2019年9月11日

雑誌「美ST」2019年10月号(8/17発行P218~P221掲載)

特集 「顔や体に気づけばある、正体不明のコレがちょっとストレスです。私の肌のプツプツ、一体何?一掃したい!」に慶田院長監修記事が掲載されました。

エイジングサインはシミ、シワだけではないんです!気が付くと目の下や額に何やら正体不明のプツプツができたことありませんか?美ST世代に出来やすい肌のポツポツを徹底分析します。カバー法、治療で取れるのかを美容のプロに聞いてみました。

【美ST世代のお肌に神出鬼没!顔や体にできるプツプツの正体が何かを確認できるセルフチェックシートで見ていきましょう。】

あなたのお肌にできたプツプツ、かゆみや痛みはありますか?
① かゆみがある場合
かゆみを伴う赤い湿疹は、「皮膚炎」の可能性があります。また、ボコボコ盛り上がり、消えてはまた現れを繰り返す場合は「蕁麻疹」の可能性もあります。数時間~24時間以内に消えますが繰り返すようであれば、皮膚科を受診しましょう。

② 痛みがある場合
ピリピリ、チクチク痛みを伴う水ぶくれができている場合は、「口唇ヘルペス」や「帯状疱疹」の可能性があります。潜伏していたウィルスが原因で、加齢、疲労やストレス、病気、などがきっかけで免疫力が低下すると発症しやすく、できるだけ早く治療を始めることが肝心です。
また、痛みのある赤いプツプツは、「赤ニキビ」「毛包炎」「化膿した粉瘤」などの可能性があります。腫れ痛みを伴う「赤ニキビ」は、そのまま放置して炎症がひどくなると、毛穴だけでなく肌組織自体を傷つけ破壊してしまい、クレーターと言われる、陥没や凹凸したニキビ跡になってしまうこともあるので早急に鎮静化することが重要です
「毛包炎」は顔そりなどでできた傷から細菌が感染することで発症します。いわゆる"おでき"です。見た目はニキビに似ていますが原因が違うので市販のニキビ薬では治らず悪化すると赤く腫れることもあります。
皮膚が盛り上がり柔らかいしこりがある場合は粉瘤かもしれません。毛穴の一部が袋状になり、老廃物が溜まるのが原因です。耳たぶや腋の下などにもできやすく、良性腫瘍なので害はないですが小さい方が除去しやすいです。

③ 痛み、かゆみの症状がない場合
茶色や黒で、シミやホクロと間違えられやすいのが「老人性イボ(脂漏性角化症)」です。顔や首にできやすく、主な原因は日焼けと老化です。衣類などの摩擦の刺激も関与しています。そのまま放置しても問題はありませんが、スキンケアでは解決できず、放っておくと大きくなったり数が増えることもあるため、見た目の若々しさ、美しさという点でも、小さなうちに取り除くことが賢明です。
小さくて白い場合は「稗粒腫」の可能性があります。目の周辺や額、頬にできやすく直径1~2mmのポツポツです。中に角質の詰まった袋状のできもので人によっては沢山できる場合もあります。針や炭酸ガスレーザーで施術して圧出するとキレイにとれます。

肌色のプツプツの場合、「汗管腫」「脂腺増殖症」などの可能性があります。
「汗管腫」は目の周り、特に目の下に出来やすい1~3mmくらいのボツボツで思春期にも出現します。汗を出す汗管が増殖することで発症します。レーザーでとるのが一般的ですが1回では取れにくく色素沈着しやすいので注意が必要です。
こめかみや額、鼻、頬にできやすく、やや扁平で中央がくぼんだ白いものは「脂腺増殖症」です。真皮で脂腺が増殖することが原因で起こります。40代以降にできる皮膚の疾患で比較的男性に多く炭酸ガスレーザーなどで除去できます。

赤みがあり小さいのが特徴の「老人性血管腫」別名ルビースポットは真皮内の毛細血管が増殖してできます。顔、首、胸、お腹など上半身にできやすく、20代からできることがあり40代以降に増加します。治療はレーザーで行います。

