2020年8月28日

雑誌『VOGUE』2020年10月号(8月28日発売 掲載ページP178~180)

特集「ヘルシー肌を叶える、秋冬スキンケアカルテ」に慶田院長の監修記事が掲載されました。

The Skin You Hope For
ニューノーマルなライフスタイルは、美の価値観をも変えました。今、私たちが熱望するのは、健康的で心豊かな生活が透けるポジティブでヘルシーな肌です。過酷な環境にも揺らがずまっすぐ自立する肌を養うための秋冬の処方箋をお届け致します!

Scan Your Skin Symptoms
【炎症荒れとたるみ、注意すべきは長時間のマスク生活】
いつもなら、エイジングケアにとりわけ気を配りたくなる秋。でも今年は、予想外の敵が肌を脅かす予感があります。新たな生活様式の下、誰もが手に入れたいのは、揺れない、落ちない、強くて健康的な肌です。
今年、思いがけず訪れた変化は私たちの意識にも変革をもたらし、美しさの概念まで変える勢いです。不安が渦巻く時代だからこそ誰もが健康を意識し、バランスのよいヘルシーな肌を求めるようになりました。でも、そんなシンプルなことでさえウィズコロナ時代にはなかなか難しく、新たな課題が見えてきました。肌トラブルの原因の筆頭は、マスクによる物理的ストレスでしょう。
今肌荒れに悩む女性が増えています。目立つのは、摩擦で炎症を起こすマスク皮膚炎。擦れるときに水分も油分も奪われてバリア機能が低下し、刺激に弱くなり、さらに乾燥する負のスパイラルに。摩擦刺激による肝斑の悪化や、くすみにも注意が必要です。また、肌表面を守ろうとして突貫工事的に角層が厚くなり、毛穴の入り口が詰まってニキビができるケースも増えています。マスク荒れやニキビを解消しようと、過剰な洗顔や殺菌で悪化させてしまう人も。必要なのは、抗炎症と十分な保湿で守って補い、健康なターンオーバーを取り戻すこと。取り去りすぎると肌フローラがバランスを崩し、敏感に傾きやすい状態になってしまいます。

【敏感肌にはこまめな保湿と抗炎症ケアを】
紫外線やエアコンの乾燥に加え、マスクの摩擦も肌荒れを加速させます。蒸れているのに油分を奪われるマスク内。擦れにより起こる皮膚炎を防ぐために、日中もメイク直しのたびにたっぷり保湿をしましょう。肌表面をコーティングし、刺激から保護しましょう。ストレスも増える時季だけに、食生活、運動、睡眠を見直し肌の根幹を強化することも大切です。

【抗炎症都保湿に特化。美肌再生にマストなうる肌プラン】
マスク着用と夏の環境ストレスでダメージを受けた肌。まずは、刺激レスなコスメで小さな炎症の芽を摘みリスクを回避しながら、トラブル肌質のリセットをしましょう。このタイミングの回復ケアこそ、秋冬の美肌の要になります!
赤みがある、些細な刺激でひりつく、肌表面が荒れている......。そんな状態なら、まずはマイナスをゼロにしましょう。小さな炎症も、放置すると色素沈着や老化に繋がります。トラネキサム酸やグリチルリチン酸などの抗炎症成分を配合したスキンケアで鎮静しつつ、保湿成分のセラミドやヒアルロン酸で肌表面を外的刺激から保護しましょう。
トラネキサム酸配合の『ナビジョン TAエマルジョンW』(銀座ケイスキンクリニック取扱い120ml¥8,000(税別)) は、メラニン色素の生成を抑え、シミ・ソバカスを防ぐ薬用美白乳液です。まろやかなコクのある感触でうるおいを補給し、透明感のあるつややかな肌に導きます。天然セラミド配合の『セラミドバリアクリーム』(銀座ケイスキンクリニック取扱い30g¥5,000(税別))はバリア機能を高め肌を優しく守る効果があり人気です。
うるおいを守って優しく洗い、徹底して摩擦を避けるのも忘れずに。世相を反映してか、この秋はバリア機能を高めるリカバリーケアが豊作です。一時的な肌荒れを真性敏感肌にしないよう、ディフェンスを固めていきましょう。

◆泡洗顔は、パーツ分けして効かせる時間の調整を。
常在菌まで取り去り肌フローラを崩す"洗いすぎ"問題。マスクでバリア機能が低下している肌にはいつにも増して刺激を与えず、うるおいを残す洗顔をしましょう。おすすめは、パーツごとに泡をのせる時間を調整する洗い方。Tゾーンや顎先だけに泡をのせ数秒放置し、頰や目まわりはサッとひと撫で。タオルも横に動かさず、優しく当てましょう。

