« 2019年4月
  •  
  • 1
  • 2
  • 3
  • 4
  • 5
  • 6
  • 7
  • 8
  • 9
  • 10
  • 11
  • 12
  • 13
  • 14
  • 15
  • 16
  • 17
  • 18
  • 19
  • 20
  • 21
  • 22
  • 23
  • 24
  • 25
  • 26
  • 27
  • 28
  • 29
  • 30
  •  
  •  
  •  
  •  
2015年7月30日

VIO(女性器)レーザー脱毛

皆様こんにちは。夏も真っ盛りで水着になるかたも多いかと。
水着になるかたはもちろんのこと、女性のエチケットとしてVライン、Iライン、Oラインといわれる女性器もレーザー脱毛はお勧めです。

デリケートな部分で色素沈着もあるため痛みは他の部位より痛いですが、外用麻酔をしっかりすればかなり軽減できます。数回の治療で毛の処理が楽になりますし、皮膚にも負担はかけません。私も脱毛前は水着を時おりチェックすると、僅かにはみでることがありストレスでしたが今は全く気にせずです。

脱毛は全身が理想ですが、初めての方は脇、前腕、ひざ下、鼻下、そしてVIOをお勧めします。日焼けもしないとこですので夏でもレーザー照射できます。
来年の夏にむけて気になる方施術してみてはいかがでしょうか。

2015年7月28日

更年期のホルモン補充療法

女性の場合、閉経近くなると卵巣の働きが低下し、卵巣から分泌される女性ホルモン(エストロゲン)が急激に低下します。50歳前後の女性の方とお話しても、急に気分がふさいだり、体調の波が激しいとか心と身体に症状がでるようです。

元々ポジティブで元気な方たちであるため、女性ホルモンの支配はウエイトが高いのでしょうね。このホルモンの変化があまりに急激なため、身体がその変化に十分についていけなくなると、自律神経失調症状といった様々な症状(冷えやのぼせ、発汗、不眠、頭痛など)があらわれることもあります。

この症状がひどくなると、日常生活や社会生活の上でも支障をきたすことがあります。ホルモン補充療法とは、この急激なエストロゲンの減少に対して、必要最小限のホルモンを補充することでその変化の幅を緩やかなものにし、閉経したあとのホルモン環境に身体を適合させていく手助けをする治療法です。

欧米の女性は約半数が治療を受けていますが日本ではそこまで普及されていません。治療の目的は、急激に減少するエストロゲンを必要最小限に補充することですが、エストロゲンだけを補充すると、子宮からの出血や乳房のはりなどの副作用を伴うことが多いため、それを防ぐために黄体ホルモン(プロゲストロン)を併用していきます。

この2種類のホルモンを補充していくのが基本的な方法です。ピルとの違いですが、ピルに含まれているエストロゲンの強度は、ホルモン補充療法で使用する4倍以上あります。このため閉経後も長時間ピルを継続すると、乳がん、血栓症などのリスクが増えてしまします。治療効果は、開始後、数日あたりから実感できます。エストロゲンの低下に起因する症状以外には効果は期待できないため、心因性の不眠、いらいらなどでは心療内科での治療、漢方療法など併用していく必要もあります。女性なら避けては通れない更年期、正しい知識のもと快適に過ごしたいものです。


ホルモン療法ができないかたもいらっしゃいます。具体的には、乳がん、子宮体がんのかた、血栓症の治療薬を処方されているかたには治療できません。一番心配されるのはガンとの関連かと思います。ホルモンの影響で増殖する子宮内膜や乳腺細胞由来のがんについては、ガン化を助長するのではと懸念されています。最近の子宮体ガンとの関連を調べた多数の報告では、黄体ホルモン剤を併用することにより、ガン発症のリスクは増加することがないと実証されてきています。

乳がんとの関連では、エストロゲンとプロゲストロン併用療法を5年以上の長期に実地した場合、わずかですが乳がんの発症率が上昇するそうですが、死亡率は低いとの報告があり、ホルモン補充療法により潜在的な乳がんが発見しやすくなり、予後自体も改善されているそうです。上記疾患以外で日常生活に支障がでるかたは、積極的にとりいれることをすすめます。


ホルモン補充療法について

ホルモンには、合成ホルモンとナチュラルホルモンがあります。ナチュラルホルモンとは身体のホルモンと科学的に全く同じ構造のホルモンを指します。バイオアイデンティカル(生物同等性)ホルモンとも呼ばれ、一般的にはヤマイモ、またはその他の自然な植物から作られます。

そのため通常の合成ホルモンより副作用が少ないといわれています。しかし更年期治療など日本の保険診療でだされる薬は合成ホルモンです。日本ではナチュラルホルモン療法はまだ確立されてなく、採血結果、治療薬も輸入しているため諸費用もかかってしまうのが現状だからです。日本では、一般的に保険診療でだされるホルモン薬は合成ホルモンのことです。


