2022年2月22日

雑誌『美的』2022年4月号 (2022年2月22日発売)

特集〝今、話題!「角層酸化」が起こるメカニズムを解説!″(P126~127掲載)に慶田院長の監修記事が掲載されました。

30歳を過ぎたら「角層酸化」から始まるエイジングに御用心!
毛穴に詰まった角栓に太陽光が当たると角栓の中で酸化ダメージが発生します。酸化ストレスというのはドミノ倒しのように広がる性質があり、酸化した角栓が周囲の皮脂をさらに酸化させてしまいます。その連鎖が肌全体に広がって顔全体がくすんだ印象に変わってしまうのです...

■乾燥肌でも‟お湯だけ洗顔"がすくみやゴワツキの原因に!
毛穴に詰まった角栓に紫外線やブルーライトなどの可視光が当たると、酸化ダメージが発生します。その酸化ダメージが皮脂を酸化させて、くすみやゴワツキといったエイジングサインを招くことが、最新の皮膚科研究によって明らかになりました。
その現象のことを「角層酸化」といいます。角層酸化を防ぐには、毎日の洗顔で毛穴に詰まった角栓や余分な皮脂を取り除くことが先決です。角層酸化の原因は、水やお湯だけの洗顔では落とすことが難しいと言われている角栓です。
皮脂量が少ないからと言って、すすぐだけの洗顔をしている人は角層酸化が起こりやすくなるので注意しましょう。自分の肌に適した洗顔料を朝晩使い、角栓を含む肌表面の老廃物をきちんと落としたほうが、角層酸化を抑えられる上、肌のターンオーバーも整い、肌の水分量がアップ。バリア機能も高まり、健康的で美しい肌状態を保ちやすくなります。

■肌がゴワつく、メイクのノリが悪い、実年齢よりも年上に見られがちなど、そんなあなたは、毎日のUVケアや食生活とともに〝洗顔″の見直しどきです!

「角層酸化」を予防する3大ポイント
1. 洗顔を軽視しない
40代以降の肌は、ターンオーバーの周期が乱れがち。頬の角栓の数も、40~50代にかけて増えることが角層酸化を解明する過程で判明しています!角栓はもちろん、スキンケア成分も時間が経って皮脂や汗と混ざれば、不要な老廃物へ変化していきます。ぬるま湯ですすぐだけでは落としきれないので乾燥肌の人も、角層酸化を予防できる洗顔料を使って、朝晩きちんと洗顔する習慣を身につけましょう。

2. 抗酸化成分を定期的に補う
ビタミンA・C・Eやポリフェノール、カロテノイドなど、抗酸化力の高い成分を体の中から定期的に補ったほうが、皮膚はもちろん、血管まで含めた全身の酸化予防につながります。加えて、スキンケアの段階でビタミンAの一種であるレチノールやビタミンE(トコフェロール)を補うことも肌の抗酸化力アップにつながり、角層酸化が起きにくくなります。

3. UVケアを怠らない
角栓を酸化させて角層酸化を招く紫外線やブルーライトは、寒い時期でも室内でも降り注いでいます。季節や場所を問わず、UVケアは続けて正解です。紫外線は、最も強力な酸化ストレスです。ダメージを防ぐためにも日焼け止めは1年中使うべきですが、きちんと落とすことも大切です。その点からも角層酸化予防には、適切な洗顔料が欠かせません。

是非ご参考になさってください。


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2022年2月21日

雑誌『LDK The Beauty』2022年4月号(2022年2月21日発売)

特集「におう気がする!黒ずみが気になる!脱毛って何が正解!?知りたい!ケド、聞き辛い!デリケートゾーンのコト、教えてください!」(P62~65)に慶田院長の監修記事が掲載されました。

【誰も教えてくれなかった女性のお悩みを解決!】
"フェムテック"や"フェムケア"という言葉を耳にする機会が増えてきました。月経や更年期障害など、女性ならではの体の悩みをケアできる製品やテクノロジーなどの総称で、今大注目されています。そこで今回は、はじめての一歩としてデリケートゾーンケアについて特集!デリケートゾーンってそもそも何?どうやってケアするの? など、なかなか聞きづらいことを専門家が回答しています。お悩みを解決し、快適な生活を送りましょう!

