2023年1月20日

雑誌『リンネル』2023年3月号(2023年1月20日発売)

特集 マスクオフしても動じない!" 毎日フェイスメンテナンス"に慶田の監修記事が掲載されました。

lin202301_1.jpglin202301_2.jpglin202301_3.jpg

雑誌『クウネル』2023年3月号(2023年1月20日発売)

特集 最新美容トピックスをチェックして!シワ、乾燥、たるみ...大人の肌ケアのヒントに当院の『VIO脱毛』が紹介されました。

kune202303_01.jpgkune202303_02.jpgkune202303_03.jpg

2023年1月17日

雑誌『美ST』2023年3月号(2023年1月17日発売)

特集 初心者も敏感肌も。ショートダウンタイムでくすみ一掃、肌磨き ‟こっそりつるつる"おうちピーリングに慶田の監修・取材記事が掲載されました。

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2023年1月16日

スネコスパフォルマ注射の効果と特徴

スネコスパフォルマの主成分~特許取得の特別な比率で配合~

『スネコスパフォルマ』は、イタリアの医療用アミノ酸製剤を専門とする研究開発会社であるProfessional Dietetics社(プロフェッショナルダイエティクス)が開発した注入剤で、「非架橋のヒアルロン酸」と「6種類のアミノ酸」で構成されています。大変シンプルな組成ですが、その配合はコラーゲン・エラスチンの産生を促すための最適な比率であることが立証されており、国際・国内特許を取得しています。また、架橋剤や化学物質を含まないため、アレルギーなどのリスクが極めて低い点も特徴です。

非架橋のヒアルロン酸
『スネコスパフォルマ注射』に配合されているのは、架橋されていない(分子同士が化学結合で結ばれていない)ヒアルロン酸です。粘度が低くさらっとした製剤で、皮膚内の水分を保ち、肌に潤いやハリをもたらします。また、ヒアルロン酸はコラーゲンを増やすコラーゲンブースターの一種ですが、ヒアルロン酸単独よりも、複数のアミノ酸と配合することで相乗的に効果を発揮します。

6種類のアミノ酸
アミノ酸は、肌を構成する大切な要素です。うるおいを保つ重要な働きをする角質の天然保湿因子(NMF)はその半分がアミノ酸でできており、肌のハリや弾力を支えるコラーゲンもまた3種のアミノ酸【グリシン(必須)・プロリン・ヒドロキシプロリン等】が繰り返し結合してできています。アミノ酸はお肌にとってなくてはならない重要な成分で、アミノ酸を注射でダイレクトに補充することは若々しいお肌をつくるためにとても有効です。『スネコスパフォルマ注射』には、日本製の6種類のアミノ酸が特許取得のある特別な配分で配合されていますが、私たちが本来持っているコラーゲンとエラスチンを生成する働きを効率よく刺激していきます。

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高い安全性


sunekos_img02.png■主成分アミノ酸の配合比率で、生産国のイタリアの国際特許・日本での国内特許を取得

■欧州安全基準適合の承認である「CE Class Ⅲ」を取得。EUにおいては医療機器としての認可

国際学会や美容業界の大会での受賞歴(歴史あるイギリスの「Safety in Beaty 2019」など)

架橋剤などの化学物質を含んでいないので副作用やリスクが少なく、臨床試験でも安全性が立証されています。


スネコスパフォルマ注射によってどのように肌が再生されるのか

はじめに~皮膚の構造について~
私たちの肌は、「表皮」「真皮」「皮下組織」の3層から成り立っています。その中でも、肌のハリ、弾力、潤いを保ち、表皮と皮下組織を支える働きを担っているのが真皮です。真皮は、縦横に張り巡らされた網目状の「コラーゲン線維」とそれをしっかりつなぎ合わせる「エラスチン線維」からなる丈夫な立体線維構造で、これらのまわりを埋めつくすように、基質とよばれる「ヒアルロン酸」などのゼリー状物質が水分を抱えながら存在しています。これらは「細胞外マトリックス(以下ECM)」と呼ばれ、真皮の8割を占めています。そして、この美肌3大成分は、同じ真皮内にある「線維芽細胞」によって生成されています。

