2019年11月25日

雑誌『クロワッサン』2019年12月10日号(11月25日発売 掲載ページP22~25)

特集「乾燥ケアが、今あるシワを救う!よかれと思っているその習慣が、実はシワの原因だった!?」に慶田院長の監修記事が掲載されました。

【よかれと思っているその習慣が、実はシワの原因だった!?】
正しい手入れを知らないまま、バリア機能を下げる行為をしている人は多いです。特に寒さがきびしくなってくるこれからの季節は、用心が必要です。寒気に触れて皮膚の湿度が下がると、水分が抜けシワになりやすくなります。誤った習慣は早めに見直しをしましょう。

◇シワを引き起こす!間違った美容習慣◇
間違った美容習慣① 丁寧が一番!クレンジングはたっぷりと時間をかけます。
毛穴の奥まで汚れを取ろうと、コットンに色がつかなくなるまで拭き取ったり、洗顔ブラシでこすったりするのはやりすぎです。コットンにつく茶色は、汚れではなく角層の中にあるメラニンの場合が多く、そんなにこすると摩擦で肌も痛みます。
また、クレンジング時に行うマッサージも要注意です。クレンジング剤には肌の保湿成分を奪う力もあるので、マッサージで長時間肌にのせていると、それだけ潤いが失われやすくなります。我流の間違ったマッサージはシワを引き起こす原因にもなります。
過剰なクレンジングは、バリア物質を落としキメもくずしてしまいます。軽いメイクなら軽いクレンジングで充分です。

間違った美容習慣② 保湿重視なので、化粧水は何回もパッティングして浸透させます。
叩き込むほど保湿効果が上がると思い込み、何十回、何百回(!)とローションパッティングをする人がいますが・・・。
コットンが毛羽立って肌荒れを引き起こすこともあります。化粧水はあくまで水分です。角層を濡らしているだけなので、隅々まで塗って手のひらで優しく押さえれば充分です。ローションスプレーも、その時は濡れるので潤った感じがするかもしれませんが、保湿効果はわずかです。長時間オフィスにいて肌が乾燥してきたなと思ったら、ジェル状美容液か軽い乳液を、メイクの上からつけるといいでしょう。

間違った美容習慣③ 時間のある夜は、ボディも念入りに保湿ケア
夜の保湿はもちろんマストですが、朝、塗り足さない人が多くいます。顔は朝も保湿しますよね。特に乾燥する冬は、1日2回、ボディの保湿をしましょう。忙しいなら膝から下、肘から先、腰回りといった乾燥やシワを予防できます。タイツのチクチク対策にもなります。
また夜のケアを念入りにしすぎることによる弊害もあります。睡眠不足は何より肌の大敵です。細胞を再生させる睡眠時間を削ってまで手入れするのは逆効果です。睡眠が足りないと、肌のターンオーバーがうまくなされず、くすみやシワの原因にもなります。

間違った美容習慣④ シートマスクは長時間のせて、効果倍増。
美容成分たっぷりのシートマスク、とことん肌に浸透させようと貼りっぱなしにすることも・・・。
あくまで水分を与えるだけなので、化粧水同様、根本的な保湿ケアにはなりません。むしろ肌は濡れていると潤いが流れ、バリア機能が低下するため、一定時間を超えてもはがさないと、かえって乾燥を招いたり、接触性皮膚炎を起こしたりすることもあります。シートマスクを使うなら、規定の時間を守ることが大前提です。
外した後、ちょっとおいてなじませてからクリームなどで油分を与えると、保湿効果が高まります。毎日はやりすぎだが、肌を柔らかくする効果は期待できるので、ここぞという日の朝などに使いましょう。

間違った美容習慣⑤ 美肌のために、油抜きダイエット中です。
美容のために油分をカット、野菜中心の食生活は効果ある?
体形のためとはいえ、油脂をまったく摂らないような食生活はおすすめしません。肌の保湿に重要な役割を持つセラミドやコレステロールといった細胞間脂質は、日常的な食事などから摂取することで作られるものです。それを摂らないということは、潤いは失われ、肌のバリア機能は低下し、きれいになるどころか乾燥してシワシワの肌になってしまいます。
ダイエットをするなら、脂質ではなく糖化の原因になるやすい糖質をコントロールしましょう。必要最低限の油すら摂らないと、美肌の大敵・便秘を引き起こしてしまう恐れもあります。

