ピコウェイと他社製ピコレーザー機(ピコシュア・エンライトン)の違い
波長 | パルス幅 | ピークパワー | |
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PicoWay(ピコウェイ) | 1064/532nm | 450ps/375ps | 0.9GW/0.53GW |
PicoSure(ピコシュア) | 755nm | 550-750ps | 0.36GW/0.27GW |
Enlighten(エンライトン) | 1064/532nm | 750ps&2ns(ナノ秒) | 0.8GW/0.4GW |
ピコレーザー『ピコウェイ』の最大の特長は、現行のピコレーザーの中で一番パルス幅が短いことです。レーザーにはパルス幅(照射時間)と言う設定値があり、パルス幅によって熱の広がり方やパワーが異なります。従来機のナノ秒(10億分の1秒)からピコ(1兆分の1秒)の単位に短縮したのがピコレーザーです。
パルス幅(照射時間)が短くなればなるほど、周りに熱が広がりにくく、ピークパワーが上がり、機械的作用による衝撃波でメラニンを破壊します。逆に照射時間が長くなればなるほど熱的作用(光が熱に変わる作用)が強くなりやけどによる黒ずみのリスクが高まります。
ピコウェイは、波長1064nmが450ピコ秒、532nmが375ピコ秒とパルス幅が最も短くなっています。つまり、瞬間的に高いピークパワーを持つことで、小さなメラニン顆粒でも、確実にターゲットだけを狙い撃ちできる破壊力を持ちながら、皮膚に余計なダメージを与えないので、日本人で問題となる、照射後半年続く色素沈着が圧倒的に生じにくくなり、出たとしても軽く短期間で消失します。
また、『ピコウェイ』は2つの波長を搭載しています。皮膚表面に作用する532nm(KTP Nd:YAGレーザー)と皮膚の奥深くまで届く1064nm(Nd:YAGレーザー)により、狙ったターゲットに最適な波長を使い分けることで、肌の浅い層(シミ・そばかす等)から、深い層(あざ・ホクロ・アトピー性皮膚炎のダーティーネック)まで幅広い治療に優れた効果を発揮します。
ピコレーザーの部分照射とフォトフェイシャルM22(光治療・IPL)・ジェントルレーズプロとの違い
シミやくすみを治療するスタンダードなメニューとして、フォトフェイシャルM22(光治療・IPL)やジェントルレーズ プロ照射があります。フォトフェイシャルM22は、IPLの代表的な機器で、沢山の波長の光が集合したものを照射します。メラニンの黒だけでなく赤みなど、異なる症状に働きかけるため、ニキビや軽い赤ら顔にも効果を発揮する美肌治療機器です。
一方、ジェントルレーズは黒にのみシャープに反応する単一の波長755nmアレキサンドライトレーザーで、シミ、そばかす、毛穴の黒ずみ、産毛の脱毛に効果を発揮します。また、繰り返すたびに、毛包周囲で適切な熱反応が生じ、コラーゲン線維の増生が始まります。色調だけでなく、お肌のキメとハリが高まり、毛穴の引き締まりとニキビの減少効果も叶います。
ピコレーザーは、パルス幅がミリ秒単位のフォトフェイシャルやマイクロ秒単位のジェントルレーズプロよりも、ピコ秒(1兆分の1秒)と驚異的に短い時間で照射できるので、瞬間的に高いピークパワーを持ち、光熱ではなく衝撃波により狙ったメラニン色素だけを正確に破壊することができます。
また、長い波長1064㎚のNd:YAGレーザーも搭載しているので日光性色素斑(しみ)、ソバカス以外にも、ホクロ、あざ(遅発性両側性太田母斑:ADM)などの気になる部分をスポットで照射します。スポットサイズは最小2mmまで小さく設定できるので、いびつな形のシミや小さなホクロも、正確に狙い撃ちできるのです。さらにフォトフェイシャルやジェントルレーズでは消しきれない、色調が薄いシミにも切れ味よく反応します。
ピコレーザーの部分照射とアキュチップとの違い
アキュチップは、シミを部分的に高出力で照射する光治療機です。光熱作用によりメラニン色素を破壊するため、強く照射するとそれに伴うやけどや炎症後色素沈着のリスクがありました。ピコレーザーのメラニン除去メカニズムは、光熱ではなく衝撃波により「岩」のように大きなメラニンの塊を、「砂」「粉末状」の微粒子レベルまで粉砕するものなので、狙ったメラニン色素だけを正確に破壊することができます。従来機では取り切れなかった色素まで消すことができ、より短い期間で治療が完了します。
