2019年(10月〜12月)のメディア掲載情報

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雑誌『日経WOMAN』2019年12月号(11月7日発売 掲載ページP89~95、P98)

特集「女医さんが教える冬の肌と髪にやっていいこと&ダメなこと25」に慶田院長の監修記事が掲載されました。

【寒さが本格化する今、やっぱり気になるのが肌と髪の乾燥!】
正しい保湿の仕方とヘアケアを理解し、潤いを保つのはもちろんですが、実は日々の誤ったケアが引き金となり、乾燥を促し、肌トラブルを引き起こしていることも。肌と髪の専門家である女性皮膚科医たちが、徹底レクチャーします!

◇Oh!No!やってはいけない肌のケア◇
毎日せっせとお手入れする割に、肌にハリがなかったり乾燥しがちだったり・・・。それは、ケアが根本的に間違っているのかもしれません。習慣にされている方が多い『シートマスク』使いや『朝はあえて湯洗い』というのも、一歩間違えば、肌トラブルの原因に。自分の肌に合わないケアや間違った美容法は、老化を加速させ、お金も時間もムダにするという悲惨な結果に。ついやってしまいがちなスキンケアに対し、医学的見地から正解を教えます!

■読者の31.9%がやっている!
やってはいけない① 大容量シートマスクで肌荒れを起こすことも!
美容液や化粧水が含まれたシートマスク。ぷるぷるの質感が気持ち良く、保湿や毛穴の引き締めに効きそう。
「残念ながら、根本的な保湿ケアにはなりません。夜の入浴後に必要以上に肌に長時間のせ続けると、マスクが乾燥して肌の水分を奪ったり、刺激性の接触皮膚炎を起こしたりします。毎日使える大容量タイプは素手で触ってもカビが生えないよう、多量の防腐剤が使われていることが多いもの。シートマスクは個包装されたものを選び、スペシャルケアとして特別な日の朝に使うなどしましょう。」
これが正解! 個包装タイプをここぞという日の朝だけに使用して

■読者の9.9%がやっている!
やってはいけない② クレンジングマッサージで肌のきめが崩壊!
温感クレンジング剤などで、肌を温めながらマッサージをして毛穴の汚れを浮かすといったモノが人気ですが、そもそも『クレンジング行為』と『マッサージ』とは全く別のケア。
「クレンジング剤にはメイクを落とすための界面活性剤が多く含まれています。長時間、肌にのせていると、肌の潤いのもとである保湿因子も一緒に溶かし出し、乾燥肌やきめが崩れる原因になります。クレンジングは『1分以内』『ゴシゴシこすらない』のが鉄則です。またクレンジングはシートタイプより洗い流すタイプがベターです。」
これが正解! 肌にのせて1分以内を目安に手早く洗い流して

■読者の10.8%がやっている!
やってはいけない③ スクラブ洗顔で乾燥肌が悪化!
キュッとした洗い上がりが魅力的なスクラブ洗顔ですが、皮膚科医の立場から考えると『避けたいアイテム』です。
「スクラブ洗顔の粒子は毛穴よりも大きいため、毛穴詰まりや黒ずみを解消する効果は薄いのです。細かな粒子の刺激で角層に傷がつくと、肌はさらに角層を厚くして外部の刺激に備える⇒ゴワつくという悪循環に。角層の傷は肌のバリア機能を乱し、乾燥肌をも引き起こします。ゴワつきや毛穴トラブルには、たんぱく質や皮脂を分解するパウダータイプの酵素洗顔料を使いましょう。」
これが正解! ゴワつきや毛穴詰まり対策には酵素洗顔が◎

【もう乾燥しない!冬の肌の正しい保湿ケア】
保湿の基本は"正しい洗顔"から。『冬になると肌が乾燥してツラい』という人は、間違った自己流で洗顔していないか見直して!

○これが正解!④ 正しい洗顔
極端に皮脂の少ない人以外は、朝・夜ともに洗顔料を使って洗顔するのが望ましいです。
「実は皮脂分泌量は年間変動があまりなく、『冬に洗顔すると乾燥する』ということはありません。洗顔による乾燥はこすりすぎ、刺激の強い洗顔剤が原因となるので注意しましょう。」

KEYWORD こすらない 短時間で すすぎもれを防ぐ 洗浄力は弱めのモノ

◇正しい洗顔の手順◇
1.ぬるま湯で手を洗い、清潔にする。
2.洗顔料を手のひらにのせ、水を混ぜながら反対の手の人さし指、中指、薬指で泡立て、卵1個分の大きさを目安に泡をつくる。うまくつくれないときは泡立てネットを使って。
3.泡をTゾーン(額、鼻、あご)など皮脂の多い箇所にのせる。その際、なるべく指が肌に触れないようにする。
4.泡をUゾーン(頬、目元、口元)などの残りの箇所にのせる。
5.ぬるま湯(33~36度)で泡を落とすようにすすぐ。20回を目安にすすぎ、洗顔料が肌に残らないようにする。
6.清潔なタオルで顔にスタンプを押すように、肌を軽く押さえ水分を取り去る。

■読者の24.3%がやっている!朝洗顔しない美容法でさらに乾燥してしまう!?
夜はメイクをしないから、朝の洗顔は水やぬるま湯ですすぐだけという人も多いのでは?「寝起きにTゾーンに触れても皮脂がつかない人なら、水ですすぐだけでも十分です。でも、『テカるのに乾燥する』という人は洗顔料を泡立て、泡でなでるように優しく洗いましょう。皮脂や夜のスキンケアで使った化粧品は空気に触れると酸化します。そのまま顔に残っていると、肌を刺激してバリア機能を乱し、乾燥の原因になります。正しい洗顔をすると、高級クリームに匹敵する美肌効果があります。試してみてください。」

○これが正解!⑤ 正しい保湿
化粧水
「医学的に見ると、乾燥肌は『角層のバリア機能障害』。バリア機能が低下すると肌の水分が蒸発し、乾燥肌に。空気が乾く冬は角層から水分が奪われやすいので、洗顔後はすみやかに保湿を心がけましょう。」
乳液、クリーム
「人間の体は60%以上が水分なので、水分は体内にあります。その潤いを逃がさないために、肌表面の角層で保湿バリアをつくることが大事です。化粧水のあとは、保湿成分や油分を含んだ乳液・クリームを使いましょう。」

KEYWORD 手でなじませる 指の腹でやさしく 

◇化粧水で保湿◇
1.500円玉硬貨大の量を目安に、化粧水を手のひらに取る。
2.両手でなじませてから、肌を軽く押さえるようにして塗る。目の周りや小鼻などは薬指の腹でやさしく。最後に首全体を塗る。
◇乳液、クリームで保湿◇
1.乳液またはクリームを手のひらまたは甲にパール粒2個分取る。
2.手にのせたものを指で取って塗る。まずは頬から。中指と薬指の2本または人さし指を加えた3本の指の腹で塗る。
3.同様の指使いで、額、顎、鼻に塗る。
4.さらにパール粒1個分の乳液またはクリームを手のひらに取り、首からデコルテになじませる。
5.両手のひらで顔を包み込むようにして、肌になじませる。

◇Oh!No!やってはいけない髪のケア◇
年齢とともにツヤやコシがなくなる、薄毛が気になる、カラーリングやパーマで傷む・・・と髪の悩みは根深いですよね。ついヘアパックやマッサージに頼りたくなりますが、髪には全身の栄養状態やホルモンバランス、薄毛の遺伝子なども大きく影響しています。特にホルモンバランスや遺伝子による悩みは、シャンプーなどの表面的なケアでは解決できません。正しいヘアケアをしつつ、専門クリニックでの診断も視野に入れましょう。

■読者の6.1%がやっている!
やってはいけない⑥ 頭皮をもんでも毛は生えない!
頭皮をもんだり、ヘアブラシで刺激したりすると血行が良くなって薄毛の解消に......というのは気休めにすぎない。
「健康な髪が生える条件は血行が良いだけではダメ。『毛包幹細胞がある』、『男性ホルモンのジヒドロテストステロンが過剰分泌されていない』、『栄養状態が良い』などの条件を満たすことが必要です。特に最近はホルモンバランスの崩れによる女性男性型脱毛症(FAGA)が増えているので、心配なら専門クリニックを受診しましょう。」

これが正解! 薄毛は頭皮の血行不良以外に大きな原因も。検査の検討も。

■やってはいけない⑦ 2度洗いで頭皮が乾燥!
頭皮も『こすりすぎ』、『洗いすぎ』はNG。
「複数の洗浄剤を使ったダブル洗いなど、シャンプーのし過ぎで頭皮が乾燥し、粉吹き状態になることも。フケだと思って、ゴシゴシ洗うのは逆効果です。反対に皮脂の過剰分泌による脂漏性皮膚炎でフケが出る人は専用シャンプーを使いましょう。どちらもお湯で予洗いし、シャンプーを泡立ててから頭皮に乗せ、指の腹で洗います。濡れたままだとキューティクルが剥がれるので、ドライヤー乾燥を行いましょう。」
これが正解! ダブル洗いは不要。よく泡立て地肌にのせ、丁寧な洗い方を。