◇シワを防ぐ!気をつけたい生活習慣◇
気をつけたい生活習慣① トイレのハンドドライヤーは、短時間で切り上げるべし。
トイレで手を洗った後、びしょびしょの手をハンドドライヤーで乾かしている人は、ちょっと待った!
びしょびしょの手を完全に乾かすには、時間がかかりますよね。温度が高くかつ勢いがある風で、水気を飛ばしつつ蒸発させるというものなので、やはりどうしても肌は乾燥しやすくなります。タオルなどでやさしく水分を吸い取るのが理想ですが、ドライヤー前にある程度の水分を払っておくだけでも、温風にさらされる時間が短くできます。
そして、使用後はすぐにハンドクリームを塗りましょう。

気をつけたい生活習慣② 加湿しないで暖房器具を使うべからず。
飽和水蒸気量(空気が含むことのできる水蒸気量)は温度に比例するので、加湿器をつけるにしても、ある程度室温を上げないと部屋も潤ってきません。まず暖房器具を使用して部屋の温度を上げてから加湿器をつけ、湿度50~60%ぐらいにキープしておくのがいいと思います。空気が冷たいといくら加湿しても結露するだけです。また、電気毛布や床暖房も、ずっと触れたままでいると肌は確実に乾燥します。こたつも入りっぱなしはダメです!

気をつけたい生活習慣③ 長風呂、熱い風呂は潤いを奪うと心得よ。
深部体温を上げる、リラックスするなどの目的を除けば、長風呂は美容にはよくないです。基本的に濡れている時間が長い、温度が高いほど、肌は乾燥しやすくなります。夏場は39℃、冬で41℃ぐらいの湯温で、5分以内の入浴を心がけましょう。42℃以上だと皮脂が流出してしまいます。どうしても長風呂がいい人は、入浴後、全身にきちんとボディクリームを塗りましょう。手洗い、食器洗いをよくする人が手荒れに悩むのと同じで、湯に浸かる時間が長いと、肌は荒れやすくなります。

気をつけたい生活習慣④ 冬だからと、日焼け対策を怠ることなかれ。
紫外線量は気温に比例しません。むしろ冬のように澄んだ空気だと反射されることなくダイレクトに地上に届くので、紫外線量は意外に多いのです。高度、緯度、空気のきれいさ、浮遊物質の量などが紫外線量に影響します。
日焼け止めクリームは、手先や首元など露出する部位にも塗りましょう。赤くヒリヒリする作用のある中波長の紫外線UV-Bは夏の半量近くに減りますが、真皮に届いたたるみやシワ、毛穴開きの原因になる長波長の紫外線UV-Aは冬でも降り注いでいます。ハイキングやスキーなどで、まぶしい時は紫外線が多いと意識しましょう。

気をつけたい生活習慣⑤ あかすり、カミソリはもってのほか。
あかすりや剃毛をすると、肌がツルツル、きれいになった気がしますが・・・。
それは角層が全部取れてしまっているからツルツルしている、最悪の状態です!特に洗浄剤をつけた状態で剃ったり、あかすりしたりすると、角層がはがれたとことに界面活性剤がつくので、より肌が傷んでしまいます。顔の産毛を剃りたいなら、電動カミソリを使い、刃を肌に当てないよう浮いている毛だけをふわっと剃りましょう。あかすりに関しては、垢は自然に落ちるものなので、無理にする必要はありません。ドライサウナやナイロンタオルも、肌を乾燥させて角層を傷めてしまいます。

気をつけたい生活習慣冬⑥ 冬のおしゃれは素材選びに気を使うべし。
特に肌が弱い人にとってラメや、ツイードなどの冬の素材は要注意です。長袖、厚手のインナーを着て肌に直接触れないようにしても、チクチクしてしまうことがあります。チクチクして肌を掻くことでバリアが壊れて、より潤いが奪われ、また痒くなって・・・の悪循環になります。ウールはダメでカシミアならいいというわけでもなく、シルク混紡のウールのほうが、肌あたりがよいこともあります。マフラーなどの小物類も同様です。実際に試着して、刺激を感じない素材を選びましょう。

