2019年3月17日

雑誌『美人百花』2019年4月号(3月12日発売 掲載ページP139)

特集「花粉、大気汚染、ブルーライト、紫外線etc春はレディのお肌を脅かす危険がいっぱい!!環境ストレスをはね除ける お天気美容Sprinng」
に慶田院長の監修記事が掲載されました。

乾燥する冬、高温多湿な夏...四季がある日本では、季節ごとに肌環境が激しく変化します。中でも春は、さまざまな環境ストレスが襲ってくる、肌にとっては最も過酷なシーズン!
正しい対策をして、花粉、PM2.5、紫外線などから美肌を守りましょう。
今回、お肌に関しては皮膚科専門医の慶田院長が担当し、お天気に関しては、日本テレビ「news every.」でおなじみ気象予報士の木原実さんと、そらジローが解説しました。

≪2~5月は危険!?春は肌不調の原因だらけ≫
春先は、軽いものから炎症が酷いものまで、肌トラブルが起きやすい季節です。なぜなら、冬の乾燥により肌のバリア機能が低下し "防御の砦"が薄くなっているところに、花粉などの外敵が来襲してくるからです。さらに、気温や日照時間の変動から、自律神経のバランスも崩しやすく、入学・異動など環境の変化がある人には、心理的ストレスも大きいシーズン。これらの要因が重なり、2月~5月は肌も心もとても不安定になりやすい時期です。スキンケアと生活習慣の両面から、肌の防御力を上げましょう。

●花粉 もはや国民病!3人に1人が花粉症
鼻水や目のかゆみだけでなく、肌荒れも招く花粉。しかし肌のバリア機能や免疫力が高ければ、花粉がついてもトラブルは起きません。花粉に負けない力をつけることが大切です。

■「冬からの乾燥で肌のバリア機能が弱まっているところに、花粉が付着して微炎症状態に」
◆花粉症に負けないための4か条◆
1.保湿が大切
肌のバリア機能を高めるには、なんといっても保湿が大切。肌内部の水分を保持する働きのあるヒアルロン酸、セラミド、グリセリン、アミノ酸、多糖類など水分を抱える作用のある成分が入った化粧品でケアを。
2.免疫力を高める
腸内環境を整えると免疫もUPします。食物繊維が豊富な改装や野菜、ヨーグルトなど発酵食品を食べましょう。ヨーグルトは、毎日食べ続けることが大事。便通が整うと、肌の水分量も増えることが分かっています!
3.睡眠をしっかりとる
睡眠中に体は修復されます。睡眠不足だと、修復作業の時間が短くなるため、よい角層がつくれずバリア機能が低下します。最低でも毎日6時間は、質のいい睡眠を確保しましょう。
4.花粉を持ち込まない
"外のものは汚染されてる"と心得て。玄関先で服をブラッシングする、アウターは玄関に吊るす、クローゼットにしまうなら必ず扉を閉めるなどで、家の中に入れない工夫を。

◆注意!!目がどんなに痒くても叩いちゃダメ◆
・クーリングで痒みを和らげて
アレルギー用目薬をさすのがベストですが、目薬がないときは冷やすのがいちばん。保冷剤を薄いハンカチで包み、目に当てましょう。
・目を叩くと網膜を傷つける恐れが
眼球の構造上、叩くと衝撃が目の奥まで伝わります。これが網膜剥離を引き起こし、最悪、失明することも。叩くのは絶対にやめて。

◆花粉から身を守る外出時の対策し◆
☑ヘアはまとめ髪に
髪は、静電気がたまりやすく花粉が付着しやすい場所。ロングヘアの人は、外出時にはなるべくコンパクトにまとめましょう。
☑アイメイクはシンプルに
かゆくて目をこすったとき、化粧品が目に入るとさらにかゆみが増してしまいます。アイメイクはなるべく軽めにしておくのがベター。
☑小鼻の周りはバームで保湿
ヒリヒリしているなら、バームで膜をつくり皮膚を保護して。ただし湿疹が起きている場合は、早めに皮膚科で薬をもらいましょう。
☑ツルンとした素材の洋服を
ダウンコートやレザーなどのツルツルした素材は、花粉が付着しにくいので◎。逆にファーやウールは花粉が付きやすいのでNG!
☑帰宅したらブラシで花粉を落として
家に帰ったらまず、玄関先で服にブラシをかけて花粉を払いましょう。たったこれだけで、室内に持ち込む花粉の量がグーンと減ります!

