『再生医療等の安全性の確保等に関する法律』(平成25年法律第85号)施行に伴い、再生医療等を提供する医療機関(美容クリニック含む)は、国へ治療内容(再生医療等提供計画)を届け出ることが義務付けられています。 また提出する「再生医療等提供計画」は、地方厚生局の認定を受けた「認定再生医療等委員会」による適合審査を経ることが必要です。美容目的や疾病治療をうたい、効果が不確かな再生医療が自由診療で安易に広がることに規制がかかることで、患者様により安心して治療を受けていただけるようになりました。
銀座ケイスキンクリニックは、2015年4月に「特定細胞加工物製造届書」を関東信越厚生局に提出しました。2015年11月にW-PRP(多血小板血漿)注入治療(皮膚組織再生を目的とする多血小板血漿療法)に関する「再生医療等提供計画」を一般財団法人日本肌再生医学会認定再生医療委員会により適切と認められ、関東信越厚生局の認可を得ております。今後も、定期的な報告を行いながら、安全な再生医療のご提供に努めてまいります。
特集「Brighten up 色ムラのない、透明感溢れる肌が理想です リシェス世代のシミ対策に結論」に慶田院長の監修記事が掲載されました。
『Richesse(リシェス)』は、人気雑誌「25ans(ヴァンサンカン)」を極めて誕生したハイエンドなラグジュアリーマガジンです。上質なものを知る40代の読者層に向け、高級感に溢れたエレガントなファッションやライフスタイル、ビューティー、トラベル、グルメなどが特集されています。
ホームケアだけではなかなか消えないシミ(日光性色素斑)や肝斑。年齢を感じさせてしまうことは間違いありませんが、実際のところ1つ2つのシミを取るだけでは印象はかわりません。リシェス世代の求める肌は、ただ単に肌が白いだけでなく、色ムラがなく、透明感とツヤがあるかどうかが大切。それらなくして本当の美しい印象はもたらされないとリシェスは提唱しています。当院も同様のコンセプトで肌質改善治療を行っており、シミの部分照射単体施術はお受けしていません。全体の肌色を改善するトータル治療をしつつ、濃いシミにも積極的にアプローチしています。
今回の特集では、色ムラのない輝く肌作りのために、知っておくべき最新のシミ治療をご紹介しています。
シミ対策にまつわる疑問と誤解
これはシミ?それとも?美肌の妨げになる色ムラの種類をおさらいしましょう。
Type1 日光性色素斑
輪郭がはっきりしていて色の濃いシミ。紫外線の影響で傷ついた表皮細胞がメラニン色素を過剰に作り続けることが原因です。加齢によるターンオーバーの悪化も影響するため、老人性色素斑ともいわれますが、早くから紫外線を大量に浴びていれば10代から生じます。
Type2 雀卵斑
直径3mm前後の小さな茶色の斑点。一般的にそばかすといわれます。多くは遺伝性で、色白の人に出現しやすく、顔は鼻を中心に、また首からデコルテ、背中、腕などにもできやすいのが特徴です。紫外線が強い時期に目立つ傾向があります。
Type3 炎症後色素沈着
やけどやにきび、虫刺され、化粧品かぶれなど、皮膚が炎症を起こした後の色素沈着。年齢を問わず起きます。多くは自然消失しますが、日本人は、白人と比べて色素沈着の程度がひどくなりやすく、期間も長期化しやすい傾向があります。
Type4 肝斑
頬や目の下、額、鼻の下、顎などに左右対称にできて、かつ、輪郭がもやもやとぼやけているシミ。原因は、紫外線や摩擦などに加え、女性ホルモンの影響が大きいといわれ、主に30代から40代の女性に多く見られます。
Type5 脂漏性角化症
初期は平らで普通のシミに見えますが、1~2mm程度の隆起がぷつぷつと出始め、徐々に大きくなります。色は淡い褐色、黒などさまざま。皮膚良性腫瘍の一種で、主に加齢によって生じますが、体質的にできやすい場合もあります。別名老人性いぼとも呼ばれます。
このほかに太田母斑などシミと勘違いしやすい、アザもあり、その場合はスキンケアや内服では改善が望めないので、まずは専門医の診断を受けましょう。
治療方法は・・・
日光性色素斑(以下シミ)は高出力のレーザーや光を照射。雀卵斑や薄いシミは光治療や低出力のレーザーに、トラネキサム酸やビタミンCなどの内服とハイドロキノンやレチノイン酸の外用、ケミカルピーリングなどを組み合わせて。肝斑も内服と外用、光治療を中心とした複合治療が効果的です。脂漏性角化症は炭酸ガスレーザーで除去。両側性遅発性太田母斑様色素斑はシミと同じレーザーを、期間を空けて通常5回前後照射します。
誤解その1 シミができたらレーザーで取ればいい
光治療や弱いレーザーで全体的に肌のトーンを明るくするなどの肌準備をせず、いきなりシミにレーザーを照射すると、そこだけ白抜けしたようになり、逆に色ムラを作ってしまう危険があります。また、シミが出来る部分は細胞がメラニンを異常に作り続ける状態のため、細胞ごとリニューアルしない限り1回の照射では終わらず、将来的に老人性いぼになる可能性もあります。メラニンの活性を下げるためにホームケア(内服・外用)の併用が必須です。
