2020年9月19日

WEB『女子SPA』 2020年9月19日掲載

特集「ネットで噂『乳首をピンクにする海外製クリーム』の危険性」に慶田院長の監修記事が掲載されました。

今SNS上で、海外製品の「メラケアクリーム」という医療用クリームが"乳首がピンクになる"と話題になっています。利用者のコメントには「ピンクを通り越して乳首が消えた!」などと、ありえない絶賛の声も散見されますが、本当に効果があるのでしょうか?
また、個人がインターネットなどから購入して使用することに問題はないのでしょうか?

【「乳首がピンクになるクリーム」の使用はすぐやめましょう!】
「メラケアクリーム」は海外の医薬品ですが、日本では医薬品の承認を受けていません。輸入元などの注意書きには、医師に相談して使うこと、副作用があることが書いてあります。ですが実際は個人で使う人が多いのが現状です。また偽物や粗悪品が出回っているリスクもあります。
パッケージを見ると、メラニンの合成をブロックする働きを持つ〈ハイドロキノン2%〉、肌のターンオーバーを上げる〈レチノイン酸0.025%〉、抗炎症薬である〈ステロイド0.1%〉といった成分が主になっていることが分かります。
ハイドロキノンは、日本では医療機関が処方する決まりになっている成分です。また、レチノイン酸はシミのレーザー照射後のアフターケアや美白目的で使われる成分ですが、肌に塗るとカサついてヒリヒリすることから、医師側で塗る回数を調整しながら使うものなので、セルフで使うには強すぎる成分です。
この2つの成分を同時に乳首のように皮膚が薄い部分に塗り続けると、カサつきとヒリヒリがひどくなって、激しい炎症や湿疹を起こしたあとに、脱色素反応が起こることがあります。それによって乳輪や乳首の色が薄くなったと感じている可能性もあるのです。

【真皮が不健康に薄くなる可能性があります!】
本来であれば、カサつきや炎症といった症状で肌に異常が起きているとわかるはずですが、このクリームには結構強いクラスのステロイドも含まれているので、それにより、症状を抑えられてしまって気付きにくいことがあります。
クリニックでは、レチノイン酸の炎症反応が強く出過ぎたときに、治療として症状に合わせた弱いステロイドを処方することもありますが、初めからステロイドを混ぜて販売しているのは、賛成できることではありません。
ステロイドが入っていることに気づかずに美白剤として長期に使い続けるうちに、真皮の萎縮が生じ、不健康に薄くなっていってしまう可能性があります。このようなクリームを乳首に塗り続けるというのはとても恐ろしいことです。今使っている方がいたら、すぐに使用をやめて欲しいと思います。

【年齢を重ねれば自然とピンクの乳首に】
乳首の色はメラニンの活性によって決まっているもので、人種やホルモンが関係しています。性成熟期の東洋人の女性ではもともとベージュから茶色をしています。男遊びが激しいと濃くなるといったような都市伝説的なことは一切あり得ません。
乳首の色は、妊娠や出産に伴って色味が濃くなる一方、性ホルモンの分泌が激減する高齢者では、ピンクに近いトーンになります。
当院にも「自分の乳首は黒いんじゃないか」と悩んでこられる方も多いですが、ほとんどの方は普通です。アダルトビデオの女優さんや、温泉などでほかの女性と比較して黒いと思う方もいるようですが、人間の皮膚は、寒いと縮んで温まると伸びるので、興奮していたり、入浴で体が温まったりしていると、皮膚が伸びて乳首の色も薄まります。縮んでいる状態の自分の乳首の色と、伸びて色が薄まった他人の乳首の色を比較して、黒いと感じている方もいるかもしれません。自身の乳首の色が気になる場合は、体が温まっているときと冷えているときで見比べてから判断するのが良いでしょう。また、多くの場合、写真集などでは色味を修正処理しています。

