2020年7月 8日

WEB『OZmall』 2020年7月8日掲載

特集「肌が赤くなる人は要注意!肌老化を防ぐ日焼け対策」に慶田院長の監修記事が掲載されました。
いよいよ夏本番となり、紫外線がピークの時季になりました。日焼け止めはもちろん、帽子や日傘などで万全の紫外線対策を行い、シミやシワなどのトラブルを未然に防ぎましょう!

【日焼けの種類は2タイプに分かれる】
日焼けには、紫外線によって皮膚が赤くなる「サンバーン」と、その後黒くなる「サンタン」の2種類があります。

「サンバーン」→主に紫外線B波によって細胞が傷つき、炎症を起こしている状態。
「サンタン」→紫外線A波による反応で、メラニン色素が過剰生成され沈着して、褐色(黒く)なった状態。

肌タイプは「サンバーン」が強く出るか、ほとんど目立たないかで分けられます。日本人のスキンタイプは、こちらの3つの型に分けられます。

① 赤くなった後、元の肌色に戻る(色素沈着は極めて低い)
② 赤くなってから黒くなる
③ すぐに黒くなる。(ほとんど赤くならず色素沈着が強く出る)

日本人のほとんどが中間の②のタイプです。

【紫外線による肌老化が進みやすいタイプとは?】
紫外線によるダメージを受けやすいのは、サンバーンが強く出るスキンタイプ1型の人です。メラニンを作る力が弱い肌で、細胞がメラニンに守られることなくダメージを受けてしまうため、日焼けによってシミやシワ、たるみなどの肌老化を引き起こしやすく、皮膚がんを発症するリスクも高くなります。一方浅黒いスキンタイプ3型の人は、メラニン量が多く、皮膚内に自前の日焼け止めをもっているようなものです。メラニン色素が紫外線のエネルギーを吸収してくれるので、細胞が傷つきにくいのです。くすみやすく、透明感が出ないことや、肌がゴワつきやすいといった点は悩みどころです。

【日焼けをして赤くなってしまったら?】
日焼けをして赤くなってしまったら、軽いやけどをしたのと同じような状態なので、まずは炎症を抑えるために、冷やすことが重要です。ほてりが冷めてきたらワセリンを塗り、落ち着いてきたら刺激の少ない化粧品でケアしていきましょう。市販の消炎鎮痛剤(ロキソニンなど)を飲むのもよいでしょう。

【細胞を修復させるために体の内側からもケアを!】
たとえ赤くならないスキンタイプ3型の人でも、日焼けが続けば肌老化は進行するので、いずれにしても紫外線対策は必ずしましょう。
残念ながら、浴びてしまった紫外線の害をなかったことにはできません。ただ、抗酸化効果と細胞の修復に役立つビタミンA・C・Eやポリフェノールをたっぷりとると、翌日からの紫外線の影響を防ぐことができます。ビタミンCは黒くなったメラニンを戻す「還元」作用がありますし、紫外線で破壊されたコラーゲンの再生にも欠かせません。トマト、パプリカ、ブロッコリーなど色の濃い野菜のほか、鶏レバー、ナッツ類などを意識してとることがおすすめです。
加えて当院では、紫外線によって生じる活性酵素のダメージを軽減する飲むタイプ飲む日焼け止め『ヘリオケアウルトラD』・『ソルプロプリュスホワイト』をおすすめしています。
酸化と糖化を同時に予防するこれらのサプリメントは、皮膚だけでなく、血管や臓器の老化を予防する効果も期待できます。
夏は日焼け止めをこまめに塗るなど、万全の対策をしているつもりでも、紫外線の影響は避けられないことも。体の内側からもケアすることで、紫外線の影響を最小限にとどめましょう。

【クリニックでの美白対策】
シミや肌老化を食い止めるなら、積極的に美白やエイジングケアを始めてみてはいかがでしょうか。
抗酸化力の高いビタミンCを大量に入れる『高濃度ビタミンC点滴(メガビタミン点滴)』(初回トライアル¥12,000)はメラニン増加の予防や黒化したメラニンの還元、コラーゲン再生などに役立ちます。内服の50倍量を30分程度で静脈に点滴し、ビタミンCの血中濃度を一気に上げます。

日焼けの炎症が落ち着いたら、『フォトフェイシャルM22』『ピコトーニング照射』でメラニン排泄を促すケアが効果的です。毛穴や小ジワを改善しハリも高まるので、総合的なエイジングケア効果も期待できます。
どちらのメニューにも、肌の代謝を上げる『ケミカルピーリング』と有効成分を肌の内部へと浸透させる『イオン導入』が付いているので、紫外線の影響を受けたゴワついた肌を滑らかにして、みずみずしい肌に回復させます。

