雑誌『&ROSY』2018年7月号(5月23日発売 掲載ページP64~71)

特集「あなたの方法合っていますか?大人のクレンジング・洗顔Q&A」に慶田院長の監修記事が掲載されました。

クレンジング編

Q.クリームとミルク、どちらの形状が肌に優しい?
A.油分が多いクリームのほうが肌に優しく、メイク落ちも◎
クレンジング料は、配合されている油分と界面活性剤でメイクを落とします。一般的にミルクよりクリームのほうが油分が多いので、肌に負担をかけず、しっかりメイクを落とします。

Q.クレンジングの量はたっぷりがいい?
A.少ないよりは多いほうがいいけれど、適量が一番
クレンジングの使用量が少ないと、摩擦による肌トラブルの原因に。量が少ないのはNG。とはいえ、必要以上に多いと今度はメイクが浮いたタイミングがわかりにくくなるので、適量を守りましょう。

Q.疲れて帰った夜、ふき取りシートで落とすのと、何もしないで寝るの、どちらがいい?
A.メイクを落とさずに寝ると酸化した油分が肌の負担に!
肌の上のメイクや皮脂は、時間が経つと酸化します。落とさずに寝ると肌に負担をかけ、エイジングの原因に。とはいえふき取りシートだと摩擦の原因になりやすいので、おすすめはクレンジングウォーターをコットンにたっぷりとって力を入れずにふき取りましょう。

Q.ノーメイクやごく薄いメイクの日もクレンジングしたほうがいい?
A.日やけ止めを塗ったらクレンジングするのが基本
日やけ止めは落ちにくいものが多いので、ノーメイクや薄いメイクでも、日やけ止めを塗ったらクレンジングを。石けんで落ちる日やけ止めなら、普通の洗顔でOKです。

Q.肌が弱い人はオーガニックのミルククレンジングがいい?
A.クリームやジェルタイプのクレンジングがおすすめ。
オーガニックコスメは植物成分がかえって肌の刺激になることがあるので、肌が弱い場合は精製されたコスメの方が安心です。肌に負担の少ないクリームやジェルタイプもおすすめです。

Q.クレンジングのついでにマッサージしてもいい?
A.クレンジングはメイクを落とすもの。短時間ですませて
メイクを落とそうとして強くこすったり、長時間マッサージしたりすると、メイクだけでなく肌の潤いも奪われてしまいます。マッサージにはクレンジングではなく、マッサージクリームを使いましょう。

Q.ポイントメイクは別に落とすべき?
A.落ちにくいものを使っている場合は、専用のリムーバーを
落ちにくいメイクを強くこすって落とすと肌に負担がかかります。最近は落ちにくい処方のアイライナーや口紅なども増えているので、そういったアイテムは専用リムーバーで対応を。

Q.角栓を取るのにオイルクレンジングは有効?
A.長時間のマッサージによる肌の負担が大きいので禁物
長時間マッサージすれば角栓は取れるかもしれませんが、界面活性剤による肌への負担が大きいので注意しましょう。

Q.肌に負担をかけない正しいクレンジングのコツは?
A.それぞれ適量を守り、時間をかけ過ぎずに優しく落とすこと
やり過ぎも雑なのもNG。細かい部分まで丁寧になじませましょう。

【クリーム・ミルク・ジェル・オイルタイプ】
時間のかけ過ぎは肌の乾燥を招きますが、反対に雑なクレンジングもNG。細かい部分をきちんと洗わず、目周りや毛穴などに汚れが残ってしまうことがあります。適量を使い、顔全体を丁寧にクレンジングしましょう。
1.乾いた手に適量を取る
形状によって適量は異なりますが、基本は2~3cm程度。オイルタイプは手がくぼまる程度。手がぬれているとクレンジング力が落ちるので、乾いた手にとります。
2.ファンデーションの厚い頬から
まずは両頬にクレンジングをおき、くるくると軽くなじませて、ファンデーションやチークを浮かせます。
3.皮脂の多い小鼻は指の腹で丁寧に
続いて皮脂が多くベタつきやすい鼻まわり。指の腹を小鼻に当てて上下に何度か往復させ、丁寧に汚れを浮かせます。繊細な目元は薬指がおすすめ。
4.あごや額になじませ、最後に目元
続けてあごや口もと、額へ。輪郭や生え際までしっかりなじませます。リムーバーを使っていない場合は、最後に目元を。
5.ぬるま湯でよくすすぐ
人肌程度のぬるま湯を20回以上かけてすすぎます。ここまで1分以内が目安。時間をかけ過ぎると肌が乾燥するので注意。

【ローションタイプ】
肌に摩擦を起こさないように注意
クレンジングウォーターはコットンに含ませて肌をふき取るため、摩擦による負担が気になります。使用は毎日でなく、疲れてかえった夜だけにとどめましょう。たっぷり使うことも大切です。
1.コットンの裏までぬれる量を取る
コットンに500円玉大よりやや大きめに、裏までたっぷり沁み込ませ、ひたひたになる量を取ります。少ないと肌をこすることになるので注意。
2.広い部位を優しくふき取る
頬や額、あごなど、面積の広い部位からふき取っていく。ゆっくりと、力を入れずに、ごく軽い力で肌をなでるように。
3.細かい部位も丁寧に
小鼻のまわりや口もと、目もとなどもふき取ります。濃いアイメイクや口紅はあらかじめ専用リムーバーでオフしておくのが◎。
4.ぬるま湯ですすぐとベター
コットンで汚れがつかなくなるまで1~3を繰り返します。最後に洗浄成分が肌に残らないよう、ぬるま湯ですすぐと完璧です。

