2021年11月 9日

雑誌:『週刊女性』2021年11月23日号(2021年11月9日発売)

特集「マジメな人ほど、コスメ好きほど老いが加速。美肌女医が教える肌を殺すNG美容」(P94~95)に慶田院長の監修記事が掲載されました。

美容情報があふれる昨今、いろいろ試してみても肌の調子がよくならないとお悩みの方は必見の特集。「肌にいいと思って行っていること」すべて裏目に出ているかもしれない?正しいスキンケア方法について解説しています。

【NGフェイスケア】
1:×乾燥肌なので朝の洗顔はお湯だけ
○肌トラブルを防ぐためにも洗顔料を使おう
就寝中に分泌される皮脂は、お湯だけでは流せません。また、空気に触れて酸化してしまった皮脂は、そのまま放っておくと肌のバリア機能を乱し、毛穴が詰まり、吹き出物ができやすくなる原因にもなります。また、夜の手入れで使った化粧品の油分も皮膚の上で酸化してしまうので、翌朝には洗顔料を泡立てて優しく落とすことが大切です。新たに分泌される皮脂から作られる皮脂膜によって肌の潤いを保つことができ、乾燥しにくくなります。
■使用方法
泡立てた洗顔料を顔にのせ、やさしくなでるように20秒程度動かしてから、ぬるま湯でしっかりすすぐこと。洗顔後はタオルでやさしく水分を拭き取り、クリームで保湿しましょう。
■当院おすすめ専用化粧品
『アクセーヌリセットウォッシュ(泡状洗顔料)』200ml¥3,000(税別)

2:×収れん化粧水をパッティングして毛穴ケア
○化粧水は手のひらで包み込むようになじませる
そもそも化粧品は、失われた角層のうるおいをサポートするものなので、肌の表面にのせるだけでよいです。特に収れん化粧水は、肌の過剰な皮脂を抑えて毛穴を引き締める役割をするものなので、成分を奥まで浸透させる必要がありません。通常のスキンケアの最後にTゾーンに塗るだけで十分。過度な使用は乾燥を招き、かえって毛穴を目立たせてしまうので要注意。また、コットンでたたいても毛穴は引き締まらず、肌の奥にも浸透しません。コットンの摩擦で肌の表面を傷めることもあるので注意しましょう。
■当院おすすめ専用化粧品:潤いをしっかりキープしつつビタミンC効果でシミ・ニキビ・毛穴開きにも効果的
巡活ローション(ビタミンCローション)』200ml¥4,500(税抜)

3:×保湿クリームをぬるときはすり込むように
○内側から外側にスッとのばす程度で十分
保湿クリームは本来、肌の表面にある角層を潤わせながら内側からの水分の蒸発を防ぎ、外界からの汚れなどを防ぐバリアとしての働きをします。しかし、この油分の膜はしっかり塗り込んでも肌の奥には届かないうえ、肌を押したりこすったりすれば刺激を与えてしまいます。その結果バリア機能が弱まり、シミやシワができてしまう可能性もあるので、塗るときは優しく伸ばすことを心がけ、塗る量も使用量を守りましょう。
■使用方法
指の腹を使って顔の内側から外側へ、やさしくのばすように塗布。目の周りの皮膚の薄い部分は薬指を使ってさらにやさしく。頬は3~4回、額やあごは1~2回なでるのが目安です。
■当院おすすめ専用化粧品:バリア機能の要、セラミドで肌の立て直し。日常使いしやすい軽いクリーム。
セラミドバリアクリーム』30g¥5,000(税別)

4:×シートマスクは表面が乾くまでしっかりと
○長時間貼ると乾燥を招く5分を目安に
肌は濡れたままの状態が長くなるとバリア機能が低下し、逆に乾燥を招いてしまうので、シートマスクを貼りっぱなしにするのは肌によくありません。また、シートマスクにはさまざまな成分が入っているので、長時間塗布おくと、成分の浸透が高くなりすぎて、かぶれの一種である「刺激性接触皮膚炎」になることも。シートマスクは、スペシャルケアとしての使用がおすすめです。使用するときは5分を目安に、長くても15分程度に。選ぶときには、防腐剤が含まれていない個包装タイプの保湿成分がプラスされたものを選びましょう。

