2019年9月28日

雑誌『25ans』2019年11月号(9月28日発売 掲載ページP336~337)

連載「キレイな人ほど、ラクしてキレイ!第41弾 あのエレ女の美肌ライフ エレ女医編」に、慶田院長のインタビュー記事が掲載されました。

【日頃ケアだけでは対処できない、顔のたるみ、肥大化は美容医療にお任せを!】
秋の肌は夏のライフスタイルを写す鏡です。紫外線対策が甘ければ、酸化ダメージでシミが表面化してくるのはもちろん、ハリ・弾力をつくるコラーゲンの分解酵素が生成され、しぼみ肌につながっていきます。
また、暑い時期はビールやジュース、喉越しのよい麺類など、糖質で栄養を補ってしまいがちですが、これも体内での糖化を進ませ、肌老化を加速させる原因になります。酸化と糖化は手をつないで一緒に進行していくので、暑さが和らぐ秋になって、シワやたるみ、色むら、肌のゴワつきといったサインが現れるのです。
もしそんなサインに気づいたら、まずは「洗浄」「保湿」「紫外線対策」というスキンケアの基本をしっかりと見直しましょう。なぜなら、透明感やツヤといった、人目に映る美しい肌の要素は、ほとんどが角層に存在するものだからです。
化粧品で角層を健やかに整えていくだけでも、見た目の美しさはかなりリカバリーできるはずです。正しいケアを積み上げていくことで、角層の一層一層に水分がサンドイッチされ、キメがふっくら整って肌の滑らかさやバリア力がアップします。光を美しく反射することができるので、透明感も取り戻せますよ。

【美容医療×丁寧なホームケアで"ベイクドチーズケーキ肌"に!】
大人の肌は、加齢とともにハリや弾力が失われ、だんだん中身がスカスカのスフレチーズケーキのような状態です。フェイスラインが曖昧に見えたり、肌の弾力が落ちたように感じたら要注意です。角層の奥にまで老化ダメージが及んでいるサインです。
そうなると自力でのケアは難しくなるので、美容医療でハリや弾力のもとを補充して、日々のお手入れで肌表面を滑らかに引き締めていく二刀流のケアをおすすめします。
ハリやたるみを改善したい人には、『プラズマシャワー』をおすすめします。角層から真皮の上層まで薬剤を浸透させる無針メソセラビーデバイスのひとつです。化粧品を手で塗ったときの40~50倍もの浸透力で成分が届くので、化粧品の手応えを実感しやすくなります。
長い人生を美しく歩んでいきたいからこそ、美容医療を味方にベイクドチーズケーキのような中身がギュッと詰まった若々しい肌を目指していきましょう。

【プラズマシャワー】
気体よりも高い電気エネルギーをもつプラズマの特性を応用した美肌治療です。ダウンタイムがなく、気軽に受けられることで幅広い世代に人気の施術です。
滅菌効果、線維芽細胞を刺激して皮膚再生を促す効果に加え、高分子の美容成分を肌奥まで届けられるのが特徴です。お悩み・目的に応じた成分(抗炎症・美白・皮膚再生)を効率よく肌の奥に浸透させます。さらに当院では、仕上げに、細胞の修復や再生を促す成長因子「EGF」や「ヒアルロン酸」などの保湿成分をたっぷり含んだ密着性の高いパックを行い、素肌の美しさに一層磨きをかけます。

【慶田院長のプライベートライフは・・・】
「学生時代から続けているジャズダンスがボディづくりにも、リフレッシュにも」
私は、昔から読書や絵を描くのが好きなインドア派です。お酒は一滴も飲めず、タバコは美容的によくないので吸いません。そんな私の唯一のリフレッシュ法が、ジャズダンスです。
大学4年生の頃に素晴らしい先生と出会って以来、かれこれ23年続けています。御年71歳になる先生は今なお少女のような背中をしていて、本当に美しい憧れの存在です。お目にかかるだけで美の刺激をいただいています。
ジャズダンスはボディラインづくりや運動不足解消にも役立っているとは思いますが、長年続けている理由は、何より楽しいからです。曲のイメージに合わせて踊ると無心になれて、心身からすっきりデトックスできるんです。
また、腰痛のリハビリのためのピラティスや、糖質オフを意識した食事も長年続けている習慣のひとつです。無理なく楽しみながら、先生のようないつまでも踊れる美しいからだを目指していきたいですね。