◆強い肌を育むために腸内環境の改善はマスト。
肌は内臓の状態を映す鏡です。便秘がちな人は角層の水分量が減ってニキビになりやすいです。腸内環境の改善無くして美肌は得られません。発酵食品や不溶性・水溶性の食物繊維のほか、炭水化物も善玉菌の餌になるのでバランスよくとりましょう。穀物は玄米や麦、雑穀など、多くの種類からとりましょう。外食が減る今は健康的な食生活を続けるチャンスでもあります。

◆美容医療を正しく取り入れ皮脂バランスを最適化。
マスクで増える大人ニキビ対策は、美容医療に頼るのも賢い選択です。毛穴が詰まると、アクネ菌が皮脂を餌に増殖します。でも、殺菌や過剰な洗顔はNGです。乳酸とサリチル酸で古い角質をピーリングし毛穴の皮脂や角栓をオフする「アクアフェイシャル」は、保湿や抗炎症の成分を配合。専用のチップで吸引しながら、汚れを浮かせて毛穴の奥までキレイにします。ピーリング薬剤の刺激性はマイルドですが、時間をかけふやかしながら吸引するため、仕上がりは肌がスッキリします。仕上げはビタミンCとアミノ酸配合の美容液パックを行います。低刺激でバリア機能も改善し、敏感肌にも安心です。

◆長時間、装着するマスクは材質も吟味して快適に。
この先も手放せないマスク。少しでも快適に過ごすために大切なのが、材質選びです。石油由来の不織布は、蒸れるし暑いし息苦しいし、サステナブルでもありません。「摩擦刺激を与えるうえ、肌の脂も奪います。選ぶなら、肌当たりがソフトで吸湿性や保湿効果のあるシルクや、薄いコットン、ガーゼを。暑い時季には接触冷感タイプも快適です。

是非、ご参考になさって下さい。


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2020年8月23日

雑誌『CanCam』2020年10月号(8月23日発売 掲載ページP108~111)

特集「ニキビ肌あれetc.思いがけない悩みが続出!withマスクの肌トラブルケア」に慶田院長の監修記事が掲載されました。

マスク着用が増えてから「今までなかった肌トラブルに悩まされる」という声が多数!そこで、皆さんの肌とスキンケア事情からトラブルの対策方法までをご紹介致します。

【マスクによる蒸れとこすれは肌にとって大きなダメージ】
もともとマスク内は呼気によって高温多湿になっています。暑い時期は汗の量も増えます。その状態からマスクを外すと、肌の水分が蒸発して乾燥が加速します。マスクのつけ外しを何度も行うことでバリア機能が低下し肌荒れを招くことになるのです。また、マスクで擦れる部分は肌の角質が厚くなりやすく、毛穴が詰まりやすくなるため皮脂がたまってニキビができやすくなります。汗の刺激も角層の炎症を引き起こし、肌荒れやニキビにつながります。

◆マスクダメージ「ニキビ」◆
マスクのこすれによるニキビの対策は主に2つです。①毛穴が詰まらないよう優しくしっかり洗顔して、②炎症を抑えるスキンケアで悪化させないことです。腫れがひどいときは皮膚科で相談をしてください。
①優しく角質ケア!
洗顔で汚れを落とすことは大事ですが、肌をこするのは禁物です。泡でなでるように優しく洗いましょう。また、酵素洗顔をすれば毛穴詰まりが改善されやすくなります。
②炎症を抑えて悪化させない!
ニキビは毛穴がふさがり炎症が起きている状態なので、抗炎症作用のあるスキンケアを使うこともケアの一つです。化粧水だけで済ませず、乳液やクリームも使いましょう。

※ニキビがあるときはこのお手入れはSTOP※
ブラシを使った洗顔
こすれるなどの摩擦があると肌は防御反応で角質が厚くなります。マスクによるニキビは角質が厚くなって毛穴が詰まるために起こるので、そこにブラシでさらなる摩擦を加えてしまうとますます悪化させる可能性があります。

◆マスクダメージ「乾燥&肌あれ」◆
マスクによる乾燥を防ぐには、保湿の徹底が重要なので日中のケアも大切です!また、赤みやプツプツなどの肌あれも早めに対策をし、肌にダメージを残さないようにしましょう。
①マスクを外したらすぐに保湿!
日中、マスクを外した際に最低2回はメイクの上から乳液で保湿しましょう。乳液を塗ると肌表面に油分の膜ができ、マスクを外した際の水分蒸発が防げます。
②カサついたらセラミドなどを投入!
乾燥が進んでいるならセラミドなど水分保持力のある保湿成分配合のものを取り入れて肌内部の潤いをアップしましょう。最後に、乳液orクリームを塗ってフタをするのも忘れずに!
③鼻や唇の赤みにはワセリンを!
鼻の頭や唇がマスクでこすれて赤くなっているなら、保湿ケアに加えてワセリンでしっかり保護をすべきです。持ち運べるサイズのもので日中も塗り直しましょう。
④プツプツが出たらクリーム1品に!
乾燥や蒸れで湿疹ができたら洗顔後は保湿クリーム1品で様子を診ましょう。化粧品をあれこれ使うとかえって刺激になる場合もあります。改善しないときは皮膚科へ行きましょう。