Q:アンダーヘアって自分で剃って大丈夫?
A:レーザー脱毛がベスト。自分で剃るならしっかり保湿を。
自分で剃ると傷つきやすく雑菌が入りトラブルの原因になりやすいので、できればレーザー脱毛が断然オススメです。どうしても自分で剃るなら皮膚を引っ張り毛流れに沿って慎重に剃ってみてください。

Q:V・I・Oって全部脱毛したほうがいいの?
A:I・Oゾーンはないほうがベター。
V I Oとは腕などの皮膚より薄くデリケートな場所です。実は"デリケートゾーン"とは医学用語ではなく、一般的に膣を含めた外から見える部分のV(ビキニライン)・I(陰部の両側)・O(肛門周辺)ゾーンのことを指すことが多いです。
特にI・Oゾーンは月経時の不快を軽減してくれ、汚れによる雑菌の繁殖を防いでくれるのでオススメです。Ⅴゾーンはお好みですが、水着になるときにお手入れ時間が短縮できます。
また最近では介護脱毛をする方も増えています。

Q:市販の黒ずみケアクリームって効果あるの?
A:劇的に改善されることはほぼありません。また肌が薄く弱い部分なので使用は慎重に。
ビタミンCなど美白に効果的な成分が配合されていることの多いクリームでも、即効性はなく過度な期待は禁物です。逆に刺激によりかぶれる可能性もあるので、使用する際は注意が必要です。

Q:どうしてもかゆみが治まらない...
A:慢性的なかゆみは病院へ行きましょう。
ムレなどによるかゆみは一時的に市販薬で抑えられても、一時的に麻酔成分で和らげるだけで根本的治療にはなりません。とくに、市販品のフェミニーナ軟膏などにはリドカインという麻酔薬が含有されていて非常にハイリスク。リドカインは歯科や外科手術などで多用する麻酔成分ですから、外陰部に塗って感作が成立した場合、アナフィラキシーショックを生じ命に関わる事態を引き起こす可能性もあります。皮膚科専門医に相談し、適切な強さのステロイド外用剤で早期に治療することが最善の道。
症状が続くようなら病気が隠れているかもしれません。毛が生えている皮膚、小陰唇、会陰部など外から見える部分のかゆみやトラブルは皮膚科へ。膣より奥の粘膜部分は婦人科に行きましょう。

普段から観察していると、ちょっとした異変にも気づけます。この機会に習慣にしましょう。

■当院のレーザー脱毛
『ジェントルレーズプロ』(Gentle LASE Pro)はロングパルスアレキサンドライトレーザーで、シミ、くすみ、毛穴の黒ずみなどの高い美白効果があります。レーザーと冷却ガスを同時に照射する事で痛みが格段に軽減され、ジェルなどを塗る手間もありません。外陰部やデリケートゾーンなど生理的に色素の濃い部位、鼻毛や眉毛も含めた全身の脱毛を、短時間で痛みなく照射をすることができます。

VIO脱毛: 1回¥45,000 5回コース¥180,000(¥36,000/1回)※税抜き価格

是非ご参考になさってください。


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2022年2月18日

WEB『Webéclat』(2020年02月18日掲載)

ライフスタイルまとめ「50代皮膚のできもの:年齢を重ねると増える"できもの" 。イボ・ほくろ...この"できもの"放っておいて大丈夫?」に慶田院長の監修記事が掲載されました。

ほくろが大きくなってきたり、体にイボができたり...。アラフィー世代になるとなぜか増えるのが"できもの"。年齢を重ねるにつれ、できものができやすくなる理由とは?この"できもの"の正体は?治療法は?そんな疑問や悩みについて慶田院長が解説しています。
 
