2022年2月18日

WEB『Webéclat』(2020年02月18日掲載)

ライフスタイルまとめ「50代皮膚のできもの:年齢を重ねると増える"できもの" 。イボ・ほくろ...この"できもの"放っておいて大丈夫?」に慶田院長の監修記事が掲載されました。

ほくろが大きくなってきたり、体にイボができたり...。アラフィー世代になるとなぜか増えるのが"できもの"。年齢を重ねるにつれ、できものができやすくなる理由とは?この"できもの"の正体は?治療法は?そんな疑問や悩みについて慶田院長が解説しています。
 
■脂漏性角化症(しろうせいかくかしょう)■
頭や顔など日光が当たる部位にできやすく、少し隆起した肌色、茶色、黒色の良性腫瘍
脂漏性角化症は表皮の良性腫瘍の一種。老人性イボともいわれ、老化現象のひとつですが、体質によっては20代ごろから徐々に増えてくることも。少し隆起していて表面がざらざら、でこぼこしているのが特徴で、色は肌色から薄茶色、焦げ茶色、暗黒色などさまざまです。頭や顔、首、手の甲など手のひらを除くあらゆる部分にできます。遺伝的素因や、日光(紫外線)による光老化でできるとされ、特に日光に当たりやすい顔、頭、首、背中、手の甲によく見られます。最初は1~2㎜程度と小さいのですが、徐々に大きくなって隆起し、大きいものだと2~3㎝ほどになることもあります。良性腫瘍なので必ずしも治療の必要はありませんが、顔や手の甲などにできて見た目が気になる場合や、髪をとく際に引っかかるなど生活に支障をきたす場合に治療を受ける人が多いようです。
放っておくと、大きくなっていきます。7~8㎜を超えた場合、CO2レーザーで一度にとると傷あとが残りやすいので少しずつとる必要がありますのでお早めにご相談ください。
【できる部位】
頭、顔~首、手の甲、体幹など手のひらや足の裏を除くあらゆる部分にできる。特に、日光が当たりやすい顔、頭、首、背中、手の甲にできやすい。
【色】
色は、肌色や薄茶色、焦げ茶色、暗黒色などさまざま。大きさは1~2㎜の小さなものから、2~3㎝ほどのものまである。
【治療法1:『CO2レーザー』】
CO2レーザーで脂漏性角化症を蒸散させ、皮膚表面からごく浅く削りとる方法。傷はごく浅く、出血もないので傷あとをほぼ残さず治せます。局所麻酔をして行います。CO2レーザー治療後の、再発は少ないですが、脂漏性角化症が大きくて治療でとり残しがあったりすると、再発する場合もあります
【治療法2:液体窒素による凍結療法】
液体窒素で凍結させ、脂漏性角化症の組織を物理的に破砕する方法。麻酔や手術は不要ですが、色素沈着が残りやすく、一度でとれないことが多いので美容的にはあまりおすすめできません。

■色素性母斑(ほくろ)■
年齢を重ねるにつれ、大きくなったり、膨らんできたりと、目立ちやすくなる良性腫瘍
母斑細胞という細胞が皮膚で増殖したものが色素性母斑、いわゆるほくろです。メラニン色素をつくる働きをもち、増殖する皮膚の深さやメラニン色素の量によってほくろの形態は異なり、黒や褐色の平らなものや、盛り上がったイボのようなものまでさまざまです。子供のころからできる場合も、大人になってからできる場合もあり、しだいに大きくなったり、膨らんでいくことがあります。色は時間の経過とともに抜けていき、肌色に近くなっていくことが多いです。良性のものなので放っておいてかまいませんが、気になるならCO2レーザーや手術で切除可能です。顔にほくろが多いと色黒に見えますが、切除することで色白に見えるという利点もあります。
加齢とともに母斑細胞の数が増え、ほくろが大きくなってきたり、膨らんでくることがあります。また、メラニン色素が減って色が薄くなり、肌色に近くなることも。肌色の出ぼくろは、ほくろの最終形といえます。

【治療法1:『CO2レーザー』】
CO2レーザーでほくろを蒸散させ切除します。ほくろは深く入り込んでいるので数回の処置が必要な場合もあります。小さいうちにとると傷あとが目立ちません。6㎜以上のものは2〜4分割して段階的に切除します。
 
