2022年2月28日

雑誌『婦人公論』2022年3月No.1581

特集〝私をいやす美容時間。春先に増えるトラブル「ゆらぎ肌」の正しい対処法″(P104~107に掲載)に慶田院長の監修記事が掲載されました。

いつもの化粧品でいつものケアをしていても、肌の調子が崩れがちな春。なぜ春は肌がゆらぎやすいのか、その理由と1日も早く健康な肌を取り戻すためのスキンケアのコツを専門医に聞きました。

■乾燥でバリア機能が低下
春先は、赤みやかゆみ、湿疹など思いがけない肌トラブルが出やすい時季です。その理由について、皮膚科専門医の慶田朋子先生は、「乾燥」が一番の原因だと指摘します。11月くらいから春先までは湿度が低いうえに、外気の冷たさで皮膚の表面温度が下がり、乾燥が進みやすいです。過酷な冬を越えた肌はバリア機能が低下し、弱りきっている状態と言えるでしょう。そんなところに、花粉やPM2.5などの刺激を受けますので、肌荒れが起きるのも当然です。トラブルを回避するには、とにかく保湿を徹底することです。そして、花粉などのアレルゲンを寄せつけないことが重要です。スキンケアだけではなく、上着は玄関で脱ぎ、空気清浄機を活用するなどの対策も必須です。寒暖差の激しい春先は、自律神経が乱れやすく、それも肌荒れを起こす一因です。いつも以上に食事、運動、睡眠の質に気をつけることは大切です。万一、肌に異常を感じたら放置せず、皮膚科で適切な処置を受けることをおすすめします。炎症を繰り返すと、シワや色素沈着など老化の原因になりかねません。自宅では、汚れをしっかり落とし、刺激の少ないアイテムで肌を守るケアを心がけましょう。

■メイク汚れや皮脂残りの無い清潔な状態に
刺激を与えないことと同じぐらい大切なのが、肌に汚れを残さないことです。毛穴に残った皮脂は、酸化して刺激物となり炎症につながります。また、肌のターンオーバーが停滞し角栓ができると、そこから酸化ストレスが肌全体に広がって、老化が加速してしまうのです。汚れを落とす時は、強くこすらないようにしてください。最近のクレンジング料や洗顔料は潤いを残しながら落とす技術が優秀ですから、取りすぎることを心配せず、朝も洗顔料を使うのがおすすめです。

■肌がヒリつくようならクリームだけのシンプルケアを
いつもと同じ化粧品を使っているのに、ヒリついたり赤みが出たり不調を感じた場合は、敏感肌用のクリーム1品に絞って使ってみて下さい。普段1度塗りのところ、3くらい重ねて塗る等、とにかく保湿を強化しましょう。化粧品が肌に合わなくなったと、慌てて新しいものに変えるのは禁物です。肌が弱っている時は、刺激をできるだけ排除するのが無難です。

■乾燥がひどい時はバームで肌をラッピング
乾燥や肌荒れがひどい時は、バームを使うのも手です。肌に膜をはり、水分をはじいたりして、バリア機能が弱った肌を外的刺激から守ってくれます。小さなジャータイプやチューブタイプを持ち歩き、乾燥や刺激を感じたらいつでもすぐに重ね塗りを行ってください。

是非ご参考になさってください。

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2022年2月24日

雑誌『女性セブン』2022年3月10日号(2022年2月24日発売)

特集〝実は侮れない!残念なできもの事典″(P109~113に掲載)に慶田院長の監修記事が掲載されました。

気づいたら、新たにポツポツができていて...など、年齢とともに得体の知れない〝できもの″が増え、気にしている女性は多いと思います。とはいえ、見た目に支障がないからと、放置をしている人が多いのも現状。しかし、放っておくと重篤な病を引き起こすケースもあります。そこで今回は、良性から悪性まで、知っておきたい20種のできものとその対処法を紹介します。

■それって実は、やっちゃダメ!!良性と悪性で20種以上
一口に「できもの」といっても、良性だけで約100種、悪性まで含めると200種近くあります。50代から増えてくるできものとして多いのは、老人性疣贅(老人性イボ)、老人性脂腺増殖症、アクロコルドンなどで、年齢を問わず良くできるものは、色素性母斑(ほくろ)、稗粒腫、粉瘤などです。これらはいずれも良性の腫瘍です。たとえ良性でもできものはあくまでも腫瘍です。自然に取れることは、まずありません。しかし、ひっぱったりひっかいたりしたら取れると考える人や、洗顔料や化粧品、民間療法などで取れると勘違いしている人もいらっしゃるようです。できものには種類が多く、悪性のものもありますから、自己判断し、無理に取ろうとしてはいけません。ホクロだと思って鍼灸治療で焼き取ろうとしたところ、実は悪性腫瘍で症状を悪化させた患者様もいました。たかが、イボやホクロだろうと侮って放置したり、自力でなんとかしようとせず、必ず皮膚科専門医に相談しましょう。

■正体を知れば不安も軽減。知っておくべき大人のできもの20選
【良性】
◇色素性母斑(ホクロ)
大人になってから全身にできることもあり、サイズは直径10mm以下が多いです。
良性の腫瘍で、色素を作る細胞が増殖したものです。生まれつきある場合もありますが、成長の過程や大人になってからもできる場合もあります。多くは直径10mm以下で、平らなタイプから中央が膨らんだものまで形状はさまざまです。ほくろの中に毛が生えることもあります。色は肌色、茶色、グレー、黒などで全身にできますが、足裏や足指の場合は要注意です。ホクロとよく似た形状ですが、悪性黒色腫が時々混ざっていることがあります。気になったら皮膚科で相談してください。
治療法:メスによる切除術、『CO2レーザー手術』など。

◇老人性脂腺増殖症
顔(鼻やおでこ、頬など皮脂が分泌させやすい部分)脂漏部位にできやすく、中心部がへこんでいるのが特徴です。
中心にへこみのある6mmぐらいの膨らみが皮膚に現れます。これは良性の腫瘍で、集中してできることもあります。色は黄色や白色で、特に痛みやかゆみなどの症状はありません。中高年以降、増えることから加齢が原因とされています。
治療法:メスによる切除術、『CO2レーザー手術』など。

◇老人性疣贅(脂漏性角化症/老人性イボ)
全身にできるが、特に日光に当たりやすい顔面、頭頸部、背部、手の甲などに多くでき、3㎝サイズになることもあります。
遺伝的素因や、日光(紫外線)を浴び続けることで起こる光老化が原因とされています。加齢とともに増数しますが、20代から出現することもあります。大きさが2~3㎝になる場合もあり、表面に細かな凹凸があるのも特徴です。
治療法:メスによる切開術、冷凍凝固法、『CO2レーザー手術』など。

◇粉瘤(表皮嚢腫/アテローマ)
全身(特に頭部、顔面、背部など)にできやすく、ドーム型の突起物で直径数㎝以上になる場合もあります。
皮膚の下に袋状の嚢腫ができ、そこに角質や皮脂がたまってできた良性腫瘍の総称です。年齢に関係なく発症するポピュラーな疾患です。初期は痛みやかゆみなどの症状はほとんどなく、直径数mm程度の白色や肌色の小さなしこりです。触ったり潰したりすると、中央の穴から細菌が侵入して炎症を起こし、痛みを伴うこともあります。これを炎症粉瘤や化膿性粉瘤といい、抗生剤内服などの治療が必要になります。
治療法:メスによる切除術。