気をつけたい生活習慣⑦ 肌荒れしている時こそ皮膚科治療をすべし。
肌が極端に敏感になっている時期は、ケミカルピーリングやフォトフェイシャルなどの皮膚科治療を敬遠する人がいますが・・・。
季節の変わり目の乾燥や肌荒れ時でも、美容皮膚科の施術はできます。角層を溶かすと肌が乾くと思われがちですが、逆です。水分量が増えてむしろ潤ってきます。肌荒れや乾燥を放置したままだと、シワは加速していきます。
保湿は補うだけで根本解決ではありません。自分の力でバリア物質を作り、角層内部に水分を保持できる状態にするためにも、一度、美容皮膚科治療をおすすめします。

◇『フォトフェイシャルM22』◇
穏やかな光の束を優しく照射する痛みが少ない施術です。シミ、くすみ、赤ら顔、ニキビなど、いろいろな悩みにアプローチできるので、幅広い世代に人気です。
従来のフォトフェイシャルと比べて、当院が採用している『フォトフェイシャルM22』は、光の波長の選択肢が増え、光の出方もより細かく設定することができます。通常搭載の種類のフィルターに加えて、ニキビ専用フィルター、血管専用フィルターなど全8種類のフィルターを搭載しているので、その方の肌状態・お悩みに合わせてよりきめ細やかな治療が可能です。
また、当院では、フォトフェイシャルの前の『ケミカルピーリング』と、照射後のビタミンCとアミノ酸のパック、さらにお顔と同時に年齢を感じやすい手の甲の照射をサービスで付けております。
適度な熱反応が真皮で生じるので、繰り返し受けると、線維芽細胞の働きが活性化され、コラーゲン密度が高まるので、内側からハリとツヤのある美しい素肌にかわっていきます。

是非、ご一読ください。

ヘルスケアアプリ『FiNC』2019年11月25日更新

特集「乾燥を招くNGスキンケア5 そのスキンケア、間違ってる!?」に慶田院長の監修記事が掲載されました。

毎日のスキンケア習慣で乾燥を悪化させていないかをチェック!よかれと思ってやっているスキンケアが、実は肌を乾燥させている・・・という可能性もあります。

【間違ったスキンケアを続けると乾燥が悪化!】
肌の潤いを保つために不可欠なのは、角層の『角質細胞間脂質』と『天然保湿因子(NMF)』、そして毛穴から出る皮脂と汗が混ざり合ってできる『皮脂膜』の3要素です。中でも角質細胞間脂質の合成が不足したり、失われたりすると、潤いが逃げていくばかりかバリア機能が低下して、ささいな刺激でも炎症を引き起こします。角質細胞間脂質は、肌をこするなど間違ったスキンケアによっても失われます。毎日のスキンケアで、乾燥を悪化させている可能性もあるんです。

【NGスキンケア法をチェック】
肌をキレイにするためのスキンケアなのに、効果がないばかりか、乾燥を悪化させているなんて本末転倒です。 "やりがちなNGスキンケア法"をチェックしましょう!

◆NGスキンケア① 洗顔ブラシを使って毛穴汚れを落とす
毛穴詰まりに悩んでいる人に人気の洗顔ブラシですが、ブラシの角が物理的刺激となってバリアが壊れる可能性があります。ブラシの先は毛穴には入り込めませんし、ブラシを使わなくても、キメ細かい泡の洗浄力で汚れはきちんと落ちます。
また、W洗顔の必要がないクレンジング剤を使っているのに、洗顔までするのは洗いすぎです。そもそもクレンジングでメイクが落ちた感じがしないとするならば、クレンジング剤として成り立っていません。