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健康で若々しい肌の維持に重要なECM
近年の研究で、ECMには線維芽細胞を刺激し、常に新しい細胞を生み出し、肌組織を維持していく働きがあることが明らかになってきました。肌の老化が起こるのはECMの恒常性(ホメオスタシス)を喪失したことが影響の1つで、線維芽細胞の数および活性が低下した結果、コラーゲンやエスラチンの減少や水分保持力が低下し、シワやたるみに繋がります。つまり、肌を若々しく保つには、ECMの構造を本来の組成と構造に近い「質の高い状態」に回復させる必要があります。

スネコスパフォルマ注射は、ECMの再生にアプローチ
ECMの恒常性(ホメオスタシス)を回復させるには、水分量(ヒアルロン酸)の保持とコラーゲンやエラスチンを産生させるために線維芽細胞に人工的な刺激(特異的アミノ酸)を与えることが必要となります。『スネコスパフォルマ注射』はこれに着眼し、開発された製剤です。主成分であるアミノ酸は、特許を取得した特異的な組み合わせを持ちます。
ECMを若年時の組成・構造に近い高品質状態に再生することで、線維芽細胞を刺激し、コラーゲンやエラスチンの合成を促し、シワやたるみなどの肌老化、肌ダメージの回復に大きな役割を果たします。スネコスパフォルマ注射が「ECM再生製剤」という新しいジャンルの製剤に分類されているのもこのような背景があります。はじめは2週に1回のペースで4回連続して施術を行うことが大切です。定期的に皮膚再生のシグナルを加えることで、ECMが再生され、線維芽細胞が活性化する下記のような好循環が生まれます。

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コラーゲンとエラスチンを同時に合成
コラーゲンは人の体に存在するタンパク質の一種で、皮膚や骨などあらゆる組織や臓器に分布されています。ただし、一言でコラーゲンといっても、存在する組織部位によって多くの種類があることはご存じでしょうか。現在、コラーゲンは29種類に分類され、そのうち9種類が皮膚に存在しています。真皮にあるコラーゲンのうちI型コラーゲンは約80%、ベビーコラーゲンとして有名なⅢ型コラーゲンは約15%を占めています。また、真皮最浅層の基底膜との結合部にはⅣ型コラーゲンが存在しています。

『スネコスパフォルマ注射』は、健康的で若々しい肌に導くために、単にコラーゲンの総量を増やすだけでなく、ECMの構造を若年時の組成・構造に近い「質の高い状態」にすることを目的として作られています。そのため、I型コラーゲンだけでなく、35歳を過ぎると減少するⅣ型コラーゲンの生成も促します。さらに、今までの治療法には無いエラスチンの合成も促進できる点が画期的です。お肌のハリに欠かせない成分としてコラーゲンやヒアルロン酸は有名ですが、エラスチンは真皮内での割合が少ないため軽視されがちでした。しかし、近年研究が進み、組織の弾力の維持には欠かせない成分として重要視され始めました。エラスチンは、ゴムの様に伸び縮みする性質を担っており、皮膚や血管、靭帯などに豊富に含まれ、しなやかさの元とも言えます。エラスチンもコラーゲンと同様に年齢とともに減少します。特に紫外線によってエラスチンが塊状に変性し「光線性弾力線維症(solar elastosis」」を生じると深いシワの原因となることは皮膚科医の常識です。スネコスパフォルマ注射は、コラーゲンとエラスチンの合成を同時に促進しECMを再構築して、肌を若々しく保つためのメカニズムを呼び覚まします。

スネコスパフォルマ注射の適応部位

『スネコスパフォルマ注射』の効果の現れ方には個人差もありますが、メーカーによる臨床研究の結果では、初回の注入からから120時間後(5日後)には肌のコラーゲンやエラスチンの量が増加することがわかっています。また、注入から約1ヵ月でコラーゲン・エラスチンがさらに増生されて、ツヤ・キメの改善・肌の弾力性が増します。適応部位が幅広く、ボトックスやヒアルロン酸では施術が難しい箇所でも、施術可能なことが特徴のひとつです。