◇稗粒腫
まぶたや目周りにできる白いツブツブはこれです。まぶた、頬、額、陰部にできやすいです。
直径1~3mmで、中にクリーム状の物質が入った袋が神秘ないに存在する良性腫瘍です。白色の小さな粒のように見えることから、白ニキビと間違われやすいですが、数か月変化がなければ稗粒腫の可能性が高いです。ほとんどが誘因なく突然発生しますが、やけどや手術、けがなどの治った後に発生する場合もあります。
治療法:針で穴を開けて圧出、『CO2レーザー手術』

◇アクロコルドン(軟線維腫/スキンダック)
柔らかな突起物で、首や胸、脇の下などに多く発症します。
良性腫瘍で、痛みやかゆみがないです。細い茎が皮膚から垂れ下がったり、盛り上がったりした状態の突起物で、通常直径1~3㎝ですが、5mmを超えるものもあります。主な原因は、老化や遺伝的要素、紫外線、摩擦などです。若い世代にもみられるが、中年以降の発生率が高いです。
治療法:はさみによる切除、冷凍凝固法、『CO2レーザー手術』など。

【炎症】
◇ブラックコメド(黒ニキビ/開放面皰)
顔、胸、背中などに出来やすく、毛穴の詰まりが原因の黒く目立つ大人ニキビです。
角質が毛穴を塞ぎ、過剰に出た皮脂が毛穴にたまり、酸化して黒くなった状態です。若年者の場合、皮膚の常在菌が増えると炎症を起こすので、早めに治療が必要です。高齢者の場合、放置すると大きくなりますが、炎症を起こすのはまれです。
治療方法:内服・外用薬、『ケミカルピーリング』、『CO2レーザー手術』など。

【ウイルス性】
◇尋常性疣贅
おもに顔や手首、爪のまわりに出来やすく、手足の小さな傷からウイルス感染し発症します。
ウイルス感染によるイボで、ヒトパピローマウイルスが皮膚の小さな傷から侵入。小さな湿疹ができた後、ドーム型に盛り上がってえんどう豆くらいの大きさに変化します。痛みはあまりありませんが、足の裏にできるとなんか踏んだような痛みを感じます。表面は固くなってかさつき、黒や茶の色素沈着が起こることもあります。大人への感染も多いです。
治療方法:外用薬、冷凍凝固法、電気焼灼、『CO2レーザー手術』など。

◇青年性扁平疣贅
免疫力低下がウイルス感染の要因で、顔や手の甲、足(ひざから足首)等にできやすいです。
若い女性に多く見られる疾患で、免疫力の低下などによってウイルス感染します。2~10mほどの肌色の平たい発疹が多発。線状に並ぶのが特徴で、時にかゆみと赤みが出現して急速に消失する場合もありますが、難治性で治療が数年に及ぶこともあります。
治療方法:自然に治るケースが多いが、かゆみや赤みなどの症状が続く場合は、内服薬を服用。冷凍凝固法、『CO2レーザー手術』などを行う場合もあり。

◇尖圭コンジローマ
口腔内、正規、肛門周囲など、皮膚と粘膜の境界部に出来る事が多く、主に性行為によって感染し、治るまでに時間がかかります。
皮膚や粘膜の傷からウイルスが侵入して感染し、あわ粒くらいのイボができ、徐々にカリフラワー状の大きなイボに変化していきます。色は薄いピンクか茶色で、治りづらく、人にうつるうえ、子宮頸がんの原因にもなるので即受診をおすすめします。子宮頸がんワクチンで予防可能です。
治療方法:外用薬、冷凍凝固法など。発がんリスクが高いため、完治には時間がかかります。パートナーと同時に治療を行いましょう。

上記のように、良性のできものの治療法はさまざまです。良性の場合、放置しても健康上の問題はないですが、顔の目立つ部分に出現して気になる、着替えの際にこすれて出血するなど、生活に支障が出れば治療が必要になります。切除する場合、大きさや深さによって適する治療法が違うので、主治医と相談して決めましょう。
老人性イボに対しては、マイナス196℃の液体窒素を当てて凍傷を起こして患部を取り除く冷凍凝固法は保険適用されますが、数回の治療が必要でシミが残りやすいです。
保険適用外の治療法には、レーザーを使ってホクロやイボの組織を蒸散させで除去するCO2レーザー手術があり、1~2mm未満のホクロを1か所切除するのに6000円ほどかかりますが、傷痕は圧倒的にきれいです。これら良性腫瘍のほかに、毛穴に酸化した皮脂が詰まるブラックコメドは、針や『CO2レーザー手術』で除去することが多く、また、尋常性疣贅、尖圭コンジローマなどのウイルス性のイボには、冷凍凝固法や専用の外用薬なども用いられます。

■ホクロは厄介?良性でも侮れない!ホクロと老人性イボの手術にはこれほど違い。
ホクロには複数回の手術が必要です。ホクロ切除にも老人性イボの切除にも有効な治療法の1つに『CO2レーザー手術』があります。ただし、ホクロの切除の場合、一度の手術で終わらない場合が多いです。老人性イボは、表皮内(表皮、真皮、皮下組織3層から構成される皮膚のいちばん上の部分)にあるため、1回の『CO2レーザー手術』でとり切れることが多いです。しかし、ホクロの場合、特に小児期に現れたものは、腫瘍細胞が深くまで存在するため、複数回に分けて手術する必要があります。傷痕の隆起、陥没や術後に赤み継続などが起こる可能性もホクロの方が高いと言えます。ただし、老人性イボでも10mmを超える場合は、2~5分割して段階的に除去する場合もあります。ホクロもイボも小さいうちの切除がおすすめです。

是非ご参考になさってください。


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2022年2月22日

雑誌『MAQUIA』2022年4月号(2022年2月22日発売)

特集「"抗酸化"こそ、大人肌に効く!エイジングケアの2大スター『レチノール』と『ビタミンC』に大注目」(P146~147掲載)に慶田院長の監修・取材記事が掲載されています。

シミ、しわ、たるみなどのエイジングサインに確かな手応えをくれると皮膚科医が太鼓判を捺すのが、抗酸化成分。その美容効果について解説しています。

若い頃からの継続ケアがカギ!
シミやしわ、たるみなどのエイジングサインを引き起こす大きな原因となるのが酸化ストレスです。40代で肌の抗酸化力が急速に低下することで老化サインも深刻化します。大事なのは、酸化ストレスをいかに消去するかということ。レチノールとビタミンCはそのスター的存在です。美容施術前に集中的に取り入れて予防的に使うのもおすすめです。

■「レチノール」
肌の新陳代謝を高めて、コラーゲンを増やす働きもあります。肌表面を整えながら、シワ改善や弾力アップにも尽力。

●選び方
製品は高濃度で浸透処方にこだわったものを選んで下さい。短期&長期の両方で効果が期待できるレチノールは、朝晩使うのがポイントです。朝は日焼け止めを重ねることも忘れずに。

●注意点
まれに敏感肌や使い始めはレチノイド反応(粉ふきや赤みなど)が起こりやすいです。保湿剤をたっぷり塗り、2~3日休みを入れながら少しずつ慣らしていきましょう。