■稗粒腫(ひりゅうしゅ)■
目のまわりにできることが多いポツポツとした白い小さな粒状の良性腫瘍
真皮内にできる1~2㎜以内のケラチン物質や細い毛が入った袋状の良性腫瘍で、女性に多く見られます。稗(ひえ)のような白い小さな粒状で、多数できることもあり、多い例では数十個以上できていたケースもあります。まぶたにできることが多いほか、頰、額、陰部にも発生。生まれつき稗粒腫がある場合もありますが、水疱症などの皮膚がはがれるような疾患や、傷などの治癒の過程でできることもあります。真皮の浅い部分にできた袋状の腫瘍なので、皮膚科で注射針やCO2レーザーで穴をあけて、中の白いかたまりを取り出せばきれいになります。

【治療法1:針を刺す】
注射針で小さく穴をあけ、中の白い角質を圧出する方法。小さいものなら傷は1~2日で閉じ、きれいになります。自分で行うと傷あとが残るので必ず皮膚科で行いましょう。
【治療法2:『CO2レーザー』】
針で稗粒種を取り除くと、角質をつくる袋が残り、再発することがありますが、CO2レーザーなら袋ごと角質のかたまりを取り除くので再発の心配がなく確実です。

★わき、額、まぶたなどにできる"できもの"のあれこれ★
わきにできる「軟性線維腫」、体幹にできる「老人性血管腫」など、皮膚の表面にできるできものについて詳しくご紹介いたします。

■軟性線維腫■よくできるところ:わき
主に30代以降の成人に見られる肌色〜褐色の柔らかい良性腫瘍です。肥満体型の人や女性に多く、わきの下、首、胸、そけい部など摩擦が多い部分にできやすいのが特徴。CO2レーザーや、液体窒素による凍結療法、医療用ハサミによる切除で治療できます。

■老人性血管腫■よくできるところ:体幹
毛細血管が拡張、増殖してできる1~4㎜ほどの赤い良性腫瘍です。平らなものや隆起したものがあり、胸、背中、おなかなど体幹にできやすく、顔、腕、足にも生じます。成人後に発症し、加齢とともに増えます。CO2レーザー、YAGレーザーなどで治療可能です。

■老人性脂腺増殖症■よくできるところ:額
額や頰、鼻など皮脂腺が発達している部分にできるニキビのように盛り上がった黄色や白の皮疹。高齢の男性に多く、大きさは2〜6㎜ほどで、1個できることも多発することもあります。皮脂腺が異常に増殖することが原因です。治療の必要はありませんが気になる場合はCO2レーザーや手術で切除できます。

■汗管腫■よくできるところ:まぶた
汗を出すエクリン汗管が腫瘍性に増殖して生じます。まぶたやその周囲にできやすいほか、額、胸もと、首、腹部などにも発現。半米粒大ほどの黄色や肌色の粒々とした丘疹です。良性なので問題ありませんが、気になる場合は『CO2レーザー』や、高周波メスで汗腺を焼く方法などによって治療できます。『ボトックス注射』が有効な症例もあります。

■日光角化症■よくできるところ:こめかみ
日光(紫外線)によって生じる皮膚がんの早期の病変です。こめかみや頰、鼻の頭などにできやすく、カサカサした赤いまだら状のシミのような状態です。皮膚がんに進展するので早めに手術や薬物療法、液体窒素による凍結療法などでの切除が必要です。

★とても似ていて見分けづらいがんの話★
いぼやほくろなどと間違えやすいので注意が必要です。
できものだと思っていたら皮膚がんだったということは少なからずあるので要注意です。皮膚がんにはさまざまな種類があり、なかでも特に頻度が高いのが「基底細胞がん」。ほかにも「悪性黒色腫(メラノーマ)」や、皮膚がんの前段階の「日光角化症」などがあります。

■基底細胞がん■
皮膚の表皮の最下層である基底層や毛包などを構成する細胞から発生するがん。80%以上が顔に見られ、特に鼻まわりなど顔の中央に多く、原因には紫外線の関与が疑われています。初期は小さな黒い斑点なので、ほくろと間違えがちです。転移することは少なく、手術で切除しきれれば完治する可能性もあります。