■読者の20.9%がやっている!
やってはいけない⑧ 貧血を放置した状態で薄毛が加速!
健康な髪が生えるには諸条件があるが、『発毛に必要な材料がある』ことも重要。
「毛根に酸素や栄養がきちんと届いていることが肝心です。赤血球のなかにあるヘモグロビンは酸素を運ぶ役割がありますが、ヘモグロビンが不足して体内の酸素が足りないと貧血になり、髪が細く、全体的に薄くなります。まずはヘモグロビンを構成する鉄分を食事でしっかり補給しましょう。各種レバー、カツオ、卵などをバランス良く食べましょう。」
これが正解! 貧血のままの頭皮ケアは意味なし。食事で鉄分を摂取。

◇もうパサつかない! 冬の髪の正しいお手入れ◇
洗いすぎ、ゴシゴシ洗いに注意し、髪よりも"頭皮"を主に洗うことで、キューティクルを守りパサつき防止に。シャンプー後は頭皮と髪を濡れたままにせず乾かしましょう。
「頭皮も皮膚ですから、顔と同じく『保湿』が大事です。シャンプーは泡立てて頭皮を洗い、こすり過ぎないように気をつけましょう。また、髪はむやみにカラーリングをしない、カラーリングとパーマを同時期にしない、シャンプー後に頭皮と髪を濡れたまま放置しない、などを守るとキューティクルを傷めず、パサつきを防げます。」

KEYWORD 指の腹で洗う よくすすぐ タオルドライ ドライヤーで乾かす

○これが正解!⑨
1.髪と頭皮をぬるま湯で軽く洗う。
2.シャンプーを手のひらに取り、軽く泡立ててから頭皮の数箇所に分けてのせる。爪を立てず、指の腹を使ってマッサージするように洗う。
3.頭皮をしっかり洗った後は、髪を洗う。泡でなでるように、両手のひらで髪を挟み込むなどして洗う。
4.たっぷりのぬるま湯で、すすぎ残しがないように、しっかりすすぎ流す。特に髪の内側は忘れないように、洗い流して。生え際や耳の後ろ側なども流す。
5.トリートメントを手のひらに取り、髪全体になじませる。しばらく時間を置いた後、すすいで洗い流す。
6.頭からタオルをかぶり、そのまま頭皮を押さえるようにしながら水気を取る。
7.残った水気をドライヤーで乾かす。毛先に向かう方向に、温風を当てる。仕上げに冷風を当てキューティクルを締め、潤いを閉じ込める。

◇Oh!No!やってはいけない美容習慣◇
話題の美容法はつい、試してみたくなりますよね。でも、ひとつ間違えると老化を加速させる事態になりかねません。取り入れるときは目新しさだけでなく、『医学的なエビデンス(証拠)はあるのか』で判断を。美容の正しい情報を取捨選択できるよう、知識を磨くことも必要です。また、真面目な人ほど美容習慣に力を入れすぎて、『やりすぎ』にもなりがちです。セルフケアには限界があると心得ておくだけで、正しいブレーキがかかりますよ。

■読者の9.3%がやっている!
やってはいけない⑩ 毎日コロコロローラーでたるみが加速!
美容ローラーの転がしすぎは、たるみを加速させる。
「肌のハリはコラーゲンによって支えられています。皮膚を筋肉や骨に固定しているリガメントという靱帯もコラーゲン線維ですが、引っ張る力に影響を受け、伸びて弱くなります。美容ローラーは皮膚を奧からつかんで引っ張るので、コラーゲン線維がいじめられ、伸びたり切れたりする可能性があります。むくみ解消のために週に2回程度、軽く転がすぐらいにしておきましょう。」
これが正解! むくみ取りの目的なら週2回までの使用に。

■読者の4.4%がやっている!
やってはいけない⑪ 顔筋トレのしすぎで、かえって老け顔に!
日頃使わない表情筋を鍛え、リフトアップ効果があるという顔の筋トレ。
「残念ながらやりすぎは、たるみの原因になります。表情筋を緩めるボトックス治療があるぐらいですから、鍛える必要はありません。特に口を横に開く『イーッ』という動きは、下あごからフェイスラインを引き下げる下制筋を発達させてしまうので、やめましょう。下制筋と逆の働きをする挙上筋を優位にするため、かすかに微笑みを浮かべた状態をキープして。」
これが正解! 筋肉は緩めたほうが若々しく見えやすい。

■読者の4.0%がやっている!
やってはいけない⑫ まつエクで眼瞼下垂が悪化!
毎朝マスカラを塗る手間が省け、ドラマチックな変化を楽しめる、まつエク。ところが"盛りすぎ"は上まぶたが垂れ下がる眼瞼下垂を進行させてしまう。
「エクステは両目で120本ほどつけるのが一般的ですが、これは自まつげの1.5倍の量。接着剤の重さもあるので、まつげやまぶたに大きな負担がかかります。まつエクを何年も続けていると上まぶたを持ち上げる上眼瞼挙筋が伸びることもあるので、本数を減らすなど工夫しましょう。」
これが正解! 本数を減らす、軽いタイプに替える工夫を。

今回掲載されたこちらの記事の内容も含め、慶田院長の新著「女医が教える、やってはいけない美容法33」(小学館)には、33のやってはいけない美容法の事例が載っています。目次を開いて、気になったところからお読みいただけます。

是非、ご一読ください。


雑誌『upPLUS』2019年12月号(11月12日発売 掲載ページP52~P55)

特集「"うる肌マスター"になる保湿テクが知りたい!」に慶田院長の監修記事が掲載されました。

【冬の特別講義開講 キホンから裏ワザまで学んで、乾かない女になる!】
美容に劇的な乾燥が気になる季節がいよいよ到来。街中でカサつきに悩むレディたちがあちこちで悲鳴をあげている模様。美肌ドクターの特別講義を受けて、私たちも"うる肌マスター"になろう!

◇慶田院長流保湿テク◇
「自分の肌に合うアイテムを発掘してたっぷり塗る!」
アトピー性皮膚炎で悩んだ経験を持つ超敏感肌でストライクゾーンが狭いため、肌荒れを防ぐ力があり、自分と相性の良いスキンケアアイテムを見極めることを大切にしています。好相性のものが見つかったら、惜しまずたっぷり塗るようにしています。外出中に乾燥が気になったら、メイクの上からでもクリームを塗って保湿することも。また、コラーゲンドリンクや油を食事に取り入れて内側からも美味しく身体を潤しています!

保湿のミナモト① マルタ えごまオイル 180g¥1,000/太田油脂
普段の食事にかけるだけ!さらっとした口当たり
さらっとして、油っぽくない口当たりが特徴でとても使いやすいです。サラダやおひたし、冷奴などにかけるのがお気に入りです。

保湿のミナモト② ディープチャージ コラーゲン ドリンク 50ml×10本入り ¥2,286/ファンケル
キメを整えてくれるコラーゲンドリンク愛飲!
低分子で吸収しやすい美容成分がたっぷり配合されたドリンク。フルーティピーチ風味だから美味しく飲みやすいです。

保湿のミナモト③ フィトリフト クリーム25g¥6,600/Jコンテンツ
敏感肌でもたっぷり塗れる!保湿美容クリーム
お肌のゆらぎが気になる時にも、安心して使えるので重宝しています。保湿・美容成分を閉じ込めてふっくら肌に。メイクのノリもよくなります。

当院で人気の『セラミドバリアクリーム』銀座ケイスキンクリニック取扱い ¥5,000(30g)は、潤いのある美肌に欠かせない「角層のバリア機能」に着目し開発した、天然セラミドを主成分とする当院オリジナル高機能保湿クリームです。水分保持力・抗炎症作用が高く、アトピー性皮膚炎、超乾燥肌、ゆらぎ肌の改善が期待できます。角層のバリア機能が整うことで、ニキビや肌荒れが起こりにくくなり、キメと透明感が高まります。

【あなたのそのジョーシキは間違っているのかも!?"保湿ケアの常識"】
正しい「保湿ルール」を知って、今日からのスキンケアに取り入れましょう。

☑そっとあてるだけで吸水するタオルを選ぶべし!
洗顔後に顔を拭く時も、とにかく肌に刺激を与えないことが大切です。肌にそっとあてるだけで良い吸水性の高い、良質なタオルに変えてみることもオススメです。

☑シートマスクは個包装にこだわるべし!
大容量シートマスクは、細菌いっぱいの素手で触ることを想定し、強めの成分を使用している可能性もあります。週1~2回個包装のパックを使うのがベターです。

是非、ご参考になさってください。






雑誌『女性セブン』2019年11月28日号(2019年11月14日発売 P37~39)

特集 「美容と健康の大問題!寝ている時のカピカピ乾燥『やってはいけないNG対策』『今すぐやるべき最新ウラ技』」に慶田院長の監修記事が掲載されました。

【都市部の湿度は60年で10%以上も低下していた!】
乾燥の季節がやってきました。朝起きた時、カサカサした肌のかゆみや、のどが張りつくような違和感を覚えた人もいるでしょう。乾燥に悩む人は、「保湿」のやり方が間違っている可能性大です。正しい加湿方法と保湿成分を味方にして、インフルエンザも撃退しましょう!

