2017年2月27日

ソノクイーン(HIFU)の効果と特徴

狙った深さにピンポイントで照射できるHIFU

SMAS lifting001.pngHIFUとは、高密度焦点式超音波(High Intensity Focused Ultrasound )の略称です。虫眼鏡で太陽の光を一点に集めて紙などを焦がす原理のように、超音波の熱エネルギーを一点に収束させ、ターゲットとする部分にのみピンポイントで点状の熱を与えることが可能です。『ウルセラ』以外のHIFU機器の中でも『ソノクイーン』の照射深度は正確で、右の図のように一定間隔で熱凝固点が正しく並んでいることが分かります。


たるみの大きな原因となる「SMAS層」や「顔面靭帯」にもアプローチできる


sonoQueen_001.jpgたるみや輪郭の崩れは、お顔全体の土台ともいえるSMAS層と皮下組織を構成するコラーゲン線維の劣化、顔面靭帯の衰えなどが複雑に絡み合って生じます。また、深いシワも顔全体のたるみによって現れます。つまり、表皮から真皮といった浅い部分への施術だけでは浅いシワは改善できても、たるみや深いシワの根本治療は出来ないのです。できるだけ複数の層や広範囲へ治療ができることはリフトアップに重要です。
『ソノクイーン』は、通常のレーザーや高周波では届かないSMAS筋腱膜(表在性筋膜)と皮下組織、真皮の3層に働きかけることができるのでたるみを効果的に改善することができます。そのため、従来のマシン系治療で効果を実感できなかった方にも、満足度が高い施術です。

最適な温度でコラーゲンを増生させる

コラーゲン線維を効果的に増やすためには、与える熱の温度も大切です。低めの温度(40℃前後)では、直接コラーゲン線維を増やすことはほとんどできません。逆に、高すぎる温度(80℃以上)では、ダメージが強すぎて傷を治す時間がかかったり痛みが強かったり、皮膚への負担が大きくなります。『ソノクイーン』は、安全にコラーゲン線維の生成に最も適した温度(60~70℃)の熱を与えることができます。

部位や症状にあわせて、3つのカートリッジをカスタマイズ

sonoQueen_002.jpg『ソノクイーン』は、エネルギーの作用する部位(深さ)が異なる3つのカートリッジを使用します。「2.0mm」「3.0mm」「4.5mm」の3種類です。

上まぶたや目の下のたるみ ➡「2.0mm」のカートリッジを使用

作用する照射範囲:皮膚薄い目周りの場合、脂肪層・靭帯・眼輪筋の筋膜 眉の上下、目の下~目尻にかけては、小回りがきく直径5mmの小さなヘッドで細やかに照射を行います。本来、2mmは真皮深層へのアプローチになりますが、皮膚や脂肪が薄い目元の場合、脂肪層・靭帯・眼輪筋の筋膜まで作用します。 目の下のたるみに関しては、下まぶたの際から目尻まで何往復も丁寧に集中照射します。軽い眼瞼下垂の症状がある場合は、眼窩靭帯を狙って、眉上、眉下を高密度照射します。上まぶたへの照射の際は、皮膚を上方に引き上げ、眼窩の骨に当てるように照射するので目への影響はありません。単体でも効果的ですが、さらに効果を高めたい方は「ウルセラアイリフト」の3.0mm、1.5mmダブル照射と同日にソノクイーンの「目元HIFU」で2.0mmの層を重ね打ちするすると、上まぶたが引き上がり、目元がキリッとして目が開けやすくなります。

頬やフェイスライン・首のたるみ・毛穴の開きや小ジワ ➡ 深さ「3.0mm」のカートリッジを使用
作用する照射範囲:脂肪層・顔面靭帯(偽性靭帯) 脂肪層のコラーゲン線維が熱変性を起こして収縮し、直後から引き締め効果が現れます。さらに 熱作用で創傷治癒のスイッチが入り、コラーゲンが生成され太くて強度の高いコラーゲン線維と置き換わり、輪郭の崩れ・フェイスラインやあご下のもたつき・口角横のだぶつきを若々しく引き締めます。

頬やフェイスライン・あご下のたるみ ➡ 深さ「4.5mm」のカートリッジを使用
作用する照射範囲:脂肪層~SMAS筋腱膜(表在性筋膜)、顔面靭帯 たるみで伸びてきてしまうSMAS筋腱膜、脂肪がだぶつく偽性靭帯、この深いところをきっちり狙っていきます。顔の重心が上がりポニーテールをしたような上方向へリフトアップ効果が得られます。

効果は即時的&長期的の2段階

【施術直後】 引き締め効果

加齢によって伸びたコラーゲン線維が熱変性を起こして瞬時に収縮するので、施術直後から引き締め効果が現れます。

【施術後~3ヶ月】 コラーゲン増加によるハリアップ&リフトアップ効果

熱凝固点をきっかけに再生のスイッチ(創傷治癒)が入り、約3か月に渡り大量の新しいコラーゲンが生成され、太くて強度の高いコラーゲン線維と置き換わり再構築されます。ゆっくりと時間をかけながらハリや弾力が増して、緩んだ皮膚を強力に引き上げていきます。


ソノクイーン(HIFU)のメニューと照射範囲


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ソノクイーン(HIFU)の痛み


シワ、たるみの改善やリフトアップに必要なコラーゲン線維の生成に最も適した温度は、60~70℃です。『ソノクイーン』は、照射部位をこの範囲の温度に保つことができます。そのため、皮膚や脂肪が薄い眉近く、口唇近くなど部分的に熱感や軽い痛みを感じることがありますが無麻酔でもご辛抱いただける程度です。


