2016年10月28日

雑誌『なごみ』2016年11月号(10月28日発売 掲載ページP116~117)

特集「茶人のためのヒザケア入門 お肌にいい生活習慣を!」に慶田院長の監修記事が掲載されました。

ヒザに限らずお肌全般によい生活習慣について先月号に引き続き、美容皮膚科の立場から慶田院長が解説します。

まずひとつめは、入浴です。日本人は高齢者層を中心に、お風呂で体を洗いすぎる傾向があります。洗浄はスキンケアの基本ではありますが、洗いすぎは肌によくありません。お風呂で洗い流さなくてはならないのは、肌の表面についた汚れだけなので、ゴシゴシこする必要はないのです。
また、食事は肌にとっても大切な要素です。よく言われるとおり、バランスよく栄養を摂ることが重要なので、どうやったらバランスのよい食事が摂れるのか、そのポイントもご紹介します。入浴も食事も毎日のことですので、少し意識するだけで、肌は時間をかけて変わっていきます。

◆入浴
◎肌に洗いすぎは禁物
洗いすぎると、お肌のうるおい成分が流れ出てしまいます。洗浄の目的は、あくまでも化粧品や汚れ、垢や汗を洗い流すことです。洗いすぎ、こすり洗いはお肌のバリア機能が失われ肌トラブルの誘因になります。

【ポイント】
◎体は手で洗うだけで十分
ホコリや汗については、ぬるま湯に浸かるだけで十分落ちます。皮脂や化粧品類も、タオルを使わず手に泡をつけて、ぬぐうように洗うだけで清潔になります。垢はお肌のバリアですからこすり落とす必要はありません。

◎長風呂のあとは保湿ケアを
健康のためには、ぬるめのお湯に長時間の入浴するのがよいのですが、肌にとって長風呂は乾燥の原因になります。長時間入浴したときには、保湿をしっかりするよう心がけましょう。

◆食事
◎ビタミン・油、たんぱく質、すべてのバランスを考えて
美しい肌、美しいヒザのためには、食事も大切です。ビタミンA・C・E、そしてポリフェノールは、お肌の大敵・酸化を予防する抗酸化作用が高い栄養素です。ミネラル類は、コラーゲンの合成に役立ちます。油(脂質)も適量を摂取しないと肌のうるおいが守れません。
油は、含まれる「脂肪酸」の種類で分類することができ、オメガ3やオメガ6、オメガ9の3種類があります。オメガ6の含まれた油は、普段の食事に使われることが多いので、オメガ3、オメガ9の油を意識して摂るようにしましょう。また、肌再生の原料となるたんぱく質も併せてバランスよく摂るといいでしょう。

【ポイント】
◎野菜を最初に摂る
空腹時は栄養の吸収がよいので、食事の最初に肌によい栄養素が豊富な野菜を摂ることを意識しましょう。また、野菜を最初に摂ることで、血糖値を急速に上げない効果もあります。

◎大豆は天然のバランス食品
大豆は高たんぱくで、脂質・炭水化物・食物繊維・ミネラル・ビタミンなどさまざまな栄養素が含まれています。豆腐や納豆、枝豆などを意識して食べるようにしましょう。

◎レインボーの野菜を
バランスよく栄養を摂るために、色で野菜を選ぶとわかりやすいです。赤ならトマト・パプリカ、緑はオクラ・ブロッコリー・小松菜、黒ならゴマ、白なら大根・カブ、オレンジならにんじん......といった要領で、レインボー七色を毎日いただけば、お肌はきっといきいきと輝くはずです。

是非、ご一読下さい。

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