◇乾燥の感じやすさは遺伝や年齢も関係する!◇
寝ている時に乾燥する人は、アトピー素因があるなど、遺伝的に潤う力が弱い可能性が考えられます。また、角層内部に水分を保つ脂質の一種『セラミド』は加齢によって減少するため、年齢を重ねるほど乾燥は進行します。どんなに保湿しても乾燥するという場合は、洗い過ぎや栄養不足など、肌のバリ物質が少なくなっている可能性があります。スキンケアを見直し、良質な油を含むバランスの良いお食事を心がけてくださいね。

◇顏や手足、角層が厚くカサつきが目立つ足の裏に有効な保湿アイテムは?◇
保湿剤には、セラミド、ヒアルロン酸、加水分解コラーゲン、多価アルコール(グリセリン)、多糖類(ラクトース)などの成分が入った化粧水やクリームがおすすめです。一方、オイルは角質をしなやかに保つものなので、それだけをいくら塗っても保湿にはなりません。

当院で人気の『プロラヴィッシュローション』 銀座ケイスキンクリニック取扱い 200ml ¥6,500(税別)は、美白と保湿に力点をおき、高浸透型ビタミンC誘導体と保湿成分を美容液レベルに凝縮した化粧水です。

また、当院オリジナル『セラミドバリアクリーム』銀座ケイスキンクリニック取扱い 30g ¥5,000(税別)は、天然セラミドが主成分で、水分保持力・抗炎症作用が高く、季節の変わり目のゆらぎやすい肌や、敏感に傾きやすい肌をやさしく守ります。テクスチャーが良いので、幅広い世代に人気です。

◇入浴の仕方も入り方次第で逆効果◇
お湯の温度が42℃以上になると、肌の油分が流出しやすくなります。また、半身浴などで長時間お湯に浸かっていると、皮膚がふやけてセラミドが流れやすくなります。乾燥対策なら、41℃以下のお湯に3~5分の入浴で充分です。保湿系の入浴剤を入れるのもオススメです。

是非、ご一読ください。

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雑誌『InRed』2019年11月号 (2019年10月7日発売 掲載ページP159)

雑誌『InRed』It's Culture Time内の「インレッド的女子のための本棚」で、慶田院長おすすめの書籍を2作ご紹介させていただきました。

【ドリンク片手に味わいたい 世界観に引きこまれる小説】
私にとって読書は、さまざまな人生を追体験し、想像の世界を巡る至福の時間です。
幼い頃からたくさんの本を夢中で読んできました。その中から、普段本を読まない方でもきっと楽しめる女性作家の小説を2作ご紹介いたします。

■『強運の持ち主』瀬尾まいこ著/文春文庫
とある占い師のもとに訪れる、小さな悩みを抱える老若男女を描いた短編集です。特に私は、1つ目の『ニベア』というお話が大好きです。
小学生の男の子が「お父さんとお母さん、どっちがいい?」と相談するのですが、離婚する両親のいずれかを選ぶ話ではないのです。男の子を愛する父親の不器用な姿に、じんと目頭が熱くなります。
瀬尾さんの文体は、柔らかで、本が苦手な方も読みやすく、温かな世界観にすぐ引き込まれてしまいます。秋の夜長に香り立つアールグレイとともにお楽しみください。

■『小暮荘物語』三浦しをん著/祥伝社文庫
魅力的なキャラクターを描かせたら、三浦しおん氏はピカ一です。私はとりわけ彼女の描く『性』に魅力を感じています。オンボロアパート木暮荘の大家、木暮老人は瀕死の友を見舞ったことを契機に、猛烈と「セックスがしたい!」と願います。
しかし叶えるのは容易でなく、いろいろな苦労を重ねます。笑っちゃうので電車の中ではご注意ください。大人が身に付けた、理性、品性、嘘を取り払い、性を露わにしてみれば、そこに見えるのは人間の可笑しみ、哀しみ、優しさ、そしてやるせなさ。どうしようもなく愛おしく切ない。キャラの濃い登場人物に負けないよう、スパイスたっぷりのチャイと一緒にお読みください。

是非、本屋さんで探してみてくださいね。


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雑誌『オレンジページ』2019年11月17日号(11月2日発売 掲載ページP48~49)

特集「シミのない〈透明感素肌〉は肌のターンオーバーがカギだった!」に慶田院長の監修記事が掲載されました。

【シミは肌の炎症!過度な刺激を与えないことが大切】
シミには、いくつか種類がありますが、『オレンジページ』世代が気をつけたいのは〈日光性色素班〉と〈肝斑〉です。
〈日光性色素班〉とは、その名のとおり日光によってできるシミです。紫外線を浴びつづけることで細胞に傷がつき、メラニンの過剰産生が生じている状態です。対して〈肝斑〉は、女性ホルモンの影響が強いですが、過度なマッサージなどの物理的刺激でも悪化します。どちらも炎症が引き金であることには変わりません。いちばん重要なのは、これ以上刺激を与えないことです。美白有効成分も効果的です。できてしまったシミは、ターンオーバーを促進して、メラニンの排出を促しましょう。

シミ対策①.紫外線による「光の刺激」を与えない
ご存じのとおり、紫外線は美肌の大敵です。肌のエイジングの8割は紫外線による光老化といわれていて、シミはもちろんシワ・たるみ予防にも、浴びないのにこしたことはありません。これからの時季は紫外線量が少なくなるとはいえ、太陽が出ている以上紫外線は降り注いでいます。日焼け止めや日傘など、日中の紫外線対策を怠らないようにしましょう。

◇『ヘリオケアウルトラD(飲む日焼け止め)』銀座ケイスキンクリニック取扱い
ヘリオケアウルトラD 1箱(30カプセル/30日分) ¥6,000
抗酸化作用の高い成分が理想的に配合されており、紫外線以外でも発生する活性酸素から体を守り免疫力を高めてくれます。

シミ対策②.スキンケアやメイクによる「物理的刺激」を与えない
実は、『オレンジページ』世代のシミで意外と多いのが〈肝斑〉です。この場合、特に気をつけたいのは物理的刺激です。毎日のスキンケアやメイクで、ゴシゴシこすったりしていませんか?人の肌は摩擦による刺激に弱く、色素沈着の原因にもなります。コットンやブラシを使用する場合は、できるだけ上質で柔らかいものを選び、極力摩擦を避けるようにしましょう。

シミ対策③.「美白有効成分」でメラニンをつくらせない
もうすでに、シミのもととなる刺激をたくさん受けてしまった場合、残念ながらなかったことにはできません。そんな人には、美白有効成分を使ったケアが効果的です。メラニンの生成を抑える成分が配合された化粧品を使ってみましょう。

◇『ルミキシルクリーム』銀座ケイスキンクリニック取扱い 30ml ¥10,000(税別)
シミの原因メラニンの生成に関わるチロシナーゼの働きを抑える作用があります。刺激性アレルギー反応を誘発しないことが確認されているので、ハイドロキノンがあわない方にも、安心して朝・夕ご使用いただけます。

シミ対策④.「ターンオーバー」を乱さない
刺激を受け、メラニンが生成され、すでに肌表面に現れてしまったシミ。こうなると、細胞内のメラニンを排出することが必要になります。それを担うのがターンオーバー。とはいえ、ターンオーバーの周期は年齢や生活習慣によって乱れやすく、そうなるとメラニンの排出も遅れます。普段からターンオーバーを乱さない生活を心がけましょう。

【ターンオーバーを整えるには美容・生活習慣の見直しからスタート】
スキンケアの基本である〈保湿〉は、もちろん欠かせません。これには、水分だけでなく油分も必要です。肌に直接塗るだけでなく、食事などで体の内側からも補ってあげましょう。また、現代人はないがしろにしがちですが、〈睡眠〉もすごく重要です。人は寝ている間に肌の修復が行われるので、その時間を削るのはもったいないです。また、遅れたターンオーバーを早めるという点からいうと、肌表面に残っている古い角質が、ターンオーバーのサイクルを邪魔していることがあります。これをやさしくオフしてあげるのも効果的です。