目周りの小ジワ改善
表面の細かいシワ一本一本に注入していくことができます。膨らんだり、動きを止めることなく、ナチュラルにお肌自体にハリを出して、小ジワを目立たなくさせます。まつ毛の周囲の浅いシワ、上下まぶたの浅いシワにおすすめです。

目の下のクマ改善
クマには種類があり、それぞれ原因が異なります。スネコスパフォルマ注射で改善が期待できるのは、目の下の皮膚が薄く下層の静脈血や筋肉の青黒さが透けて見えてしまう「青グマ」や、加齢により、皮膚がハリを失ったことでたるみが生じ影ができる「影グマ」です。真皮内を再構築し、皮膚に厚みをもたらし透けにくくすることで軽減できます。

口角横の細かいカーテンジワ改善
口角の外側にカーテンのようにシワが出来て、思い切り笑えないという方がいらっしゃいます。ボトックス注射や照射治療単体では改善しない、皮膚に刻みこまれた「折りジワ」にスネコスパフォルマ注射を浅い層に面状に打っていくと、ハリが出て目立ちにくくなります。ただし、深く刻まれたシワの場合は、ボリュームを補充できる従来のヒアルロン酸を深い層に注入しつ、浅い層にスネコスを打つといった2層打ちの施術法をおすすめしています。

顔全体の肌質改善(ツヤ・キメ・ハリの向上)
顔全体のハリの衰えや萎みによる老けた印象を改善したいという方は、顔全体への注入もおすすめです。お顔立ちによっては、従来のヒアルロン酸注入でリフトアップさせたり、くぼみに対してボリュームを出してあげた方が、効果的な場合もありますが、ヒアルロン酸注入に対してハードルが高く感じる方や、肌質も一緒に改善したい、全体的にふっくらとハリのある印象にしたいという方におすすめの治療です。肌全体が潤い、ハリが出て毛穴の目立たない艶やかな印象の肌に変化していきます。

首のハリ、小ジワの改善
首は年齢が顕著に現れやすいパーツです。横ジワが気になる場合は、シワに沿って細かく打つと、真皮のコラーゲンとエラスチンの産生が促され、2~3回繰り返し注入すると皮膚のハリと厚みが増してシワが徐々に目立たなくなります。また、首全体の細かいちりめんジワやハリのなさが気になる場合は、全体的にまんべんなく打つと、肌のキメが整い、ツルっと滑らかなテクスチャーに改善し若返ります。尚、年輪状にくっきりとシワが刻まれている場合には、『非架橋タイプのヒアルロン酸製剤(リデンシティⅠ)』や『ベビーコラーゲン注入』をご案内することもあります。また、にわとりの首のような筋状に現れる縦ジワは、広頚筋の張りが原因のため、『ボトックス注射』で緊張を和らげる事で改善します。

手の甲のハリのなさ改善
加齢と紫外線の影響で、コラーゲンやエラスチンは劣化・減少して皮膚を支える力が弱まってくるので、手の甲の皮膚もハリが失われ、シワが増えます。手の甲全体にまんべんなく打つことで、ハリが増して、表面の細かなシワが目立たなくなり、つるんと滑らかなテクスチャーに改善します。また、皮膚の透明感は、メラニン量だけでなく、水分量も大きく影響するので、スネコスパフォルマ注射後は、色調まで明るくなります。脂肪萎縮の改善目的の場合はプロファイロ注入との組み合わせがおすすめです。尚、ボリュームが失われ、血管や腱(けん)が目立つ場合は、『ヒアルロン酸注入(手の甲)』で失われたボリュームを補填し、ふっくらした若々しい手元を蘇らせることが可能です。