【慶田院長の美人アイテム】
■ジャズダンスのシューズ
無心になって音楽に身をゆだねていると、日々のストレスから解放され、心身がスッキリします。姿勢と背中もきれいになりました。

■甘い香りで気分をUP
「FUEGUIA1833(フエギア1833)」の甘い香りをよくつけています。患者さまの気分が上がるように、お仕事前にふんわりつけています。

■飲む日焼け止めは2種類
メラニン生成やDNA損傷から肌を守る「ヘリオケアウルトラD」と、糖化にもアプローチできる「ソルプロプリュスホワイト」という2種類の働きの異なる飲む日焼け止めを摂取し、ディフェンス力を強化しています。

是非、ご参考になさってください。

雑誌『25ans』2019年11月号(9月28日発売 掲載ページP303)

特集「目指すのは一生笑えるビューティー 笑顔を増やす切らない美容医療」に当院の『サーマクールFLX』が紹介されました。

【見た目の美しさはQOLに直結 たるみ治療で笑顔が輝く顔立ちに!】
肌や外見のコンプレックスが大きいほど、医師が診立てた実際の状態以上に、ご本人のメンタルの落ち込みが強くなるものです。加齢によるものはエイジングコンプレックスと呼びます。見た目の変化が原因で、対人関係にも後ろ向きになってしまうと、仕事にもプライベートにも影響します。美容皮膚科はそうした悩みや苦しみに寄り添って、マイナスを少しずつプラスに上げていくお手伝いをするところです。
レーザーで肌の色ムラを整える、サーマクールでたるんだ輪郭を引き締める、失われたボリュームをヒアルロン酸で補充する、このような施術で、ビューティーQOL(美のクオリティ・オブ・ライフ=生活の質)を上げていけば、人生100年時代もパワフルに魅力的に歩んでいけるはずです。

【引き締めて笑顔に自信!】
本誌で紹介された『サーマクールFLX』は、RF(高周波)を用いた「たるみ治療器」です。
笑った時に悪目立ちしやすいフェイスラインのもたつきをすっきり引き締め、大人の「大顔化」を阻止します。
9年ぶりにバージョンアップされたサーマクールの第4世代にあたる新機種『サーマクールFLX』は、従来機種(CPT)と比較して「痛みや熱感が大幅に軽減」された上に、圧倒的に「即効性が高く」なり「引き締め効果も強化」され満足度が格段に上がりました。
照射すると高周波の熱エネルギーによって、真皮のコラーゲン線維や皮下脂肪を支える線維隔壁、顔を支える土台となるSMAS筋膜(コラーゲン線維で構成)が熱変性を起こして瞬時に収縮するので、施術直後から引き締め効果が現れます。
さらに施術後、収縮したコラーゲン線維が修復される過程(創傷治癒)で約6か月に渡り大量の新しいコラーゲンが生成され、太くて強度の高いコラーゲン線維に再構築され、肌全体にハリと弾力をもたらし、シワやたるみを改善します。
引き締め作用は「縦」「横」「奥行き」の3次元に働くので、お顔が内側に向かってギュギュっと小さく(小顔)なります。
中身がスカスカのスフレチーズケーキのような状態の大人の肌が、ベイクドチーズケーキのようなギュッと引き締まると、頬の位置がきゅっとアップし、輪郭は美しい卵型に整います。結果として、たるみによるシワも改善し、ナチュラルな若さを取り戻せるのです。
顔だけでなく目元のたるみや首のシワ、気になる二の腕やヒップ、下腹部などのボディのたるみの引き締めにも効果を発揮し、適応範囲が広いのも魅力です。
【価格】
・300ショット 35万円
・600ショット 40万円
・900ショット 45万円
※上記は、すべて1回で消化いただく照射数になります。ただし、気になる部位への振り分けは可能です。(ボディも可)
お顔全体の照射のスタンダードは300ショットになりますが、顔全体により細かく照射したい方や、顔から首まで照射したい方、頬やあご下のボリュームが多くもたつきが気になる方は600ショットでの照射がより満足度の高い治療が可能です。
何ショットが適切かは、年齢、たるみの種類や度合によって異なりますので、診察をしてご提案させていただきます。さらに900ショットになると、ボディへの振り分けなど、より細かくアレンジができます。
また、新たに10月より、医師と同等のトレーニングを積んだ看護師による照射メニューも増えました!料金が異なりますので、詳細はお気軽にお問い合わせくださいね。