●適切な頻度で塗り続けるのがコツ
ビタミンAの一種で高い抗酸化力を発揮し、ターンオーバーを高める作用があります。速効的に不要なメラニンなどのくすみを代謝しつつキメを整え、長期的にはコラーゲン繊線維に作用し、ちりめんジワシワを改善したり、表皮の厚みを増す効果も。夜はもちろん、朝のUVの下に塗っておくとより効果的です。

『ナノメッドVA(高濃度レチノールクリーム)』価格:16g/¥6,500 (税別)医療機関専売
高浸透型純粋レチノールを0.1%と高配合。さらに、浸透サポート成分ナノキューブが基材なので、角層を越えて表皮内の奥まで浸透します。濃度が市販品の数倍高いので、保湿クリームをたっぷり塗った後に薄く塗り重ねれば十分な効果があり、費用対効果が良いのも人気の秘訣。

さらなる効果を求めるなら薬効の高いレチノイン酸もご用意しています。
『トレチノインナノエッグ(レチノイン酸クリーム)』 価格:5g/¥4,000 (税別)医療機関専売
ナノカプセル化されたレチノイン酸で、従来品で問題になっていた、赤み・ひりつき・皮むけなどの炎症反応が大幅に軽減されて使いやすくなりました。通常のレチノイン酸よりも高い力価を持ち、低用量でも高い表皮層のターンオーバー促進効果が得られます。

■「ビタミンC」
毛穴、透明感、キメ、ごわつき、シミなど様々な肌悩みにマルチにアプローチをする、エイジング万能薬的成分。

●選び方
ビタミンC製品も有効濃度とデリバリー技術の高いものを選んで下さい。敏感肌でなければ、こちらも朝晩、毎日の使用が基本です。朝の使用後は、レチノール同様日焼け止めもマストです。

●注意点
高濃度ビタミンCでのケアは乾燥肌の方の場合、肌が乾きやすくなることもあるので、優秀な保湿剤とセットで使用しましょう。

●インナーケアでもぜひ取り入れて
酸化ストレスから肌を守りながら肌荒れを防ぐと同時に、黒化メラニンを白く戻す還元作用があります。さらに、コラーゲンの合成を助ける作用も。スキンケアで使うだけでなく、サプリメントなどインナーケアとのW使いで、内と外からケアするのがより効果的です。

『巡活ローション(プロラヴィッシュローション)』 価格:30g/¥5,000(税別)
高浸透型ビタミンCとコラーゲン・エラスチン・セラミドなど保湿成分もリッチな化粧水。Ph(酸性度)が中性の処方だからピリピリカサカサしないので肌が弱い方でも安心です。

■その他オススメの抗酸化成分
アスタキサンチンやフラーレン、話題のファーンブロックなど、注目の優秀抗酸化成分もチェック。

●色々ある中から何を選ぶかが肝
紫外線の酸化ストレスを除消去するファーンブロックや、アスタキサンチンなど、優秀な抗酸化成分はいろいろありますが、しっかり効くレベルまで落とし込める濃度や浸透処方がポイントになります。そういう意味でも研究の裏打ちのある信頼のコスメを選ぶことが大切ですね。

■ビタミンA,C,Eは抗酸化のエース
ビタミンA(レチノール含む)やビタミンC、さらに体内の脂質の酸化を防ぐビタミンEはビタミンのエースと呼ばれる高い抗酸化成分の代表。この3つは普段の食事で意識的に取り入れましょう。

アーモンド・ナッツ類、シャケ、卵、鶏と豚のレバー、色とりどりの旬の野菜など、スキンケアやサプリだけでなく、毎日の食生活から抗酸化成分を摂取することも大切です。

皮疹を正確に診断したうえで、基本的なスキンケア、適切な外用薬の処方をさせて頂いていますので、是非一度ご相談くださいませ。


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雑誌『美的』2022年4月号 (2022年2月22日発売)

特集〝今、話題!「角層酸化」が起こるメカニズムを解説!″(P126~127掲載)に慶田院長の監修記事が掲載されました。

30歳を過ぎたら「角層酸化」から始まるエイジングに御用心!
毛穴に詰まった角栓に太陽光が当たると角栓の中で酸化ダメージが発生します。酸化ストレスというのはドミノ倒しのように広がる性質があり、酸化した角栓が周囲の皮脂をさらに酸化させてしまいます。その連鎖が肌全体に広がって顔全体がくすんだ印象に変わってしまうのです...

■乾燥肌でも‟お湯だけ洗顔"がすくみやゴワツキの原因に!
毛穴に詰まった角栓に紫外線やブルーライトなどの可視光が当たると、酸化ダメージが発生します。その酸化ダメージが皮脂を酸化させて、くすみやゴワツキといったエイジングサインを招くことが、最新の皮膚科研究によって明らかになりました。
その現象のことを「角層酸化」といいます。角層酸化を防ぐには、毎日の洗顔で毛穴に詰まった角栓や余分な皮脂を取り除くことが先決です。角層酸化の原因は、水やお湯だけの洗顔では落とすことが難しいと言われている角栓です。
皮脂量が少ないからと言って、すすぐだけの洗顔をしている人は角層酸化が起こりやすくなるので注意しましょう。自分の肌に適した洗顔料を朝晩使い、角栓を含む肌表面の老廃物をきちんと落としたほうが、角層酸化を抑えられる上、肌のターンオーバーも整い、肌の水分量がアップ。バリア機能も高まり、健康的で美しい肌状態を保ちやすくなります。

■肌がゴワつく、メイクのノリが悪い、実年齢よりも年上に見られがちなど、そんなあなたは、毎日のUVケアや食生活とともに〝洗顔″の見直しどきです!

「角層酸化」を予防する3大ポイント
1. 洗顔を軽視しない
40代以降の肌は、ターンオーバーの周期が乱れがち。頬の角栓の数も、40~50代にかけて増えることが角層酸化を解明する過程で判明しています!角栓はもちろん、スキンケア成分も時間が経って皮脂や汗と混ざれば、不要な老廃物へ変化していきます。ぬるま湯ですすぐだけでは落としきれないので乾燥肌の人も、角層酸化を予防できる洗顔料を使って、朝晩きちんと洗顔する習慣を身につけましょう。

2. 抗酸化成分を定期的に補う
ビタミンA・C・Eやポリフェノール、カロテノイドなど、抗酸化力の高い成分を体の中から定期的に補ったほうが、皮膚はもちろん、血管まで含めた全身の酸化予防につながります。加えて、スキンケアの段階でビタミンAの一種であるレチノールやビタミンE(トコフェロール)を補うことも肌の抗酸化力アップにつながり、角層酸化が起きにくくなります。

3. UVケアを怠らない
角栓を酸化させて角層酸化を招く紫外線やブルーライトは、寒い時期でも室内でも降り注いでいます。季節や場所を問わず、UVケアは続けて正解です。紫外線は、最も強力な酸化ストレスです。ダメージを防ぐためにも日焼け止めは1年中使うべきですが、きちんと落とすことも大切です。その点からも角層酸化予防には、適切な洗顔料が欠かせません。

是非ご参考になさってください。


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2022年2月21日

雑誌『LDK The Beauty』2022年4月号(2022年2月21日発売)

特集「におう気がする!黒ずみが気になる!脱毛って何が正解!?知りたい!ケド、聞き辛い!デリケートゾーンのコト、教えてください!」(P62~65)に慶田院長の監修記事が掲載されました。

【誰も教えてくれなかった女性のお悩みを解決!】
"フェムテック"や"フェムケア"という言葉を耳にする機会が増えてきました。月経や更年期障害など、女性ならではの体の悩みをケアできる製品やテクノロジーなどの総称で、今大注目されています。そこで今回は、はじめての一歩としてデリケートゾーンケアについて特集!デリケートゾーンってそもそも何?どうやってケアするの? など、なかなか聞きづらいことを専門家が回答しています。お悩みを解決し、快適な生活を送りましょう!