アトピー性皮膚炎後の皮膚萎縮、ニキビ痕、傷痕の改善
ステロイド外用剤を長期使用したアトピー性皮膚炎の患者様に見られる皮膚萎縮やシワ、クレーター状のニキビ痕やニキビを繰り返してゴワついた肌質の改善にも効果的です。スネコスパフォルマ注射で、細胞外マトリックス(ECM)の再生と機能改善を促し、真皮の構造を立て直すことで、萎縮した肌そのものを若返らせることが可能です。

スネコスパフォルマ注射の痛み

多くの臨床経験を重ね、繰り返し検証して改善された当院オリジナルのプロトコルにより、針を刺す回数を極力少なくした痛みの少ない治療が可能です。これまで通り、効果の高い外用麻酔のクリームを使用し、十分に冷却した上で、細い針で施術を行います。部分的にチクチクとした軽い痛みと独特の灼熱(カーッとする感覚)が生じますが、注入の瞬間だけです。また、痛みに弱い方には、マッサージガン(皮膚の震動により痛みを軽減)のご用意もあります。痛みの感覚は個人差が大きく、緊張すると強く感じやすいという特徴もあるので、2回目以降は慣れてきます。麻酔のアレルギーがある方は、必ずお申し出ください。

スネコスパフォルマ注射のリスクとダウンタイム

<痛み>注入時に少し <腫れ> 少し(個人差あり) <内出血> ほとんど無し

shutterstock_1019073862.jpgヒアルロン酸の高保水能により、直後は虫に刺されたように腫れますが、粘度の低いヒアルロン酸のため1~3時間程度で平らになってきます。翌日は上眼瞼(上まぶた)には軽い浮腫みが残りますが、他の部位は消えます。目周りの注射は、大切なイベントの直前3日間は治療を見合わせるべきですが、担当医にご相談ください。また、真皮内に細い針で注射するので内出血は出にくい施術ですが、広範囲に多数注射するので針痕の赤みや小さな内出血点が出ることがあります。いずれもメイクでカバー出来る程度のものです。内出血が出た場合は3日~1週間かけて消褪します。内出血が目立つ場合は、『フォトフェイシャルM22(IPL)』照射が有効ですので、早めにご連絡下さい。(目の際と瞼には照射できません)

当日は肌への刺激と負担を最小限にするためメイクをお避け下さい。通常のお化粧、日焼け止めのご使用は翌日より可能です。また、洗顔、軽い入浴は当日から制限はありません。飲酒、サウナ、長風呂、激しい運動は腫れや内出血のリスクを高めるので、当日のみお避け下さい。

スネコスパフォルマ注射の施術頻度や持続について

肌の組織自体に変化を促す治療なので、効果を得るためには、初回は2週に1回のペースで4回集中して施術を受けていただく必要があります。そのため、施術開始は、集中的にご来院できる期間を選んでお受けいただくことをおすすめしております。個人差はありますが、メーカーによる臨床研究の結果では、初回の注入からから120時間後(5日後)には肌のコラーゲンやエラスチンの量が増加すること実証されています。その後、次第に肌組織内のコラーゲンやエラスチンなどが増生されていくため、最終的な結果が肌にでるのは4回目の施術後1~2ヶ月後のことが多いです。多くの方は2回目の施術から2週間後には肌質改善効果を実感します。また、4回の初期治療終了後は、2か月毎に1回、もしくは半年毎に3回連続の繰り返し治療(メンテナンス)すると、効果の持続期間は延長します。効果の持続期間は、施術開始年齢や肌年齢によりますので医師にご相談ください。

スネコスパフォルマ注射の禁忌事項

下記に該当される方は、この治療を受けられないことがあるのでご相談ください。

・過去にスネコス治療で異常反応があった方
・妊娠中の女性
・真性ケロイドの方、異物反応を生じやすい体質の方
・コントロール不良の糖尿病、急性感染症、膠原病、精神疾患
・注入希望部位に未治療の感染症や皮膚疾患がある方

