WEB『スキンケア大学』(2017年3月6日掲載)

特集「ニキビができた!跡を残さない事後ケアのコツ」に慶田院長監修記事が掲載されました。

ぽつんとできてしまったニキビは、ようやく治ったと思っても、ニキビ跡がいつまで経っても残っているということがあります。ここでは、ニキビ跡を残さないための必要な対処法をご紹介いたします。

◎跡になるニキビとは
ニキビと一口にいっても、跡になってしまうニキビとそうでないニキビがあります。跡にならないニキビは、炎症を起こしていないニキビです。白ニキビや黒ニキビは、炎症を起こしていないので、ニキビが治れば跡が残ることも少ないです。もっとも、白ニキビや黒ニキビでも、気にしすぎて無理に潰したりすると、皮膚に過剰なダメージを与えてしまい、跡が残ってしまうことがあります。
一方で、すでに炎症を起こしてしまっているニキビは、ニキビ跡が残ってしまう確率が高くなります。ニキビの炎症は、毛包周囲に広く生じ、表皮から真皮深層まで炎症の影響を与えてしまいます。炎症を起こして赤くなってしまったニキビや、アクネ菌を殺菌するため集まってきた白血球の死骸が溜まって膿となった膿疱性ざ瘡(のうほうせいざそう)、膿疱性ざ瘡が寄り集まって袋状に膿が溜まった集簇性ざ瘡(しゅうぞくせいざそう)は、ニキビ跡が残りやすいニキビなのです。
ニキビ跡は、クレーター状やアイスピック状の凹みだけでなく、炎症後の紅斑(赤み)やメラニンが過剰に残ってしまうことでできる茶色いシミのような色素沈着もあります。赤みは3か月ほどで自然に消えますが、色素沈着は半年近く残ることもあります。凹みは一生涯残ってしまうため、予防と適切な治療が何よりも大切なのです。

◎跡にならないために必要なこと
ニキビは、毛穴の出口にある角質が分厚くなってしまい、結果、毛穴自体が塞がることから始まります。毛穴が塞がった事で皮脂を上手に排出できなくなると、そこに面皰(コメド)ができます。その後、塞がった毛穴の中で排出できずに溜まった皮脂を餌にアクネ菌が増殖し、アクネ菌が皮脂を刺激物質に変えることで炎症が生じ赤ニキビになります。赤ニキビの炎症は毛穴の入り口周辺だけではありません。肌の深い部分にある真皮や皮下組織にまで影響を与え、コラーゲン線維や脂肪組織の萎縮により、難治性の凹んだニキビ跡になってしまうのです。
肌のターンオーバーのサイクルは、年々長くなります。ターンオーバーは古くなった皮膚の細胞を新しい細胞に入れ替えるための重要なサイクルです。ニキビを予防するためにもニキビ跡を軽くするためにも、ターンオーバーが正常に行われるように心がけましょう。ニキビの炎症をきっかけに増えてしまったメラニンも、新しく作られた細胞と一緒に、少しずつ肌に表面に押し出され、やがて、古い角質とともに排出されていきます。そのためにも、肌を清潔に保ち、適度な保湿が必要です。また、良質な睡眠時間をとり、バランスのよい食事をとることにもとても大切になります。

◎ニキビ跡を防ぐためのスキンケア
ニキビ跡を防ぐためには、ニキビができにくくなるようにスキンケアすることも大切です。ピーリングは、ニキビ治療にも効果があり、肌のターンオーバーを促進し、ニキビの原因となる古い角質、毛穴を塞ぐ過剰な皮脂などの解消に効果的です。
ピーリングは、皮膚科で行うケミカルピーリングと、自宅でできるピーリングと2種類あります。皮膚科で行うケミカルピーリングは、肌表面に酸性の薬剤を塗布することで、古い角質や毛穴に詰まってしまった皮脂などの老廃物を溶かす方法です。ニキビ跡だけでなく、色素沈着にも効果が高い方法ですが、強制的に肌の再生を促す方法のため、医療機関でしかお受けいただけません。また、ケミカルピーリング後は、一時的に通常より肌の保湿力が低下しているため、念入りなスキンケアや紫外線対策が必要となります。
また、自宅でできるピーリングは、医療機関でのケミカルピーリングに比べると効果は弱くなりますが、肌のターンオーバーを促したり、古い角質や皮脂を取り除いたりすることができます。ピーリング剤は、ドラッグストアなどで簡単に購入できるため、こまめに試したくなりますが、やりすぎは肌バリアを壊してしまうおそれもあるため、2週間に1回程度にしましょう。また、ターンオーバーを整えるためのピーリングとあわせて、自宅でできるスキンケアのひとつに美白ケアがあります。毎日の肌のお手入れで使う化粧水や乳液を、美白成分が含まれたタイプにすることで、色素沈着の軽減に期待できます。

ニキビ跡を防ぐためには、ニキビができにくくなるようにスキンケアすることも大切です。ピーリングは、ニキビ治療にも効果があると期待されています。また、肌のターンオーバーを促進し、ニキビの原因となる古い角質、毛穴を塞ぐ過剰な皮脂などの解消に効果的です。

記事の詳細は、是非ご一読下さい。

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