5:×たるみ解消のためマッサージローラーをコロコロ
○日常使いは慎重にむくみを感じたときのみ
肌の下の真皮では「コラーゲン線維」や「エラスチン線維」などのたんぱく質が肌を支え、ハリや弾力を保っています。しかし、マッサージローラーで肌を引っ張り上げるなどの強い刺激を与えるとこれらの線維が伸びたり切れたりしてしまい、やればやるほど肌のたるみや乾燥を招くことにもなりかねません。
■使用方法
ローラーは血流やリンパの流れを促す効果は期待できるグッズなので、使用するのはむくみを感じたときに3分程度、週2回を限度がおすすめです。
■当院おすすめ、たるみ&むくみ解消施術:高周波の熱と電気刺激でコラーゲンと表情筋をリバイタライズ
スマスアップ』 頬から首:初回トライアル ¥24,000(税別)

6:×毛穴ケアのためスクラブ洗顔はまめにする
○毛穴づまり解消には酵素洗顔がおすすめ
スクラブ洗顔料をすると毛穴に詰まった皮脂をスッキリできるイメージがありますが、粒子で取れるのは"古い角質"だけで毛穴の皮脂をかき出す効果はありません。粒子の摩擦で傷ついた角質から水分が流れ出したり、バリア機能を低下させて乾燥肌や肌荒れの原因になる恐れもあります。繰り返していると乾燥しやすい肌になり、わずかな刺激でも炎症が起こりやすくなります。
肌表面の角質はちょっとした刺激でも傷つきやすいため、毛穴づまり解消には、たんぱく質や皮脂を分解する酵素が配合された酵素洗顔料がおすすめです。
■使用方法
1週間に1度がおすすめ。ただし敏感肌の人は酵素の刺激が合わないこともあるので、刺激を感じたら速やかに使用を中止してください。
■当院おすすめ、毛穴づまり改善施術:トルネード水流で毛穴の詰まりをオフ
アクアフェイシャル』 全顔:初回トライアル ¥18,000(税別)


【NGハンドケア】
×ハンドクリームを手の甲にしっかり塗る
○乾燥しやすい指先や指の間を重点的に

手あれ防止のためにハンドクリームをつけるのは正解ですが、乾燥しやすいのは手の甲ではなく指や爪の周り。あかぎれも指先や指の関節に出現します。季節的にお湯を使うこともこれから増えるので、ハンドクリームを塗るときは指先や爪の周りを意識して塗りましょう。
■使用方法
手全体になじませたら、反対の手で指を1本ずつ包み込むように塗ります。指先や爪の周りは親指と人差し指でさすりながらなじませましょう。


≪正しいやり方に戻せば肌はリカバリーできる≫
乾燥により肌トラブルが増えるこの季節。きちんとケアしているのにつっぱったり、粉が吹いたり......現代は美容情報が溢れすぎていて、自分に合った方法を見極めるのがむずかしく、間違った美容法をあれこれ試しすぎて肌トラブルを起こした方など多くいらっしゃいます。
特に心配するのはマジメな人やコスメ好きの方で、やればやるほど健康な肌を殺すことになりかねません。SNS上でも発言の裏付けがない"NG美容"が広がっています。肌質は人それぞれ。生活習慣や遺伝、年齢などによって変わります。良かれと思ってやっていたことが老化を加速させていることもあります。
また、昔からやっていた方法が間違っていることもあります。肌のバリアの要である"角層"が入れ替わるのは、10日〜2週間。正しい方法でケアをしていれば、肌は必ずよみがえります。
スキンケアの基本はこすらずやさしく洗うことと、潤いを守る保湿ケアをすること!
質の高い睡眠や栄養バランスのとれた食事をとるなど、肌再生のプラスになるような生活習慣を心がけることも大切です。

是非ご参考になさってください。


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