【それでも乳首の色を薄くしたいときは...?】
乳首の色味に悩んでいる女性の大半が一般的なトーンであるとはいえ、中にはアトピー性皮膚炎の湿疹を繰り返したことや、ブラジャーなどで擦れたことにより炎症後の色素沈着が起きて黒ずんでいるケースもあります。そのような場合も、海外製クリームを個人で購入するのではなく、皮膚科に診察に来ていただければ、トーンアップできますのでご相談下さい。
黒ずみなどが起こっていない本来の色味であっても『ピコレーザー』(乳輪1回¥15,000)という最新鋭のマシンで色調をほんのり明るくすることが可能です。メラニン色素を微粒子に一気に粉砕するので、施術直後から色味が薄くなります。その後、時間とともにマクロファージが色素のかけらを食べてくれるので、さらに明るくなっていきます。施術直後はほんのりピンク色になるくらいでダウンタイムもなく、施術当日から入浴も可能なほど、安全に乳首の色を薄くすることができます。

【ボディクリームで保湿をしましょう!】
レーザーなどの施術に抵抗がある場合は、顔に塗る美白クリームや、メラニンを取る作用がある『ビタミンC』を配合したクリームを塗るだけでも、違ってくるでしょう。
ピンポイントで薄くしたい場合は、ターンオーバーを早める「レチノール」を配合した市販のクリームや美容液を使用すると、若干の効果が得られる可能性があります。肌が弱い方はレチノールでもカサカサすることがあるので、間をあけながら塗るようにしましょう。

海外製品も手軽に購入できる時代ですが、だからこそ、選ぶ側がしっかりと知識を持って選択することが大切になります。特に薬剤は、安易に手を出すと取り返しのつかないことにもなりかねません。
日本の薬事法を通っている化粧品であれば大体は安全です。それでも、どのようなものにもかぶれる可能性はあります。肌がカサついてきたらいったん塗るのをやめるなど、様子を見ながら使用してください。
是非、ご参考になさって下さい。

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雑誌『LDK the beauty』2020年11月号増刊(9月19日発売 掲載ページP16~35)

特集「美容のウソホント120ぜ~んぶ暴きます!」に慶田院長の監修記事が掲載されました。

いっぱ~いいろんな美容法があるけどどれがホントなのか全然わからない!
美容のあらゆる噂、常識、都市伝説 ウソかホントか大検証します。

【「検証して!」の声多数!巷で話題のウワサ真相check!】
■乳液仮面返し マスクオンリーよりふっくら美肌になれると話題!
まぁ...アリ!肌が強いならば試してみてもイイかも。
乳液仮面返し(ローションパックの上から乳液を塗り、時間をおいてからひっくり返し更にパックするテク)によって保湿力アップは期待できますが、驚くほどではなさそう。美容成分が浸透しやすくなる効果もありますが、肌バリアが弱まる分、刺激も増えるので、敏感肌の人には不向きです。肌が強い人なら実践しても良いでしょう。
・『成分』:湿潤環境が長く続き、美肌菌は育ちやすい
美肌菌はうるおい豊かな角層内で育成しやすいですが、貼り付け時間が長いと様々な成分が肌に入りやすくなり、刺激を感じる人も。敏感肌の人はかぶれる恐れがあるので注意しましょう。
・『保湿力』:保湿効果は上がったけど微々たる差
乳液仮面返しとシートマスク単体の時の保湿力を比較すると、少しの保湿力は上がりましたがマスク後に乳液を塗るのと大差はありません。

■ヒト幹細胞培養液 シワ改善や保湿、美白効果があるというウワサ!
まぁ...アリ!抗炎症・保湿効果は期待できるかも。
美容医療で使う場合、注射や点滴で確実に真皮に届けるのでハリ、毛穴が目立たなくなるなどの効果が期待できます。一方、化粧品は幹細胞の質と濃度がさまざまです。抗炎症効果や保湿力アップ、ちりめんジワの改善が期待できる製品もあります。効果を実感できるなら+αのお手入れとして続けてみても良いのかもしれません。
・『見解』:化粧品では濃度が低く、効果はマイルド
有効な濃度かどうかは不明です。効果を期待しすぎないで。
・『保湿力』:美容液でも保湿力アップは期待できる
有名製品2点を検証したところ、保湿力の高さを実証できました。乾燥対策は期待できます。

【スキンケア編】
■ウワサ①タオルじゃなくて洗顔後はティッシュオフ!?
そうでもない!ティッシュマストというワケではない。
タオルは繊維が顔につくからティッシュのほうがいいという説もありますが、ふくときの摩擦がNGなのであって、ふく素材は柔らかならOKです。吸水性の高い、ガーゼタオルや手ぬぐいを肌に当てるようにふくのがオススメです。