●大気汚染 毛穴の1/20サイズの微小粒子!
黄砂、自動車の排ガス、ゴミ焼却場や工場から出る煙など、2.5ミクロン以下のものを総称してPM2.5と呼びます。毛穴よりずっと小さく、肌に付着すると炎症などの悪影響が起こる可能性があります。

■「PM2.5は花粉より微粒子で毛穴から入ってしまいます」
PM2.5は毛穴より小さな粒子のため、毛穴に入ったら肺の奥まで届きます。毛穴よりずっと大きな花粉が、大気汚染物質にぶつかると破裂してアレルゲンが飛び出し悪さをします。さらにPM2.5と結びつくと体内に入りやすくなるのです。休日もすっぴんは避け、BBクリームなどで肌に膜を作っておきましょう。

●赤外線&ブルーライト 夜浴びると肥満の原因にも!
ブルーライトも赤外線も太陽光に含まれる光ですが、ブルーライトを夜に浴びると不眠を招き、ホルモンの影響で太りやすくなるといわれています。赤外線は筋肉まで届くので、たるみの原因に。

■「ブルーライトを長時間浴びることで、光老化が進み、肌のくすみ&シワの原因に」
波長の短いブルーライトは、UVAと同様に酸化ストレスとなり、大量に浴びるとシワなどの光老化を招く可能性があります。また、網膜にダメージを与え、失明の原因になったり、夜見ることで体内時計を狂わせ、肥満や鬱を招きます。PCにブルーライトカットフィルムを貼ったり、ブルーライト軽減アプリを活用して防いで。ブルーライトをカットするコスメもでているので、活用しましょう。

●肌老化の原因は8割が太陽光!
紫外線には、たるみやシワの原因UV-A、日焼けや炎症の原因UV-Bがあります。UV-Bは3月ごろからグンと増えますが、UV-Aは季節変動が少ないのでUVケアは1年中大切。

■「無防備に光を浴びて、遺伝子に修復できないほどの傷がつくと、元に戻すのは不可能です」
肌の老化は、加齢によるものが2割、あとは太陽光が原因といわれています。春はピークの6月頃より紫外線の量は少ないものの、花粉症で肌が炎症を起こしていると、UVダメージによる色素沈着が起きやすいので、日焼け止めは必ず塗りましょう。また、太陽を浴びる前に、ビタミンA、ビタミンC、ビタミンE、ポリフェノールなど抗酸化作用のある栄養素を体内に入れておくのも有効です。

POINT!外でお花見をするなら抗酸化力の高い枝豆とトマトをおつまみに
枝豆に含まれるビタミンB群が、バリア機能を整える効果も。トマトのリコピンにはビタミンEの100倍以上の抗酸化作用や美白効果が。

◆注意!◆
SPFは1/5かけた数字が真実と考えて!!
ベースアイテムのミルフィール塗りで総合SPF値を上げましょう
化粧品に表示されているSPF値は、大量に塗った状態で測定したもの。肌に伸ばすと1/5にまでダウンします。重ね塗りすればSPF値は積み重なるので、合計15以上を目指して塗って。

◆注意!◆
朝は光の吸収をしやすいソラレンは避け抗酸化力の高い食品を
ソラレンを朝に摂ると、シミの原因に。グレープフルーツなどの柑橘類、セロリやパセリなどのセリ科の野菜はソラレンが多いのでNGです。逆に朝食にオススメなのが、ビタミンAが多いパプリカ、ポリフェノールたっぷりのベリー類、ビタミンEが豊富なナッツなど。

春は紫外線が強くなるだけでなく、花粉により肌が敏感になる季節です。また、PM2.5などの大気汚染物質は1年を通して飛散していますが、特に中国で雪が解けると地表の砂が舞い上がり、黄砂が日本まで飛んできます。これらの大気汚染物質は花粉より粒子が小さく、体内にまで入り込むものもあるので、化粧品や衣類などで肌をガードしたり、できるだけ室内に持ち込まない工夫が必要です。春の新生活や、スマホ・PCなどのブルーライトなども、知らず知らずのうちに肌へのストレスになるので、環境ストレス別に正しい対策をして、美肌をキープしましょう。

体の中から光老化を防ぐ『ヘリオケア』

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