当院ではカウンセリング~ケミカルピーリング~実照射まで医師が丁寧に行います。
気になる方はお気軽にお問合せくださいね。

ozmall200708.png

WEB『美的.com』 2020年7月8日掲載

特集「手あれも新型コロナウイルス感染も防ぐ方法とは?【女医に訊く#115】」に慶田院長の監修記事が掲載されました。

【新型コロナウイルスは、手洗いで防げる?】
新型コロナウイルスは、皮膚に付着しただけでは感染しないと言われています。感染経路は季節性のインフルエンザと同じ「接触」と「飛沫」の2つなので、「目・鼻・口」からのウイルスの侵入を防ぐことが感染予防になります。
「接触感染」は、感染者が咳やくしゃみを手で押さえ、その手で周囲のものに触れてウイルスが付着した後に別の人がそのものに触れ、その手で自分の目や鼻や口などの粘膜を触ることで感染するルートです。また「飛沫感染」は、感染者の咳やくしゃみでまき散らされた「飛沫」を、別の人が直接吸い込むことで生じます。
つまり、「手洗い・手指消毒」や「マスクの着用」で、ウイルスをまき散らさないことや、手指を消毒し清潔に保つ、不用意に目や鼻や口を触らないことが感染予防の基本になります。
手洗いは流水だけでも有効ですが、石けんを使った手洗いはコロナウイルスの膜を壊すことができるので、さらに有効です。もし、流水と石けんでの手洗いができないときは、手指消毒用アルコールを使っても同様に感染力を失わせることができます。

【過剰な手洗いはかえって悪玉菌を増やす!?】
肌は洗えば洗うほど清潔になるわけではありません。過剰な手洗いは手あれを引き起こすだけでなく、肌の常在菌バランスを乱し、かえって悪玉菌を増やしてしまいます。皮膚には元々自浄作用もあります。まずは、外出から帰ってきたときとトイレの後、調理の前後と食事の前の手洗いを最低限心がけましょう。

シチュエーションに応じて手洗いの頻度を調整しましょう。
◆自宅で人の出入りがない場合
通常通り、大便の後、調理の前、食事の前に限って手洗いをする、いわゆる日本人的普通の習慣で十分です。

◆外出して仕事する場合
不用意に手で目や口や鼻を触らないようにしましょう。また、トイレに行くたびに手洗いし、公共物に触れた後は手指を低刺激の商品で消毒しましょう。乾燥するのでハンドクリームをこまめに塗ることも大切です。ハンドクリームは、症状や目的別に使い分けるのも有効です。
●保湿系→乾燥や普段のケアに。主な成分はヒアルロン酸・セラミドなど。
●ビタミン系→ひびわれやあかぎれなどに。主な成分はビタミンEやビタミンCなど。
●尿素系→肌がかたくなってゴワゴワした時に。尿素はかたくなった角質を柔らかくします。

できるだけ手洗いしないで済むように、水仕事をするときはゴム手袋を使用しましょう。保湿成分入りなど、手あれしないような質の良いハンドソープやアルコールジェルを選ぶのもおすすめです。

【手あれが悪化したら皮膚科を受診】
肌のバリア機能が低下すると、肌表面の溝に沿って傷ができ、外部からの刺激を受けやすくなって手が荒れてしまうことがあります。さらに悪化すると、皮膚のかゆみや赤みが強くなる、皮膚が割れてくる、小さな発疹や水ぶくれができる、かきつぶすとジュクジュクやかさぶたになるなどが混じり合った「手湿疹」とよばれる症状が現れます。
湿疹の症状を放置すると他の細菌感染のリスクが高まるので、皮膚科で治療を受けましょう。ひび割れや赤み、ガサガサの程度が強い場合は、ステロイド外用薬を適切に使用し、まず炎症を抑えます。顔に塗るような弱い薬では効きませんから、症状に合わせて、適切なステロイド外用薬を処方してもらいましょう。

なお、新型コロナウイルスのPCR検査陽性者数だけをみて過剰に恐れ、行動を自粛するのは医学的にみてナンセンスです。新型コロナウイルスの実際の発症者(検査陽性が発症者ではありません)、重症者、死者の統計を見ると、70歳以下で合併症がない人は自然免疫で対処できるウイルスであることが判明してきています。手洗いは全般的な感染症対策に有効ですので適宜行うべきですが、一般の方のマスク着用や行動制限が本当に必要なのか今一度情報を整理すべきでしょう。
是非、ご参考になさってください。

biteki20200708.png

カウンセリング予約

文字サイズの変更