※安全のため、他院での美容医療の治療歴を担当者にお伝えください。
麻酔薬や内服薬に対してアレルギーのある方、喘息の既往がある方は事前にお申し出下さい。但し、今までにそのような経験がなくても、麻酔薬に対するアナフィラキシーショック(呼吸が苦しくなる、血圧が下がるなど)を生じることは極めてまれに起こりえます。その場合は、速やかに適切な処置を致します。

プロファイロの効果と特徴

革新的な特許技術で開発された架橋剤を含まない高純度のヒアルロン酸profhilo_img02.pngプロファイロは、スイス最大の民間多国籍製薬企業「IBSA社」が開発した注入剤です。架橋剤を使わずに、国際特許を取得した「NAHYCO®テクノロジー」と呼ばれる特殊な熱処処理法で、「高分子」と「低分子」のヒアルロン酸を水素結合させた次世代型ハイブリッドヒアルロン酸です。

美容クリニックで使用するヒアルロン酸製剤には、効果を維持するために、従来「架橋剤」という接着剤のような役割の化学物質が添加されています。ヒアルロン酸自体は、元々人の体内にあるものなので、アレルギーを起こすことはほとんどありませんが、この架橋剤にアレルギーや拒絶反応を起こす方が約数千人に1人の割合でいます。これに対して、プロファイロは、架橋剤をはじめとする化学物質が一切含まれていない純度の高いヒアルロン酸製剤で、アレルギーや副作用などのリスクが極めて低い、安全性の高い治療と言えます。

profhilo_img03.jpg2015年にイタリアで販売が開始され、瞬く間に人気が広がり、現在ヨーロッパをはじめとする世界80か国以上で使用実績があります。これまでに50万症例以上が報告がされている他、国際的に著名な賞(AMEC & AESTHETICS)の受賞歴もあり、安全性や効果が世界的に認められています。





浸透・拡散性に優れ、皮膚全層を再構築 プロファイロには、「高分子」と「低分子」のヒアルロン酸が、1本(2ml)に64㎎と高濃度に配合されています。そのため、組織に均一に拡散しやすく、粘着性も高いので、注入部位に馴染んで生着することで自然な仕上がりとなり、さらに効果の持続期間も長くなります。1カ所に注入すると、そこから2cm四方に効果が波及するため、顔・首の場合は、わずか10ポイントで全体に作用します。

また、注入した真皮層への効果のみならず、浸透する過程でその上方の表皮や下方の脂肪層と、多層に働きかけます。その結果、角化細胞、線維芽細胞、脂肪細胞が活性化されるので、皮膚、皮下組織全層にわたる広範囲にリモデリング効果が生じます。

■角化細胞(表皮)の再生作用(角質のターンオーバー促進・蓄積した角質やメラニン色素を排出)
くすみの改善・美白効果

■線維芽細胞(真皮)の再生作用(コラーゲンやエラスチン、ヒアルロン酸の産生を促進)
キメハリが整う・小ジワ・毛穴の改善

■脂肪細胞・脂肪幹細胞(皮下組織)の再生作用(老化や炎症で減少した脂肪細胞を増やす・脂肪萎縮を予防)
ハリ・弾力を高める・ボリュームの回復・リフトアップ効果

■細胞外マトリックスの再生作用
老化によって乱れた真皮の構造を再構築する・レーザーなど照射治療の効果を高める



細胞外マトリックスとは

真皮内には、「線維芽細胞」と呼ばれる肌の若々しさを保つコラーゲンやエラスチン、ヒアルロン酸を作り出している細胞があります。この線維芽細胞を取り囲む部分を総称して「細胞外マトリックス(ECM)」と言います。近年の研究で、この「細胞外マトリックス」が、細胞にとって物理的な足場となるだけではなく、線維芽細胞を刺激し、ホメオスタシス(常に新しい細胞を生み出し肌組織を維持していく働き)を回復させていくことが明らかになっています。

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プロファイロの効果

プロファイロは1本2mlです。下記の各部位で1本使用します。1回で使用できる本数の上限は4本です。必要な本数は、骨格、皮下脂肪量、肌老化の程度、目的により異なります。

