2015年6月 2日

塩酸ミノサイクリンによるhypersensitivity syndromeの一例

症例報告 塩酸ミノサイクリンによるhypersensitivity syndromeの一例
慶田朋子

要約

76歳、男性の塩酸ミノサイクリンによるhypersensitivity syndromeの1例を報告した.慢性

腎不全にて当院内科に入院中に、肺炎に対して24日間塩酸ミノサイクリンの100mg/日の

点滴が施行され、症状改善により中止した2日後より躰幹、四肢に紅斑が出現した.初診

時の検査所見では貧血と好酸球増加、肝障害を認めた.抗アレルギー剤の内服、ステロイ

ド軟こうの外用にて皮疹は軽快傾向を示したが、鼠径部のリンパ節腫脹と発熱に対して塩

酸ミノサイクリンが再投与されたところ、紅斑と丘疹の再燃を認めた.病理組織像は苔癬

型組織反応を呈した.発症約9週目のヒトヘルペスウイルス6IgG抗体価は40倍から160倍

に上昇した.皮疹は軽快増悪を繰り返し、全経過約3か月で色素沈着を残して治癒した.

keyword:薬疹、hypersensitivity syndrome、塩酸ミノサイクリン、ヒトヘルペスウイル

ス6型

皮膚科の臨床:増刊号―皮膚科医のための香粧品入門―メイクアップの目的と手順

皮膚科の臨床56 巻11号 p1598〜1614 (2014)

皮膚科の臨床 増刊号 ―皮膚科医のための香粧品入門―メイクアップの目的と手順
皮膚科の臨床56 巻11号 p1598〜1614 (2014)
慶田朋子

女性にとってメイクアップは自己評価と社会的積極性を高め、対人コミュニケーションを円滑にする重要な行為であり、皮膚症状を悪化させない化粧指導は皮膚科医が応えるべき診療内容のひとつである.そこで化粧の手順とメイクアップ化粧品や化粧用具について詳しく解説する.

Key Words>>>メイクアップ、化粧行為、化粧指導、化粧療法、接触皮膚炎プ、化粧行為、化粧指導、化粧療法、接触皮膚炎

雑誌『with』2015年7月号 (5月28日発売 掲載ページP150)

特集『実は、一番の近道って知ってる?「食べる肌ケア」でキレイをON!』に慶田院長の取材記事が掲載されました。
今一番のトピックス"腸内環境と美肌の関わり"を、皮膚科専門医の立場から解説しています。
便秘とニキビ、肌荒れとの関連は、角層のバリア機能の悪化から生じていることが解明され始めています。発酵食品や食物繊維を
積極的に食べる「正しいダイエット」は、将来的な美肌と健康につながります。皆さまも、食べる肌ケア、意識してみてくださいね。
是非、ご一読ください。

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