Q:アンダーヘアって自分で剃って大丈夫?
A:レーザー脱毛がベスト。自分で剃るならしっかり保湿を。
自分で剃ると傷つきやすく雑菌が入りトラブルの原因になりやすいので、できればレーザー脱毛が断然オススメです。どうしても自分で剃るなら皮膚を引っ張り毛流れに沿って慎重に剃ってみてください。

Q:V・I・Oって全部脱毛したほうがいいの?
A:I・Oゾーンはないほうがベター。
V I Oとは腕などの皮膚より薄くデリケートな場所です。実は"デリケートゾーン"とは医学用語ではなく、一般的に膣を含めた外から見える部分のV(ビキニライン)・I(陰部の両側)・O(肛門周辺)ゾーンのことを指すことが多いです。
特にI・Oゾーンは月経時の不快を軽減してくれ、汚れによる雑菌の繁殖を防いでくれるのでオススメです。Ⅴゾーンはお好みですが、水着になるときにお手入れ時間が短縮できます。
また最近では介護脱毛をする方も増えています。

Q:市販の黒ずみケアクリームって効果あるの?
A:劇的に改善されることはほぼありません。また肌が薄く弱い部分なので使用は慎重に。
ビタミンCなど美白に効果的な成分が配合されていることの多いクリームでも、即効性はなく過度な期待は禁物です。逆に刺激によりかぶれる可能性もあるので、使用する際は注意が必要です。

Q:どうしてもかゆみが治まらない...
A:慢性的なかゆみは病院へ行きましょう。
ムレなどによるかゆみは一時的に市販薬で抑えられても、一時的に麻酔成分で和らげるだけで根本的治療にはなりません。とくに、市販品のフェミニーナ軟膏などにはリドカインという麻酔薬が含有されていて非常にハイリスク。リドカインは歯科や外科手術などで多用する麻酔成分ですから、外陰部に塗って感作が成立した場合、アナフィラキシーショックを生じ命に関わる事態を引き起こす可能性もあります。皮膚科専門医に相談し、適切な強さのステロイド外用剤で早期に治療することが最善の道。
症状が続くようなら病気が隠れているかもしれません。毛が生えている皮膚、小陰唇、会陰部など外から見える部分のかゆみやトラブルは皮膚科へ。膣より奥の粘膜部分は婦人科に行きましょう。

普段から観察していると、ちょっとした異変にも気づけます。この機会に習慣にしましょう。

■当院のレーザー脱毛
『ジェントルレーズプロ』(Gentle LASE Pro)はロングパルスアレキサンドライトレーザーで、シミ、くすみ、毛穴の黒ずみなどの高い美白効果があります。レーザーと冷却ガスを同時に照射する事で痛みが格段に軽減され、ジェルなどを塗る手間もありません。外陰部やデリケートゾーンなど生理的に色素の濃い部位、鼻毛や眉毛も含めた全身の脱毛を、短時間で痛みなく照射をすることができます。

VIO脱毛: 1回¥45,000 5回コース¥180,000(¥36,000/1回)※税抜き価格

是非ご参考になさってください。


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2022年2月18日

WEB『Webéclat』(2020年02月18日掲載)

ライフスタイルまとめ「50代皮膚のできもの:年齢を重ねると増える"できもの" 。イボ・ほくろ...この"できもの"放っておいて大丈夫?」に慶田院長の監修記事が掲載されました。

ほくろが大きくなってきたり、体にイボができたり...。アラフィー世代になるとなぜか増えるのが"できもの"。年齢を重ねるにつれ、できものができやすくなる理由とは?この"できもの"の正体は?治療法は?そんな疑問や悩みについて慶田院長が解説しています。
 
■脂漏性角化症(しろうせいかくかしょう)■
頭や顔など日光が当たる部位にできやすく、少し隆起した肌色、茶色、黒色の良性腫瘍
脂漏性角化症は表皮の良性腫瘍の一種。老人性イボともいわれ、老化現象のひとつですが、体質によっては20代ごろから徐々に増えてくることも。少し隆起していて表面がざらざら、でこぼこしているのが特徴で、色は肌色から薄茶色、焦げ茶色、暗黒色などさまざまです。頭や顔、首、手の甲など手のひらを除くあらゆる部分にできます。遺伝的素因や、日光(紫外線)による光老化でできるとされ、特に日光に当たりやすい顔、頭、首、背中、手の甲によく見られます。最初は1~2㎜程度と小さいのですが、徐々に大きくなって隆起し、大きいものだと2~3㎝ほどになることもあります。良性腫瘍なので必ずしも治療の必要はありませんが、顔や手の甲などにできて見た目が気になる場合や、髪をとく際に引っかかるなど生活に支障をきたす場合に治療を受ける人が多いようです。
放っておくと、大きくなっていきます。7~8㎜を超えた場合、CO2レーザーで一度にとると傷あとが残りやすいので少しずつとる必要がありますのでお早めにご相談ください。
【できる部位】
頭、顔~首、手の甲、体幹など手のひらや足の裏を除くあらゆる部分にできる。特に、日光が当たりやすい顔、頭、首、背中、手の甲にできやすい。
【色】
色は、肌色や薄茶色、焦げ茶色、暗黒色などさまざま。大きさは1~2㎜の小さなものから、2~3㎝ほどのものまである。
【治療法1:『CO2レーザー』】
CO2レーザーで脂漏性角化症を蒸散させ、皮膚表面からごく浅く削りとる方法。傷はごく浅く、出血もないので傷あとをほぼ残さず治せます。局所麻酔をして行います。CO2レーザー治療後の、再発は少ないですが、脂漏性角化症が大きくて治療でとり残しがあったりすると、再発する場合もあります
【治療法2:液体窒素による凍結療法】
液体窒素で凍結させ、脂漏性角化症の組織を物理的に破砕する方法。麻酔や手術は不要ですが、色素沈着が残りやすく、一度でとれないことが多いので美容的にはあまりおすすめできません。

■色素性母斑(ほくろ)■
年齢を重ねるにつれ、大きくなったり、膨らんできたりと、目立ちやすくなる良性腫瘍
母斑細胞という細胞が皮膚で増殖したものが色素性母斑、いわゆるほくろです。メラニン色素をつくる働きをもち、増殖する皮膚の深さやメラニン色素の量によってほくろの形態は異なり、黒や褐色の平らなものや、盛り上がったイボのようなものまでさまざまです。子供のころからできる場合も、大人になってからできる場合もあり、しだいに大きくなったり、膨らんでいくことがあります。色は時間の経過とともに抜けていき、肌色に近くなっていくことが多いです。良性のものなので放っておいてかまいませんが、気になるならCO2レーザーや手術で切除可能です。顔にほくろが多いと色黒に見えますが、切除することで色白に見えるという利点もあります。
加齢とともに母斑細胞の数が増え、ほくろが大きくなってきたり、膨らんでくることがあります。また、メラニン色素が減って色が薄くなり、肌色に近くなることも。肌色の出ぼくろは、ほくろの最終形といえます。