■ 頬から口元のたるみ・萎みの改善

■ 額のシワ・まぶたの窪みの改善

■ 首のシワ・たるみ・萎みの改善

■ 手背・手指のシワ・老化の改善

■ 肘のシワ・老化の改善

■ クレーター状のニキビ痕、瘢痕(傷痕)の改善

効果を最大に引き出す注入法

BAP注入法(バイオエステティックポイント注入法) 治療は、基本的に開発メーカーIBSA社が推奨するBAP注入法に基づき行います。これは加齢により真皮の萎縮が生じやすい下顔面1/3への適応と、血管や神経が通っていない解剖学的に安全性の高い箇所に焦点をあて、リスクを抑えつつ効果を最大に引き出す、とても理にかなった注入法です。

1か所につき0.2mlずつ注入し、1回の治療で1本(2ml)使用します。プロファイロは、流動性が高く、1カ所の注入部位から約2cm四方にわたって拡散するので、顔は片側わずか5ポイントに注入するだけでお顔全体に自然に広がります。(首は10ポイント)肌全体を再構築する画期的な治療であるにも関わらず、針を刺す回数は最低限に留めるため、注射を刺す際の不快感を少なくしたい、できるだけ短い施術時間で効果を得たいという方にもおすすめです。

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銀座ケイスキンクリニック オリジナル注入法 顔の大きさ、骨格、たるみの目立つ位置、首の長さ、手の大きさなどは個人差が大きいため、銀座ケイスキンクリニックでは、慶田院長の経験から、注入ポイントを適正化し、一部の分注量を調整することで効果を最大限に高める独自の銀座ケイスキンクリニックオリジナルプロトコールで注入しています。

■例1:顔全体の若返り希望で口元のたるみとくぼみ目が顕著の場合・・・1回に2本4.0ml使用
➡両頬~下顎にBAP注入法で10ポイントに1本2.0ml。額~上下瞼~こめかみにメソ注入法で1.6ml、残1.0mlをマリオネットライン外側の口元のたるみに左右で0.4ml。合計2本4.0ml使用。

■例2:首が長く顎下から首全体のたるみが顕著な場合・・・1回に1.5本3.0ml使用
➡首のBAP注入法で10ポイントに1本2.0ml。顎下~フェイスライン、首外側に0.15mlずつ9か所に約1.0ml注入し残は保管。1か月後の2回目注入時に残1.0mlと追加1本2.0mlの合計で3.0mlを注入。

■例3:両手から指の老化が目立ち、手が大きい場合・・・1回に両手~手指背で1.5本3.0ml使用
➡額や目回りと同様にメソ打ちのテクニックで小さな水玉をたくさん作るように細かく分注。

プロファイロの効果をより高めるコンビネーション治療

プロファイロを定期的に注入することで、肌質改善効果は期待できますが、シワやたるみが深い場合、毛穴の開大が顕著な場合、高齢の場合は、『ウルセラ』『ソノクイーン』『サーマクールFLX』『スカーレットS(ニードルRF)』などのハイフや高周波などを組み合わせて頂くことをおすすめします。熱の刺激により、線維芽細胞が刺激を受けることで、よりコラーゲンの増生効果が高まり、脂肪組織が若返るためリフトアップ効果が上がります。

また、プロファイロはボリュームを出す効果は薄いため、頬のコケなどボリュームを補いたい場合や輪郭形成には、架橋のあるヒアルロン酸製剤を用いる『ヒアルロン酸注入』を併用することで、ナチュラルな若返りが実現できます。深い凹みや影をヒアルロン酸注入で整え、脂肪のゆるみと皮膚の萎縮、シワ感をプロファイロ注入で改善しつつ、合間もしくは前後でハイフ照射、サーマクール照射、スカーレットS照射、タイタン、スマスアップ照射などを受けていただくと、ヒアルロン酸注入量を最小限に、最大の効果をもたらすことができます。