【すぐに病院に行きたいのに時間が取れない...肌のプツプツを悪化させないためにやるべきシンプルスキンケア、いつものアイテムちょこっと変えで行う応急処置8か条】

1. こすらずに消炎作用のある化粧水をそっと馴染ませる
ニキビなどで赤くなっているときにはこすらないシンプルなケアがおすすめです。化粧水を省いてもいいですが、使用するならグリチルリチン酸ジカリウムなどの消炎作用のある成分が入ったものをやさしく手で馴染ませる程度にしましょう。

2. 刺激の少ない保湿クリームで潤いを守ります
皮脂量が多くベタベタするからといって、角質の水分量が多いとは限りません。皮脂は洗顔料で洗い流し、保湿成分の入った刺激の少ないクリームで優しく肌を包むように潤いを守ります。

3. 肌が炎症したときはUVケアもノンコメドジェニック
炎症性のニキビがあるときはノンコメドジェニックテスト済みの化粧品(テストでニキビの初期症状が一定の基準で現れなったもの)をおすすめします。最近ではUVケアにもテスト済みの製品があります。
4. ファンデーションはミネラルパウダーで軽く仕上げる
ベースメークはミネラルパウダータイプのファンデーションがおすすめです。肌への負担も軽く、落とすときも肌を痛めません。清潔なブラシでふんわりと肌に乗せてください。こってりしたクリームタイプは避けた方が無難です。

5. あごの大人ニキビは肌ケア効果のあるコンシーラーを筆にのせて
口元にポツッと赤く大人ニキビができた時はファンデーションの前にスキンケア効果のあるコンシーラーを筆で少量取って伸ばします。その後にパウダーファンデーションをブラシのせすると自然に仕上がります。

6. 肌のまだらな赤みはグリーンのベースで透明感のある肌に
まだらに赤みが出てしまった時は、グリーン系のコントロールカラーで赤みを抑え、透明感のある肌に仕上げます。赤みのある場所が頬のあたりなら、赤みのあるファンデーションでカバーしつつチーク効果を出すこともできます。

7. 目周りのプツプツ凹凸を整える毛穴けし下地でカバー
目まわりにできた白いプツプツはシワや毛穴などを消す効果の高い化粧下地でカバーできます。指先に少量とって、気になる部分に薄くのばして馴染ませます。肌の凹凸を滑らかに整えてツヤと透明感のある肌に仕上げます。

8. こめかみのボツボツはフェイスパウダーでマットに仕上げる
額やこめかみなどにイボができた場合はフォギーな仕上がりのフェイスパウダーでカバーできます。ツヤがあると影ができて目立ってしますので、なるべくマットに仕上げるのがコツです。パフを折り曲げて硬めにし気になる部分にトントンとのせます。

【私のプツプツはいったい何?治療のお値段&時間は?クリニックでプツプツ一掃計画】
気になっていたものの放置していた目周りのプツプツを診察・治療!
白いポツポツは大人の女性に多い「稗粒腫」です。目の周りや額に出来やすく、ごく小さな粉瘤と考えられています。炭酸ガスレーザーや針を刺して小さな穴をあけ、中の袋を取り出すとキレイに治ります。「稗粒腫」の治療は、保険診療の皮膚科で治療できる腫瘍ですので、当院では稗粒腫の除去のみの治療は行っておらず、他のお肌へ治療をされた方への追加オプションとなっています(肌質改善治療とは、ピコレーザー/フォトフェイシャルM22 /ジェントルレーズ・プロなどです。)稗粒腫(1個)オプション  ¥1,500

美ST世代で気になる人も多い首の茶色いプツプツを診断・治療!
首は脂漏性角化症やスキンタッグという軟性繊維腫ができやすいエリアです。体質的なものですが年齢とともに増えやすくなります。首のイボはヨクイニンでは取れません。昔は液体窒素が主な治療法でしたが、色素沈着しやすいので今は炭酸ガスレーザーで処置します。


お肌のプツプツを除去すると、見た目年齢がグッと若返ります。
まずは医師による適切な診断が重要です。複数のレーザー機器を扱う医療機関で、専門知識がある皮膚科専門医や形成外科専門医が診察するクリニックを選ぶと安心です。
当院ではお肌の状態を拝見し、症状に応じてさまざまな照射機器や、ピーリング等を組み合わせた治療をご提案しています。

是非、ご一読下さい。


bst2019100101.jpgbst2019100102.jpg
bst2019100103.jpg

カウンセリング予約

文字サイズの変更