【治療法1:『CO2レーザー』】
CO2レーザーでほくろを蒸散させ切除します。ほくろは深く入り込んでいるので数回の処置が必要な場合もあります。小さいうちにとると傷あとが目立ちません。6㎜以上のものは2〜4分割して段階的に切除します。
 
■稗粒腫(ひりゅうしゅ)■
目のまわりにできることが多いポツポツとした白い小さな粒状の良性腫瘍
真皮内にできる1~2㎜以内のケラチン物質や細い毛が入った袋状の良性腫瘍で、女性に多く見られます。稗(ひえ)のような白い小さな粒状で、多数できることもあり、多い例では数十個以上できていたケースもあります。まぶたにできることが多いほか、頰、額、陰部にも発生。生まれつき稗粒腫がある場合もありますが、水疱症などの皮膚がはがれるような疾患や、傷などの治癒の過程でできることもあります。真皮の浅い部分にできた袋状の腫瘍なので、皮膚科で注射針やCO2レーザーで穴をあけて、中の白いかたまりを取り出せばきれいになります。

【治療法1:針を刺す】
注射針で小さく穴をあけ、中の白い角質を圧出する方法。小さいものなら傷は1~2日で閉じ、きれいになります。自分で行うと傷あとが残るので必ず皮膚科で行いましょう。
【治療法2:『CO2レーザー』】
針で稗粒種を取り除くと、角質をつくる袋が残り、再発することがありますが、CO2レーザーなら袋ごと角質のかたまりを取り除くので再発の心配がなく確実です。

★わき、額、まぶたなどにできる"できもの"のあれこれ★
わきにできる「軟性線維腫」、体幹にできる「老人性血管腫」など、皮膚の表面にできるできものについて詳しくご紹介いたします。

■軟性線維腫■よくできるところ:わき
主に30代以降の成人に見られる肌色〜褐色の柔らかい良性腫瘍です。肥満体型の人や女性に多く、わきの下、首、胸、そけい部など摩擦が多い部分にできやすいのが特徴。CO2レーザーや、液体窒素による凍結療法、医療用ハサミによる切除で治療できます。

■老人性血管腫■よくできるところ:体幹
毛細血管が拡張、増殖してできる1~4㎜ほどの赤い良性腫瘍です。平らなものや隆起したものがあり、胸、背中、おなかなど体幹にできやすく、顔、腕、足にも生じます。成人後に発症し、加齢とともに増えます。CO2レーザー、YAGレーザーなどで治療可能です。

■老人性脂腺増殖症■よくできるところ:額
額や頰、鼻など皮脂腺が発達している部分にできるニキビのように盛り上がった黄色や白の皮疹。高齢の男性に多く、大きさは2〜6㎜ほどで、1個できることも多発することもあります。皮脂腺が異常に増殖することが原因です。治療の必要はありませんが気になる場合はCO2レーザーや手術で切除できます。

■汗管腫■よくできるところ:まぶた
汗を出すエクリン汗管が腫瘍性に増殖して生じます。まぶたやその周囲にできやすいほか、額、胸もと、首、腹部などにも発現。半米粒大ほどの黄色や肌色の粒々とした丘疹です。良性なので問題ありませんが、気になる場合は『CO2レーザー』や、高周波メスで汗腺を焼く方法などによって治療できます。『ボトックス注射』が有効な症例もあります。

■日光角化症■よくできるところ:こめかみ
日光(紫外線)によって生じる皮膚がんの早期の病変です。こめかみや頰、鼻の頭などにできやすく、カサカサした赤いまだら状のシミのような状態です。皮膚がんに進展するので早めに手術や薬物療法、液体窒素による凍結療法などでの切除が必要です。

★とても似ていて見分けづらいがんの話★
いぼやほくろなどと間違えやすいので注意が必要です。
できものだと思っていたら皮膚がんだったということは少なからずあるので要注意です。皮膚がんにはさまざまな種類があり、なかでも特に頻度が高いのが「基底細胞がん」。ほかにも「悪性黒色腫(メラノーマ)」や、皮膚がんの前段階の「日光角化症」などがあります。

■基底細胞がん■
皮膚の表皮の最下層である基底層や毛包などを構成する細胞から発生するがん。80%以上が顔に見られ、特に鼻まわりなど顔の中央に多く、原因には紫外線の関与が疑われています。初期は小さな黒い斑点なので、ほくろと間違えがちです。転移することは少なく、手術で切除しきれれば完治する可能性もあります。

■悪性黒色腫■
悪性黒色腫(メラノーマ)は、メラニンをつくるメラノサイトという細胞ががん化したもの。皮膚や爪に黒いシミや、盛り上がったほくろのような形で現れるのが特徴で、日本人では脚や足の裏に最も多く、次に頭、顔、首に多く見られます。早期に手術して完全に切除すれば完治するが、真皮内に浸潤すると化学療法も必要で予後不良の恐れもあります。

★皮膚がんの見分け方★
●ものすごく黒い・色むらがある
ほくろは色が均一なのに対し、皮膚がんの場合は色にムラがあったり、ものすごく黒かったりするのが特徴。
●ひきつれている感じがする
皮膚がんの場合、その部分の皮膚がひきつれているような感じがすることがある。
●境界線があいまい
色素斑の輪郭がギザギザになっていて境界線があいまいだったり、色がにじみ出していたりしたら皮膚がんの可能性あり。
●急激に大きくなる
小さかった色素斑が短期間で急激に大きくなったら要注意。特に直径が6㎜以上になったら皮膚科を受診しましょう。
●左右非対称
ほくろのように左右対称でなく、皮膚がんは、左右非対称のことが多い。
●くずれて潰瘍になる
色素斑がくずれて潰瘍になっていたり、じゅくじゅくした感じがあったり、痛みやかゆみがあったら皮膚がんが疑われる。

早期治療をすれば完治が望めるが、ほくろやシミなどと間違えて見落としやすいので、皮膚科専門医の診察を受けることが大切です。気になる症状がありましたら、一度診察を受けましょう。

是非ご参考になさってください。


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2022年2月17日

雑誌『美ST』2022年4月号(2022年02月17日発売)②

特集「あれ、老けた?の原因は細部のカサカサシワシワです!"真冬はスキマ保湿にご用心"」(P116掲載)に慶田院長の監修・取材記事が掲載されました。

外出する電車の中で「あっ!」。指先見たら爪も手もガサガサゴワゴワ。なんてことありませんか? 普段見逃しがちのスキマパーツがうるんとしていると、きちんと感はもちろん、実は若見え効果は絶大なんです。

いつもの冬より要注意!全身のスキマ乾燥【原因】と【対策】をチェック。

乾燥すると髪にも悪影響【頭皮】
[原因]シャンプーの洗浄力が強すぎる場合が多く、またエアコンによる乾燥や紫外線も原因となります。
[対策]まず、シャンプーを見直し、頭皮用のローションで保湿を行いましょう。

マスク生活で視線を集める【おでこ】
[原因]テカリやすい部分なので保湿を怠る人が多いです。
[対策]スキンケアアイテムを見直し、湿疹がなければピーリングで代謝を上げるのも効果的です。

■当院取り扱いホームケア
『グリコール酸ローション(GAローション)100ml ¥4,000(税抜き)
ケミカルピーリングで使用しているグリコール酸を家庭用に3%の低濃度に調節した拭き取り用化粧水です。加えて、乳酸・サリチル酸・クエン酸・リンゴ酸といったフルーツ酸と合わせて4%の角質ケア成分を配合。少しピリッとしますが、これは効いている証拠です。古い角質を少しずつ溶かして透明感のある肌に導きます。