■悪性黒色腫■
悪性黒色腫(メラノーマ)は、メラニンをつくるメラノサイトという細胞ががん化したもの。皮膚や爪に黒いシミや、盛り上がったほくろのような形で現れるのが特徴で、日本人では脚や足の裏に最も多く、次に頭、顔、首に多く見られます。早期に手術して完全に切除すれば完治するが、真皮内に浸潤すると化学療法も必要で予後不良の恐れもあります。

★皮膚がんの見分け方★
●ものすごく黒い・色むらがある
ほくろは色が均一なのに対し、皮膚がんの場合は色にムラがあったり、ものすごく黒かったりするのが特徴。
●ひきつれている感じがする
皮膚がんの場合、その部分の皮膚がひきつれているような感じがすることがある。
●境界線があいまい
色素斑の輪郭がギザギザになっていて境界線があいまいだったり、色がにじみ出していたりしたら皮膚がんの可能性あり。
●急激に大きくなる
小さかった色素斑が短期間で急激に大きくなったら要注意。特に直径が6㎜以上になったら皮膚科を受診しましょう。
●左右非対称
ほくろのように左右対称でなく、皮膚がんは、左右非対称のことが多い。
●くずれて潰瘍になる
色素斑がくずれて潰瘍になっていたり、じゅくじゅくした感じがあったり、痛みやかゆみがあったら皮膚がんが疑われる。

早期治療をすれば完治が望めるが、ほくろやシミなどと間違えて見落としやすいので、皮膚科専門医の診察を受けることが大切です。気になる症状がありましたら、一度診察を受けましょう。

是非ご参考になさってください。


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2022年2月17日

雑誌『美ST』2022年4月号(2022年02月17日発売)②

特集「あれ、老けた?の原因は細部のカサカサシワシワです!"真冬はスキマ保湿にご用心"」(P116掲載)に慶田院長の監修・取材記事が掲載されました。

外出する電車の中で「あっ!」。指先見たら爪も手もガサガサゴワゴワ。なんてことありませんか? 普段見逃しがちのスキマパーツがうるんとしていると、きちんと感はもちろん、実は若見え効果は絶大なんです。

いつもの冬より要注意!全身のスキマ乾燥【原因】と【対策】をチェック。

乾燥すると髪にも悪影響【頭皮】
[原因]シャンプーの洗浄力が強すぎる場合が多く、またエアコンによる乾燥や紫外線も原因となります。
[対策]まず、シャンプーを見直し、頭皮用のローションで保湿を行いましょう。

マスク生活で視線を集める【おでこ】
[原因]テカリやすい部分なので保湿を怠る人が多いです。
[対策]スキンケアアイテムを見直し、湿疹がなければピーリングで代謝を上げるのも効果的です。

■当院取り扱いホームケア
『グリコール酸ローション(GAローション)100ml ¥4,000(税抜き)
ケミカルピーリングで使用しているグリコール酸を家庭用に3%の低濃度に調節した拭き取り用化粧水です。加えて、乳酸・サリチル酸・クエン酸・リンゴ酸といったフルーツ酸と合わせて4%の角質ケア成分を配合。少しピリッとしますが、これは効いている証拠です。古い角質を少しずつ溶かして透明感のある肌に導きます。

『ナノメッドVAエッセンス 16g』 ¥6,500 (税抜き)
純粋レチノール(ビタミンA)」を0.1%配合したエイジングケアクリームです。お肌にハリや弾力を与え、メラニンを含んだ古い角質を剥がれやすくし、新しい肌が生まれる力をサポートします。敏感肌なら保湿クリームと1:1で混ぜて、1~2日おきの使用でも十分な効果があります。

『WiQoフェイスフルイド(美容液)30ml』 ¥8,000(税抜き)
海外において大規模な臨床実験を実施した医療機関専売の美容液です。8%のグリコール酸を肌に良いバランスで配合しています。pH値が約3と酸性度が強いにも関わらず、どんな肌のタイプにおいても、灼熱感などを感じることなく使用することができます。

乾くと老けまぶたの原因に【目】
[原因] スマホの見すぎで瞬きが減少すると涙が減少します。
[対策]定期的に目を休ませることが重要。ヒアルロン酸点眼液を活用しましょう。