ターンオーバー対策①.きちんと保湿して「バリア機能」を整える
肌が常に乾燥しているという人は、バリア機能が低下している可能性があります。そもそもバリア機能とは肌がうるおいを守る働きです。この働きが弱まると、ターンオーバーが乱れるだけでなく、外部刺激も受けやすくなり、ますますメラニンの生成を誘発することになります。バリア機能をすこやかに保つには、保湿が必要不可欠ですし、肌のキメも整います。

◇『セラミドバリアクリーム』銀座ケイスキンクリニック取扱い ¥5,000(30g)
潤いのある美肌に欠かせない角層のバリア機能に着目し開発した、天然セラミドを主成分とする当院オリジナル高機能保湿クリームです。
水分保持力・抗炎症作用が高く、アトピー性皮膚炎、超乾燥肌、ゆらぎ肌の改善が期待できます。角層のバリア機能が整うことで、ニキビや肌荒れが起こりにくくなり、キメと透明感が高まります。

ターンオーバー対策②.栄養バランスを意識して「適度に油」もとる
保湿=水分と思いがちですが、実は油分も欠かせません。とはいえ、肌表面だけに与えても体の中が不足していると、いわゆるインナードライになり、どんなにケアしてもすぐ乾燥するという悪循環になります。食事などで体の内側からも適度に補いましょう。おすすめは「オメガ3系脂肪酸」を含むあまに油やえごま油です。青魚にも豊富に含まれています。

ターンオーバー対策③.「たっぷりの睡眠」で肌の修復を促す
実は肌にとって何よりも大切なのが睡眠です。そもそも体の組織は日々活動で多少なりとも傷ついたり壊れたりしていて、それらの細胞を再生・修復しているのが睡眠中です。もちろん肌の再生作業ともいえるターンオーバーも同じです。もし睡眠の時間を削ってまで美容ケアをしているなら、最低限のスキンケアだけにして1分でも長く眠りましょう。

ターンオーバー対策④.「古くなった角質」をやさしく取り除く
ターンオーバーの乱れにはさまざまな要因がありますが、物理的な要因として、本来はがれ落ちるべき古い角質が肌表面に残っていることも考えられます。すると、肌のキメが乱れてゴワついたりくすんだりするので、やさしく取り除いてあげるのも手です。この古い角質には、もちろんメラニンも含まれているため、肌がワントーン明るく感じるかもしれません。

【こちらもチェック!】
◇ふきとり化粧水
最近人気のふきとり化粧水も上手に使えば効果的ですが、過剰な刺激は禁物です!
量が少ないとコットンの線維で肌を傷つけかねないので、たっぷりつけてやさしくなでるようにふきとりましょう。あとに使うスキンケア成分の浸透もよくなって一石二鳥です!

◇クレンジングや洗顔
本来ターンオーバーが正常ならば、クレンジングや洗顔で自然とはがれ落ちるはずの古い角質。気になる人は、酵素で角層を溶かすアイテムを追加してもいいかもしれません。その場合、長時間肌につけたままにせず、サッと落としてサッと保湿を心がけましょう。

◇『アクセーヌ リセットウォッシュ』銀座ケイスキンクリニック取扱い ¥3,000(200ml)
泡状洗顔料で肌に優しいアミノ酸系洗浄成分を配合。保湿+角質柔軟効果のある天然多糖類の働きにより、肌をやわらかく整えます。また、角質除去成分「グリコール酸」の効果で、余分な角質を除去。ボトルからスフレのようなきめ細かい泡ででてくるので、肌に負担をかけずに泡洗顔できます。

是非、ご一読ください。


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雑誌「日経ヘルス」2019年12月号(11月2日発売 掲載ページP16~17、P29、P37、P45)

特集「ほうれい線、シミ、シワ、毛穴目立ち、白髪、歯の黄ばみ 悩みを根こそぎ解決!」に慶田院長の監修記事と当院の美容治療が掲載されました。

【皮膚だけじゃない!筋肉、脂肪、骨も大きく影響!肌の老化は7層で同時に進む!】
肌の老化は、シミ、シワ、毛穴など皮膚の表面に意識が向きやすいですが、最近の研究で、血管やリンパ管、脂肪や骨など肌の奥も関わることが分かってきました。
顔の老化は"層"で起き、同時多発的に進みます。ほうれい線などのたるみは、皮下脂肪や顔面の骨量の減少など皮膚よりも下の層の劣化によって起きています。

【シミ・くすみの美容治療】
シミやくすみの最新治療として注目の『ピコレーザー』。施術中の痛みや治療後の赤み、腫れなどがほとんどなく、短期間で確実にシミやくすみを改善できます。シミ治療に広く用いられているQスイッチレーザーの照射時間幅がナノ(10億分の1)秒単位なのに対し、ピコレーザーはピコ(1兆分の1)秒単位とはるかに短く、狙った部位だけに高出力のエネルギーが集中し、一瞬でメラニンを微粒子レベルまで細かく粉砕できます。
メラニンが集まって塊になると肌表面に黒くなって見えますが、砂のように細かいメラニンが散らばった状態ならばそれだけで肌は明るく見えるようになります。実際、施術直後に肌が白くなったと感じる方は多くいらっしゃいます。
照射方法を変えることで、顔全体に広がる薄いシミやくすみ、部分的に目立つシミなど、さまざまな症状に対応できるのもピコレーザーのメリットのひとつです。濃いシミだけ部分的に消去するQスイッチレーザーや、顔全体のシミやそばかすを薄くする光治療など従来の施術と併用するクリニックも増えています。
ただし、同じ顔の中にも複数のシミが混在している場合も多く、適切な治療を受けるためにはまず自分のシミの状態を医師に正確に診断してもらうことが重要です。また、治療以外にも年間を通して紫外線対策をきちんと行うのはもちろん、美白効果のあるスキンケア製品でホームケアを忘れずに行いましょう。

◇『ピコレーザー(ピコウェイ)』
当院は、ピコレーザーの中でも特に高性能なシネロン・キャンデラ社製の「PicoWay(ピコウェイ)」を採用しています。ピコレーザー(ピコウェイ)には3つの照射方式があります。
① ピコスポット照射・・・シミ取り・ほくろ除去
② ピコトーニング照射・・・美白・ブライトニング・肝斑
③ ピコフラクショナル照射・・・ハリ・キメ・毛穴・ニキビ跡・小じわ
これらを組み合わせることで、他の治療では消しきれない薄いシミや肝斑なども幅広く改善でき、タトゥやアートメイクなどの除去、キメやハリも高まります。
施術後、一時的に赤みが出ることがあります。
◇ピコレーザー(ピコウェイ)価格◇
「ピコトーニング照射」 × 「トラネキサム酸イオン導入」
顔全体  通常価格     ¥45,000
トライアル価格 ¥36,000 
※上記はピコレーザーのメニューの一部です。詳しくは、こちらのHPでご確認いただけます。

◇光治療(IPL)について◇
黒や赤などの色素に反応する光エネルギー(IPL)を肌に照射する治療です。シミやソバカスを徐々に薄くする効果、赤ら顔改善や毛穴引き締め効果、肌の奥のコラーゲン生成促進効果など、幅広い悩みにアプローチして、肌を一気に底上げできるので、美容医療初心者から、上級者の方まで美肌を目指すすべての方におすすめの治療です。
当院で採用している 『フォトフェイシャルM22照射』は、『フォトフェイシャル』という言葉を商標登録しているほどの老舗メーカーであるイスラエルのルミナス社の最新IPL(光)照射機器です。
従来のフォトフェイシャルと比べて、光の波長の選択肢が増え、光の出方もより細かく設定することができるのでお悩みに応じてよりきめ細やかな治療が可能です。当院では、通常搭載の5種類のフィルターに加えて515nmのスポット照射フィルターとVascular Treatment Filter(血管専用フィルター)とAcne Filter(ニキビ専用フィルター)も採用しているので、現在は全8種類のフィルターを搭載しています。
痛みやダウンタイムがなく、施術直後からメイクが可能です。
◇フォトフェイシャルM22価格◇
全顔(額はオプション) 通常価格       ¥38,000
トライアル価格    ¥28,000
初診患者様限定プラン ¥25,000
※上記はフォトフェイシャルメニューの一部です。詳しくは、こちらのHPでご確認いただけます。

