書籍『BEAUTY DICTIONARY ~医師が教える正しいスキンケア大全~』(2016年10月8日発売)

書籍『BEAUTY DICTIONARY ~医師が教える正しいスキンケア大全~』 
(スキンケア大学より2016年10月8日発売)に慶田院長の監修記事が6特集掲載されました。

〈スキンケア大学とは?〉
全国1900名のドクターが参画するスキンケアの情報サイトです。肌の専門家である医師の豊富な知識と経験を、お悩みに合わせて即座に検索し参考にできるサイトです。スキンケアのさまざまな悩みを解決するコーナーから、美肌を作る食材やレシピ、安心な商品の紹介など、多岐にわたる美肌情報を網羅。慶田院長は「スキンケア大学」のサイト立ち上げ時から監修に関わっており、現在では57本の記事を監修しています。本書はこの「スキンケア大学」に蓄積された膨大なコンテンツをもとに、美肌作りの基礎、最新情報までを紹介しています。

本書の中で、慶田院長監修部分は6特集ございます。一部抜粋し順にご紹介させていただきます!!

特集①LESSON2 基本の「き」保湿①「とにかく保湿が大切!」(掲載ページP30~33)

◎やみくもに化粧品をつけてもダメ、水分が浸透するとは?
美しい肌の条件は「うるおい」は欠かせません。美肌効果を期待して、高価なクリームや美容液を次々と購入している方も多いのではないでしょうか?まずは「保湿のしくみ」を理解して、正しいスキンケアでうるおった素肌を目指しましょう。

◎肌のうるおいは、角質層(角層)で守られている
角質層はわずか0.02㎜(食品包装用透明ラップと同程度)の厚さのなかで、角質細胞がブロックのように10~20層積み重なり、外部からアレルゲンなど異物の侵入を防ぎ、同時に内部の水分の蒸発を防ぐという役割を担っています。また、手のひらや足の裏などは角質がとても厚く物理的な刺激に強くなっています。

◎肌の水分を保持するメカニズムとは?
一般に、皮膚のうるおい(水分量)は皮脂、天然保湿因子、角質細胞間脂質という3種の物質によって一定に保たれています。角質層に保持されている水分のうち2~3%を皮脂膜が、17~18%を天然保湿因子、残りの約80%は、セラミドに代表される角質細胞間脂質によって守られています。

◎それぞれの保湿因子の働きを知ってスキンケアに生かしましょう
皮脂膜は水分を保つ大切なものです。汗と皮脂(皮脂腺から分泌される脂)が混ざり合ったもので、天然のクリームともいわれます。天然の油膜として肌の表面を覆うことで、水分の蒸発を防ぐとともに、摩擦抵抗を減らし、表面を滑らかにしています。また、皮脂膜に含まれる脂肪酸によって弱酸性を保ち、細菌の繁殖をふせいでいます。

◎皮脂は悪者じゃない!適度なバランスが大切
皮脂の量と経皮水分蒸散量(TEWL)は、逆相関関係にあるために皮脂の量は多すぎても少なすぎてもいけません。皮脂の分泌が少ないと肌にザラツつきやかさつきが出てバリアも弱まります。反対に皮脂の分泌が多すぎると、肌が脂っぽくべたつき、酸化した皮脂が刺激物質に変化し肌の炎症を招き、ニキビの要因にもなります。このように皮脂膜が本来の重要な機能を果たすためには、適度な皮脂の分泌が必要です。

◎水分を蓄えてキープする天然保湿因子
ケラチノサイト(角化細胞)が角化する過程でアミノ酸から作り出されます。水分と結合する性質があり、アミノ酸、尿素、乳酸、塩基類などで構成されています。水分を吸着する性質が強く、水分を角質層に供給し、柔軟性と弾力性のある角質層の性質を保つ役割を担っています。

◎肌バリアとなる細胞間脂質の働き
角質脂肪間脂質は水を抱える親水基と脂質と結びつきやすい親油基があります。水分層と脂質層が交互に重なる形のため、脂質二重層状構造(ラメラ構造)となり水をはさみ込んでいます。
水分層と脂質層が交互にあることで、まさに水も漏らさぬしなやかな防護壁になっているのです。また比熱の高い水分層は、温冷刺激に対しても、優れた緩衝材となります。
この水と脂がきれいに並んだラメラ構造が崩れてしまうと、水分が抜けやすくなってしまいます。乾燥しやすい肌や敏感肌の方はラメラ構造を整えて保湿することがポイントです。

ご参考に是非、ご一読下さい。
次回特集②「意外と知らない正しい洗顔方法」をご紹介致します!

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