周囲の細胞が傷つきにくいため、炎症後色素沈着のリスクも少なく、照射後のカサブタは薄くて剥がれやすい特長があります。スポットサイズは最小2mmまで小さく設定できるので、いびつな形のシミにも正確に狙い撃ちできるのです。さらに光系治療では難しいとされる、色調が薄いシミにも切れ味よく反応します。ピコレーザー導入後、当院では基本的にアキュチップの照射は行いません。様々な面で優れており、患者様にとってのメリットが高いからです。
ピコレーザー(ピコセカンドレーザー・ピコウエイ)のポイント特徴
照射医療 | ![]() |
治療効果 | ★★★★★ | 痛み | ★☆☆☆☆ | ダウンタイム | ★★☆☆☆ |
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効果
■シミ・くすみ・そばかす・肝斑の改善 ■ホクロの除去 ■色ムラ・色素沈着の改善 ■唇のシミの改善 ■美白効果 ■美肌効果(ハリ・キメ)■アトピー性皮膚炎のダーティーネック・ダーティースキンの改善 ■ちりめんジワの改善 ■ニキビ跡の改善 ■毛穴の引き締め※痛みやダウンタイム、効果には個人差がありますので、あらかじめご了承ください。
ピコレーザー(ピコセカンドレーザー・ピコウエイ)ワンポイントアドバイスフォトフェイシャルM22やジェントルレーズのレーザーフェイシャルをドクター照射で5~6回繰り返すと、確実に透明感のある美肌に変わります。ただ、薄すぎるシミはなかなか消すことが出来ないことも多く、『ハイレベルな美肌』を目指す美意識の高い患者様の要望に応えきれないことが悩みでした。また、強い設定では光熱反応による〝照射後の黒ずみ(炎症後色素沈着)"が強く長く出てしまうという、日本人の肌がもつ宿命的特性も厄介なポイントでした。今回採用した、シネロン・キャンデラ社の『ピコウェイ』の切れ味は、数あるピコレーザーの中でも世界最高峰です。これまでのQスイッチレーザーやフォト系治療で取り切れない極薄いシミにも鋭敏に反応しながら、炎症後色素沈着のリスクが低い点も特長です。
つまりピコレーザーは、従来機よりも「早く」「キレイに」「確実に」シミを消す革新的レーザーなのです。ピコウェイは、シミ取り・ホクロ除去に用いる『スポット照射』だけでなく、『ピコトーニング』『ピコフラクショナル』という3つの照射設定が、532nm、1064nmの2波長でそれぞれ設定できます。これらを組み合わせるコンビネーション照射に、照射後の成長因子やトラネキサム酸導入を組み合わせれば、『自分史上最高の極上美肌』を手に入れることができます。
ピコレーザーは刺青(入れ墨)治療に使うイメージがありますが、肌質改善にがっつり使える優れものなのです。当院の医師やスタッフも、自ら体験し、その効果に魅了されています。誰もが入職時より肌が綺麗になったことは間違いないので、心からお勧めできる治療です。
ピコレーザー(ピコセカンドレーザー・ピコウエイ)の施術の流れドクター診察、カウンセリング施術前に、担当医師がお肌の状態や肌質を診察し、治療に必要な回数の目安や併用療法などの治療プランを決めていきます。スキンケア方法のアドバイスや、治療における注意点やアフターケアについても詳しく説明いたしますので、ご不明な点や不安なことがあれば遠慮せずにご質問ください。
同意書記入スタッフより治療内容・施術後の注意・治療費・治療スケジュールなど詳細をご案内させていただき、同意書にサインいただきます。
(未成年の方の治療については親権者の同意が必要になりますので、こちらをご確認ください。)
ピコレーザーの照射ピコレーザーは切れ味の鋭いプロ仕様のレーザー機器です。トレーニングを受けた医師がシミを見極め、丁寧に照射いたします。痛みが心配な方や、10ショット以上の照射を行う方場合は、外用麻酔が十分に効いてから照射を行います。照射時は、目を保護するためのアイゴーグルで目を保護します。スポット照射後は患部の炎症を抑える軟膏を塗り、冷却します。ピコトーニング照射後は冷却後にトラネキサム酸のイオン導入を、ピコフラクショナル照射後はBENEVの成長因子美肌カクテルを導入します。
終了ピコスポット照射、ピコフラクショナル照射直後は照射部位がほんのり赤くなって少しヒリヒリした感じがあります。ピコトーニング照射後はメイクをしてお帰りいただくことも出来ますのでパウダールームをご利用ください。