【シワ・たるみの美容治療】
『超音波照射(ウルセラ)』
ハイフ(高密度焦点式超音波治療法)とも呼ばれ、真皮から皮下組織、筋膜や靱帯まで照射が可能です。皮膚の表面には傷をつけずに、エネルギーを正確に狙った層(深さ)に届け、点状に65~70℃の熱凝固点を多数作ります。
照射直後は、即時的に伸びたコラーゲン線維を強力に引き締め、さらにその後、熱ダメージによる損傷を治癒するために、人体の「創傷治癒作用」のスイッチが入り、約2ヶ月にわたり新しいコラーゲンがどんどん増生され、徐々に効果のピークを迎えます。治療中にチクチクした痛みを伴いますが、術後の赤みや腫れは少なく、当日にメイクが可能です。
◇ウルセラ価格◇
ウルセラ フェイスリフト(チークリフト+ネックリフト) \350,000
ウルセラ チークリフト(頬~フェイスライン)      ¥250,000
ウルセラ アイリフト(額・眉下・目の下)    ¥150,000
※上記は、ウルセラメニューの一部です。詳しくは、こちらのHPでご確認いただけます。

【毛穴トラブルの美容治療】
『フラクショナルCO2レーザー』
炭酸ガスレーザーで皮膚表面に小さな穴を開けて意図的に傷を作ることで、傷を修復しようとする皮膚の再生力を高めます。治療を重ねることで少しずつ新しい皮膚に置き換わり、毛穴の開きやニキビ跡が目立たなくなっていきます。レーザー照射中はチリチリした軽い痛みがあります。施術直後から24時間はメイク不可となっております。
◇フラクショナルCO2レーザー価格◇
全顔(瞼は除く)  通常価格    ¥60,000
トライアル価格 ¥48,000
※上記は、フラクショナルCO2レーザーメニューの一部です。詳しくは、こちらのHPでご確認いただけます。

是非、ご一読ください。


雑誌『美ST』2019年12月号(10月17日発売 掲載ページP54~55、P194~195)

特集「ゆらぐ大人が急増中‟おくすり保湿"の正しいお作法」に慶田院長の監修記事が掲載されました。

【冬に9割が陥る乾燥ゆらぎ状態には保湿に勝る薬なし!】
肌がゆらぐ人が増えています。一年の中でも、特にピリピリ、カサカサしやすいのが、急激に湿度が下がる今の季節です。バリア機能の低下が主たる原因ですが、立て直しの一番の対策はやっぱり正しい保湿です!ゆらぎ肌の重症度別に、効果的なアイテムを紹介します。

◆乾燥シーズン、ゆらぎやすくなるのはなぜ?
夏の紫外線ダメージで肌が乾いているのに加え、大気の湿度も急激に低下する冬の始まりは、バリア機能が低下し、乾燥するだけではなく、普段は大丈夫なものに関してもかぶれやすくなり敏感になります。

◆ゆらいだときのスキンケアはどんなアイテムに変えるべき?
重症であればクリニックに診察してもらい、適切に治療すべきでしょう。その手前、ピリピリする、多少赤みがある程度であれば、スキンケアを見直すことでよくなる可能性があります。バリア機能が弱っているときは、こっくりと重めのテクスチャーで水分と油分を補充し、肌に蓋をするものがベターです。とにかく肌の保護を徹底しましょう。良くなったら、徐々に普段のスキンケアに慎重に戻しましょう。

重症度★★★
◆肌がピリピリ、粉を吹くくらい悪化したときには・・・・
浸透させずに膜を張る!こっくりバームでお肌にばんそうこう!
肌に成分を浸透させるより、保護膜を形成することが大事です。バームなど重めのテクスチャーのものがベストです。アレルゲンへの接触リスクを下げるため、低刺激で成分数が少ないシンプル処方のものにしましょう。

◆肌調子が落ち着いて一歩踏み出したい!踏み出すべきタイミング、ステップアップの注意点は?
変えるときは、まずは一品だけチェンジしましょう。いきなり複数の化粧品を変えてしまうと、万が一、肌が荒れてしまったとき、どれが肌に合わなかったのかが分からなくなってしまいます。変えた化粧品が、肌に刺激がないことが分かれば、最初は1日、次は3日というように少しずつ使う日数を増やしましょう。季節の変わり目や、生理前の期間など、特に敏感になりがちなタイミングは避けた方が無難です。

重症度★★
◆肌がごわついて普段のスキンケアがしっくりこないときには・・・・
スムーズに伸びるオイルで肌を柔らかくし、酸化しにくいものを!
肌がごわつき、スムーズにスキンケアが入っていかない時には、皮脂に近く、角質に馴染みやすいオイルが最適です。鮮度や添加物に注意して選択しましょう。肌負担なく塗れるよう、伸びのよさも選びのポイントにしましょう。

重症度★
◆赤みが出てかゆい!ついこすりたくなっちゃいそうなときは・・・・
摩擦を最低限に抑えられるオールインワンで水分をチャージ!
ピリピリや痒み、ゆらぎの初期サインを感じたら、スキンケアをなるべくシンプルにしましょう。成分数を少なく抑え、あれこれ重ねるときの摩擦を避けられるオールインワンもおすすめです。特に水分と油分のバランスが良いものをチェック。

☑肌内部の水分を保持する働きのあるヒアルロン酸、セラミド、グリセリン、アミノ酸といった保湿成分を含むモイスチャライザー(保湿剤)は、確かな保湿効果をもたらすのでおすすめです。
当院オリジナルのモイスチャライザー『セラミドバリアクリーム』銀座ケイスキンクリニック取扱い 30g ¥5,000(税別)は、天然セラミドが主成分で、乾燥の気になる肌や、敏感に傾いた肌をやさしく守ります。

◆ゆらいだら保湿一点主義にするべきなのはどうして?
ゆらぎ=バリア機能の低下です。バリア機能の向上には保湿が最重要です。あれこれ使うと余計な成分が刺激となり、ゆらぎが悪化する可能性もあります。肌内部で炎症が起き、色素沈着といった別のダメージにも繋がりかねません。


◆あれこれ塗るのすらイヤ・・・・・
そんなときは飲む保湿で内側からうるおわせて!
塗る保湿アイテムだけでなく、最近注目が集まっているのが「飲む保湿」です。特に、トクホなどエビデンスが認められたものは要チェック。集中的に飲み、体内からもうるおいを補って、ゆらぎやすい肌を立て直しましょう。

また、今月は、別の特集記事「美プロが愛用!入浴剤って、もう全身浸かる美容液!」に慶田院長おすすめのバスアイテムが掲載されています。

【保湿&温浴!寒い季節は入浴剤のW使い】
あまり長湯をしないので、忙しいときにもしっかりと温浴効果を感じるもの、しっとり感のある健康な肌になれるものを愛用しています。冬は保湿&温浴効果のある入浴剤をW使いしています。

◇「深部体温が上がり、持続性のある血液アップ効果が」薬用ホットタブ重炭酸湯Classic 45錠¥3,600(ホットアルバム炭酸泉タブレット)

◇「セラミドをケアして肌荒れしにくい肌に。デリケートな肌にも安心です」 キュレル入浴剤420ml〈オープン価格〉(花王)

是非、ご参考になさってください。

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雑誌「eclat/エクラ」2019年12月号(11月1日発売 掲載ページP206~211)

特集「ほくろ、いぼ、ガングリオン。この"できもの"放っておいて大丈夫ですか?」に慶田院長の監修記事が掲載されました。

【このごろ増えたと感じる人、急増中!】
ほくろが大きくなってきたり、体にイボができたり・・・。エクラ世代になるとなぜか増えるのが"できもの"。この正体は?治療法は?そんな疑問や悩みを解決します!

お悩み① 部位:鼻の横
鼻の横(メガネの鼻パッドの当たるあたり)に、イボなのか、脂肪のかたまりのできものらしきものがあります。メガネをかけたときに違和感があって、よーく見たら突起したものが、大きくなってきてメガネをかけると痛いです。
目が悪いので拡大鏡を購入して首を見たら、小さなイボの集団が・・・・!

