赤ら顔・毛細血管拡張症・酒さ・酒さ性ざ瘡・赤面症

毛細血管とは、動脈から枝分かれしながら次第に細くなっていった表皮の下にある浅いところの極細い血管です。この毛細血管が体の隅々まで栄養や酸素を運び、老廃物を持ち去る働きを行っています。

通常毛細血管は肌表面には見えませんが、毛細血管拡張症はこの毛細血管が何らかの理由で広がり(拡張し)、その部分に血液が滞ることで肌表面に赤い糸状に血管が見えてしまいます。赤ら顔はこの拡張した毛細血管が原因となり、肌表面が全体的に紅潮している状態です。血管は自律神経によって拡張・収縮し、血流量や血流の速度を調整しているため、緊張や興奮、温度の変化などによって肌色が変化する際、毛細血管が拡張している人は拡張していない人と比べ、赤みが強く出る傾向にあります。また、精神の動揺によって強い赤みが出る赤面恐怖症も、毛細血管拡張による反応の一種です。

酒さとは、慢性炎症性皮膚疾患で、症状により3段階に分かれています。鼻、眉間、頬など顔の中心部に、ほてり感を伴う赤みや毛細血管の拡張がみられ、化粧品や石鹸などの軽い刺激でもひりひり感や熱感が生じる状態を第I度(紅斑性酒さ)と呼びます。紅斑性酒さの症状に加えて、赤みや膿みを持ったニキビ(ざ瘡)が多発する症状を第II度(酒さ性ざ瘡)と呼び、多くは閉経後の女性に見られます。鼻や頬を中心に結合組織の増殖を伴って隆起し、腫瘤を生じる状態を第III度(鼻瘤)と呼び、男性に多く見られますが、日本人ではまれです。

主な原因としては皮膚が薄いなどの体質の他、紫外線や、アルコール・香辛料などの多摂取が挙げられます。また女性は閉経前後に悪化しやすいこと、偏頭痛を伴う事が多い事から、血管を拡張させたり収縮させたりする血管運動神経の異常が考えられています。
これらの全ての血管病変はレーザー治療が最も有効です。銀座ケイスキンクリニックではロングパルスNd:YAGレーザーでの治療を行っております。低出力での全体照射(ジェネシス)、もしくは高出力部分照射を症状、肌状態に合わせて照射し、出来るだけ短期間で赤みを改善できるよう治療を行っています。

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