2020年7月17日

ミラノリピールの効果と特徴

2層構造でTCA(トリクロロ酢酸)の安定性を維持
milanorepeel02.pngTCA(トリクロロ酢酸)は、材質が不安定で酸化しやすく、品質を保つために取り扱いに注意が必要でした。ミラノリピールは、親油相と親水相の2層構造にすることで、品質の安定性が保たれています。親油相(ブルー)が、親水相(イエロー)上に浮き、ボトル内部の酸素との接触を防ぎ、TCAや他の活性成分を酸化から守ります。


2相のピーリング剤 9つの働き

親油相(ブルー相)
製剤の有効成分を酸化から保護するとともに、肌を乾燥から守ります。
■製剤の保護と安定化:トリクロロ酢酸などの活性成分の酸化を防ぎ、性能と製品の安全性を向上させます。
■フィルミング効果:肌の水分蒸発を抑え、有効成分の浸透を助けます。
■再生作用:皮脂膜を回復させ、維持する作用があります。保湿作用:直接的および間接的作用により、肌の水和性を高めます。

親水相(イエロー相)

5つの酸やアミノ酸やビタミンなどが含まれ、ピーリング効果はもちろん、線維芽細胞のコラーゲン産生を促し、なめらかで弾力のある肌に導きます。
■バイオ刺激作用:線維芽細胞を刺激し、皮膚の増殖および再生プロセスを活性化します。
■代謝・活性化作用:細胞の代謝を助け、コラーゲン、エラスチンおよびヒアルロン酸の産生を増加させます。
■角質溶解および剥離作用:硬くなった角層を柔らかくし、ターンオーバーを高めます。また、皮脂膜を回復させ、維持します。
■アンチエイジングと抗酸化作用:フリーラジカルを中和させることによって、細かいシワを減少させます。
■抗アクネ作用と拡大した毛穴の引き締め:ニキビの発生を抑え、開いた毛穴を引き締めます。


ミラノリピールがもたらす4つ効果


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◎コラーゲンブースター
グリシン、プロリン、ヒドロキシプロリン、ビタミンCにより、線維芽細胞のコラーゲン産生を活性化し、コラーゲン、エラスチン産生を高め、老化肌を弾力のある肌へと導きます。
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◎皮膚再生
GABAが、筋肉を緩和させシワを予防します。さらにアルギニン、リボフラビンにより、血流が改善され、コラーゲンの合成、血管新生、皮膚上皮化、組織成長因子産生が促され、ハリ、ツヤ、うるおいのある肌へと導きます。

◎皮膚の剥離と活性
5種類の酸(トリクロロ酢酸、ラクトピオン酸、サチリル酸、酒石酸、クエン酸)により皮膚の角層をごく薄く溶かして、表皮のターンオーバーを促し、くすみやザラつきを改善します。また、ニキビの発生を抑え、開いた毛穴を引き締めます。さらに、セラミドの合成を高め、バリア機能をアップさせます。

◎保湿と浸透性
スクワラン、ミリステイン酸イソピロピルが、エモリエント作用により皮脂膜に代わりバリア機能をサポートし、乾燥や肌荒れを防ぎます。キメの乱れが改善され、毛穴が目立ちにくくなりふっくらと柔らかな肌に整えます。


ミラノリピールの痛み


薬剤が浸透していくにつれて、多少ピリピリ、ムズムズする感覚がありますが、我慢できる程度です。薬剤を拭き取り冷やせば、すぐにおさまりますのでご安心ください。強い刺激感がある場合は施術者にお伝えください。その時点で施術を中断してクーリングします。

ミラノリピールのリスクとダウンタイム

<痛み>ほとんど無し <腫れ>無し  <内出血>なし※皮むけあり 基本的に直後のダウンタイムはほとんどない施術です。部位によってはつっぱり感・赤み・乾燥などを伴う場合がありますが、数時間~数日で治まります。また、入浴は当日から可能ですが、施術後の皮膚は刺激に敏感ですので、摩擦など強い刺激は与えないように注意してください。翌日から数日後に薄い皮剥けが起こりますが、ターンオーバー促進作用により起こるものなので無理にこすらないようにしてください。約1週間程度で自然に剥がれて、ツルっとした肌の生まれ変わりをご実感いただけます。


ミラノリピールの効果の持続と施術頻度について


肌状態や年齢によっても異なりますが、10日~2週間に1回のペースで4~6回程度の継続をおすすめします。肌のなめらかさやツヤ感は1回でも実感できますが、黒ずみや色素沈着の改善が目的の場合は複数回の治療が必要です。また、定期的に継続することでさらに効果の持続が延長します。皮膚の弱い方ですと赤みが出る場合があるため、皮膚の反応を見ながら施術時間を調整します。

ミラノリピールの注意点と禁忌事項

【注意点】 ・日常的に日焼け止めを使用し、紫外線から肌を守って下さい。 ・保湿をしっかりと行ってください。 ・施術後の皮膚は刺激に敏感となっていますので、摩擦などの刺激はしないようにしてください。また、当日の剃毛はお控えください。 ・レチノイン酸(トレチノイン)を使用している場合は、ミラノリピールを行う1週間前より、レチノールは3日前から一旦中止してください。なお、施術後に使用する場合は3日後から再開してください。

【禁忌】
下記に該当される方は、治療を受けられない可能性がありますのでご相談ください。

・施術部位の激しい日焼け直後の方、または日焼けの予定がある方
・皮膚に未治療の湿疹や炎症、傷のある方
・極度の敏感肌の方
・ヘルペスの症状が出ている方
・トリクロロ酢酸(TCA)のアレルギーがある方
・ラテックスアレルギーのある方
・妊娠中の方

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