是非、ご一読ください。


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雑誌『ELLE/エル・ジャポン』2019年11月号(9月28日発売 掲載ページP262~267)

特集「CORRECT!?ビューティー常識・非常識」に慶田院長の監修記事が掲載されました。

良かれと思って続けていた美容法が、間違っていたとしたら!?意外と知られていない美容の落とし穴が、実はたくさんあります。ここで原点に返って何が正解で何が良くないのかを一刀両断!あなたの美容法は大丈夫ですか?

【その美容法があなたの"老け"を加速している!?】
今は、インターネットで大量の情報が流れています。そのなかには誤った美容情報も多いのが事実です。ネットの情報をそのままうのみにして、美容のためにやっている方法が、肌を傷つけて炎症を起こすきっかけとなることもあります。一見、肌によさそうと思える方法も、皮膚科学的には「やってはいけない美容」です。人やネットが「いい」といったケアをやみくもに取り入れるのは危険です。

【女医が一刀両断!この美容がダメな理由】
「化粧水を浸透させるために100回パッティングして入れ込む」
これはもはや都市伝説で、むしろ美肌の敵です。まずコットンでパッティングすることにより、その繊維が肌をこすってしまいます。手の力がどんどん加わることで肌の負担はますます増加します。さらにぬれた状態が長時間続くことで角層にある細胞間脂質が流れ出し、敏感肌に転びやすくなります。化粧水をつけるなら、両手にとってやさしくなじませるのが正解です。

「毎日、朝晩シートマスクでスキンケア」
スキンケアをシートマスクだけで済ませるなんてナンセンスです。まず保湿が足りないですし、シートを長時間つけて肌をぬらすことで水分が蒸散し、バリア機能が低下します。それに朝晩シートマスクを使っているということは大容量のものを使っているのではないでしょうか。それらは防腐剤がたっぷり!つまり肌に防腐剤も浸透させています。10分間のマスクで済ませるより、セラミドやアミノ酸などの保湿成分を含むクリーム一品でお手入れすることをおすすめします。

「肌をしっとりさせたいからスチーマーをあてています」
スチーマーの蒸気は保湿成分を含まないただの水です。浴びた直後は肌が潤って透明感も出ますが、玄関の打ち水のように時間がたつと蒸発してしまいます。使うのは自由ですが、スチーマーだけで肌が潤うとは決して思わないでください。肌をしっとりさせたいのなら、セラミドなどが入ったコスメを使うのが正解です。

「目元は専用のアイクリームできっちりとケア」
これは"やってはいけない"ではなく、むしろ"やってほしい"のですが、マストではありません。というのもアイクリームと普通のクリームの違いは密着度と機能成分の差。普通のクリームでも目元に密着するように2~3度重ね塗りすればなんの問題もないのです。ただ抗シワ効果などを求める場合は、専門のアイクリームを使用しましょう。

「ローションをしっかり浸透させてから美容液を塗っています」
前のアイテムが肌に残っているのに次のアイテムをつけると肌の上でまざって気持ち悪いかもしれませんが、美容的にはなんの問題もありません。ただ少し浸透させてから次をつけたほうが心地よいのは確かです。最もやってはいけないのは、ローションをつけたあとに長時間放置することです。ローションの水分と一緒に肌の水分も蒸散してしまいます。

