2020年12月 8日

雑誌『婦人公論』2020-2021年12月22日1月4日合併特大号 (12月8日発売 掲載ページP74~P75)

特集「冬のカサカサがまた襲ってくる!大人の乾燥、放置しないで」に慶田院長の監修記事が掲載されました。

スネや腰回りがカサついてかゆい、タイツを脱ぐと真っ白に粉がふいている...湿度が低下する冬は、乾燥トラブルが深刻化する季節です。大人の肌事情を知ってきちんと対策をすれば、しっとりすべすべの肌が手に入ります。

【大人の肌は乾く!ストレス乾燥にも注意】
"婦人公論"世代は、加齢により肌の潤い成分が減るだけでなく、水分保持能も低下するため、乾燥が進んでしまいやすい傾向にあります。特に、水分保持能と関係が深い女性ホルモン(エストロゲン)が急激に減少する更年期以降は、乾燥が加速しがちです。秋口からカサつきやかゆみ、粉ふきなどの症状が出ている人は、潤いを生み出す力が落ち始めていると考えてよいでしょう。コロナ禍で、例年と過ごし方が一変した今年の冬は、ストレスからくる乾燥にも目を向けましょう。肌と心は繋がっています。心の悲鳴が身体の不調となって表れる疾病を心身症といいますが、湿疹や蕁麻疹(じんましん)など肌のトラブルとして出ることもあります。少しくらいなら我慢すべきと思い込んでいる我慢強い人こそ注意が必要です。不安やストレスがあり、肌や気分がいつもと違うと感じたら、自分をいたわる機会をなるべくたくさん作るように心がけましょう。例えば、スキンケアもその一つです。スキンケアの効果は、肌を整えるだけではありません。手当て、というように手で肌に触れる行為は安心感や、癒しをもたらしてくれるものです。お手入れのときに、好きな香りに包まれたり、音楽をかけてリラックスしたりするのも効果的です。

■年齢を重ねると、乾燥がひどくなるのはどうして?
→潤う力が低下するから
加齢で肌のターンオーバーが乱れると、代謝の過程で生まれる肌の潤い成分「天然保湿因子」や「細胞間脂質」が減少します。角質細胞の水分が減るうえ、すき間がスカスカになり、肌の水分が蒸発しやすい状態に。女性ホルモン(エストロゲン)の減少が重なると、乾燥に拍車がかかります。

■足のスネや手指が特に乾燥する理由は?
→皮脂の分泌量が少ないから
肌内部の潤いとは別に、肌表面の潤いを守っているのが「皮脂膜」。足のスネを含む膝下や腕の肘下のほか、腰回り、太ももの外側、手の甲は皮脂腺が少なく、分泌量も少ないためカサつきやすい部位です。例年にも増して手を洗うことが多い今年は、こまめな保湿が必須になります。

■乾燥を放置するとどうなるの?
→かゆみや湿疹が発生。
肌の老化も進む乾燥した肌は、バリア機能が低下している状態。汗や衣類のこすれなど、ちょっとしたことが刺激となり、かゆみや湿疹などの肌トラブルに発展する可能性があります。このとき肌では軽い炎症が起きていて、炎症が繰り返されると、シワやくすみなど肌老化を進める要因になりますので、注意しましょう。

■クリニックで肌の保湿力を高めることも可能?
→YES!!
細胞間脂質は表皮のターンオーバーの過程で自ら作り出されます。加齢とともに衰えたターンオーバーを刺激する『ケミカルピーリング』は、角層の自らうるおう力を高めます。
また、「無針メソセラピー」とよばれる『エレクトロポレーション』は、皮膚表面に特殊な電気パルス(低電圧)をかけることにより、一時的に皮膚のバリアに微細な隙間を作り、そこからダイレクトに美容成分を浸透させていく施術です。成長因子、機能性ペプチド、ヒアルロン酸など高分子の肌再生成分を、一切お肌を傷つけずに導入できます。ダウンタイムが無く、ストレスフリーな施術です。
また、同じくダウンタイムがなく気軽に受けられる施術として『プラズマシャワー』も人気です。特に、ヒト骨髄幹細胞由来のサイトカインと成長因子が高配合されている「サイトプロMD」を導入する【肌再生コース】が翌朝「お肌が元気になる」とリピートする方が多くいらっしゃいます。

【しっとりボディのつくり方】
不足した潤いを補い、蓋をして蒸発させないために行うのが、保湿の目的です。大事なのは、毎日きちんと適量の保湿剤を塗ることです。肌状態や好みに合わせて、続けやすい形状や感触のものを選びましょう。継続的なお手入れは、角質層の状態を整え、見た目の美しさもキープしてくれます。保湿ケアの効果を底上げするには、生活習慣を見直すことも重要です。食事、睡眠、排泄、運動、ストレスコントロールは、健やかな肌を育むための5本柱。肌の材料となる栄養素は多岐にわたるため、バランスのよい食事が欠かせません。摂った栄養をきちんと吸収し不要なものを外に出す排泄も大事です。適度な運動は代謝を促し、質のよい睡眠は肌再生に必須です。ストレスが溜まると血管が収縮して巡りが滞るため、気分転換も必要でしょう。暖かい室内にいるのに手足が冷えているという人は、過度のストレスで緊張状態が続いている可能性があります。

✓洗いすぎは禁物。入浴剤も上手に使おう
肌にある潤い成分をなるべく落とさないエ夫を。ゴシゴシ洗浄は禁物です。しっかり泡立てた洗浄料で、やさしく洗いましょう。保湿成分入りの入浴剤を使って、潤い成分の流出を防ぐよう工夫するのも良いでしょう。

✓気づいたら深い呼吸でストレスケアを
休憩時や就寝前などは、ゆっくりと深く長い呼吸を意識して。副交感神経が優位になり、心身がリラックスできます。また、好きなお茶を飲む時間をつくるなどして、気分転換をするのも手です。

✓保湿ケアは1日2回が効果的
一度にたくさんの量を塗布するより、朝晩2回に分けてケアするほうが保湿効果は高まります。また、継続が何より重要。夜はお風呂上がりに、朝は着替えるタイミングでなら、面倒もなく塗り忘れを防げるはずです。
乾燥肌にはセラミドなどの水分を抱える性質をもった成分配合の保湿クリームがおすすめです。天然セラミドが主成分の当院オリジナル『セラミドバリアクリーム』(銀座ケイスキンクリニック取扱い ¥5,000/ 30g)は、水分保持力・抗炎症作用が高く、テクスチャーが良いので幅広い世代に人気です。

✓加湿器でしっとり環境に。室温にも注意を
乾燥した部屋では洗濯物がよく乾くように、肌でも同じことが起きていると考えましょう。湿度が低くなる冬は、加湿器の活用が必須です。その際、室温は24℃くらいに設定しましょう。寒すぎると結露するので要注意です。

✓食事は、肌をつくる元。腸内環境も整えて
良質なタンパク質や油はしっとりした肌をつくる材料になります。体内で酵素の働きをサポートするビタミンやミネラルも必須です。栄養をスムーズに吸収するために、腸内環境を整えておきたいもの。水溶性食物線維や発酵食品もバランスよく取り入れましょう。

是非、ご参考になさって下さい。
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