老けて見える縦ジワに直結【唇】
[原因]最近はマスクで口呼吸が増えていることも原因になっています。
[対策]舐めない、口呼吸をせず鼻呼吸をするのが基本です。

実は顔並みに見られている【手の甲】
[原因]手洗いや消毒がひどい乾燥の原因となっています。
[対策]アルコール以外で、保湿剤添加タイプのハンドジェルも試してみて下さい。

気がつけばゾウがいる【かかと】
[原因]全体重を支えるために角層が最も厚い部位です。
[対策]角質を解かすケラチナミンや尿素クリームを塗って靴下を履きましょう。ひび割れる場合は水虫(角質肥厚型足白癬)の可能性もあるので、速やかに皮膚科を受診しましょう。

ぜひご参考になさってください。

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雑誌『美ST』2022年4月号(2022年2月17日発売)

特集「ハリこそ若さ!正しいたるみケアでいつだってマスクを取れる私」(P48~51掲載)に慶田院長の監修・取材記事が掲載されています。

40代、50代の顔印象を大きく左右する最重要ポイントの"たるみ"。2年に及ぶマスク生活で油断しているうちに顔のたるみが一気に加速した、と感じている方も多いのではないでしょうか?ほうれい線、目まわり、あご、フェイスラインなど...たるみは同時多発的に起こり原因も複合的な難しい悩みです。待ちに待った"マスクを外す日"がきた時に、誰よりも晴れやかに微笑むためにも「なぜたるむのか」を正しく理解し明るい未来を迎えましょう。

PART1【メカニズムが分かれば、自然と"正しく、多角的な"ケアにたどりつく。最難関の肌悩み!そもそもなぜたるむの?】

■目まわり:眼瞼下垂やぽっこり目袋。様々な形状のたるみが発生。
目が開けにくい・二重幅が狭くなった・目の下のドレープジワ・目袋の突出など、皮膚が薄く繊細な筋肉で構成された目まわりは、多様なたるみの症状が同時多発的に現れます。

■ほうれい線:ほうれい線はシワじゃない垂れた肉溜まりの断層です。
顔の脂肪はパーツごとに分かれて塊になっています。若い時は頬の上部にあった脂肪の塊が、皮膚と顔面靭帯の衰えで支えきれず下がって段になることで、ほうれい線が深くなります。

■口もと:見た目年齢が加速する通称マリオネットライン。
土台である頭蓋骨の萎縮やSMAS層の衰え、脂肪細胞の増加や極端な減少、皮膚の弾力低下などの複合的な理由で、余ってなだれた皮膚が口角の下方靭帯で止まり段差の線が生じます。

■フェイスライン:顔と首の境が曖昧になり、二重顎でもっさり感が加速。
頭蓋骨の萎縮やSMAS層の衰えで頬の脂肪が下がります。皮膚の弾力も低下し表皮のハリによるタイトニング効果も落ちて、顎まわりに肉が溜まってメリハリのない印象になります。

【原因は表面にも内側にもあった。長期戦なたるみケアに臨む前に、まずは正しく知ることから!】
■たるんだ肌の状態はどうなっているの?
・肌内部の各層で老化が進みそれらが複合的に相まってたるみを引き起こします。
表面の皮膚だけでなく、深部の脂肪や筋膜、骨などの全ての層の加齢変化が複合的に絡み合って"たるみ"が起きます。頭蓋骨はテントのポールと同じで、土台としての支えです。ポール自体が短くなるとテントがピンと張らなくなるように、加齢で頭蓋骨が痩せると全体的にたるみます。また、骨に皮膚と脂肪とSMAS層を固定している顔面靭帯が緩むと、脂肪の量が多い頰などが下がり、ほうれい線に被さるように肉がのります。真皮はガードルのように支えますが、コラーゲンが減少するとその力も低下。表皮の保水力が落ちてツヤやハリがなくなると、たるみはさらに悪目立ちします。"複数の部分"に"多角的"に"同時"に対処する必要があるので改善が難しいのです。

<表皮>肌を守る外壁である表皮の炎症は真皮に悪影響
紫外線や大気汚染物質による酸化ストレスで表皮のバリア機能が乱れると真皮の劣化を促進します。また、表皮の潤い、ツヤ、ハリ感が失われると、たるみ影も目立ちやすくなります。