「肌が乾燥しちゃうから朝洗顔はしません」
『洗いすぎ→肌が乾燥する』からと、朝洗顔をしない人がいます。特に朝はぬるま湯ですすぐだけという人も多いようですが、皮脂がまったく出ない人以外は、朝も洗顔料を使うほうがベターです。なぜなら皮脂はぬるま湯では落とせないので、そのまま肌の上で酸化し、肌に刺激を与えてバリア機能を乱し、むしろ乾燥を招きます。ちなみに夜のスキンケアで使用したコスメの油分も朝には酸化しています。そう聞いたら洗わずにはいられませんよね。

「美容と健康のためランニングをしています」
美容のために走るのはおすすめできません。というのもランニングは老化を加速させる要素がたくさんあります。まず、紫外線を浴びることでシミやたるみの原因に。そして振動によってバストを支える靭帯が伸び、また全身の弾力線維がダメージを受けることで顔も体もたるみが進行します。体内では活性酸素が増えて炎症の原因になります。走るのが趣味、ストレス解消になるという人は続けてもかまいませんが、紫外線の影響が少ない夜をおすすめします。

「クレンジングオイルは肌に悪いので絶対に使いません!」
確かにオイルクレンジングが出始めた頃は、品質に問題のある製品もあり、それが原因で肌を荒らしてしまった人も多かったかもしれません。でも今、市場に出ているクレンジングオイルは洗浄力も確かなうえ、ノンコメドジェニックテスト済みです。むしろミルククレンジングで毛穴に汚れが残っているほうが肌に悪いと思います。

「メイクはクレンジングマッサージで丁寧に落とします」
クレンジング料は洗浄力が高く、メイクと一緒に肌に必要な潤いを奪ってしまうこともあります。だから『毛穴の汚れを落とすため』、『リフトアップさせるため』とマッサージしながら肌の上に長時間のせていると、どんどん乾燥が進むことになります。クレンジングは肌にのせてから1分以内を目安にすすぐ、と肝に銘じましょう。

「美容オイルを使っているから保湿は完璧!」
オイルだけでスキンケアを済ませる人がいますが、それでは保湿が足りません。オイルには水分の蒸散を防いで柔らかく保つ『エモリエント』効果はありますが、潤いを保ったり作るように働きかける『モイスチャライザー』ではありません。オイルを使ってもかまいませんが、両方の効果があるクリームも必ず使いましょう。

「小顔のために毎日コロコロ ローラーを使用」
私が全力で止めたい美容習慣のひとつです。皮膚をぐっとつかんで引っ張ることで、肌のハリをつかさどるコラーゲン線維が伸び、切れやすくなります。つまり、小顔になるどころか、やればやるほどたるみを促進してしまうのです。でもリフトアップ目的ではなく、むくみ解消のために短時間、軽く転がす程度ならOKです。ただし週2回が限度です。

【正しい美容法はどうやって見極める?】
まずコスメは、社内基準が厳しいブランドのものを選ぶことです。安全性が高いので信頼できます。そしてブランドが提唱する使い方を守りましょう。コスメはあくまでも肌の健康を保つものです。なにかトラブルが起きたときは自分で治そうとはせず、美容皮膚科で治療を受けることが正解です。

【肌を守る正しいスキンケアを知ろう】
無人島に持って行くなら、日焼け止めとやさしい洗顔料、そして保湿クリーム。この3アイテムさえあれば肌を最低限守れることができます。逆にひとつも欠けてはならないと肝に銘じてください。