■ウワサ②「W洗顔不要」は信じていい!?
一部はホント!洗浄力は製品ごとで違います。
製品によって洗浄力の高さが違うのでいちがいには言えませんが、基本的にはW洗顔不要です。ただし、洗い上がりをよく見て毛穴にメイクが残っているようなら、洗浄力が低いのでW洗顔しましょう。どんなメイクにも対応しているとはかぎらないので、洗いあがりは自身のチェックが必要です。

■ウワサ③ラインづかいじゃないと刺激になる!?
これはウソ!
違うメーカーの製品同士を組み合わせたからといって、毒になるようなものはそもそも入っていません。大事なのは肌に合うかどうかなので、肌が荒れなければ何を組み合わせても大丈夫です。

■ウワサ④アーモンドオイルで毛穴の角栓詰まりが取れる!?
一部はホント!効果はあるけど過剰な期待は禁物です。
オイルで角栓は取れやすくなるけれど、アーモンドオイルにこだわる必要はなく、ホホバオイル等どんなオイルを使っても効果は同じです。自分の肌に合うものをチョイスしましょう。また、毛穴汚れがごっそり取れるわけではありません。やりすぎると逆に角栓が詰まることもあるため、週1回程度のお手入れがベストです。

■ウワサ⑤日焼け止め前に保湿をするとシミになりにくい!
そうでもない!保湿するだけではシミの発生は止められない!
保湿不足で炎症を起こすとシミになりやすくはなりますが、対策をするなら抗酸化成分のビタミンCやEの入った化粧水や美容液を塗りましょう。飲む日焼け止めも抗酸化剤なので、日焼けによる肌ダメージを減らすことができます。メラニン生成やDNA損傷から肌を守る『ヘリオケアウルトラD』と紫外線などの「酸化」による肌のメラニンぐすみに加え、肌の黄ぐすみ・しわの原因になる「糖化」も防ぐ『ソルプロプリュスホワイト』のW使いが当院では人気です。(銀座ケイスキンクリニック取扱い ヘリオケアウルトラD1箱(30カプセル/30日分)¥6,000・ソルプロホワイトプリュス1箱(30カプセル/30日分)¥5,000)
また、日焼けの前でも後でも抗酸化作用のある食品は効果があります。ビタミンCはパプリカやじゃがいも、ビタミンEはブロッコリー、トマトのリコピンも抗酸化作用でおなじみです。

■ウワサ⑥美容液でも美容成分が入っていないことがある!?
コレはホント!美容液の明確な規定はないので可能性アリ。
美容液というと肌にいいものがたっぷり入っているイメージですが、明確な定義はありません。ゆえに美容成分のない美容液も存在することは可能です。基本は保湿力UPを期待、プラスαの効能を求める場合は、成分表示をチェックしましょう。

■ウワサ⑦肝斑は美容液で治る!?
一部はホント!肝斑は体質だけど薄くすることはできる。
美容液・飲み薬、美容医療で目立たなくなります。美容液で完治を目指すのは難しいけれど、トラネキサム酸入りなら肝斑を薄くする効果が期待できます。当院では、肝斑には『ルミキシルクリーム』(銀座ケイスキンクリニック取扱い30ml¥10,000税別)とトラネキサム酸配合の『ナビジョンDR TAホワイトエマルジョンI(みずみずしくうるおうタイプ)』(銀座ケイスキンクリニック取扱い120ml ¥8,500税別)のペア使いをオススメしています。『ナビジョンDR TAホワイトエマルジョンI』はメラニン色素の生成を抑え、シミ・ソバカス肝斑・くすみを防ぐ薬用美白乳液です。みずみずしく広がり、潤いに満ちたべたつきのない明るい素肌へ導きます。
効果の順は美容液<サプリ<美容医療。ただし美容医療でも完治は困難なので、あくまで薄くするという気持ちで。

肝斑には、レーザーを1兆分の1秒単位で照射する最新鋭の『ピコレーザー』が良いでしょう。境界のはっきりしたシミは、『ピコスポット照射』で、かさぶたにして取ることができます。従来のシミ取りレーザーよりも痛みや皮膚へのダメージが少なく、ダウンタイムも軽くなりました。

▼治療頻度:1回のみ(薄い膜状のかさぶたは5~7日で剥がれます。)
▼効果持続期間:再発しない場合、追加照射なし
▼費用:1ショット¥1,000(全顔照射治療のオプション。スポット照射のみ希望の場合は30ショット以上から。)

【身近な定番アイテムにまつわる!美容の都市伝説暴き隊!】
「そんな裏技あったのか!?」とつい飛びついてしまいたくなる、手軽でお得で効果てきめん(...という噂)の美容界の都市伝説的テクニック。その真価をズバリ暴きます!