『ナノメッドVAエッセンス 16g』 ¥6,500 (税抜き)
純粋レチノール(ビタミンA)」を0.1%配合したエイジングケアクリームです。お肌にハリや弾力を与え、メラニンを含んだ古い角質を剥がれやすくし、新しい肌が生まれる力をサポートします。敏感肌なら保湿クリームと1:1で混ぜて、1~2日おきの使用でも十分な効果があります。

『WiQoフェイスフルイド(美容液)30ml』 ¥8,000(税抜き)
海外において大規模な臨床実験を実施した医療機関専売の美容液です。8%のグリコール酸を肌に良いバランスで配合しています。pH値が約3と酸性度が強いにも関わらず、どんな肌のタイプにおいても、灼熱感などを感じることなく使用することができます。

乾くと老けまぶたの原因に【目】
[原因] スマホの見すぎで瞬きが減少すると涙が減少します。
[対策]定期的に目を休ませることが重要。ヒアルロン酸点眼液を活用しましょう。

老けて見える縦ジワに直結【唇】
[原因]最近はマスクで口呼吸が増えていることも原因になっています。
[対策]舐めない、口呼吸をせず鼻呼吸をするのが基本です。

実は顔並みに見られている【手の甲】
[原因]手洗いや消毒がひどい乾燥の原因となっています。
[対策]アルコール以外で、保湿剤添加タイプのハンドジェルも試してみて下さい。

気がつけばゾウがいる【かかと】
[原因]全体重を支えるために角層が最も厚い部位です。
[対策]角質を解かすケラチナミンや尿素クリームを塗って靴下を履きましょう。ひび割れる場合は水虫(角質肥厚型足白癬)の可能性もあるので、速やかに皮膚科を受診しましょう。

ぜひご参考になさってください。

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雑誌『美ST』2022年4月号(2022年2月17日発売)

特集「ハリこそ若さ!正しいたるみケアでいつだってマスクを取れる私」(P48~51掲載)に慶田院長の監修・取材記事が掲載されています。

40代、50代の顔印象を大きく左右する最重要ポイントの"たるみ"。2年に及ぶマスク生活で油断しているうちに顔のたるみが一気に加速した、と感じている方も多いのではないでしょうか?ほうれい線、目まわり、あご、フェイスラインなど...たるみは同時多発的に起こり原因も複合的な難しい悩みです。待ちに待った"マスクを外す日"がきた時に、誰よりも晴れやかに微笑むためにも「なぜたるむのか」を正しく理解し明るい未来を迎えましょう。

PART1【メカニズムが分かれば、自然と"正しく、多角的な"ケアにたどりつく。最難関の肌悩み!そもそもなぜたるむの?】

■目まわり:眼瞼下垂やぽっこり目袋。様々な形状のたるみが発生。
目が開けにくい・二重幅が狭くなった・目の下のドレープジワ・目袋の突出など、皮膚が薄く繊細な筋肉で構成された目まわりは、多様なたるみの症状が同時多発的に現れます。

■ほうれい線:ほうれい線はシワじゃない垂れた肉溜まりの断層です。
顔の脂肪はパーツごとに分かれて塊になっています。若い時は頬の上部にあった脂肪の塊が、皮膚と顔面靭帯の衰えで支えきれず下がって段になることで、ほうれい線が深くなります。

■口もと:見た目年齢が加速する通称マリオネットライン。
土台である頭蓋骨の萎縮やSMAS層の衰え、脂肪細胞の増加や極端な減少、皮膚の弾力低下などの複合的な理由で、余ってなだれた皮膚が口角の下方靭帯で止まり段差の線が生じます。

■フェイスライン:顔と首の境が曖昧になり、二重顎でもっさり感が加速。
頭蓋骨の萎縮やSMAS層の衰えで頬の脂肪が下がります。皮膚の弾力も低下し表皮のハリによるタイトニング効果も落ちて、顎まわりに肉が溜まってメリハリのない印象になります。

【原因は表面にも内側にもあった。長期戦なたるみケアに臨む前に、まずは正しく知ることから!】
■たるんだ肌の状態はどうなっているの?
・肌内部の各層で老化が進みそれらが複合的に相まってたるみを引き起こします。
表面の皮膚だけでなく、深部の脂肪や筋膜、骨などの全ての層の加齢変化が複合的に絡み合って"たるみ"が起きます。頭蓋骨はテントのポールと同じで、土台としての支えです。ポール自体が短くなるとテントがピンと張らなくなるように、加齢で頭蓋骨が痩せると全体的にたるみます。また、骨に皮膚と脂肪とSMAS層を固定している顔面靭帯が緩むと、脂肪の量が多い頰などが下がり、ほうれい線に被さるように肉がのります。真皮はガードルのように支えますが、コラーゲンが減少するとその力も低下。表皮の保水力が落ちてツヤやハリがなくなると、たるみはさらに悪目立ちします。"複数の部分"に"多角的"に"同時"に対処する必要があるので改善が難しいのです。

<表皮>肌を守る外壁である表皮の炎症は真皮に悪影響
紫外線や大気汚染物質による酸化ストレスで表皮のバリア機能が乱れると真皮の劣化を促進します。また、表皮の潤い、ツヤ、ハリ感が失われると、たるみ影も目立ちやすくなります。

<真皮>コラーゲンの弾力低下で、たるみを支える力も減少
コラーゲン・エラスチン線維、そしてその隙間を埋めるヒアルロン酸などのゼリー状の基質が、潤いを湛えた弾力で脂肪を外側から支えていますが、加齢や酸化の影響でその力も低下します。

<脂肪>極端な脂肪の増加も減少もたるみを進行させる原因に
皮下脂肪が多い人は、その重みで垂れて肉だるみに。一方、加齢や極端なダイエットで脂肪が減りすぎると、内包物を失った皮が余ってドレープのような皮だるみを起こします。

<筋肉>筋腱膜の緊張が失われると脂肪の地滑りが発生
脂肪は、表情筋群の上を覆う「SMAS層」と呼ばれる筋腱膜に複数の細い靭帯で固定されています。筋腱膜が加齢で緩むと脂肪が正しい位置からずり落ちてしまい、たるみが進行します。

<骨>頭蓋骨が痩せて余った皮がたるみやくぼみの原因に
女性ホルモン「エストロゲン」の減少に伴い骨量が低下して頭蓋骨も痩せるため、顔全体の皮がダブつき始めます。額の骨が痩せて眼窩も大きくなり、眉が下がってまぶたも重くなります。

■たるみは大まかに2タイプに分かれます
①肉だるみタイプ
・ほうれい線に肉が乗ってくっきり「ハの字」型に
・顔と首の境が曖昧でダルダルの二重顎が目立つ
・頬のトップが下がって輪郭、口元も垂れ下がり気味