お悩み② 部位:首
昔は何もなかったのにクリームを塗るときに何か引っかかりがあり小さなイボができているのに気がつきました。色ムラがあってシミなのか消えるものなのかわかりません。

お悩み③ 部位:ビキニライン
ビキニラインにあるほくろが気になります。脱毛してから出現しました。3mmくらいで大きさは変わらないのですが、3Dシールのようにポコッとしています。

お悩み④ 部位:肘
10年くらい前に肘にこぶみたいなのがたくさんできて、切って、生検に回してもらいました。

お悩み⑤ 部位:眉
以前から眉毛の中にイボがあります。大きくなったり、小さくなったりします。イボの部分は毛が生えないため、大きくなったときは白くボコッとして、わかります。小さいときは、触っても、あるのかないのかわからないくらいです。

お悩み⑥ 部位:足裏
足裏に違和感があり見てみたら、皮膚の中に小さな膨らみが。病院でレントゲンを撮ってもらったところ、おそらく脂肪か水かなにかがたまったものであろうとのこと。
「大きくなってきたらまた来て」といわれ、様子を見ることに。数年たちますが、大きさは変わらずです。

お悩み⑦ 部位:目の下
目の下に白い膨らみができて気になります。目のところなので眼科なのか皮膚科なのかわからない。

お悩み⑧ 部位:わき
右わきにポコッとしたできものがあるのに気がつきました。ほくろかなと思ったけれど、色は薄いし・・・・。とりあえず放っておいています。

お悩み⑨ 部位:腕
腕の真ん中あたりにこぶのようなものがあります。痛くもないのでそのままにしていますが、夏などは目立つので、バングルをしたりして隠しています。

お悩み⑩ 部位:背中
背中にずっとできものがあり、ブラジャーをとめる場所にあるので、すごく気になっていました。病院で相談したところ、万が一悪性だといけないのでといわれ、悪性ではなかったので、ホッとしました。

【良性のものが多いが、皮膚がんの可能性もあるので要注意】
上記のように多くの人が"できもの"が気になっていることが判明!年齢を重ねるにつれ、できものができやすくなる理由とは?
できものといっても非常に多くの種類があります。黒や茶色のもの、赤いもの、肌色のものと色もさまざまで、大きさも1~2mmほどの小さなものから、20cmほどの大きなものまであります。また、どこからできているかもいろいろで、毛穴由来のもの、皮脂腺や汗腺由来のもの、母斑(ほくろ)由来のもの、表皮由来のものなどさまざまな種類があります。加齢によって増えてくるように感じるのは、できるものはゆっくりと育つものが多く、年齢を重ねると目立ってくるからです。ほくろもゆっくりと育っていくことが多いですし、脂漏性角化症という老人性イボのように紫外線の影響で発生するものも、加齢とともにしだいに濃くなり目立ってきます。こういった理由からエクラ世代になるとできものが気になりだす人が多いのです。

【"何科に行けばいいかよくわからない"という声も多数!】
基本的に、皮膚表面にあり、触ることができるできものは皮膚科、皮膚の下深くにできているものは形成外科へ行きましょう。いずれにしろ、できものの種類の診断は熟練した医師でないとむずかしいので自己判断は禁物です。皮膚科や形成外科できれいに治せるものが多いので気になる場合は受診をしましょう。

【皮膚の"表面にできる"できもの編】
まずは、皮膚の表面にできる代表的なできものをご紹介。皮膚がんとの見分け方も要チェック!

□脂漏性角化症・・・頭や顔など日光が当たる部位にできやすい少し隆起した肌色、茶色、黒色のイボ
脂漏性角化症は表皮の良性腫瘍の一種です。老人性イボともいわれ、老化現象のひとつですが、体質によっては20代ごろから徐々に増えてくることもあります。少し隆起していて表面がざらざら、でこぼこしているのが特徴で、色は肌色から薄茶色、焦げ茶色、暗黒色などさまざまです。頭や顔、首、手の甲など手のひらを除くあらゆる部分にできます。遺伝的要因や、日光(紫外線)による光老化でできるとされ、特に日光に当たりやすい顔、頭、首、背中、手の甲によく見られます。最初は1~2mm程度と小さいのですが、徐々に大きくなって隆起し、大きいものだと2~3cmほどになることもあります。良性腫瘍なので必ずしも治療の必要はありませんが、顔や手の甲などにできて見た目が気になる場合や、髪をとく際に引っかかるなど生活に支障をきたす場合に治療を受ける人が多いようです。

【特徴】
◆出来る位置:顔、頭、体幹
頭、顔~首、手の甲、体幹など手のひらや足の裏を除くあらゆる部分にできる。特に、日光が当たりやすい顔、頭、首、背中、手の甲にできやすい。
◆色:肌色、茶色、黒
色は、肌色や薄茶色、焦げ茶色、暗黒色などさまざま。大きさは1~2mmの小さなものから、2~3cmほどのものまである。

◆治療法1. CO2レーザー
CO2レーザーで脂漏性角化症を蒸散させ、皮膚表面からごく浅く削りとる方法です。傷はごく浅く、出血もないので傷あとをほぼ残さず治せます。局所麻酔をして行います。
◆治療法2. 液体窒素による凍結療法
液体窒素で凍結させ、脂漏性角化症の組織を物理的に粉砕する方法です。麻酔や手術は不要ですが、色素沈着が残りやすく、一度でとれないことが多いので美容的にあまりおすすめできません。

【Q & A】
Q.CO2レーザーで治療しても、再発することはありますか?
A.再発は少ないですが、脂漏性角化症が大きくて治療でとり残しがあったりすると、再発する場合もあります。

Q.放っておいたら、大きくなりますか?
A.大きくなっていきます。7~8mmを超えた場合、CO2レーザーで一度にとると傷あとが残りやすいので少しずつとる必要があります。

【とても似ていて見分けづらいガンの話】
ほくろなどと間違えやすく、できものだと思っていたら皮膚がんだったということは少なからずあるので注意が必要です。皮膚がんにはさまざまな種類があり、中でも特に頻度が高いのが基底細胞がんです。ほかにも悪性黒色腫(メラノーマ)や、皮膚がんの前段階の日光角化症などがあります。早期治療をすれば完治が望めますが、ほくろやシミなどと間違えて見落としやすいので、皮膚科専門医の診察を受けることが大切です。下記のような症状があったら一度診察を受けましょう。

◇悪性黒色腫:悪性黒色腫(メラノーマ)は、メラニンをつくるメラノサイトという細胞ががん化したものです。皮膚や爪に黒いシミや、盛り上がったほくろのような形で現れるのが特徴で、日本人では脚や足の裏に最も多く、次に頭、顔、首に多く見られます。早期に手術して完全に切除すれば完治しますが、真皮内に浸潤すると化学療法も必要で予後不良です。

◇基底細胞がん:皮膚の表皮の最下層である基底層や毛包などを構成する細胞から発生するがんです。80%以上が顔に見られ、特に鼻のまわりなど顔の中央に多く、原因には紫外線の関与が疑われています。初期は小さな黒い斑点なので、ほくろと間違いがちです。転移することは少なく、手術で切除しきれれば完治することがほとんどです。

【皮膚がんの見分け方】
◆ものすごく黒い
ほくろは色が均一なのに対し、皮膚がんの場合は色にムラがあったり、ものすごく黒かったりするのが特徴。
◆ひきつれている感じがする
皮膚がんの場合、その部分の皮膚がひきつれているような感じがすることがある。
◆境界線があいまい
色素班の輪郭がギザギザになっていて境界線があいまいだったり、色がにじみ出していたりしたら皮膚がんの可能性あり。
◆急激に大きくなる
小さかった色素班が短期間で急激に大きくなったら要注意。特に直径が6mm以上になったら皮膚科に受診を。
◆左右非対称
ほくろのように左右対称ではなく、皮膚がんは、左右非対称のことが多い。
◆くずれて潰瘍になる
色素班がくずれて潰瘍になっていたり、じゅくじゅくした感じがあったり、痛みやかゆみがあったら皮膚がんが疑われる。

□色素性母斑(ほくろ)・・・ほくろ、色のないものもある
母斑細胞という細胞が皮膚で増殖したものが色素性母斑、いわゆるほくろです。メラニン色素をつくる働きをもち、増殖する皮膚の深さやメラニン色素の量によってほくろの形態は異なり、黒や褐色の平らなものや、盛り上がったイボのようなものまでさまざまです。子供のころからあり、しだいに大きくなったり、膨らんでいくことがあります。色は時間の経過とともに抜けていき、肌色に近くなっていくことが多いです。良性のものなので放っておいてかまいませんが、気になるならCO2レーザーや手術で切除可能です。顔にほくろが多いと色黒に見えますが、切除することで色白に見えるという利点もあります。
加齢とともに母斑細胞の数が増え、ほくろが大きくなってきたり、膨らんでくることがあります。また、メラニン色素が減って色が薄くなり、肌色に近くなることも。肌色の出ぼくろは、ほくろの最終形といえます。

◆治療法1. CO2レーザー
CO2レーザーでほくろを蒸散させ切除します。ほくろは深く入り込んでいるので数回処置が必要な場合もあります。小さいうちにとると傷あとが目立ちません。7mm以上のものは2~4分割して段階的に切除します。

【Q & A】
Q. 足の裏のほくろって、よくないんですか?
A.足裏のほくろは悪性のものではないことがほとんどですが、悪性黒色腫の場合もあるので、疑わしい症状があれば早めに受診をしましょう。

