分で洗い終えるように意識しましょう。

お湯につかったときにピリッと感じる敏感肌の人や、何をしても乾燥肌が改善しない人は、一度入浴法を見直してみましょう。
当院では、天然セラミド配合の『セラミドバリアクリーム』が、バリア機能を高め、肌をやさしく守るので人気です。

是非、ご一読ください。

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