雑誌『オレンジページ』 2019年10月2日号(9月17日発売 掲載ページP64)

特集「アラフォー世代の体の悩みを解決!オトナ女子の保健室」に慶田院長の監修記事が掲載されました。

年齢を重ねるにつれて増える、体や心のトラブル。若いころはなかったのになぜ?改善する方法は?そんなアラフォー世代の大人女子の悩みにお答えしました!

【秋になってシミが濃くなってきた気が・・・薄くするには?】
「シミ」といっても、その種類はじつにさまざまです。紫外線によってできるシミが「老人性(日光性)色素斑」。紫外線を浴びると防御反応で表皮の最下層(基底層)に存在するメラノサイトが活性化し、メラニン色素がつくり出されます。
通常、メラニン色素は皮膚のターンオーバーによって排出されますが、紫外線による炎症をきっかけに過剰につくられると表皮に溜まってシミとなります。また、加齢とともにターンオーバーの速度が遅くなるとメラニン色素の排出が滞り、「老人性色素斑」となります。

〈炎症後色素沈着〉
ニキビや虫刺され、湿疹、やけどなどの炎症が起きた後に色素が沈着してできるシミです。肌のこすりすぎなどの刺激も原因になります。

〈肝斑〉
30~40代の女性に多く見られるシミです。両頬、額、あご、鼻の下などに左右対称にできます。女性ホルモンのバランスのくずれによるメラノサイトの活性化のほか、紫外線や摩擦などの刺激が要因とされています。

〈雀卵斑(ソバカス)〉
鼻を中心に左右対称にできる細かい茶色の色素斑。遺伝性で、5歳頃から見られ、紫外線や妊娠で悪化します。

〈脂漏性角化症〉
イボ状に盛り上がった肌色から薄茶色のシミは、「脂漏性角化症(老人性イボ)」の可能性があります。その形や色から、シミと間違えられやすく、特に初期は色が薄く、隆起も目立たないので、間違えやすい状態です。実際に最初はシミだったものが徐々に盛り上がってきて、イボに変化するケースもあります。
30代以降の多くの方が、こうしたタイプのシミが複数混在しています。

【美白剤の内服や外用、レーザー治療などが有効】
■セルフケアでは、シミを消すことはむずかしいので、今よりシミを濃くしないための対策が肝心です。すべてのシミを悪化させる紫外線から肌を守ることは必須です。屋外では日傘や帽子などを使い、日焼け止めは年間を通して塗りましょう。飲む日焼け止めのサプリメント「ヘリオケアウルトラD」で体の内側からも紫外線に対する防御力を高めるのも効果的です。

■スキンケアでは、美白化粧品を取り入れたり、食事では抗酸化作用が高く、紫外線ダメージから肌を守るビタミンA・C・Eが豊富な緑黄色野菜をとって予防をしましょう。

■積極的にシミを薄くしたいなら、皮膚科を利用しましょう。セルフケアでは限界がありますが、適切な治療を行うことで見違えるほど明るくきれいにすることができます。
美白作用のあるトラネキサム酸や、抗酸化作用のあるビタミンA・C・Eなどの内服とともに、美白剤のハイドロキノンや、肌の再生を促すレチノイン酸などの外用薬で治療をします。
「老人性色素斑」や「雀卵斑」を薄くするならレーザー治療も効果的です。「肝斑」や「炎症後色素沈着」の場合、高出力のレーザーは悪化するので禁物ですが、最近は「肝斑」にも有効な『ピコセカンドレーザー』も登場。
また、「脂漏性角化症」は『CO₂レーザー手術(炭酸ガスレーザー手術)』で除去できます。
そのほか『フォトフェイシャルM22』などの光治療や『ケミカルピーリング』などを組み合わせる場合もあります。

シミは種類により治療法が異なるので、皮膚科専門医の資格を持つ医師のいるクリニックを選びましょう。

是非、ご一読ください。

orangep20191101.jpgorangep20191102.jpg

カウンセリング予約

文字サイズの変更