塗り残し厳禁!最高値をまんべんなく2度塗りしましょう。
老化の8割は紫外線によるものです。日焼け止めはSPF50+・PA++++の最高値のものを一年365日マストと心得ましょう。塗っていないところは必ずダメージを受けます。塗り残しはないか必ず確認をしましょう。量が少ないと意味がないので、一度塗って乾かしてから、もう一度重ね塗りするとよいでしょう。
<洗顔>
短時間で落ちるのに"つっぱりゼロ"を選んで。
洗顔時のマッサージやこするなどのアクションはできるだけ避けましょう。そのためにはしっかり泡立て、泡のクッションで洗うようなイメージをもちましょう。最初から泡で出てくるタイプもおすすめです。そして肌はぬれている時間が長ければ長いほどバリア機能が低下します。汚れが短時間で落ちる洗浄力が程よく高いものを選びましょう。
<保湿>
優先すべきはクリーム、それも2度づけがマスト。
クリームさえしっかりつけていれば肌の保湿は十分です。でもそれだけだとなじみが悪い場合は、ローションや悩みに合った美容液などをプラスしてもよいでしょう。ローションはコットンを使わずに手で2度づけしましょう。そしてクリームは細かいところは人差し指ではなく薬指を使い、2度づけします。いずれのアイテムも顔からデコルテまでつけることが大切です。

詳しくお知りになりたい方は、『女医が教える、やってはいけない美容法33』(小学館)をお読みくださいね。


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雑誌『CLASSY.』 2019年11月号(9月28日発売 掲載ページP206~207)

特集「知りたいのはくすみや乾燥にぴったりなケアの正解です」に慶田院長の監修記事が掲載されました。

秋~冬の肌トラブルは、乾燥を軽視しないで、きちんと向き合うことが大切です。肌が敏感になりがちな秋冬の"あるある"な悩みを解決します!

【知りたいのは「くすみや乾燥にぴったりなケア」の正解です】
季節はすっかり秋模様ですね。気候の変化に加えて夏に受けたダメージの蓄積で、肌が敏感に傾いたり、トラブルを抱えている人も多いのではないでしょうか?この時期、特に多い肌の悩みは「くすみ」や「乾燥」です。今回、本誌で対談した白肌が美しいモデルの阪井まどかさんも、夏の終わりから秋にかけて、肌のくすみや、化粧ノリの悪さを感じるとのことでした。

【秋~冬に起こるくすみや乾燥の原因は「敏感肌」のせいかも!】
季節の変化で敏感になりがちなときは、スキンケアとベースメークの見直しをしましょう!
モデル 阪井まどかさん(以下:阪井):夏の終わりから秋にかけて、「なんだかくすんでいて、肌の調子が微妙だな」「化粧ノリが悪いな」と感じることが多いです。それってやっぱり、夏のダメージが肌にも蓄積しているからなのでしょうか?

慶田院長(以下:慶田):夏は、暑さや紫外線などでの影響もあり、生きるだけでいっぱいいっぱいになってしまうくらい過酷です。きっと通勤だけでぐったりしてしまう人も多いでしょう。生活習慣の5本柱は「食事・睡眠・排泄・運動習慣・ストレスコントロール」なのですが、この中の2~3つがダメになると、肌が荒れたり、調子が悪くなったりしてしまいます。真夏は食が細くなりがちですし、睡眠の質も落ちますし、暑すぎて運動もできないですよね。

坂井:20代のときは若さで意外となんとかなっていても、30代になるとそうはいかなくなるんですよね。

慶田:肌のキメは、角層の状態を見ています。角層のターンオーバーは2週間くらいですので、比較的短期間で変わってきます。例えば最近生活習慣が乱れているなというときは、あっという間に化粧ノリが悪くなり、透明感がなくなってくすみを感じる人が増えてきます。そもそも透明感というのは、肌の角層の状態のことです。しっかりと水分を抱え込んだぷるぷるの状態であるからこそ、美しいキメと透明感に繋がります。皮膚はツルツルではなくキメがあって、それが光を乱反射するから美しいのです。

阪井:くすみの原因は生活習慣も大きく影響するのですね。他にも原因はあるのでしょうか?