■オロナインパックで毛穴が消えるらしい!
→ウソ伝説
オロナインH軟膏で毛穴は消えません。消毒液成分入りなので無駄にぬってはいけません。手指消毒に用いることがあるような成分で、顔には不要です。オロナインで全顔パックするくらいならワセリンの方が100倍いいです。

■クレンジング代わりのベビーオイル洗顔で肌負担軽減!
→ウソ伝説
メイクを乳化し水に流す機能は、ベビーオイルにはありません。拭き取っても完全に落ちないから、酸化した油脂は肌負担になってしまいます。W洗顔が必要になるうえ、洗浄力が弱い洗顔料だと汚れた油が残りニキビの原因になるので止めた方が良いでしょう。

■洗顔フォームにベビーオイルを混ぜると毛穴がキレイに!?
→ウソ伝説
洗顔料は油を分解するもの。そこにオイルを入れてしまうとそっちを分解してしまいます!どうせ使用するならば、洗顔後の保湿にしておきましょう。

■お風呂のニベアパックで色白に!?
→ウソ伝説
塗ると白塗りになるだけで、洗い流せば元に戻ります。保湿効果はありますが、美白成分は入っていません。日焼けしないこと、抗酸化成分をとること、これが美白の近道です!

■馬油洗顔で毛穴汚れが砂利のように取れる!?
→ビミョ~伝説
毛穴の奥の黒ずみは化学の力で落とすものです。オイルなどでは角栓が取れやすくなる程度。また、馬油をつけたままでは酸化で刺激になり、やりすぎると角栓詰まりの原因にもなってしまいます。

■ワセリンを綿棒につけてクルクルすると鼻の黒ずみが取れる!?
→ビミョ~伝説
皮脂が酸化し黒ずんだものは、角栓が取れ消えたと感じるかもしれませんが...馬油と同じで、入り口の汚れはどうにかできても、毛穴周囲のメラニンによる黒ずみは取れません!

■保湿はワセリン1本で十分なんでしょ?
→ウソ伝説
ワセリンはベタつくけれど保湿力はほぼゼロです。ワセリンで肌水分量はほぼ上がりません。保湿剤が刺激になるほど肌が傷んでいるときに使う被履剤です。

是非、ご参考になさって下さい。


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2020年9月17日

雑誌『美ST』2020年11月号(9月17日発売 掲載ページP44~53)

特集「迷える40代50代のスキンケアにファイナルアンサー」に慶田院長の監修記事が掲載されました。

毎日習慣的に行っているスキンケアこそ、美肌を決める分かれ道です。数年前や去年と、はたまた前日と同じケアでパッと済ませていませんか?洗い方やコスメの選び方、使い方を見直すだけで、あなたの肌はもっと美しくなれます!