□稗粒腫・・・目のまわりにできることが多いポツポツとした白い小さな粒状の良性腫瘍
真皮内にできる1~2mm以内のケラチン物質や細い毛が入った袋状の良性腫瘍で、女性に多く見られます。稗のような白い小さな粒状で、多数できることもあり、多い例では数十個以上できていたケースもあります。まぶたにできることが多いほか、頬、額、陰部にも発生します。生まれつき稗粒腫がある場合がありますが、水疱症などの皮膚がはがれるような疾患や、傷などの治癒の過程でできることもあります。真皮の浅い部分にできた袋状の腫瘍なので、皮膚科で注射針やCO2レーザーで穴をあけて、中の白いかたまりを取り出せばきれいになります。

◆治療法1. 針を刺す
注射針で小さく穴をあけ、中の白い角質を圧出する方法です。小さいものなら傷は1~2日で閉じ、きれいになります。自分で行うと傷あとが残るので必ず皮膚科で行いましょう。
◆治療法2. CO2レーザー
針で稗粒腫を取り除くと、角質をつくる袋が残り、再発することがありますが、CO2レーザーなら袋ごと角質のかたまりを取り除くので再発の心配がなく確実です。

【その他の"皮膚の表面にできる"できもの番外編】
□軟性線維腫 よくできるところ:脇
主に30代以降の成人に見られる肌色~褐色の柔らかい良性腫瘍です。肥満体型の人や女性に多く、わきの下、首、胸、そけい部など摩擦が多い部分にできやすいのが特徴です。CO2レーザーや、液体窒素による凍結療法、医療用ハサミによる切除で治療できます。

□老人性血管腫 よくできるところ:体幹
毛細血管が拡張、増殖してできる1~4mmほどの赤い良性腫瘍です。平らなものや隆起したものがあり、胸、背中、おなかなど体幹にできやすく、顔、腕、足にも生じます。成人後に発症し、加齢とともに増えます。CO2レーザーやヘモグロビンの赤に反応するロングパルスNd:YAGレーザーを高出力で照射すると、5~6㎜までの小さな血管腫をノーダウンタイムで治療することができます。

□老人性脂腺増殖症 よくできるところ:額
額や頬、鼻など皮脂腺が発達している部分にできるニキビのように盛り上がった黄色や白の皮疹です。高齢の男性に多く、大きさは2~6mmほどで、1個できることも多発することもあります。皮脂腺が異常に増殖することが原因です。治療の必要はありませんが気になる場合はCO2レーザーや手術で切除できます。

□汗管腫 よくできるところ:まぶた
汗を出すエクリン汗管が腫瘍性に増殖して生じます。まぶたやその周囲にできやすいほか、額、胸もと、首、腹部などにもできます。半米粒大ほどの黄色や肌色の粒々とした丘疹です。良性なので問題ありませんが、気になる場合はCO2レーザーや、高周波メスで汗腺を焼く方法などによって治療できます。

□日光角化症 よくできるところ:こめかみ
日光(紫外線)によって生じる皮膚がんの早期病変。こめかみや頬、鼻の頭などにできやすく、カサカサした赤いまだら状のシミのような状態です。皮膚がんに進展するので早めに手術や薬物療法、液体窒素による凍結療法などでの切除が必要です。

是非、ご一読ください。


雑誌『クロワッサン』2019年12月10日号(11月25日発売 掲載ページP22~25)

特集「乾燥ケアが、今あるシワを救う!よかれと思っているその習慣が、実はシワの原因だった!?」に慶田院長の監修記事が掲載されました。

【よかれと思っているその習慣が、実はシワの原因だった!?】
正しい手入れを知らないまま、バリア機能を下げる行為をしている人は多いです。特に寒さがきびしくなってくるこれからの季節は、用心が必要です。寒気に触れて皮膚の湿度が下がると、水分が抜けシワになりやすくなります。誤った習慣は早めに見直しをしましょう。

◇シワを引き起こす!間違った美容習慣◇
間違った美容習慣① 丁寧が一番!クレンジングはたっぷりと時間をかけます。
毛穴の奥まで汚れを取ろうと、コットンに色がつかなくなるまで拭き取ったり、洗顔ブラシでこすったりするのはやりすぎです。コットンにつく茶色は、汚れではなく角層の中にあるメラニンの場合が多く、そんなにこすると摩擦で肌も痛みます。
また、クレンジング時に行うマッサージも要注意です。クレンジング剤には肌の保湿成分を奪う力もあるので、マッサージで長時間肌にのせていると、それだけ潤いが失われやすくなります。我流の間違ったマッサージはシワを引き起こす原因にもなります。
過剰なクレンジングは、バリア物質を落としキメもくずしてしまいます。軽いメイクなら軽いクレンジングで充分です。

間違った美容習慣② 保湿重視なので、化粧水は何回もパッティングして浸透させます。
叩き込むほど保湿効果が上がると思い込み、何十回、何百回(!)とローションパッティングをする人がいますが・・・。
コットンが毛羽立って肌荒れを引き起こすこともあります。化粧水はあくまで水分です。角層を濡らしているだけなので、隅々まで塗って手のひらで優しく押さえれば充分です。ローションスプレーも、その時は濡れるので潤った感じがするかもしれませんが、保湿効果はわずかです。長時間オフィスにいて肌が乾燥してきたなと思ったら、ジェル状美容液か軽い乳液を、メイクの上からつけるといいでしょう。

間違った美容習慣③ 時間のある夜は、ボディも念入りに保湿ケア
夜の保湿はもちろんマストですが、朝、塗り足さない人が多くいます。顔は朝も保湿しますよね。特に乾燥する冬は、1日2回、ボディの保湿をしましょう。忙しいなら膝から下、肘から先、腰回りといった乾燥やシワを予防できます。タイツのチクチク対策にもなります。
また夜のケアを念入りにしすぎることによる弊害もあります。睡眠不足は何より肌の大敵です。細胞を再生させる睡眠時間を削ってまで手入れするのは逆効果です。睡眠が足りないと、肌のターンオーバーがうまくなされず、くすみやシワの原因にもなります。

間違った美容習慣④ シートマスクは長時間のせて、効果倍増。
美容成分たっぷりのシートマスク、とことん肌に浸透させようと貼りっぱなしにすることも・・・。
あくまで水分を与えるだけなので、化粧水同様、根本的な保湿ケアにはなりません。むしろ肌は濡れていると潤いが流れ、バリア機能が低下するため、一定時間を超えてもはがさないと、かえって乾燥を招いたり、接触性皮膚炎を起こしたりすることもあります。シートマスクを使うなら、規定の時間を守ることが大前提です。
外した後、ちょっとおいてなじませてからクリームなどで油分を与えると、保湿効果が高まります。毎日はやりすぎだが、肌を柔らかくする効果は期待できるので、ここぞという日の朝などに使いましょう。

間違った美容習慣⑤ 美肌のために、油抜きダイエット中です。
美容のために油分をカット、野菜中心の食生活は効果ある?
体形のためとはいえ、油脂をまったく摂らないような食生活はおすすめしません。肌の保湿に重要な役割を持つセラミドやコレステロールといった細胞間脂質は、日常的な食事などから摂取することで作られるものです。それを摂らないということは、潤いは失われ、肌のバリア機能は低下し、きれいになるどころか乾燥してシワシワの肌になってしまいます。
ダイエットをするなら、脂質ではなく糖化の原因になるやすい糖質をコントロールしましょう。必要最低限の油すら摂らないと、美肌の大敵・便秘を引き起こしてしまう恐れもあります。

◇シワを防ぐ!気をつけたい生活習慣◇
気をつけたい生活習慣① トイレのハンドドライヤーは、短時間で切り上げるべし。
トイレで手を洗った後、びしょびしょの手をハンドドライヤーで乾かしている人は、ちょっと待った!
びしょびしょの手を完全に乾かすには、時間がかかりますよね。温度が高くかつ勢いがある風で、水気を飛ばしつつ蒸発させるというものなので、やはりどうしても肌は乾燥しやすくなります。タオルなどでやさしく水分を吸い取るのが理想ですが、ドライヤー前にある程度の水分を払っておくだけでも、温風にさらされる時間が短くできます。
そして、使用後はすぐにハンドクリームを塗りましょう。

気をつけたい生活習慣② 加湿しないで暖房器具を使うべからず。
飽和水蒸気量(空気が含むことのできる水蒸気量)は温度に比例するので、加湿器をつけるにしても、ある程度室温を上げないと部屋も潤ってきません。まず暖房器具を使用して部屋の温度を上げてから加湿器をつけ、湿度50~60%ぐらいにキープしておくのがいいと思います。空気が冷たいといくら加湿しても結露するだけです。また、電気毛布や床暖房も、ずっと触れたままでいると肌は確実に乾燥します。こたつも入りっぱなしはダメです!