■脂漏性角化症(しろうせいかくかしょう)■
頭や顔など日光が当たる部位にできやすく、少し隆起した肌色、茶色、黒色の良性腫瘍
脂漏性角化症は表皮の良性腫瘍の一種。老人性イボともいわれ、老化現象のひとつですが、体質によっては20代ごろから徐々に増えてくることも。少し隆起していて表面がざらざら、でこぼこしているのが特徴で、色は肌色から薄茶色、焦げ茶色、暗黒色などさまざまです。頭や顔、首、手の甲など手のひらを除くあらゆる部分にできます。遺伝的素因や、日光(紫外線)による光老化でできるとされ、特に日光に当たりやすい顔、頭、首、背中、手の甲によく見られます。最初は1~2㎜程度と小さいのですが、徐々に大きくなって隆起し、大きいものだと2~3㎝ほどになることもあります。良性腫瘍なので必ずしも治療の必要はありませんが、顔や手の甲などにできて見た目が気になる場合や、髪をとく際に引っかかるなど生活に支障をきたす場合に治療を受ける人が多いようです。
放っておくと、大きくなっていきます。7~8㎜を超えた場合、CO2レーザーで一度にとると傷あとが残りやすいので少しずつとる必要がありますのでお早めにご相談ください。
【できる部位】
頭、顔~首、手の甲、体幹など手のひらや足の裏を除くあらゆる部分にできる。特に、日光が当たりやすい顔、頭、首、背中、手の甲にできやすい。
【色】
色は、肌色や薄茶色、焦げ茶色、暗黒色などさまざま。大きさは1~2㎜の小さなものから、2~3㎝ほどのものまである。
【治療法1:『CO2レーザー』】
CO2レーザーで脂漏性角化症を蒸散させ、皮膚表面からごく浅く削りとる方法。傷はごく浅く、出血もないので傷あとをほぼ残さず治せます。局所麻酔をして行います。CO2レーザー治療後の、再発は少ないですが、脂漏性角化症が大きくて治療でとり残しがあったりすると、再発する場合もあります
【治療法2:液体窒素による凍結療法】
液体窒素で凍結させ、脂漏性角化症の組織を物理的に破砕する方法。麻酔や手術は不要ですが、色素沈着が残りやすく、一度でとれないことが多いので美容的にはあまりおすすめできません。

■色素性母斑(ほくろ)■
年齢を重ねるにつれ、大きくなったり、膨らんできたりと、目立ちやすくなる良性腫瘍
母斑細胞という細胞が皮膚で増殖したものが色素性母斑、いわゆるほくろです。メラニン色素をつくる働きをもち、増殖する皮膚の深さやメラニン色素の量によってほくろの形態は異なり、黒や褐色の平らなものや、盛り上がったイボのようなものまでさまざまです。子供のころからできる場合も、大人になってからできる場合もあり、しだいに大きくなったり、膨らんでいくことがあります。色は時間の経過とともに抜けていき、肌色に近くなっていくことが多いです。良性のものなので放っておいてかまいませんが、気になるならCO2レーザーや手術で切除可能です。顔にほくろが多いと色黒に見えますが、切除することで色白に見えるという利点もあります。
加齢とともに母斑細胞の数が増え、ほくろが大きくなってきたり、膨らんでくることがあります。また、メラニン色素が減って色が薄くなり、肌色に近くなることも。肌色の出ぼくろは、ほくろの最終形といえます。

【治療法1:『CO2レーザー』】
CO2レーザーでほくろを蒸散させ切除します。ほくろは深く入り込んでいるので数回の処置が必要な場合もあります。小さいうちにとると傷あとが目立ちません。6㎜以上のものは2〜4分割して段階的に切除します。
 
■稗粒腫(ひりゅうしゅ)■
目のまわりにできることが多いポツポツとした白い小さな粒状の良性腫瘍
真皮内にできる1~2㎜以内のケラチン物質や細い毛が入った袋状の良性腫瘍で、女性に多く見られます。稗(ひえ)のような白い小さな粒状で、多数できることもあり、多い例では数十個以上できていたケースもあります。まぶたにできることが多いほか、頰、額、陰部にも発生。生まれつき稗粒腫がある場合もありますが、水疱症などの皮膚がはがれるような疾患や、傷などの治癒の過程でできることもあります。真皮の浅い部分にできた袋状の腫瘍なので、皮膚科で注射針やCO2レーザーで穴をあけて、中の白いかたまりを取り出せばきれいになります。

【治療法1:針を刺す】
注射針で小さく穴をあけ、中の白い角質を圧出する方法。小さいものなら傷は1~2日で閉じ、きれいになります。自分で行うと傷あとが残るので必ず皮膚科で行いましょう。
【治療法2:『CO2レーザー』】
針で稗粒種を取り除くと、角質をつくる袋が残り、再発することがありますが、CO2レーザーなら袋ごと角質のかたまりを取り除くので再発の心配がなく確実です。

★わき、額、まぶたなどにできる"できもの"のあれこれ★
わきにできる「軟性線維腫」、体幹にできる「老人性血管腫」など、皮膚の表面にできるできものについて詳しくご紹介いたします。