慶田:紫外線の影響でメラニンが蓄積されることと、またターンオーバーが乱れて角層が厚くなってしまうことなどもあげられます。あと考えられるのは、やっぱり乾燥です。日本は四季があって、9月の終わりからは湿度も下がってきますので、外の空気が爽やかだなと感じるくらいになると、湿度50%くらいなので一気に乾燥状態になります。

阪井:乾燥すると目元のシワが気になったり、逆に皮脂が出て毛穴が目立ったり、キメが目立ったり、キメが乱れたり、悩みが尽きません。

慶田:それは、肌にうるおいがない状態です。肌が不調でゆらぎやすくなるのも、乾燥が原因のひとつです。季節の変化で肌がゆらぐときこそ、きちんとスキンケアやベースメークを見直すことが重要です。スキンケアの場合は化粧水だけで済ませたりせずに、しっかり水分を抱えられる保湿剤を使い、必ず、乳液・ジェル・クリームを取り入れましょう。ちゃんと効果を得るには、肌がべたべたするくらいしっかり量を塗るのがベストです。それによってニキビができることはありません!

阪井:肌がゆらいで敏感になったときは、ベースメークも最小限にしたくなります。

慶田:肌のバリア機能が落ちているのにノーメークでいると、外気にさらされてさらに悪化してしまうので、きちんとベースメークをして肌を守っておくことが重要です。何よりもまず大事なのは自分の肌に塗ってみて大丈夫かどうかですが、肌への刺激が少ないベースメークアイテムを使ったり、石鹸だけでオフできるものを使うのも、乾燥して敏感になった肌にはいいと思いますよ。

阪井:メークしなければいいわけでもないんですね。これからは自分の肌に合う化粧品を探してみます!

【こちらもCHECK!】
Q. くすみや乾燥にきく食事ってありますか?
A. 水分を蓄えて肌を保湿する、バリア機能の要であるセラミド。セラミドそのものを摂るには、スーパーでも手に入る生芋こんにゃくがおすすめです。

Q. 敏感肌になったときベースメークはどうすべき?
A. バリア機能が乱れた敏感肌は、外的環境の影響を受けやすい状態です。すっぴんではなく刺激の少ないメークをして、肌に膜を張っておくことが重要です。

是非、ご参考になさってください。


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2019年9月24日

雑誌『婦人公論』2019年9月24日号 (2019年9月10日発売 掲載ページP69)

雑誌『婦人公論』カルチャーセレクションのコーナーで慶田院長の拙著「女医が教える、やってはいけない美容法33」をご紹介いただきました。

【女医が教える、やってはいけない美容法33】
最近はSNSが発達し、雑誌やWEBの美容記事・口コミなどを見ると間違ったお手入れや無意味な美容習慣がさも真実かのように書かれているのをよく目にします。

・「クレンジングしながらマッサージすれば一石二鳥」、
・「朝は洗顔しないほうが肌の調子よくなる」、
・「毎日シートマスクでうるぷる肌に」
・「化粧水は100回パッティングで肌に入れ込む!」などなど

しかし、その中には効果がないばかりか、実は肌トラブルを招くものや老化を加速させてしまうものも少なくありません。皮膚科学的には「やってはいけない」美容法が巷には溢れています。本書は、皮膚科専門医の視点から、「間違ったスキンケア」や「やってはいけない美容習慣」について、その理由や正しい取り入れ方を解説しています。

33項目と盛りだくさんですが、目次を開いて、気になったところからお読みいただけます。

では、こちらでその一部をご紹介しますね。

■肌が乾燥するから朝洗顔はしない!
「洗いすぎは肌が乾燥するから」と、朝は洗顔をしないという人がいます。また、朝はぬるま湯ですすぐだけという人も多いようですが、お湯だけでは皮脂は落とせず、そのまま肌の上で夜の洗顔後に分泌した皮脂やスキンケアで使用したコスメの油分が酸化し、刺激を与えてバリア機能が乱れ、乾燥を招く恐れがあります。さらに毛穴詰まりやくすみにもつながるので放置は禁物です。皮脂がまったく出ない人以外は、朝も洗顔料を使ってやさしく洗いましょう。

誤ったケアで時間や労力を無駄にしないよう、欠かさず行っている美容習慣を、一度見直してみましょう。
是非、ご一読ください。


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雑誌『女性自身』2019年9月24日号(9月10日発売 掲載ページP31)