気をつけたい生活習慣③ 長風呂、熱い風呂は潤いを奪うと心得よ。
深部体温を上げる、リラックスするなどの目的を除けば、長風呂は美容にはよくないです。基本的に濡れている時間が長い、温度が高いほど、肌は乾燥しやすくなります。夏場は39℃、冬で41℃ぐらいの湯温で、5分以内の入浴を心がけましょう。42℃以上だと皮脂が流出してしまいます。どうしても長風呂がいい人は、入浴後、全身にきちんとボディクリームを塗りましょう。手洗い、食器洗いをよくする人が手荒れに悩むのと同じで、湯に浸かる時間が長いと、肌は荒れやすくなります。

気をつけたい生活習慣④ 冬だからと、日焼け対策を怠ることなかれ。
紫外線量は気温に比例しません。むしろ冬のように澄んだ空気だと反射されることなくダイレクトに地上に届くので、紫外線量は意外に多いのです。高度、緯度、空気のきれいさ、浮遊物質の量などが紫外線量に影響します。
日焼け止めクリームは、手先や首元など露出する部位にも塗りましょう。赤くヒリヒリする作用のある中波長の紫外線UV-Bは夏の半量近くに減りますが、真皮に届いたたるみやシワ、毛穴開きの原因になる長波長の紫外線UV-Aは冬でも降り注いでいます。ハイキングやスキーなどで、まぶしい時は紫外線が多いと意識しましょう。

気をつけたい生活習慣⑤ あかすり、カミソリはもってのほか。
あかすりや剃毛をすると、肌がツルツル、きれいになった気がしますが・・・。
それは角層が全部取れてしまっているからツルツルしている、最悪の状態です!特に洗浄剤をつけた状態で剃ったり、あかすりしたりすると、角層がはがれたとことに界面活性剤がつくので、より肌が傷んでしまいます。顔の産毛を剃りたいなら、電動カミソリを使い、刃を肌に当てないよう浮いている毛だけをふわっと剃りましょう。あかすりに関しては、垢は自然に落ちるものなので、無理にする必要はありません。ドライサウナやナイロンタオルも、肌を乾燥させて角層を傷めてしまいます。

気をつけたい生活習慣冬⑥ 冬のおしゃれは素材選びに気を使うべし。
特に肌が弱い人にとってラメや、ツイードなどの冬の素材は要注意です。長袖、厚手のインナーを着て肌に直接触れないようにしても、チクチクしてしまうことがあります。チクチクして肌を掻くことでバリアが壊れて、より潤いが奪われ、また痒くなって・・・の悪循環になります。ウールはダメでカシミアならいいというわけでもなく、シルク混紡のウールのほうが、肌あたりがよいこともあります。マフラーなどの小物類も同様です。実際に試着して、刺激を感じない素材を選びましょう。

気をつけたい生活習慣⑦ 肌荒れしている時こそ皮膚科治療をすべし。
肌が極端に敏感になっている時期は、ケミカルピーリングやフォトフェイシャルなどの皮膚科治療を敬遠する人がいますが・・・。
季節の変わり目の乾燥や肌荒れ時でも、美容皮膚科の施術はできます。角層を溶かすと肌が乾くと思われがちですが、逆です。水分量が増えてむしろ潤ってきます。肌荒れや乾燥を放置したままだと、シワは加速していきます。
保湿は補うだけで根本解決ではありません。自分の力でバリア物質を作り、角層内部に水分を保持できる状態にするためにも、一度、美容皮膚科治療をおすすめします。

◇『フォトフェイシャルM22』◇
穏やかな光の束を優しく照射する痛みが少ない施術です。シミ、くすみ、赤ら顔、ニキビなど、いろいろな悩みにアプローチできるので、幅広い世代に人気です。
従来のフォトフェイシャルと比べて、当院が採用している『フォトフェイシャルM22』は、光の波長の選択肢が増え、光の出方もより細かく設定することができます。通常搭載の種類のフィルターに加えて、ニキビ専用フィルター、血管専用フィルターなど全8種類のフィルターを搭載しているので、その方の肌状態・お悩みに合わせてよりきめ細やかな治療が可能です。
また、当院では、フォトフェイシャルの前の『ケミカルピーリング』と、照射後のビタミンCとアミノ酸のパック、さらにお顔と同時に年齢を感じやすい手の甲の照射をサービスで付けております。
適度な熱反応が真皮で生じるので、繰り返し受けると、線維芽細胞の働きが活性化され、コラーゲン密度が高まるので、内側からハリとツヤのある美しい素肌にかわっていきます。

是非、ご一読ください。


雑誌『からだにいいこと』2020年1月号(11月16日発売 掲載ページP48~49)

特集「シミ・ほうれい線どころじゃない!?細胞から若返らせる最新研究まで!ここまで "不老肌"に近づいた!最先端 美肌トリビア」に慶田院長の監修記事が掲載されました。

【細胞レベルの"若返り"で老けない肌が手に入る!?】
ここ最近、私たちの想像をはるかに超える細胞や遺伝子レベルでの研究成果が次々に報告されています。中でも、再生医療の分野で注目の※幹細胞を使った若返り法は、すでに実用化されています。幹細胞には、どんな細胞にもなれる『多能性幹細胞』(ES細胞やiPS細胞など)と、寿命を迎えた細胞の代わりを作る『組織幹細胞』があり、現在、肌の若返りに用いられているのは組織幹細胞です。皮膚を小さく切り取って培養した後、必要な時に老化が気になる部位に注入することで、幹細胞が線維芽細胞になり、コラーゲンを生み出すと期待されています。また、自分の脂肪幹細胞を培養し、皮膚に注入する方法もあります。
まさに細胞レベルでの若返りを叶える、夢のような技術です。
現時点では効果が穏やかな割に費用が高額ですが、将来的には効果はより高く、費用は安くなるはずです。今後に注目です。
※幹細胞とは、失われた細胞と同様の細胞を生み出す能力をもつ細胞。人体を構成する細胞は、一定の寿命で終わりを迎える。また、ケガなどでダメージを受け修復が必要になることもある。そうした場合に、失われた細胞と同様の細胞を生み出し補充することで、組織構造を保つ役目を果たす。

◇TOPIC:1. iPS細胞で老化は止められる!?
話題の『iPS細胞』が、肌のコラーゲンを育てる『線維芽細胞』の寿命に関わることが、化粧品会社コーセーの研究で判明。染色体の端にあり、加齢で短くなるはずの※『テロメア』の長さが、iPS細胞によって回復しました。iPS細胞と老化の関係は、今後さらに注目です。
※テロメアは細胞の染色体の端に付いている部分で、細胞分裂を繰り返すたびに短くなる。テロメアが一定以下の長さになると分裂が止まり、その細胞は死を迎える。

◇TOPIC:2. 好奇心が高まると肌の弾力もUPする
人の脳は、好奇心が刺激されると気持ちを高揚させるホルモンを分泌しますが、それにより肌の弾力が高まるという報告があります。さらに、弾力が上がった肌に触れるとますます好奇心が高まるという、肌と心にうれしい相互サイクルが発生!

◇TOPIC:3. 植物の力を化学的に解明して美肌に活用!
漢方で美肌やリラックス効果があるとされる『杭白菊』のゲノム解析に、アメリカの企業が成功。また、保湿作用があることで注目されるラン科の植物『セコック』は、研究開発の結果、近年質の高いものが安定的に栽培可能に。化学が植物と美容の橋渡し役を担っています。

◇TOPIC:4. 自分の血液注入で肌の若返りが進む
美容医療の現場で注目されている再生美容法『PRP注入』。自分の血液を遠心分離機にかけて血小板を濃縮した上澄み(PRP)を気になる部分に注入し、ハリを取り戻すものです。近年では小さな針が付いた機器で肌に傷を付けてPRPを塗布する広範囲治療も可能になりました。
〈海外セレブもお気に入り!〉
ハリウッドセレブのキム・カーダシアンもPRP療法にチャレンジ。血小板を多量に含んだ血漿を注入後、その血がにじんだ顔写真をSNSにアップして話題になりました。

◆『PRP注入』
ご自身の血液から濃縮された血小板だけを抽出して、気になる箇所に注入することで、血小板の持つ細胞の修復・再生より、肌そのものを若返らせる治療法です。目の下のちりめんジワや青グマにも効果を発揮します。
◆『PRP水光プラス(ダーマシャイン・バランス®:Derma Shine Balance®)』
ご自身の血液から成長因子を豊富に産生させる血小板を濃縮して採取し、肌を若返らせ再生させたい所へ注入するという点ではPRP注入と変わりはありませんが、水光プラスはPRPを、微量ずつ浅く広範囲に注入できるため、お顔全体のシワやたるみ、ちりめんジワなどを改善させることが出来ます。同時にソフトヒアルロン酸を少量混ぜることで、PRPの効果を高め、直後から潤い感がアップします。

是非、ご一読ください。

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