■軟性線維腫■よくできるところ:わき
主に30代以降の成人に見られる肌色〜褐色の柔らかい良性腫瘍です。肥満体型の人や女性に多く、わきの下、首、胸、そけい部など摩擦が多い部分にできやすいのが特徴。CO2レーザーや、液体窒素による凍結療法、医療用ハサミによる切除で治療できます。

■老人性血管腫■よくできるところ:体幹
毛細血管が拡張、増殖してできる1~4㎜ほどの赤い良性腫瘍です。平らなものや隆起したものがあり、胸、背中、おなかなど体幹にできやすく、顔、腕、足にも生じます。成人後に発症し、加齢とともに増えます。CO2レーザー、YAGレーザーなどで治療可能です。

■老人性脂腺増殖症■よくできるところ:額
額や頰、鼻など皮脂腺が発達している部分にできるニキビのように盛り上がった黄色や白の皮疹。高齢の男性に多く、大きさは2〜6㎜ほどで、1個できることも多発することもあります。皮脂腺が異常に増殖することが原因です。治療の必要はありませんが気になる場合はCO2レーザーや手術で切除できます。

■汗管腫■よくできるところ:まぶた
汗を出すエクリン汗管が腫瘍性に増殖して生じます。まぶたやその周囲にできやすいほか、額、胸もと、首、腹部などにも発現。半米粒大ほどの黄色や肌色の粒々とした丘疹です。良性なので問題ありませんが、気になる場合は『CO2レーザー』や、高周波メスで汗腺を焼く方法などによって治療できます。『ボトックス注射』が有効な症例もあります。

■日光角化症■よくできるところ:こめかみ
日光(紫外線)によって生じる皮膚がんの早期の病変です。こめかみや頰、鼻の頭などにできやすく、カサカサした赤いまだら状のシミのような状態です。皮膚がんに進展するので早めに手術や薬物療法、液体窒素による凍結療法などでの切除が必要です。

★とても似ていて見分けづらいがんの話★
いぼやほくろなどと間違えやすいので注意が必要です。
できものだと思っていたら皮膚がんだったということは少なからずあるので要注意です。皮膚がんにはさまざまな種類があり、なかでも特に頻度が高いのが「基底細胞がん」。ほかにも「悪性黒色腫(メラノーマ)」や、皮膚がんの前段階の「日光角化症」などがあります。

■基底細胞がん■
皮膚の表皮の最下層である基底層や毛包などを構成する細胞から発生するがん。80%以上が顔に見られ、特に鼻まわりなど顔の中央に多く、原因には紫外線の関与が疑われています。初期は小さな黒い斑点なので、ほくろと間違えがちです。転移することは少なく、手術で切除しきれれば完治する可能性もあります。

■悪性黒色腫■
悪性黒色腫(メラノーマ)は、メラニンをつくるメラノサイトという細胞ががん化したもの。皮膚や爪に黒いシミや、盛り上がったほくろのような形で現れるのが特徴で、日本人では脚や足の裏に最も多く、次に頭、顔、首に多く見られます。早期に手術して完全に切除すれば完治するが、真皮内に浸潤すると化学療法も必要で予後不良の恐れもあります。

★皮膚がんの見分け方★
●ものすごく黒い・色むらがある
ほくろは色が均一なのに対し、皮膚がんの場合は色にムラがあったり、ものすごく黒かったりするのが特徴。
●ひきつれている感じがする
皮膚がんの場合、その部分の皮膚がひきつれているような感じがすることがある。
●境界線があいまい
色素斑の輪郭がギザギザになっていて境界線があいまいだったり、色がにじみ出していたりしたら皮膚がんの可能性あり。
●急激に大きくなる
小さかった色素斑が短期間で急激に大きくなったら要注意。特に直径が6㎜以上になったら皮膚科を受診しましょう。
●左右非対称
ほくろのように左右対称でなく、皮膚がんは、左右非対称のことが多い。
●くずれて潰瘍になる
色素斑がくずれて潰瘍になっていたり、じゅくじゅくした感じがあったり、痛みやかゆみがあったら皮膚がんが疑われる。

早期治療をすれば完治が望めるが、ほくろやシミなどと間違えて見落としやすいので、皮膚科専門医の診察を受けることが大切です。気になる症状がありましたら、一度診察を受けましょう。

是非ご参考になさってください。


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2022年2月15日

WEB『美的.com』(2021年12月15日掲載)