【ポイントメイクリムーバー】
落ちにくいマスカラや口紅を優しくオフ
しっかり塗ったアイシャドウや落ちにくいアイライナー、口紅などは、最後にポイントメイクリムーバーでオフ。摩擦を最小限におさえて、優しく落とすことができます。
1.上まぶたのメイクをオフ
コットンに500円玉代のリム―バを取ります。上まぶた全体に数秒当ててメイクを浮かせてから、優しくぬぐいます。
2.眉は毛流れに逆らうように
眉の上を往復させるようにコットンを動かします。落ちにくい口紅をつけている場合は、このあとコットンの裏側でオフ。
3.コットンを折って細かい部分をオフ
コットンを4つ折りにして、角を使って目のキワのメイクを落とします。こすると小ジワの原因になるので、優しい力で。

洗顔編

Q.いま使っている洗顔料が肌に合うか、どう見極める?
A.不要な皮脂や汚れがきちんと落ちているかチェック
イメージは「不要な皮脂や汚れがきちんと落ちて、すっきり洗い上る洗浄料」です。洗顔後、指で小鼻の脇に触れて、指がベタついていたら洗浄力が足りないか、きちんと洗えていない可能性があります。頬がベタついていたり、粉を吹いているようなら洗浄料があっていないかもしれません。

Q.洗顔料は、弱酸性がいい?
A.乾燥肌や敏感肌には、弱酸性や保湿成分配合のものがオススメ
肌は弱酸性。アルカリ性の石けんなどで洗うと一時的に不安定に傾くので、敏感肌の人は弱酸性の洗浄料を使ったものを選びましょう。保湿成分配合のものは、洗顔時の潤いの流出を防いでくれるのでオススメです。

Q.スクラブ洗顔って肌を傷めない?
A.粗いものだと肌を傷つけるので要注意
スクラブは肌をこすることになるので負担をかけやすいものです。ザラつきを取るなら、粒自体がソフトで肌を傷つけにくいもの、保湿成分もたっぷり配合されたものを選びましょう。

Q.洗顔だけでもメイクを落とせると聞きましたが本当?
A.一般的なメイクは、必ずクレンジングを使ってオフ
肌にしっかり密着したメイクは、クレンジング料を使って落とすのがルール。ただし例外は、石けんで落とせるタイプのコスメを使っている場合。UV下地を含めて石けんオフコスメで統一している場合は、クレンジング不要です。

Q.毛穴詰まりが悩みです。洗顔で解消できますか?
A.マイルドな角質ケア洗顔料で日々少しずつ取り去って
毛穴詰まりの正体は、皮脂と古い角質が混ざりあった"角栓"。日々の洗顔料で不要な角質を少しずつ取り去れば、目立たなくなります。角質ケア成分がマイルドに配合された洗顔料を選びましょう。

Q.洗顔前にホットタオルで蒸すと毛穴が開くの?
A.毛穴をゆるませるのには効果的ですが、肌の乾燥には注意
毛穴をゆるめて汚れを落としやすくするために、ホットタオルはある程度効果があります。ただし、肌が冷えるとき、表面についた水分が蒸発して乾燥しやすくなります。温めた後は時間をおかずに洗顔をしましょう。

Q.最後に冷水で洗うと毛穴が締まる?
A.冷やすことによって毛穴が引き締まっても一時的な反応。
冷水によって毛穴が引き締まったとしても一時的な効果で、時間が経てば元に戻ります。毛穴を引き締めたいなら角質ケアの方が効果的です。皮膚温が下がると皮膚の細胞同士を密着させて水分を閉じ込める力が弱まり、乾燥の原因になるので注意しましょう。

Q.洗顔後何分以内にスキンケアすべき?
A.水分の蒸発とともに肌も乾燥。できるだけ早くスキンケアを。
入浴後、5分以内の保湿を心がけましょう。

Q.潤いを残しながら、綺麗に洗い上げる洗顔のコツは・
A.摩擦の負担を防ぎながら、細かい部分まで手早く洗うこと

【フォーム・クレイ・パウダータイプ・石けん】
たっぷり泡立てた洗顔料で手早く洗い、よくすすぐ
少ない洗顔料をよく泡立てることで肌への負担を減らすことができ、摩擦のリスクも減ります。汚れが気になる部分から手早く洗い、よくすすぐことも大切です。
1.ぬらした手に適量の洗顔料を取る
手と顔をぬらし、フォームタイプはチューブからそのまま、石けんはぬらした手で転がすようにして適量を取る。
2.ぬるま湯を加えながら泡立てる
片方の手をくぼませ、ぬるま湯を少しずつ加えながら、もう片方の手を泡立て器のように使って泡立てます。
3.両手いっぱいの泡ができればOK
きめ細かく弾力のある泡が、合わせた両手にいっぱい程度の量ができれば成功。泡が水っぽい場合は水分を加えすぎ。
4.小鼻のまわりから洗う
まずは皮脂や毛穴詰まりが気になる小鼻のまわりに泡をのせ、指の腹でくるくると洗う。強くこすらないようにしましょう。
5.顔全体を包み込むように洗う
両手の泡を顔全体にのせ、頬~フェイスラインは手の平で、額やあごは指の先で軽くマッサージするように洗います。
6.泡が残らないようにすすぐ
ぬるま湯を何度もかけて、フェイスラインや目もとの凸凹にも泡が残らなくなるまで、しっかりすすぎます。

【泡立たないタイプ】
顔全体になじませて、しっかりすすぐ
クレイや洗浄成分で汚れを落とし、保湿成分で潤いを守って洗い上げる、泡立たないタイプの洗顔料。顔にのせてからの洗う手順は、泡立つタイプと同じ。すすぎはしっかりとしましょう。

夏目前、ついついさっぱり簡潔に洗いたい時期ですが、不要なものは肌に残さず、潤いはしっかりキープを心がけましょう。
是非、ご一読ください。


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