誤解その2 クリニックは点の治療
多くの方が一点のシミを消したいとクリニックにきますが、濃いシミの周りには薄いシミやくすみ、肝斑があります。先に全体的なメラニンの活性を抑え、肌の透明感を上げないと部分照射の効きもよくありません。濃いシミを消したら周辺の色ムラが目立つことも。低出力のレーザーや光治療は透明感や明度のアップが得意。半年も続けると肌のレベルが相当上がり、色ムラも目立たなくなります。点を追いかける前に面の改善こそ、クリニックで行いましょう。
誤解その3 潜在ジミが出るタイミングが知りたい
太陽光を浴びてシミができるまでの紫外線量は4000MEDといわれます。これが示すのは、平均的な日本人の肌では毎日11分素肌で太陽光を浴び続けると20年でシミが出るということになります。潜在ジミもいつ出てもおかしくありません。20代だから、短時間しか紫外線を浴びていないからシミができない、というのではなく、肌は日々の積み重ねをあらわすものです。
―リシェス世代のシミ対策、結論は色ムラのない肌を作るクリニックを味方に―
当院がシミ治療に精通した、信頼できる医師のいるクリニックとして紹介されました。
黒にのみ反応し、全体の透明感を上げるジェントルレーズ、赤みも含めた色ムラを改善する光治療のフォトフェイシャルM22。真皮にトラネキサム酸等を注入し、肌の再生に効果的な水光プラス。トラネキサム酸を導入しながら高周波でたるみ治療をするスカーレットRF(スカーレットS)など、色ムラのための様々な肌質改善メニューがあります。当院はファンデーションの厚塗りが必要ない、上質な肌を理想としています。しかしシミ治療はレーザー照射単体では解決しません。日常のケアはご本人にしかできないこと。美白内服、外用のホームケアを併用することで、肌の底上げをし、治療効果を発揮します。
定期的な美容医療のメンテナンスと、適切なホームケアを継続すれば、年代が上がっても、色ムラのない明るい肌色をキープできます。
是非、ご一読ください。
【Q】なぜ、汗をかくと臭うのですか?
【A】
本来エクリン汗は無臭ですが、皮膚の常在菌(雑菌)により分解され、皮脂腺から分泌される脂肪酸と混じると、臭いが発生するようになります。特に、アポクリン汗腺から出る汗は、脂質やタンパク質など臭いの元になる有機物を多く含み、細菌により分解されると臭いがさらに強くなります。アポクリン汗腺は動物の芳香腺の遺残であり、性成熟期に特徴のある刺激臭を発します。臭いのもとになっている物質は、酢酸、蟻酸、プロピオン酸などの不飽和脂肪酸、アンモニア、メチルアミン、トリメチルアミンなどです。
【Q】アポクリン汗腺ってどこにあるのですか?
【A】
アポクリン汗腺は、脇の下と外陰部、耳の中、乳輪周囲、臍の周囲という特定部位に存在します。つまり、このエリアに関しては、類似の臭いが発生すると考えられますが、個人差もあります。
【Q】すそワキガって誰にでもあるの?
【A】
日本人では約1/4がワキガの関連遺伝子を持っています。症状の程度は様々です。男性より女性に多く、すそわきがのある方の多くに、ワキの腋臭症もあります。また、すそわきがや腋臭症がある方は、耳垢が湿っています。近年、耳垢が湿型か乾型かを決定し、腋臭症の発症に関連する遺伝子(16番染色体のABCC11遺伝子)が解明されました。日本人での保有率は25%で、アフリカ系、欧米系人種より少ないのですが、少数派ゆえにお悩みが深いかもしれません。
【Q】すそワキガっていつも同じように臭うの?
【A】
ワキガやすそワキガは、ストレスや緊張、性的な興奮を伴うと、臭いが強くなる傾向があると言われています。
【Q】自分が臭っているかどうか分からないのですが・・・
【A】
デリケートゾーンに関しては、衣服を着用している限り、周囲に臭いを気づかれることは稀かと思います。ある意味パートナーにしか分からないのですが、耳垢が湿っていて(ねっとりした耳垢)ワキガがある場合は、すそワキガもある可能性が高いと言えるでしょう。臭いの強さには個人差もあり、気になるか気にならないかは、個々の感じ方次第ですので、全ての方が治療の必要があるとは思いません。ちなみに、アポクリン汗腺由来の臭いは、フェロモンの正体とする考えもあります。要は、程度の問題なのです。ワキガの程度が強い、下着が臭う、パートナーに指摘されたなどでお悩みの場合は一度ご相談ください。
【Q】ボトックスを打ち過ぎると効かなくなるって本当ですか?
【A】
短期間に100単位以上の注入を行うと、中和抗体が作られ、ボトックスの効果が出なくなる事がありますので、治療は同じクリニックでお受けになる事をお勧めします。また、中国製のBTXAなど、製剤の質が悪いと中和抗体が出来るリスクが高くなり、アレルギーや異物反応の報告もあります。銀座ケイスキンクリニックでは厚生労働省認可のボトックスビスタを使用していますのでご安心ください。