特集「女医に訊く#178デリケートゾーンのにおいが気になる!おりものシートや膣洗浄液を毎日使ってもいい?」に慶田院長の監修・取材記事が掲載されました。

下着を脱いだときや性行為の前、自分のデリケートゾーンの臭いが気になったことはありませんか?デリケートゾーンの臭いの原因とケアについての記事を監修しました。

■デリケートゾーンは酸っぱい臭いがする?
他人と比較できないデリケートゾーンの臭い。なんだか酸っぱい臭いすると気になったことがあるという方もいるのではないでしょうか。内性器の構造は、子宮の先に卵管があり、その先はいきなり腹腔内につながっています。つまり、常に雑菌や病原菌によって侵される危険を抱えているのです。そこで、デーテルライン桿菌という乳酸菌の一種が常在していて、
粘液の成分をエサに増え、膣内は常に酸性に保たれています。そのため、酸っぱいヨーグルトのような臭いがしますし、膣内への異物侵入を防ぐためおりものが出ているので、いつも濡れている状態で保たれています。

■おりものシートや膣洗浄液を使うのはNG?
酸っぱい臭いやおりものは健康である証。白いショーツが1年で黄色くなって替えるのは当たり前です。汚れるのが嫌だからといって、おりものシートを常に貼りおりものを全て吸い取ってしまうのは、かえってデリケートゾーンがかぶれたりすることもあり危険です。生理のときは仕方ないとしても、おりものシートや膣洗浄液の使用は、必要なシーン以外ではできるだけ避けた方が良いのです。

■細菌性腟炎、予防ができる?
健康な女性のおりものは乳白色〜透明で、少し酸っぱい臭いがします。しかし、病気にかかると黄色く変化し、魚が腐ったような臭いになることもあります。そのひとつが細菌性腟炎という感染症。いわゆる性感染症ではなく膣の洗い過ぎや頻回な性行為、多数のパートナーとの性行為、膣内射精などにより、膣内を酸性に保つことが出来ない時に感染します。セックスのあと腟の自浄作用が回復するまでには時間かかりますが、回復するまでの間に頻回に性行為があることで、細菌性腟炎が起こることもあると考えられているのです。悪化すると、おりものの変色や増加、膣のかゆみなどの症状が出ることもありますが、ほとんどの場合、臭い以外の症状が出ないため、気づかないまま感染している人も多くみられます。おりものは臭いや色など、正常の状態を普段から確認しておくと病気の早期発見につながります。普段と違うなと感じたら、婦人科に相談しましょう。また、細菌性腟炎はパートナーにうつるものではありませんが、膣内を酸性に保てない状態で長くいますと、ほかの感染症にかかるリスクを高めてしまいます。性感染症予防のためにも膣内のpHを保つためにも、妊娠を望んでいないならコンドーム着用がマスト。性行為やデリケートゾーンの洗い方を見直しましょう。

■裾ワキガはどうやって治療するの?
「裾ワキガ」とはデリケートゾーンや外陰部の臭いのことで、「外陰部臭症」「下ワキガ」などとも呼ばれます。ニオイのもととなるアポクリン汗腺が、女性器や陰毛部にも多数存在するために、ワキガと同じような鼻をつくような刺激臭を発することがあります。しかし、デリケートゾーンの洗い過ぎ、洗わなさ過ぎにも注意が必要です。ビデは経血や尿の飛び跳ねが気になるとき、表面のみに使用し、入浴時は小陰唇のつけ根付近など、垢がたまりやすい部分に気をつけながら、たっぷりの泡でやさしく洗いましょう。デリケートゾーン用の洗浄剤のなかには、性行為の前にいい匂いの油分を残す仕立てになっているものもありますが、それは皮膚にとっては本来不要です。専用の洗浄剤でなくても敏感肌用の洗浄剤や赤ちゃん用の洗浄剤でも構いません。弱酸性で保湿成分が添加されているものを選ぶと良いでしょう。
当院では、裾ワキガに対してもわきの下のワキガ『ボトックス(多汗症・腋臭症)』と同様にボトックス注射による治療『ボトックス注射(すそわきが・外陰部臭症)』を行っています。日本を含む東アジア人は、裾ワキガの割合自体が非常に少ないため施術頻度も少ないですが、鼻をついてクラクラするような臭い、耳垢がウェットタイプで脇の下のワキガがあり、なおかつ家族など血縁者にもワキガの方がいるという方は適応があります。まずは、カウンセリングにお越しいただき、医師の診察のもと施術を行います。