【クレンジング】落とすことは最重要事項!丁寧に、でも落とし過ぎず!を心がけましょう。
■Q1 40代の今の洗顔の重要ポイントは?
A『メークが軽くなり、石鹸で落とせるアイテムも多い時代。その日のメークに合ったクレンジングを選んで!』
油汚れを落とすには、油と界面活性剤の力が不可欠に。でも軽いメイクなら過剰な洗浄力は必要ありません。選ぶ基準は、オイルやミルクといった形状で決めるより、肌質やメークに合ったものを選びましょう。
■Q2 ダブル洗顔って本当に不要なの?
A『不要と書かれているものは、洗顔料を使わなくてOK』
W洗顔が必要な場合も、一瞬泡をのせてすぐ流す程度で十分です。
■Q3 ポイントメークの専用クレンジングって必要?
A『ウォータープルーフ以外は必要ナシ!』
洗浄力が強いものが多く、流行りの軽いアイメークには不要です。
■Q4 こするのは良くないというけれど、ちゃんと落ちるの?
A『こすらないと落ちないクレンジングは、そのメークと合っていません!』
メークに合っていれば優しくクルクルすれば全部落ちます。こすらないと落ちないならクレンジングの力不足です。こする刺激は美肌の大敵。角層が厚くなりメラニンが増える恐れもあります。
■Q5 実際どんなクレンジングを選べばいい?
A『メークに合わせてクレンジングは3種類用意しましょう』
優しく馴染ませるだけでスルリと落ちるのが最適です。落としすぎも落とさなすぎもNGです。洗浄力別に用意しメークに合わせて選びましょう。目に沁みるものは洗い残しの原因になります。
・しっかりメーク→オイルやバームで洗浄力の強いもの
・リモートメーク→しっとりした洗い上がり重視
・敏感になった時→目に入っても痛くない優しいアイテム
最近のオイルクレンジングは、洗浄力が高く、肌への負担が少ないものが増えています。
当院で人気の「ナビジョンDRのメーククレンジングオイル」は、極めて酸化しにくいオイルで、潤い成分も高いので安心してお使い頂けます。テクニック不要でサッと落ちるので、ミルクやジェルクレンジングで長時間擦るよりも肌の負担が少なくて済むという点もメリットの一つです。

【洗顔】刺激は禁物!洗う時は泡をクッションに、すすぎは小鳥タッチで。
多くの人が見直すべきは洗顔です。脂性肌はもちろん自称乾燥肌も皮脂を適切にオフするだけで、肌状態が良くなる場合もあります。さらに丁寧な保湿を心がければもっと良い状態になります。
■Q6 朝は湯洗いや水洗顔で大丈夫?
A『だめです!若い頃の肌質を思い返して、油分が出やすい場所だけでも洗いましょう』
今、乾燥肌でも若い頃にニキビで悩んだなら皮脂腺の活性がある程度あります。Tゾーンだけも泡で洗いましょう。最近は、毛穴の汚れを落とし潤いをキープするジュレ洗顔が増えています。皮脂の脂肪酸と結合して石鹸化し、油汚れだけを落とす画期的な商品も出てきています。
■Q7 シャワーを直接当てて洗っても大丈夫?
A『直接は刺激が強すぎます!』
強い水圧も刺激になる可能性があり、シャワーを直接顔に当てるのは避けほうがベターです。直接当てるなら、かざした手のひら越しに弱流を当て、指の間から滴るお湯で洗い流しましょう。
■Q8 最近洗顔料の種類が増えています。40代の肌には何がいいの?
A『基本はアミノ酸系がオススメ!』
特に朝は高い洗浄力は必要ありません。弱酸性でアミノ酸系のマイルドな洗浄剤で十分です。洗っている最中にキュキュっとならず、洗い上がりに乾燥を感じにくいものを選びましょう。
当院で患者様にご利用いただいている、泡状洗顔料の「アクセーヌ リセットウォッシュ」は、肌に優しいアミノ酸系洗浄成分を配合。余分な角質を除去して肌を柔軟に整えます。ボトルからスフレのようなきめ細かい泡ででてくるので、肌に負担をかけずに泡洗顔できます。
■Q9 泡ででてくるタイプは界面活性剤が多いの?
A『決してそうとは限りません。少ない量で最大限の洗浄力が出せるというメリットも』
泡で出るタイプは界面活性剤の量が多いという認識は誤りです。泡を作る特殊な形状の容器で濃度が薄い場合もあります。ボディソープを泡出てて来るポンプの空容器に10倍希釈で詰め替えるテクもあり。ただし、水で希釈すると不安定になるので、数日で使い切る量ずつ作りましょう。
■Q10 すすぎはどの程度すればいい?
A『小鳥タッチで20~30回』
予洗いよりすすぎを丁寧にしましょう。手のひらでお湯をやさしく肌に当てるようなイメージで。泡がきっちりなくなるまで約20〜30回が目安です。泡がなくなれば何十回もやらずOKです。お湯をバシャバシャと豪快にかけたり、手のひらで広げるようにすすがず、優しくパシャッと当てるだけ。院長が実践した際の手つきは、想像以上にソフトタッチでした。
■Q11 拭く時の注意点は?
A『タオルを動かしてこするのではなく、タオルを優しく顔に当てましょう』
繰り返しですが肌の大敵は刺激です。洗顔後もこすらずタオルに水分を吸わせて。タオルの繊維が残った状態でケアしても刺激になる可能性があります。院長は5枚重ねのガーゼタオルを愛用しているそうです。