②皮だるみタイプ
・頬が平板でドレープ状のシワが幾重にもある
・ほうれい線が縦に長くマリオネットラインと同化
・余った皮が下に溜まり、顔が間延びして長方形に

背中を壁につけて立ち、猫背を正し顎を引いた姿勢で真のたるみを確認してみて下さい。
原因に基づいた正しい対処法を行うことが、たるみ改善への第一歩です。

【当院おすすめ治療】
■肉だるみ、皮だるみ共通で必要
『ウルセラ(ウルセラシステム)』
超音波を用いてたるみを強力にリフトアップできる「たるみ治療」マシンの最高峰です。皮膚の表面には傷をつけずに、エネルギーを正確に狙った層(深さ)に届け、点状に65~70℃に熱凝固点を多数作ります。施術直後には伸びたコラーゲン線維の収縮による引き締め効果が、長期的には新しいコラーゲン線維の再生により、緩んだ皮膚を強力に引き締めます。

『ソノクイーン(HIFU)』
ウルセラと同じ超音波(HIFU)を用いて、シワやたるみを改善し、お顔をリフトアップさせる照射治療器です。高密度焦点式超音波という仕組みで、皮膚表面には傷をつけずに、エネルギーを狙った層に正確に届けて点状に熱損傷(熱凝固点)を形成します。ウルセラに比べてHIFUの熱エネルギーが柔らかなので、痛みに弱い方でも安心してお受けいただけます。

『サーマクールFLX』
「引き締め」効果では最高機種です。高周波の熱は、真皮~脂肪組織~顔の土台となるSMAS筋膜まで広範囲に及びます。これらの構造を支えるコラーゲン線維が熱変性を起こして瞬時に収縮するので、緩んだ脂肪組織を立体的に縮め照射直後から引き締め効果が現れます。

■皮だるみの痩せに必要
『ヒアルロン酸注入』
失われた骨と脂肪のボリュームをふっくらと蘇らせ、瑞々しく若々しいハリを高めます。注入テクニックによりリフトアップ効果も高く、様々なお悩みを改善します。注入したヒアルロン酸製剤の周囲のコラーゲン線維が増えるので効果は1年半~3年近く持続します。

是非ご参考になさってください。


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2022年2月15日

WEB『美的.com』(2021年12月15日掲載)

特集「女医に訊く#178デリケートゾーンのにおいが気になる!おりものシートや膣洗浄液を毎日使ってもいい?」に慶田院長の監修・取材記事が掲載されました。

下着を脱いだときや性行為の前、自分のデリケートゾーンの臭いが気になったことはありませんか?デリケートゾーンの臭いの原因とケアについての記事を監修しました。

■デリケートゾーンは酸っぱい臭いがする?
他人と比較できないデリケートゾーンの臭い。なんだか酸っぱい臭いすると気になったことがあるという方もいるのではないでしょうか。内性器の構造は、子宮の先に卵管があり、その先はいきなり腹腔内につながっています。つまり、常に雑菌や病原菌によって侵される危険を抱えているのです。そこで、デーテルライン桿菌という乳酸菌の一種が常在していて、
粘液の成分をエサに増え、膣内は常に酸性に保たれています。そのため、酸っぱいヨーグルトのような臭いがしますし、膣内への異物侵入を防ぐためおりものが出ているので、いつも濡れている状態で保たれています。

■おりものシートや膣洗浄液を使うのはNG?
酸っぱい臭いやおりものは健康である証。白いショーツが1年で黄色くなって替えるのは当たり前です。汚れるのが嫌だからといって、おりものシートを常に貼りおりものを全て吸い取ってしまうのは、かえってデリケートゾーンがかぶれたりすることもあり危険です。生理のときは仕方ないとしても、おりものシートや膣洗浄液の使用は、必要なシーン以外ではできるだけ避けた方が良いのです。

■細菌性腟炎、予防ができる?
健康な女性のおりものは乳白色〜透明で、少し酸っぱい臭いがします。しかし、病気にかかると黄色く変化し、魚が腐ったような臭いになることもあります。そのひとつが細菌性腟炎という感染症。いわゆる性感染症ではなく膣の洗い過ぎや頻回な性行為、多数のパートナーとの性行為、膣内射精などにより、膣内を酸性に保つことが出来ない時に感染します。セックスのあと腟の自浄作用が回復するまでには時間かかりますが、回復するまでの間に頻回に性行為があることで、細菌性腟炎が起こることもあると考えられているのです。悪化すると、おりものの変色や増加、膣のかゆみなどの症状が出ることもありますが、ほとんどの場合、臭い以外の症状が出ないため、気づかないまま感染している人も多くみられます。おりものは臭いや色など、正常の状態を普段から確認しておくと病気の早期発見につながります。普段と違うなと感じたら、婦人科に相談しましょう。また、細菌性腟炎はパートナーにうつるものではありませんが、膣内を酸性に保てない状態で長くいますと、ほかの感染症にかかるリスクを高めてしまいます。性感染症予防のためにも膣内のpHを保つためにも、妊娠を望んでいないならコンドーム着用がマスト。性行為やデリケートゾーンの洗い方を見直しましょう。

■裾ワキガはどうやって治療するの?
「裾ワキガ」とはデリケートゾーンや外陰部の臭いのことで、「外陰部臭症」「下ワキガ」などとも呼ばれます。ニオイのもととなるアポクリン汗腺が、女性器や陰毛部にも多数存在するために、ワキガと同じような鼻をつくような刺激臭を発することがあります。しかし、デリケートゾーンの洗い過ぎ、洗わなさ過ぎにも注意が必要です。ビデは経血や尿の飛び跳ねが気になるとき、表面のみに使用し、入浴時は小陰唇のつけ根付近など、垢がたまりやすい部分に気をつけながら、たっぷりの泡でやさしく洗いましょう。デリケートゾーン用の洗浄剤のなかには、性行為の前にいい匂いの油分を残す仕立てになっているものもありますが、それは皮膚にとっては本来不要です。専用の洗浄剤でなくても敏感肌用の洗浄剤や赤ちゃん用の洗浄剤でも構いません。弱酸性で保湿成分が添加されているものを選ぶと良いでしょう。
当院では、裾ワキガに対してもわきの下のワキガ『ボトックス(多汗症・腋臭症)』と同様にボトックス注射による治療『ボトックス注射(すそわきが・外陰部臭症)』を行っています。日本を含む東アジア人は、裾ワキガの割合自体が非常に少ないため施術頻度も少ないですが、鼻をついてクラクラするような臭い、耳垢がウェットタイプで脇の下のワキガがあり、なおかつ家族など血縁者にもワキガの方がいるという方は適応があります。まずは、カウンセリングにお越しいただき、医師の診察のもと施術を行います。

是非、ご参考になさってください。一人で悩まず、専門医へのご相談をお待ちしております。
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2022年2月10日

雑誌『BellaPelle』2022年2月Vol.7 No.1(2022年2月10日発売)

特集「次の美容医療 フェムゾーンの美容医療」(P6~13掲載)で東京女子医科大学名誉教授の川島眞先生ご司会のもと、膣・外陰部の領域において臨床経験が豊富な2名の医師として女性医療クリニックLUNAグループ理事長の関口由紀先生と慶田院長の座談会の様子が掲載されています。

美容医療の対象は近年拡大しており、女性の膣・外陰部の加齢変化もその対象となっています。膣・外陰部に対する美容医療は、見た目の改善のほか、閉経関連尿路生殖器症候群(genitourinary syndrome of menopause;GSM)の症状の改善のみならず、性行為時の感度やパートナーの満足度の向上も得られるとされています。