是非、ご参考になさってください。一人で悩まず、専門医へのご相談をお待ちしております。
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2022年2月10日

雑誌『BellaPelle』2022年2月Vol.7 No.1(2022年2月10日発売)

特集「次の美容医療 フェムゾーンの美容医療」(P6~13掲載)で東京女子医科大学名誉教授の川島眞先生ご司会のもと、膣・外陰部の領域において臨床経験が豊富な2名の医師として女性医療クリニックLUNAグループ理事長の関口由紀先生と慶田院長の座談会の様子が掲載されています。

美容医療の対象は近年拡大しており、女性の膣・外陰部の加齢変化もその対象となっています。膣・外陰部に対する美容医療は、見た目の改善のほか、閉経関連尿路生殖器症候群(genitourinary syndrome of menopause;GSM)の症状の改善のみならず、性行為時の感度やパートナーの満足度の向上も得られるとされています。

【"フェムゾーン"女性の膣・外陰部の新たな呼称】
膣と外陰部をまとめて表現する言葉はいくつかありますが、最近は、フェムゾーンと称することが多いです。「女性」を意味するfemaleや、「女性的な」を意味するfeminineのように、fem-で始まる単語は女性に関するものが多く、近年では、femaleとtechnologyをかけあわせた造語であるfemtech(フェムテック)という言葉が一般的になってきています。フェムテックは、最近よく耳にし、有名デパートでフェムテック関連の商品が陳列されているのをみかけるようにもなりました。

【膣・外陰部の変化に気づくきっかけは脱毛】
自分のフェムゾーンの変化に気付くのは、脱毛後が多いです。VIO脱毛後に自身の外陰部を目にして、黒ずみやたるみといった、色や形の変化に衝撃を受けるようで、その流れで、受診、治療へと進む30~40歳代の患者様が多くいらっしゃいます。

【新たな疾患概念GSM】
GSMは2014年に北米閉経学会と国際女性性機能学会が提唱した疾患概念で、閉経によるホルモン分泌低下によって起こる慢性かつ進行性のフェムゾーンの変化を総称したものです。GSMに悩む日本人女性は欧米と比べてまだ少ないと考えられます。50歳以上の日本人女性でなんらかのセクシャルアクティビティを行っている方が少なく、今後、日本人女性のセクシャルアクティビティが活発になれば、国内でもGSMに対する関心は高まる可能性があります。

【日本人女性におけるGSMの現状】
GSMに悩む女性が少ないからといって、日本人女性が欧米の女性に比べてフェムゾーンに乾燥やかゆみが起こりにくかったり、尿漏れや頻尿が少ないわけではありません。尿漏れを尿漏れパッドで対処している方は多く、産後から尿漏れパットを使用し続けている方は、尿漏れパットを生理用品より長く買い続けていることになります。それは経済的に負担ですし、使用し続けると皮膚が荒れてしまいます。とくにアトピー性皮膚炎の方はバリアが脆弱でハイリスクです。患者さんにも普段どのように感じているかを聞いてみると「治療できるのであればしたい」との回答で治療できることを知らない方は多いようです。今は美容皮膚科診療をしているので比較的すぐに相談してもらえますが、勤務医時代は、患者さんが恥ずかしがって患部をみせていただけないことが多かったです。別の理由で受診され、診察を数回重ねてようやく相談を受け、患部をみせてもらうと、ひどいかぶれを起こしているケースもありました。原因のほとんどが、くり返す月経血によるも刺激、尿漏れパッドやおりものシートの長期使用でした。また臭いを気にして、洗い過ぎる傾向も目立ちます。最近はフェムゾーン専用の石鹸の販売数が伸びていることからも、背景に過度な清潔志向がまん延し過ぎて、その弊害が出ていると感じます。
脱毛をきっかけに自身の外陰部に意識を向けていただき、腫瘍を含めた疾患の早期発見につなげたいと考え、患者さんには鏡で外陰部を観察すること、さらに膣に指を入れて状態を確認することをお伝えしています。