ソノクイーン(HIFU)のリスクとダウンタイム


shutterstock_1019073862.jpg照射直後の赤みは30分程度で目立たなくなります。ごく軽いむくみ感が現れることがありますが、ほとんどの場合数日でおさまります。また施術から1~2週間程度、肌を触ると軽い圧痛を感じる場合がありますが、これは効いている証拠で自然におさまります。『ソノクイーン』で皮膚表面に傷ができることはなく、当日からメイクが可能です。飲酒、運動、入浴など日常生活の制限もありません。


ソノクイーン(HIFU)の施術頻度や持続について


施術直後から引き締まりの効果は実感できますが、より効果を実感できるのは、コラーゲンが生成される1~3ヶ月後です。たるみが顕著な方、より満足度を高めたい方は、初期治療として3ヶ月毎に2回の連続照射がおすすめです。また、『ウルセラ』のメンテナンス治療として行うのもおすすめです。『サーマクールFLX』や『タイタン』『スマスアップ』と組み合わせるとHIFUの引き上げ効果をさらに実感いただけます。


ソノクイーン(HIFU)の禁忌事項


1. 治療部位にびらんや傷がある方、未治療の皮膚炎、ケロイドがある方、重度の心臓疾患を有する方、活動期の皮膚疾患、出血性疾患、コントロール不良の糖尿病、単純ヘルペス、コントロール不良の自己免疫疾患、ベル麻痺、ペースメーカーや埋め込み式除細動器を入れている方は、治療をお受けいただけません。
2. シリコン、金属製インプラントなどの直上には照射できません。
3. 副腎皮質ステロイド(プレドニン換算20mg/日以上)を常用されている方、妊娠中の方は医師とご相談により照射の可否を判断致します。

雑誌『MAQUIA マキア』2017年4月号(2月23日発売 掲載ページP160~161)

特集「スキンケアが台無しに?!無防備な女から、キレイは逃げる!結局、紫外線は"防ぐが勝ち"」で慶田院長の監修記事が掲載されました。

今、医師や研究者の間では、日焼けが肌に与える影響が『光老化』として改めて注目を集めています。女性を老けさせる紫外線の威力について、しっかり学びましょう!

Q1,日焼け止めって、夏だけじゃダメ?
A,一年を通じて、必ず塗りましょう。

紅斑(=肌の赤み)が出ていなくても、冬の弱い日差しでも、紫外線に当たれば、遺伝子に傷がつき始めると言われ、肌トラブルやがんのもととなります。慶田院長自身、冬でもSPF50・PA++++を塗るようにしています。


Q2, 老化の8割が紫外線からって本当?
A,はいその通りです!

たとえば顔と、常に下着に覆われているバストを比べれば、肌の色も、きめ細やかさもまったく違いますよね。無防備な状態で、屋外で過ごす時間が長い方は、見た目年齢がどんどん老けてしまいます。きちんと紫外線を防いでスキンケアをしている方は、シミもシワも少ないきれいな肌を保っています。

Q5, ずっと室内にいる日は、日焼け止め不要ですよね?
A, 一歩も家から出なくても油断は大敵。

家やオフィスの中にずっといるとしても、窓ガラス越しにかなりの紫外線を浴びます。窓際にいるときに届く紫外線は、日なたとさほど変わらないことも!一歩も家から出ないとしても、必ず塗るべきです。

Q7, 日焼け止めは「ブロック」で、「スキンケア」ではないでしょ?
A, 最近はスキンケア効果を兼ねたものもたくさんあります!

メイクののりが悪い、乾燥する、角層が厚くて手触りが悪い......これらの一因が紫外線の影響です。ダメージが生じてからのケアは時間がかかるので、予防が一番です。

Q8, 美白したいわけじゃなければ、日焼け止めは不要?
A, 乾燥やシワなどの、肌トラブルにつながるので必要です。

肌のハリのもとであるエラスチンやコラーゲンを分解するような酵素を発生させるひとつに紫外線があります。また、シミの一部が盛り上がってやがてイボになるケースも。エイジング対策としてUVケアは欠かせません。

Q9, 高SPF値のものって、肌への負担になりそう
A,一概に負担になるわけではありません。

日焼け止めを塗ることで生じる負担と、塗らないことによるダメージ。この2つを天秤にかけたら塗るほういいと研究からも判明しています。SPF値が高いものを怖がる方がいますが、大切なのは自分の肌に合うかどうか。慶田院長自身も、アトピー体質で昔は使えないものが多かったので、最近の日焼け止めの進化に驚かされています。


Q10, 日焼け止めを塗っても,なぜか焼けちゃう...
A, きちんと塗る&塗り直しを!

夏場は通勤時でも汗をかきますから、崩れにくいものを選び、2~3時間ごとに塗り直しましょう。

Q11, 日焼け止めの上手な塗り方を教えて
A, 2度塗りがおすすめ。

最近のものは伸びがいいので、ぜひ2度塗りをしましょう。量が少ないと、表示の数値の1/4~1/5程度の効果しかありません。また、時間が経つと落ちやすいので、塗り直しましょう。

Q13, スキンケアしていても、日やけ止めって必要?
A,せっかくのケアがムダに...ぜひ使って下さい!

スキンケアも欠かせませんし、最近では"飲む日焼け止め"とうたわれたものも出ています。けれど、紫外線を浴びないというのは、そういったケアの効果を発揮させる上でも大前提です。たとえ紅斑が出なくても、紫外線を浴びればエイジングは必ず加速するので必ず使用して下さい。

是非、ご一読下さい。

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