【"フェムゾーン"女性の膣・外陰部の新たな呼称】
膣と外陰部をまとめて表現する言葉はいくつかありますが、最近は、フェムゾーンと称することが多いです。「女性」を意味するfemaleや、「女性的な」を意味するfeminineのように、fem-で始まる単語は女性に関するものが多く、近年では、femaleとtechnologyをかけあわせた造語であるfemtech(フェムテック)という言葉が一般的になってきています。フェムテックは、最近よく耳にし、有名デパートでフェムテック関連の商品が陳列されているのをみかけるようにもなりました。

【膣・外陰部の変化に気づくきっかけは脱毛】
自分のフェムゾーンの変化に気付くのは、脱毛後が多いです。VIO脱毛後に自身の外陰部を目にして、黒ずみやたるみといった、色や形の変化に衝撃を受けるようで、その流れで、受診、治療へと進む30~40歳代の患者様が多くいらっしゃいます。

【新たな疾患概念GSM】
GSMは2014年に北米閉経学会と国際女性性機能学会が提唱した疾患概念で、閉経によるホルモン分泌低下によって起こる慢性かつ進行性のフェムゾーンの変化を総称したものです。GSMに悩む日本人女性は欧米と比べてまだ少ないと考えられます。50歳以上の日本人女性でなんらかのセクシャルアクティビティを行っている方が少なく、今後、日本人女性のセクシャルアクティビティが活発になれば、国内でもGSMに対する関心は高まる可能性があります。

【日本人女性におけるGSMの現状】
GSMに悩む女性が少ないからといって、日本人女性が欧米の女性に比べてフェムゾーンに乾燥やかゆみが起こりにくかったり、尿漏れや頻尿が少ないわけではありません。尿漏れを尿漏れパッドで対処している方は多く、産後から尿漏れパットを使用し続けている方は、尿漏れパットを生理用品より長く買い続けていることになります。それは経済的に負担ですし、使用し続けると皮膚が荒れてしまいます。とくにアトピー性皮膚炎の方はバリアが脆弱でハイリスクです。患者さんにも普段どのように感じているかを聞いてみると「治療できるのであればしたい」との回答で治療できることを知らない方は多いようです。今は美容皮膚科診療をしているので比較的すぐに相談してもらえますが、勤務医時代は、患者さんが恥ずかしがって患部をみせていただけないことが多かったです。別の理由で受診され、診察を数回重ねてようやく相談を受け、患部をみせてもらうと、ひどいかぶれを起こしているケースもありました。原因のほとんどが、くり返す月経血によるも刺激、尿漏れパッドやおりものシートの長期使用でした。また臭いを気にして、洗い過ぎる傾向も目立ちます。最近はフェムゾーン専用の石鹸の販売数が伸びていることからも、背景に過度な清潔志向がまん延し過ぎて、その弊害が出ていると感じます。
脱毛をきっかけに自身の外陰部に意識を向けていただき、腫瘍を含めた疾患の早期発見につなげたいと考え、患者さんには鏡で外陰部を観察すること、さらに膣に指を入れて状態を確認することをお伝えしています。

【膣・外陰部の色の変化に対する治療】
膣や外陰部の色に対する治療は、顔とは異なり外陰部は外用剤の効果はなかなかみられず、かえってかぶれる方もいます。顔のシミと同じようにレチノイン酸とハイドロキノンを処方され、炎症後色素沈着を起こす方も少なくはありません。外用剤の使用よりもまず、黒ずみの原因を取り除くことを優先しています。ナプキンかぶれがあればそれを先に治療しますし、剃毛が原因であればレーザー脱毛を勧めます。下着についても、硬いレースを使用しているものや、鼠径部にあたる生地が厚いタイプのものは擦れて黒ずみが生じやすいので、縫い目のないボクサーパンツに変えていただくことを提案しています。
外陰部の黒ずみには、『ピコレーザー』によるトーニングを行っています。ピコフラクショナルレーザーも試したのですが赤みが出やすく、赤みをきっかけに些細な刺激でメラニン活性が高まる方が一定数いらっしゃるので、余計な刺激はせず、トーニングのみとしています。効果はやや弱いのですが、3回程度続けると色が少し明るくなるので、患者さんはそれなりに満足されます。3~4回治療を続けた後は、希望される場合に3か月に一度程度メンテナンスを行います。ただし、あまりやり過ぎないようにしています。

【GSMに対する治療】
尿漏れのリスク要因としては、高齢出産や多胎、そして児頭が大きい難産が挙げられることを、以前泌尿器科の先生に教えていただきました。運動習慣がないと若くても膣のゆるみを訴える方はいますし、やはり出産のダメージはとても大きく、また、高齢出産も増えています。今後幅広い年代の多くの女性に骨盤底筋トレーニングに取り組んでほしいと思います。当院では膣のゆるみに対してヴィーナスハイフHIFU『高密度焦点式超音波治療機』のみを使用しています。閉経後の萎縮性膣炎にはフラクショナル炭酸ガスレーザーが効果的ですが、当院の患者さんは比較的若い方が多いので、HIFU治療機を選びました。閉経後でHIFUの3㎝のプローブが入らないほどに萎縮が進んでいる方は、『フラクショナル炭酸ガスレーザー』を用いて膣壁をリジュビネーションし、粘液を増やして皮膚の浅いところをふっくらさせます。皮膚の深い層まで引き締めるのであれば、HIFUやEr:YAGレーザーが適していると思います。

【治療効果をどう評価するか】
尿漏れはその回数で治療の効果が評価できるとして、GMSの治療目的が性交渉で、性交時の感度やパートナーに与える印象をよくするための場合の治療の効果については、パートナーの反応がどうだったかを尋ねるようにしています。あくまでも女性を通した評価ではありますが、「よかったようです」とおっしゃる方が多く、「まったく変わらなかった」という方はほとんどいません。膣粘膜がふっくらすると、締まりはある程度の改善しかみられなくても、痛みがなくなって性的満足度は向上するのではないかと思います。

【フェムゾーンの美容医療に新規参入するメリット】
当院のスタッフはすべて女性ですし、出産経験のある女性医師も複数名いるので、フェムゾーンの悩みに対して実体験をもとに診察することができます。こうした点はメリットだと思います。この分野の診療を始めるとき、受診をきっかけに他の大きな疾患に気づいてもらいたいと考え、患者さんには、施術の条件として1年以内の子宮頸癌の結果を提出してもらうようお願いしています。疾患の啓発や早期発見という観点からも、フェムゾーンの美容医療が盛んになるとよいと考えています。またハイレベルな治療を求める患者さんは医師の性別よりも経験の多さや技術の高さを優先するので、男性医師だからといって嫌がる方は少ないと思います。

当院おすすめ治療
『ピコトーニング照射』
・VIO 1回¥45,000 / ・鼠径部 1回¥30,000

『ヴィーナスハイフ(V-HIFU)』高密度焦点式超音波治療機
・ヴィーナスHIFU膣タイトニング(尿漏れ・膣引き締め)初回トライアル¥170,000
・ヴィーナスHIFU膣プレミア(尿漏れ・膣引き締め)※通常の1.5倍高密度照射で強力な引き締め効果 初回トライアル¥200,000
・ヴィーナスHIFU大陰唇タイトニング(大陰唇引き締め)初回トライアル¥80,000

※上記は全て税抜き価格です。
※施術ご希望の場合は、1年以内の子宮頸癌検診結果をご持参いただきます。施術をお受けできるのは、検診結果に問題がなかった方、未治療の性器ヘルペスなどの感染症の無い方に限ります。また、生理中は照射できませんので予めご了承ください。

是非ご参考になさってください。

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