【膣・外陰部の色の変化に対する治療】
膣や外陰部の色に対する治療は、顔とは異なり外陰部は外用剤の効果はなかなかみられず、かえってかぶれる方もいます。顔のシミと同じようにレチノイン酸とハイドロキノンを処方され、炎症後色素沈着を起こす方も少なくはありません。外用剤の使用よりもまず、黒ずみの原因を取り除くことを優先しています。ナプキンかぶれがあればそれを先に治療しますし、剃毛が原因であればレーザー脱毛を勧めます。下着についても、硬いレースを使用しているものや、鼠径部にあたる生地が厚いタイプのものは擦れて黒ずみが生じやすいので、縫い目のないボクサーパンツに変えていただくことを提案しています。
外陰部の黒ずみには、『ピコレーザー』によるトーニングを行っています。ピコフラクショナルレーザーも試したのですが赤みが出やすく、赤みをきっかけに些細な刺激でメラニン活性が高まる方が一定数いらっしゃるので、余計な刺激はせず、トーニングのみとしています。効果はやや弱いのですが、3回程度続けると色が少し明るくなるので、患者さんはそれなりに満足されます。3~4回治療を続けた後は、希望される場合に3か月に一度程度メンテナンスを行います。ただし、あまりやり過ぎないようにしています。

【GSMに対する治療】
尿漏れのリスク要因としては、高齢出産や多胎、そして児頭が大きい難産が挙げられることを、以前泌尿器科の先生に教えていただきました。運動習慣がないと若くても膣のゆるみを訴える方はいますし、やはり出産のダメージはとても大きく、また、高齢出産も増えています。今後幅広い年代の多くの女性に骨盤底筋トレーニングに取り組んでほしいと思います。当院では膣のゆるみに対してヴィーナスハイフHIFU『高密度焦点式超音波治療機』のみを使用しています。閉経後の萎縮性膣炎にはフラクショナル炭酸ガスレーザーが効果的ですが、当院の患者さんは比較的若い方が多いので、HIFU治療機を選びました。閉経後でHIFUの3㎝のプローブが入らないほどに萎縮が進んでいる方は、『フラクショナル炭酸ガスレーザー』を用いて膣壁をリジュビネーションし、粘液を増やして皮膚の浅いところをふっくらさせます。皮膚の深い層まで引き締めるのであれば、HIFUやEr:YAGレーザーが適していると思います。

【治療効果をどう評価するか】
尿漏れはその回数で治療の効果が評価できるとして、GMSの治療目的が性交渉で、性交時の感度やパートナーに与える印象をよくするための場合の治療の効果については、パートナーの反応がどうだったかを尋ねるようにしています。あくまでも女性を通した評価ではありますが、「よかったようです」とおっしゃる方が多く、「まったく変わらなかった」という方はほとんどいません。膣粘膜がふっくらすると、締まりはある程度の改善しかみられなくても、痛みがなくなって性的満足度は向上するのではないかと思います。

【フェムゾーンの美容医療に新規参入するメリット】
当院のスタッフはすべて女性ですし、出産経験のある女性医師も複数名いるので、フェムゾーンの悩みに対して実体験をもとに診察することができます。こうした点はメリットだと思います。この分野の診療を始めるとき、受診をきっかけに他の大きな疾患に気づいてもらいたいと考え、患者さんには、施術の条件として1年以内の子宮頸癌の結果を提出してもらうようお願いしています。疾患の啓発や早期発見という観点からも、フェムゾーンの美容医療が盛んになるとよいと考えています。またハイレベルな治療を求める患者さんは医師の性別よりも経験の多さや技術の高さを優先するので、男性医師だからといって嫌がる方は少ないと思います。

当院おすすめ治療
『ピコトーニング照射』
・VIO 1回¥45,000 / ・鼠径部 1回¥30,000

『ヴィーナスハイフ(V-HIFU)』高密度焦点式超音波治療機
・ヴィーナスHIFU膣タイトニング(尿漏れ・膣引き締め)初回トライアル¥170,000
・ヴィーナスHIFU膣プレミア(尿漏れ・膣引き締め)※通常の1.5倍高密度照射で強力な引き締め効果 初回トライアル¥200,000
・ヴィーナスHIFU大陰唇タイトニング(大陰唇引き締め)初回トライアル¥80,000

※上記は全て税抜き価格です。
※施術ご希望の場合は、1年以内の子宮頸癌検診結果をご持参いただきます。施術をお受けできるのは、検診結果に問題がなかった方、未治療の性器ヘルペスなどの感染症の無い方に限ります。また、生理中は照射できませんので予めご了承ください。

是非ご参考になさってください。

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