プロファイロの痛み

外用麻酔クリームの効果が十分に効いてから、細い針で施術するので、刺す瞬間は部分的にチクっとした軽い痛みです。プロファイロは非架橋のヒアルロン酸製剤ですが、粘度が高く、浅層に注入するため、注入の5~10秒間独特のじわっとした痛みがあります。痛いのは一瞬で終わるのでストレスはありません。プロファイロは、皮膚の中で拡散・浸透しやすい特長があり、BAP注入法の場合はポイントが少ないので、注入時の痛みの負担が軽い点が魅力で注入治療が初めての方にもおすすめです。お痛みが心配な場合はまず1部位1本の注入をお試しください。ほとんどの方が、1回に2本以上を注入なさいます。

プロファイロのリスクとダウンタイム<痛み>チクチクする程度 <腫れ・浮腫み・凹凸> 2日間注入ポイントに膨疹様のしこり(上まぶたは3~4日程度全体的な軽いむくみ・重さ) <内出血> 無し~針痕が数日程度 

shutterstock_1019073862.jpg皮内注射のため、施術直後から24~48時間程度、膨疹様のしこり(ブヨに刺されたような膨らみ)が出現しますが、時間と共にヒアルロン酸は拡散して膨らみは消失しますのでご安心ください。翌朝には半分以下になりかなり目立たなくなりますが、数日間少し硬さや軽い膨らみを感じることがあります。腫れや赤みを伴う場合や、むくみによる違和感(上まぶたに注入した場合は2日程度軽く浮腫みます)を感じる場合がありますが、いずれも翌日には消褪します。首や手の甲、額など脂肪の薄い部位への施術の場合は、これらの症状の消失まで2~3日かかることがあります。

また、注入治療のため、一時的な内出血が起きる可能性はあります。しかし、注入層は真皮浅層であり、27Gの細い鋭針を用いるため解剖学的に内出血が起こりづらく、そして最低限の注入ポイント(片側5か所)とした「BAPテクニック」を使用することで 内出血の可能性を更に低減させています。直後から通常通りのメイクやスキンケアが可能です。長風呂、激しい運動、飲酒は内出血と腫れのリスクを高めるので、当日のみお避け下さい。プロファイロは自然に拡散することで、組織のリモデリング効果が最大となるので、しこりを揉み解すなど治療部位に対する強いマッサージなどは、1ヶ月半は避けてください。

プロファイロの施術頻度や持続について

プロファイロは直後から効果を感じる方もいらっしゃいますが、本来の効果は、皮膚のリモデリングが進んだ3~4週間後です。ハリや弾力が高まり、肌のキメ、明るさの改善・シワやほうれい線が浅くなるなどの変化が見られます。1回目の施術から効果を得られますが、初回は、1~2ヶ月間隔で同範囲に2回施術を行うと、リフトアップ効果、肌の引き締まりや質感の違いなど、しっかりとした変化を実感できます。また、効果持続期間は半年~1年程度なので、半年後に再注入したり、1年毎に繰り返し治療を続けると、肌のコンディションを維持できます。

プロファイロの禁忌事項

下記に該当される方は、この治療を受けられないことがあるのでご相談ください。

・過去に注入治療で異常反応があった方
・妊娠中の女性
・真性ケロイドの方、異物反応を生じやすい体質の方
・コントロール不良の糖尿病、急性感染症、膠原病、精神疾患
・注入希望部位に未治療の感染症や皮膚疾患がある方

*安全のため、他院での美容医療の治療歴を担当者にお伝えください。
*麻酔薬や内服薬に対してアレルギーのある方、喘息の既往がある方は事前にお申し出下さい。但し、今までにそのような経験がなくても、外用麻酔薬に対するアナフィラキシーショック(呼吸が苦しくなる、血圧が下がるなど)を生じることは極めてまれに起こりえます。その場合は、速やかに適切な処置を致します。
*プロファイロは麻酔薬を含まない製剤のため、キシロカイン(リドカイン)アレルギーの方もお受けいただけます。ただし、その場合は、外用麻酔は用いず、局所の冷却で痛みを緩和して注入します。
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