<真皮>コラーゲンの弾力低下で、たるみを支える力も減少
コラーゲン・エラスチン線維、そしてその隙間を埋めるヒアルロン酸などのゼリー状の基質が、潤いを湛えた弾力で脂肪を外側から支えていますが、加齢や酸化の影響でその力も低下します。

<脂肪>極端な脂肪の増加も減少もたるみを進行させる原因に
皮下脂肪が多い人は、その重みで垂れて肉だるみに。一方、加齢や極端なダイエットで脂肪が減りすぎると、内包物を失った皮が余ってドレープのような皮だるみを起こします。

<筋肉>筋腱膜の緊張が失われると脂肪の地滑りが発生
脂肪は、表情筋群の上を覆う「SMAS層」と呼ばれる筋腱膜に複数の細い靭帯で固定されています。筋腱膜が加齢で緩むと脂肪が正しい位置からずり落ちてしまい、たるみが進行します。

<骨>頭蓋骨が痩せて余った皮がたるみやくぼみの原因に
女性ホルモン「エストロゲン」の減少に伴い骨量が低下して頭蓋骨も痩せるため、顔全体の皮がダブつき始めます。額の骨が痩せて眼窩も大きくなり、眉が下がってまぶたも重くなります。

■たるみは大まかに2タイプに分かれます
①肉だるみタイプ
・ほうれい線に肉が乗ってくっきり「ハの字」型に
・顔と首の境が曖昧でダルダルの二重顎が目立つ
・頬のトップが下がって輪郭、口元も垂れ下がり気味

②皮だるみタイプ
・頬が平板でドレープ状のシワが幾重にもある
・ほうれい線が縦に長くマリオネットラインと同化
・余った皮が下に溜まり、顔が間延びして長方形に

背中を壁につけて立ち、猫背を正し顎を引いた姿勢で真のたるみを確認してみて下さい。
原因に基づいた正しい対処法を行うことが、たるみ改善への第一歩です。

【当院おすすめ治療】
■肉だるみ、皮だるみ共通で必要
『ウルセラ(ウルセラシステム)』
超音波を用いてたるみを強力にリフトアップできる「たるみ治療」マシンの最高峰です。皮膚の表面には傷をつけずに、エネルギーを正確に狙った層(深さ)に届け、点状に65~70℃に熱凝固点を多数作ります。施術直後には伸びたコラーゲン線維の収縮による引き締め効果が、長期的には新しいコラーゲン線維の再生により、緩んだ皮膚を強力に引き締めます。

『ソノクイーン(HIFU)』
ウルセラと同じ超音波(HIFU)を用いて、シワやたるみを改善し、お顔をリフトアップさせる照射治療器です。高密度焦点式超音波という仕組みで、皮膚表面には傷をつけずに、エネルギーを狙った層に正確に届けて点状に熱損傷(熱凝固点)を形成します。ウルセラに比べてHIFUの熱エネルギーが柔らかなので、痛みに弱い方でも安心してお受けいただけます。

『サーマクールFLX』
「引き締め」効果では最高機種です。高周波の熱は、真皮~脂肪組織~顔の土台となるSMAS筋膜まで広範囲に及びます。これらの構造を支えるコラーゲン線維が熱変性を起こして瞬時に収縮するので、緩んだ脂肪組織を立体的に縮め照射直後から引き締め効果が現れます。

■皮だるみの痩せに必要
『ヒアルロン酸注入』
失われた骨と脂肪のボリュームをふっくらと蘇らせ、瑞々しく若々しいハリを高めます。注入テクニックによりリフトアップ効果も高く、様々なお悩みを改善します。注入したヒアルロン酸製剤の周囲のコラーゲン線維が増えるので効果は1年半~3年近く持続します。

是非ご参考になさってください。


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2022年2月15日

WEB『美的.com』(2021年12月15日掲載)