【保湿】大人の肌には化粧水とクリームがマスト!肌状態で量を調節しましょう。
■Q12 化粧水はたくさんつけるのがいい?
A『肌を柔らかくするために必要な量だけでOK』
 目的は表面を濡らして次のコスメを浸透させることです。しっとりした環境は美肌菌育成にも役立つので、20代の頃と比べて肌の水分量が減っている美ST世代は2~3度重ねてつけるのも効果的です。でも、与えすぎはバリア機能障害になってしまうことも。
■Q13 コットンと手づけ、どちらがいい?
A『手で付けるのがベスト!』
優しく洗い、優しく保湿するのが美肌の基本です。スキンケアでは刺激になる可能性のあるコットン使いより手が一番です。強く押したりこすったりせず優しくふわっとハンドプレスしましょう。温まって浸透も上がります。しっとりと実感できるのが適量です。自分の感覚でケアしましょう。
■Q14 40代の化粧水はトロトロ、トロシャバ、シャバシャバ、どれがいい?
A『肌の上に残らずきちんと浸透するトロシャバ化粧水がオススメです。』
化粧水の目的は肌表面を濡らすことです。テクスチャーは好みで選んでOK。保水力が高い成分が入っているとろみ系は乾燥肌の人に人気です。べたつかないものがオススメです。
■Q15 乳液とクリームは両方つけるべき?
A『どちらかでOK。20代は常に乳液でもいいですが、40代はクリームが必要です』
水分量が高くニキビができやすい20代なら乳液でもいいですが、40代ならより油分の高いクリームが最適です。目元の乾燥には密着しやすいアイクリームを使ってもOK!
■Q16 オールインワンって使ってもいいの?
A『いわゆるオールインワンコスメに限らず、大人は自分に合うコスメをオールインワンにすればいい!』
肌がしっかり潤い乾燥しなければ、1つで終わらせても大丈夫です。院長は、肌のゆらぎを感じるときは美容クリームだけの日もあるそう。名前は違っても1つで潤うならオールインワンとして使えます。
■Q17 コスメを使う時の目安量はどれくらい?
A『40代は規定量より多目がオススメです』
パール大は少なめ。規定量よりやや多め、肌を触って手のひらにペタッと吸い付くのが目安です。
■Q18 40代のためのクリームは?
A『セラミドを配合した高保湿クリーム。』
クリームの目的は保湿です。グリセリンや多糖類、ヒアルロン酸などが含まれているほど保湿力も上がります。特に高保湿なセラミドが主要成分に含まれるクリームがオススメです。当院では、天然セラミド配合の「セラミドバリアクリーム」(銀座ケイスキンクリニック取扱い 30g ¥5,000税別 )が水分保持力・抗炎症作用が高く、しっとり感がありながら重すぎず塗り心地がよいので人気です。顔から体まで全身に使用している方が多くいらっしゃいます。
■Q19 各ステップの間は時間をあけるべき?
A『1分程度で十分。次のコスメが肌の上で上滑りしない程度に時間をあけて。』
間髪を入れずに次々塗ってしまうと表面でぬるぬるしてトータルの外用量が少なくなってしまう可能性があります。時短ならとろみの少ない化粧水にクリームを重ねるのが好相性です。