特集「女性を診るプロたちの食生活・美容・習慣を全部見せます。女医10人の元気の秘けつ「私の残暑バテ解消法」に慶田院長の監修記事が掲載されました。

私は、肌に夏のダメージを残さないために日焼け止めは塗るものと内服タイプを併用し、炎天下を歩かないようにしています。そして、きちんと食べて、湯船につかることも大切です。就寝時は室内の温度を快適に保ち、睡眠時間も確保しています。

【飲む日焼け止めで内側から美白キープ】
肌のエイジングの8割は紫外線によるものです。これを光老化といい、紫外線を長年浴び続けることで、シミ、シワ、たるみなどを引き起こしてしまいます。
日焼け対策にかかせない日焼け止めですが、私は飲む日焼け止め「ヘリオケア」「ソルプロプリュスホワイト」を愛用しています。紫外線だけでなく、ブルーライトやたばこの煙などでも生じる酸化ストレスと糖化を両方ブロックしてくれるので、夏に限らず一年中内服します。併せて、日焼け止めを塗ることにより外側からもしっかり紫外線を遮断します。

【ストレス・腸内環境の悪化にはこの食材を!】
筋肉や内臓、皮膚など身体の構成に欠かせない栄養素は肉や魚、卵、牛乳、大豆などに多く含まれます。食べたもので身体は全部できているので、バランスのよい食事を摂ることは特に重要です。色とリどりの野菜や果物、タンパク質をしっかり摂るのが基本です。また、肌と密接な関係のある腸内環境を整えるため、食物繊維は海藻などの水溶性、野菜の不溶性を両方と、発酵食品も一緒に食べましょう。また、水分をしっかりとり、朝食を抜かないようにすることも、美腸のポイントです。

本誌で紹介した、豚肉は疲労回復効果のあるビタミンB1が豊富です。高タンパク食材はストレス緩和作用もあります。オクラなどのネバネバ食材は腸内環境を整え、消化器の粘膜保護、強壮、抗酸化作用もあります。

是非、ご一読ください。

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2019年9月23日

雑誌「婦人画報」2019年8月30日発売 (P218~P219)掲載ページ


特集婦人画報婦人科【更年期からのネクストレッスン】に慶田院長監修の記事が掲載されました。

皮膚は全身状態の映し鏡です。体内を守る大きなバリアでもあります。皮膚老化の症状はいくつかありますが、放っておくと老年期の大きな病気につながるものもあります。今から気をつけるべき皮膚老化のケアをお伝えします。

更年期以降、老年期に向けて皮膚の老化はどのように進むのでしょうか。
「皮膚が老化することで、表皮の角質層のバリア機能が低下し、皮膚が乾燥します。新陳代謝が落ちるに従い、ターンオーバーのペースが遅くなる事で、バリア成分の細胞間脂質が低下するからです。同時に、皮脂腺から出る皮脂量が減少し、角層が固くなります。」と慶田朋子先生。
皮膚が健康な状態であれば外的な刺激から肌を守り皮脂や汗などのバランスを保つことができます。しかし、加齢により細胞間脂質や皮脂が不足してしまうと、外的刺激に弱くなります。「皮脂膜が減少すると、肌の乾燥を引き起こす上に、軽微な刺激で湿疹までできてしまうのです。これらの皮膚老化によって、体に起こりやすいのは"乾皮症"と"皮脂欠乏性湿疹"です。」

更年期以降、顔に起こる注意すべき病気はありますか?
「紫外線や老化に伴って生じるシミがありますが、注意したいのは"脂漏性角化症(老人性疣贅)と呼ばれる"イボ"が混ざっていることです。これ自体は良性ですが、茶、黒色で表面がガサガサした隆起性のため目立ちます。数が急に増えてかゆみがある場合は、レーザートレラー症候群といい、内臓のがんと関連した症状のことがあります。通常は、経験のある医師の診断で見極めができます。」脂漏性角化症に似ているものとして、日光角化症(有棘細胞がん)やメラノーマなどの皮膚がんの初期病変があり、見た目では区別がつきにくいことがあります。イボの自己判断は禁物です。