◆NGスキンケア② 化粧水は念入りにコットンパッティング
化粧水はなじませるだけで浸透するので、コットンパッティングにはほとんど意味がありません。何度も肌をたたいていると、その行為そのものが肌への刺激になります。だだし、ハンドプレスでじっくり押し込むのは、やや有効です。ひたひたに化粧水を含ませたコットンはともかく、少ない化粧水を含ませたコットンは繊維や毛羽立ちが肌への摩擦になる場合もあります。コットンを使うと化粧水の減りも早くなりますし、お金もかかりあまりメリットがありません。

◆NGスキンケア③ 丁寧にクレンジングマッサージ
クレンジング剤に含まれる界面活性剤は、メイクの油汚れを吸着して洗い流しやすくします。ただ、汚れだけではなく大切な保湿因子(角質細胞間脂質や皮脂)まで流してしまうこともあります。時間をかけてマッサージすればするほど、潤いは失われていきます。
クレンジングは本来、メイクを落とすだけのものです。顔全体にざっとなじませたら、小鼻や目もとなど立体的な部分は薬指を使って丁寧に。オイルの場合、約30秒で完了します。他のクレンジング剤の場合でも、長くても1分ほどで洗い流すようにしましょう。

◇当院で人気の『ナビジョンDRメーククレンジングオイル』銀座ケイスキンクリニック取扱い ¥2,500(150ml)は、テクニック不要で毛穴の奥や目周りもメイク残りなくスッキリ洗うことができる高い洗浄力があります。主成分はハイブリットサフラー油、スクワラン。極めて酸化しにくいオイルで、潤い成分も高いので安心してお使い頂けます。

◆NGスキンケア④ 肌が乾燥するから朝洗顔はしない
朝洗顔すると、乾燥が加速するというのは思い込みです。洗顔後すぐに肌がつっぱったり乾燥を感じたりするのは、洗顔料が強すぎる、こすっている、そして洗い流すお湯が熱すぎるなどの原因が考えられます。肌は寝ている間にも皮脂が出ます。また、夜に塗ったクリームなどの油分が残っているので、朝は洗顔料を使ってきちんと洗いましょう。
朝晩2回の洗顔で、洗いすぎになることはありません。正しく洗顔をしないと、古い角質が上手く脱落せず、毛穴がつまりやすくなります。また、皮脂は時間がたつと酸化し、刺激物質に変わるので、放っておくと肌がくすませるなど、様々な肌トラブルを引き起こす可能性があります。

◇『アクセーヌ リセットウォッシュ』銀座ケイスキンクリニック取扱い ¥3,000(200ml)
泡状洗顔料で肌に優しいアミノ酸系洗浄成分を配合。保湿+角質柔軟効果のある天然多糖類の働きにより、肌をやわらかく整えます。また、角質除去成分「グリコール酸」の効果で、余分な角質を除去。ボトルからスフレのようなきめ細かい泡ででてくるので、肌に負担をかけずに泡洗顔できます。

◆NGスキンケア⑤ クリームはごく少量でベタつき防止
せっかくクリームを塗っていても、みなさん圧倒的に量が少ないようです。
日本人はベタつきを嫌う傾向がありますが、20代後半になってくると油分も不足してきます。大人になると同時に、ケアを切り替えましょう。クリームはパール1粒大だと足りません。手が肌に"ペッタン"と吸い付くぐらいの量がおすすめです。肌がモチッとしているのは、ベタつきではありません。肌が潤う量をしっかりと使い、顔から首、デコルテまでしっかりなじませましょう。

◇当院では『セラミドバリアクリーム』銀座ケイスキンクリニック取扱い ¥5,000(30g)が幅広い世代に人気です。潤いのある美肌に欠かせない「角層のバリア機能」に着目し開発した、天然セラミドを主成分とする当院オリジナル高機能保湿クリームです。水分保持力・抗炎症作用が高く、アトピー性皮膚炎、超乾燥肌、ゆらぎ肌の改善が期待できます。角層のバリア機能が整うことで、ニキビや肌荒れが出来にくくなり、キメと透明感が高まります

肌は乾燥してしまうと立て直すのがなかなか大変です。
老化を遅らせるためにも、インナーケアとスキンケア、両面からの意識を高めることが大切です。ぜひ自分の肌を見つめ、正しいケアでうるうる美肌を手に入れましょう。

是非、ご一読ください。

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