特集「女医に訊く#178デリケートゾーンのにおいが気になる!おりものシートや膣洗浄液を毎日使ってもいい?」に慶田院長の監修・取材記事が掲載されました。

下着を脱いだときや性行為の前、自分のデリケートゾーンの臭いが気になったことはありませんか?デリケートゾーンの臭いの原因とケアについての記事を監修しました。

■デリケートゾーンは酸っぱい臭いがする?
他人と比較できないデリケートゾーンの臭い。なんだか酸っぱい臭いすると気になったことがあるという方もいるのではないでしょうか。内性器の構造は、子宮の先に卵管があり、その先はいきなり腹腔内につながっています。つまり、常に雑菌や病原菌によって侵される危険を抱えているのです。そこで、デーテルライン桿菌という乳酸菌の一種が常在していて、
粘液の成分をエサに増え、膣内は常に酸性に保たれています。そのため、酸っぱいヨーグルトのような臭いがしますし、膣内への異物侵入を防ぐためおりものが出ているので、いつも濡れている状態で保たれています。

■おりものシートや膣洗浄液を使うのはNG?
酸っぱい臭いやおりものは健康である証。白いショーツが1年で黄色くなって替えるのは当たり前です。汚れるのが嫌だからといって、おりものシートを常に貼りおりものを全て吸い取ってしまうのは、かえってデリケートゾーンがかぶれたりすることもあり危険です。生理のときは仕方ないとしても、おりものシートや膣洗浄液の使用は、必要なシーン以外ではできるだけ避けた方が良いのです。

■細菌性腟炎、予防ができる?
健康な女性のおりものは乳白色〜透明で、少し酸っぱい臭いがします。しかし、病気にかかると黄色く変化し、魚が腐ったような臭いになることもあります。そのひとつが細菌性腟炎という感染症。いわゆる性感染症ではなく膣の洗い過ぎや頻回な性行為、多数のパートナーとの性行為、膣内射精などにより、膣内を酸性に保つことが出来ない時に感染します。セックスのあと腟の自浄作用が回復するまでには時間かかりますが、回復するまでの間に頻回に性行為があることで、細菌性腟炎が起こることもあると考えられているのです。悪化すると、おりものの変色や増加、膣のかゆみなどの症状が出ることもありますが、ほとんどの場合、臭い以外の症状が出ないため、気づかないまま感染している人も多くみられます。おりものは臭いや色など、正常の状態を普段から確認しておくと病気の早期発見につながります。普段と違うなと感じたら、婦人科に相談しましょう。また、細菌性腟炎はパートナーにうつるものではありませんが、膣内を酸性に保てない状態で長くいますと、ほかの感染症にかかるリスクを高めてしまいます。性感染症予防のためにも膣内のpHを保つためにも、妊娠を望んでいないならコンドーム着用がマスト。性行為やデリケートゾーンの洗い方を見直しましょう。

■裾ワキガはどうやって治療するの?
「裾ワキガ」とはデリケートゾーンや外陰部の臭いのことで、「外陰部臭症」「下ワキガ」などとも呼ばれます。ニオイのもととなるアポクリン汗腺が、女性器や陰毛部にも多数存在するために、ワキガと同じような鼻をつくような刺激臭を発することがあります。しかし、デリケートゾーンの洗い過ぎ、洗わなさ過ぎにも注意が必要です。ビデは経血や尿の飛び跳ねが気になるとき、表面のみに使用し、入浴時は小陰唇のつけ根付近など、垢がたまりやすい部分に気をつけながら、たっぷりの泡でやさしく洗いましょう。デリケートゾーン用の洗浄剤のなかには、性行為の前にいい匂いの油分を残す仕立てになっているものもありますが、それは皮膚にとっては本来不要です。専用の洗浄剤でなくても敏感肌用の洗浄剤や赤ちゃん用の洗浄剤でも構いません。弱酸性で保湿成分が添加されているものを選ぶと良いでしょう。
当院では、裾ワキガに対してもわきの下のワキガ『ボトックス(多汗症・腋臭症)』と同様にボトックス注射による治療『ボトックス注射(すそわきが・外陰部臭症)』を行っています。日本を含む東アジア人は、裾ワキガの割合自体が非常に少ないため施術頻度も少ないですが、鼻をついてクラクラするような臭い、耳垢がウェットタイプで脇の下のワキガがあり、なおかつ家族など血縁者にもワキガの方がいるという方は適応があります。まずは、カウンセリングにお越しいただき、医師の診察のもと施術を行います。

是非、ご参考になさってください。一人で悩まず、専門医へのご相談をお待ちしております。
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