【エイジングケア】SSTや揺らぎが気になる40代、やりすぎ、ひと手間惜しまず、のバランスを大切に
■Q20 アイクリームは使うべき?
A『普通のクリームでもOK!』
全顔用クリームを目まわりなど乾燥しやすい部分に厚く重ね塗ってOK。ただ専用クリームはこってりした形状で密着しやすいのでしっかりケアしたいならアイクリームを使いましょう。
■Q21 シートマスクってやっぱり必要ですか?
A『毎日する必要はありません。週一回程度で十分です』
普段のケアだけで十分。取り入れるなら個包装の高級なマスク。週に一回程度というのが良い頻度です。やりすぎは肌の負担になることもあります。敏感肌では特にリスクが高いです。
■Q22 今、1番気になるマスク荒れ。どうすればいい?
A『湿疹はとにかく刺激を与えないように。白ニキビは赤ニキビにしないよう、酵素洗顔などで代謝を高めることが大切』
白ニキビや毛穴の黒ずみは角栓詰まりによる酸化が原因。自宅ケアなら酵素洗顔で柔らかくしましょう。
■Q23 マッサージはやった方がいい?
A『やらなくてもいい。摩擦は厳禁』
マッサージも摩擦になってしまいます。心地よい圧迫でむくみを押し流し、血流をアップさせる程度ならOK。表面を擦る刺激は絶対避けましょう。たるみケアで顔の筋肉を鍛えすぎるのも逆効果です。
■Q24 いくつも美容液を重ねてもいい?
A『基本的にはいくつも塗るより、一つを集中的に使う方が効果的です。』
化粧品で結果を出したいなら1〜3カ月単位で使う必要があります。
■Q29 コスメを重ねる際、どんな順番で使えばいい?
A『全部しっかり浸透させたいからサラサラ→しっとりの順に』
効かせたい順より浸透性を優先。サラっとしたテクスチャーから塗り、こってりしたものは一番最後に塗りましょう。同じメーカーのアイテムを重ねるなら、指定に従うのがベストです。

【見直すべき美肌習慣】
◆洗顔はたっぷりの泡でこすらず摩擦レス!
洗浄剤をしっかり泡立て包み込むように洗うのが正解です。洗浄力が増し、摩擦刺激や界面活性剤の量も最低限になります。
◆すすぎもこまめに丁寧に優しく洗い流して。
 優しく洗うのが美肌の基本です。お湯の温度が高いと細胞間脂質が漏出しやすいので、人肌より低いぬるま湯にしましょう。水圧も刺激になります。
◆拭く時も当てるだけ。ゴシゴシ拭きません!
肌当たりの良いガーゼタオルなどがオススメです。
◆日中のミストや週1シートマスクで徹底保湿。
マスク内は意外に乾燥するのでこまめに保湿しましょう。外したらすぐの保湿はマスク皮膚炎対策にも良いでしょう。週1のシートマスクも美肌作りに最適です。
◆化粧水は何度も重ねてたくさん入れ込んで。
 たっぷりの保湿ケアは炎症を起こさない美肌につながります。
◆透明感必須!通年美白でくすみ知らずに。
セルフケアでの美白は根気が勝負です。春夏だけでなく通年で使うのが良いでしょう。肝斑にはトラネキサム酸がオススメです。
◆たっぷりクリームできちんとフタをします。
 皮膚が薄く乾燥しやすい目元を厚めに塗って保湿するのが良いでしょう。保湿が十分だと美肌菌が育ちやすくなります。
◆外から中からターンオーバーを促して。
肌代謝を高めると、キメ、毛穴、美白に良いです。腸内環境を整えると角質の水分量も高くなります。
◆首や肩をほぐして血流アップで血色よく。
顔そのものをマッサージするより首肩をほぐして頭頚部への血流を高めると美肌になります。
◆肌・目・髪、全方位から紫外線をガード。
朝のUV対策はもちろん、日中も日焼け止めを重ねて塗りましょう。日差しの強い日にはあらゆる角度から紫外線を防御しましょう。
飲む日焼け止め『ヘリオケアウルトラD』は、抗酸化作用の高い成分が理想的に配合されており、紫外線以外でも発生する活性酸素から体を守り免疫力を高めてくれます。
当院の患者様の多くが、抗酸化作用をより高め抗糖化作用も持ち合わせる「ソルプロプリュスホワイト」を一緒に飲んでいます。
◆足りない成分はサプリや薬剤で補充。
必要な栄養素はサプリで補填。抗酸化や炎症作用があるトラネキサム酸やビタミン類はシミや肌荒れ予防になります。
◆外から中からターンオーバーを促して。
肌代謝を高めると、キメ、毛穴、美白に良いです。腸内環境を整えると角質の水分量も高
くなります。
◆適度な運動で代謝を高めて肌力アップ!
運動習慣は代謝を高めるので是非取り入れましょう。

是非、ご参考になさって下さい。

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