※乾燥・肌あれのときはこんな生活はSTOP※
油抜き・タンパク質抜きの食事
肌の乾燥は食事も関係しています。ダイエットで油やたんぱく質を抜いた食事ばかりすると肌のなかの潤い成分が作られにくくなり、いくらスキンケアを頑張ってもカサカサ肌から抜け出せません。

◆マスクダメージ「シミ&くすみ」◆
マスクによるこすれで色素沈着や肝斑の悪化が生じるほか、日焼け止めをサボることによりシミができるという盲点もあります。秋といってもまだまだ紫外線は強いので、予防とケアを万全にして透明美肌をキープしましょう!
①UVカットをきちんとしましょう!
紫外線はマスクを通過して肌にダメージを与えます。また、実は室内でも窓から入った紫外線があちこち反射しています。どんなときもUVカットは心がけましょう。
②美白美容液でリカバリー!
マスクのこすれやニキビで炎症を起こした肌は色素沈着を起こしやすい状態なので、美白ケアが必要です。また、紫外線を浴びたあとはシミができる前から使いましょう。
③ピュア肌スイッチを入れる!
美白ケアと同時にしたいのが、レチノールを取り入れ肌の代謝を高めるお手入れです。メラニンを含んだ古い角質をはがれやすくし、明るくつるんとした新しい肌が生まれる力をサポートします。

※シミ&くすみがあるときはこのお手入れはSTOP※
化粧水のパッティング
手のひらやコットンで何度もパッティングすると、摩擦によって肌の負担が増加します。その刺激による炎症が繰り返されると、かえって色素沈着やくすみが加速されます。化粧水に限らず、スキンケアは優しくつけましょう。

【肌の不調を回復させる美容クリニックでの施術】
美容皮膚科ではさまざまな施術が行われていますが、「マスク皮膚炎」や「マスクニキビ」にお悩みの方には、炎症を鎮めて肌の再生を促す『プラズマシャワー』(初回トライアル¥20,000~)がおすすめです!!

プラズマを照射すると、皮膚表面では強力な滅菌作用で、ニキビをはじめとするさまざまな皮膚トラブルを引き起こす細菌やウイルスを死滅させることができます。悪玉菌がいなくなった後は、もともと表皮内に住んでいる美肌菌が急速に増えて肌フローラが健康な状態に整いますからご安心ください。一方、真皮では線維芽細胞が刺激され、コラーゲン・エラスチンの産生が高まり、肌にハリや弾力をもたらします。
さらに、施術後30分以内に塗布する薬剤の浸透を飛躍的に高める効果もあります。
肌荒れやニキビにお悩みの方に圧倒的人気な導入剤が、抗炎症と肌再生作用が高い『サイトプロMD』です。ヒト骨髄幹細胞由来のサイトカインと成長因子が高配合されています。
1回でも症状が落ち着いたとおっしゃる方が多く、翌朝「お肌が元気になる」実感があるので、大切なご予定の前に受けられるリピーターも沢山いらっしゃいます。

また、肌荒れやニキビのお悩みだけでなく、肌全体のコンディションを底上げする肌質改善治療の『フォトフェイシャルM22』(初診患者様限定¥25,000)もおすすめです。

計8種類の波長変更フィルターが搭載されていて、シミ(肝斑)、くすみ、ちりめんジワ、赤ら顔といったさまざまな肌トラブルを一台の機器で改善することができます。
フォトフェイシャルM22』は、ケミカルピーリングで角質を滑らかにし、毛穴の詰まりを解消してから施術します。ニキビもできにくくなりますし、肌のバリア機能も高まりますから、マスク皮膚炎の方たちにも有効です。当院では皮膚科専門医が照射しますので、アトピー性皮膚炎の炎症期、ニキビの炎症期、脂漏性皮膚炎やマスク皮膚炎の炎症期の治療にもフォトフェイシャルM22を使っています。

マスク生活はこれからもしばらくは続きます。なるべく肌トラブルを起こさないようにしっかり対策をしましょう!
是非ご参考になさってください。


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