ホルモンは女性ではエストロゲン、プロゲステロンをよく耳にしますがそれ以外にテストステロン、ヒト成長ホルモン、DHEA、メラトニンがあります。
DHEA(デヒドロエピアンドロステロン)は体内に最も多く存在するホルモンです。ホルモンの母と呼ばれ直接人体に働きかけるだけでなく体内でエストロゲン、テストステロン、プロゲステロンへと変化します。

ストレスホルモンを調整し、強力な抗酸化作用で免疫システムに働きかけます。その他、性欲、代謝、精神の安定にも深く関係することから若返りホルモンであると考えられています。免疫システムもサポートし、ストレスと戦い、記憶力を高め、活力を与えます。副作用は、ニキビができやすくなったり、毛が濃くなることがあります。

エストロゲンは、更年期女性にみられる症状の治療薬として40年以上使用されてきたホルモンです。通常、女性は40代半ばからエストロゲンレベルが低下し、更年期を迎えます。そして 肉体的、精神的に不快で不安定な症状が続きます。エストロゲンを補充することで、のぼせ、膣の乾燥、うつ、不眠、集中力の低下、体重の増加、肌や髪質の変化など女性の苦しい症状を改善します。そのため更年期症状がなくなったあとも、補充を希望される女性も多いです。


プロゲステロンはエストロゲンと相乗的に働くもう一種類の女性ホルモンです。エストロゲンが過剰に子宮内膜増殖、不正出血を促進するのを防ぎ、均衡を保ちます。またエストロゲンと共同で作用し、加齢や更年期に伴う諸症状を改善します。

メラトニンは脳の松果体で合成されるホルモンで、免疫系と内分泌系の両方に働きかけます。メラトニンにより深い眠りの周期が調整されることで免疫機能が活性化され、免疫力の強化、がんの抑制、 睡眠補助効果、 抗酸化作用、 髪質も改善します。

テストステロンは男性ホルモンとして知られていますが、女性でも分泌されています。最適値のテストステロンは骨密度と骨形成を高め、エネルギーや性欲を増進させます。過剰に摂取をすると、体毛が濃くなったり、ニキビが出たりします。

甲状腺ホルモンは体温、エネルギー、代謝、大脳機能を調節しています。最適値の甲状腺ホルモンは脂肪を分解して、体重とコレステロール値を減少させます。代謝を高め平均体温を上昇させ、脂肪を燃焼させて体重増加を防ぎ、コレステロール値を低下させます。


成長ホルモンは、脳の下垂体前葉で作られ、血液にのって全身に運ばれています。身体のあらゆる成長にかかわっており、骨や筋肉の成長、代謝、血糖値のコントロール、若返り、脂肪の代謝などがあげられます。また、タンパク質の合成を促し、損傷を受けた筋肉繊維の修復を促す働きもあります。最適値の成長ホルモンは、筋肉量を増やし、体脂肪量を減らします。

以上のようにホルモンは身体、精神に多大な影響を与えます。原因不明な慢性疲労や、うつがホルモン療法で改善することもあるようですし、更年期症状に悩まされているかたは適切な治療だと思います。更年期のホルモン療法に関しては次回いたします。

湿潤療法について

皆様、一度は転んで皮膚をすりむいたり、包丁で指を傷つけた経験あると思います。
その時どんな処置をしていますか?

消毒液をしガーゼをかぶせる方法のかたが多いかもしれませんが、近年は消毒せずに
水で汚れを洗い流し、じゅくじゅくさせたままシートで覆う湿潤療法が広がってきました。

潔癖症の人も多いので、傷口を消毒しないなんてと思われるかもしれません。しかし消毒
することによって傷を治癒させようと働く細胞の活性を止めてしまうのです。

けがをすると、傷口には浸出液という透明な体液がにじみでてきます。この液には傷を修
復し皮膚を再生させる様々な物質が含まれています。

実際私も最近滑ってしまい、アスファルトで膝をすりむきました。すぐに水道水で洗って
汚れをおとし傷パワーパッドを貼りました。数日は傷も広いため浸出液も多く、上からガーゼ保護が必要でした。子供の頃とは違い適切な処置をしても傷の治りは遅いですが10日ほどでほぼ上皮化しました。適切な処置は大事だと実感いたしました。

適切な処置をしないと傷跡が残り、肥厚性瘢痕(中学の頃、彫刻刀を落とし足の甲に深い
傷をおおいましたが、消毒に絆創膏という自己処置なため傷がしばらくもりあっがったま
までいまでも残っています、縫合すべきでした)になってしまいます。

では具体的に手順をお話します。

怪我をしたらまず傷口を水道水でよく洗い、砂などの異物や細菌を取り除く。
出血はまもなく止まるので、潤いを保てる素材でできたシートを傷口にはり乾燥を防ぐ。
以上です。傷の深さ、大きさにもよりますがけがをして最初は浸出液も多いため、2,3日に一度ぐらいの割合ではりかえるのがいいと思います。

傷を覆うシートは家庭向けには傷パワーパッドがおすすめです。
同じ怪我でも処置により経過は大きく変わってきます。適切な処置をしましょう。

銀座Ks Skin Clinic
美ブログ

女性皮膚科専門医による、
美のトータルサポート

ホームページへ