皮膚老化によって体と顔に起こりやすい病気があります。皮膚が老化すると起こる3大症状は、①乾燥、カサカサ②バリア機能の低下③ターンオーバーの低下 皮膚老化でまず起こりやすい症状はこの3つです。3つは関連していて、ターンオーバーの低下によりバリア機能の低下と乾燥につながります。
・乾皮症 皮脂や汗の分泌が減り皮膚が乾燥、ガサガサして亀裂やひび割れ、かゆみなどの症状もあります。
・皮脂欠乏性湿疹 乾皮症になんらかの刺激物の接触で刺激性接触皮膚炎などが加わり、湿疹を生じた状態です。
・脂漏性湿疹 紫外線や加齢に伴って生じる皮膚の良性腫瘍で、いわゆる老化による「イボ」のひとつです。
・日光角化症 紫外線を浴び続けたことで発症する皮膚がんのごく早期の病変で60歳以上に多いです。
・肝斑 肌との境界があいまいで、頬骨、目尻、口の周辺など広範囲に左右対称に現れるのが特徴です。
・日光性色素斑(老人性) 5~20mmの大きさで円形にできることが多く、境界がはっきりしているのが特徴です。

体に起こりやすい乾皮症や皮脂欠乏症性湿疹は、更年期以降や老年期に、すねや太もも、腰骨部、前腕などによく見られます。原因としては、おもにアトピー素因などの先天性のものと皮膚老化。あとは、過度な空気の乾燥、洗浄剤などによる脱脂、物理的な接触刺激があります。「特に多い原因が、洗いすぎによる強い刺激です。一日2回以上の入浴やシャワー、洗浄力の強い石鹸の使用もよくありません。皮脂膜は、強くこすることや過剰にあらうことで剥がれてしまうのです」と慶田先生。天然保湿因子(NMF)やセラミドまで洗い流してしまうことも。「対策としては、とにかく保湿。洗いすぎない、こすらない。熱めのお湯で長風呂をしないこと。ミルク系の入浴剤後すぐにボディークリームを塗ることも大事。朝晩2回塗ると保湿効果が上がります」顔にできるイボで日光角化症(前がん病変)の見極めは、急に大きくなる、左右非対称、いびつな形、色ムラがある、イボ周囲に炎症があるなど。特に黒くて7mm以上のイボなら悪性黒色腫や基底細胞上皮腫の可能性があるので、すぐ受診をおすすめします。より正確な診断にはダーモスコピー(特殊な拡大鏡)が有効です。
「皮膚の性状を観察するだけなので、痛みは伴いません。皮膚科専門のクリニックで対応可能です。脂漏性角化症も日光角化症も、炭酸ガスレーザーで削りとればきれいになります。液体窒素で焼くのは黒ずみが残る可能性があるのでおすすめしません。50~60代以降にはどちらのイボもできやすいので気をつけましょう。予防には、日焼け対策が重要です。日焼け止めは、飲むのも塗るのも効果があります」シミはがんなどの大きな病気につながることはないですが、顔は毎日目にする場所で、老化や衰えを自覚しやすい箇所ともいえます。「顔のメンテナンスは、老年期においても、精神面を支える意味で決して軽視できないところだと思います。シミが隆起してイボのようになっていく場合もあります。50代以降に目立ってくる方が多いので、早いうちに治療やケアをしておく方が治療も簡単に済むことが多いです。それぞれのシミに合わせたレーザーなどの光照射が有効です」

体も顔も皮膚を元気に保つには、食事も大切です。偏らずバランスよく摂りタンパク質と良質の資質の摂取はとても大事です。皮膚のためには油抜きは厳禁です。皮膚は自分で毎日目にするところなので不調を発見しやすく、エイジングコンプレックスにも大きく関わります。皮膚老化が始まる更年期からケアしておけば、治療が簡単で将来の予防的土台にもなります。
是非、ご一読ください。

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