アルブチン

アルブチンとは、お肌の漂白剤として美容皮膚科などでも処方される美白剤である「ハイドロキノン」にブドウ糖が結合したハイドロキノン配糖体で、厚生労働省にも認可されている薬用(医薬部外品)の美白成分です。

アルブチンは、メラニン色素の合成にかかわるチロシナーゼという酵素の活性を阻害してメラニン色素の合成を抑制します。アルブチンには、昔から化粧品に使われている、ウワウルシ・コケモモ・ナシなどの葉に含まれる天然のハイドロキノン配糖体「β-アルブチン」と、ハイドロキノンにブドウ糖をα結合で転移させ、ハイドロキノンを安定化させて安全性を増した「α-アルブチン」という成分があります。天然植物の抽出物であるβ-アルブチンに対し、α-アルブチンは、10倍以上の美白効果があるとされており、一般的に高額な美白化粧品にはα―アルブチンが多く使用されています。

銀座ケイスキンクリニックでは、美白外用剤として5%の高濃度ハイドロキノンクリーム、ルミキシルクリーム、TAエマルジョン(トラネキサム酸)、10%ビタミンC・アミノ酸配合のVCAAローションなどのホームケア用品をご用意しております。

関連治療

院内処方外用薬・内服薬

薄毛・脱毛症

薄毛とは、頭髪の量が減って地肌が見えてしまう状態のことを言います。男性型脱毛症では1本1本の毛自体が細くなることから始まり、最終的には毛が認められなくなり、軟毛から脱毛の状態になります。最近は女性でも薄毛や脱毛に悩んでいらっしゃる方が増えています。実際には脱毛や薄毛を生じる疾患は多数あり、それぞれのメカニズムごとに分類すると以下のように分かれ、各々治療法が異なります。

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ウルセラシステム

ウルセラシステム(Ulthera System:ウルセラ)は、高密度焦点式超音波(HIFU ハイフ)を使ったたるみ治療器です。数あるたくさんのたるみ治療器のほとんどは、真皮をターゲットとし、タイトニング、創傷治癒を利用したコラーゲン線維・弾性線維の増生を目的としています。そのさらに下層をターゲトとしたのがこの治療機器です。

「たるみ治療」の外科的手法であるフェイスリフト手術において、成功のカギを握るといわれるほど重要なパーツに「SMAS筋膜」というものがあります。これは皮膚の「真皮深層」、「脂肪織」のさらに下層から皮膚を支える土台ともいえる部分です。

銀座ケイスキンクリニックでも人気の高周波たるみ治療機器であるスマスアップは、このSMAS筋膜への電気刺激を併用して、SMAS筋膜へのアプローチを備えた治療器ですが、残念ながら手術には及びません。SMAS筋膜は、たるみ治療のカギを握りながらも非外科的な手法ではケアが難しかった部位です。ウルセラは「SMAS層(表在性筋膜)」まで作用し、緩んだ皮膚とSMAS層を引き締めて、切らない「リアル」リフティング治療と言われています。

施術後の赤みや腫れがほとんどなく、1回の治療で効果も半年~1年間持続するため人気です。初期に比べると照射時の痛みは緩和されており、麻酔なしで受けられます。

また、ウルセラは眉毛のリフトアップに効果があるとして、世界で初めてアイブロウリフトに対するFDAの認可を受けています。新たに開発されたウルセラ1.5mmの登場により、SMAS筋膜をターゲットとした4.5mm、皮下組織をターゲットとした3.0mm 、目の下などの皮膚の薄い部分をターゲットとした1.5mmの3つの層でたるみを引き上げることができるようになりました。

関連治療
スマスアップ
タイタン
スカーレットRF(スカーレットS)
ショッピングスレッド
                

青色母斑

青色母斑は蒙古斑や太田母斑同様、青あざの一種で、色素性母斑よりも全体的に青色が強い母斑です。青色母斑の原因は、メラノサイトにあり、通常表皮にあるメラニンを生成するメラノサイトが真皮の深い部分に増えることで青黒く見えます。青色母斑の多くは乳幼児期に生じ、直径1cm以下のやや硬い青色から黒色調の軽度隆起した結節で、遺伝性はないと言われています。

顔面、手背、足背部などに好発し、乳幼児期に生じることがほとんどですが、30歳頃から生じるケースもあります。10mm以下の場合には、気にならなければ治療の必要はありません。整容面で治療を希望される場合には、手術やCO2レーザー(炭酸ガスレーザー)治療が有効です。青色母斑の一部は細胞増殖型青色母斑と言って、大きくなり悪性化することもあるため注意が必要です。メラノーマ(悪性黒色腫)や表皮性母斑と区別できない場合もあるため、皮膚科専門医に診てもらうことが大切です。

関連治療

CO2レーザー

赤ら顔・毛細血管拡張症・酒さ・酒さ性ざ瘡・赤面症

毛細血管とは、動脈から枝分かれしながら次第に細くなっていった表皮の下にある浅いところの極細い血管です。この毛細血管が体の隅々まで栄養や酸素を運び、老廃物を持ち去る働きを行っています。

通常毛細血管は肌表面には見えませんが、毛細血管拡張症はこの毛細血管が何らかの理由で広がり(拡張し)、その部分に血液が滞ることで肌表面に赤い糸状に血管が見えてしまいます。赤ら顔はこの拡張した毛細血管が原因となり、肌表面が全体的に紅潮している状態です。血管は自律神経によって拡張・収縮し、血流量や血流の速度を調整しているため、緊張や興奮、温度の変化などによって肌色が変化する際、毛細血管が拡張している人は拡張していない人と比べ、赤みが強く出る傾向にあります。また、精神の動揺によって強い赤みが出る赤面恐怖症も、毛細血管拡張による反応の一種です。

酒さとは、慢性炎症性皮膚疾患で、症状により3段階に分かれています。鼻、眉間、頬など顔の中心部に、ほてり感を伴う赤みや毛細血管の拡張がみられ、化粧品や石鹸などの軽い刺激でもひりひり感や熱感が生じる状態を第I度(紅斑性酒さ)と呼びます。紅斑性酒さの症状に加えて、赤みや膿みを持ったニキビ(ざ瘡)が多発する症状を第II度(酒さ性ざ瘡)と呼び、多くは閉経後の女性に見られます。鼻や頬を中心に結合組織の増殖を伴って隆起し、腫瘤を生じる状態を第III度(鼻瘤)と呼び、男性に多く見られますが、日本人ではまれです。

主な原因としては皮膚が薄いなどの体質の他、紫外線や、アルコール・香辛料などの多摂取が挙げられます。また女性は閉経前後に悪化しやすいこと、偏頭痛を伴う事が多い事から、血管を拡張させたり収縮させたりする血管運動神経の異常が考えられています。
これらの全ての血管病変はレーザー治療が最も有効です。銀座ケイスキンクリニックではロングパルスNd:YAGレーザーでの治療を行っております。低出力での全体照射(ジェネシス)、もしくは高出力部分照射を症状、肌状態に合わせて照射し、出来るだけ短期間で赤みを改善できるよう治療を行っています。

関連治療

赤ら顔

太田母斑

太田母斑とは、青あざの一種で、頬を中心とした眼の周囲の片側に多くみられ、日本人始め、東洋人の女性に好発します。青色からやや褐色の小さい点が集まって斑状になり、時に白眼にも青あざを認め、眼球メラノサイトーシスと呼ばれます。出生直後から目立つ場合と、思春期頃から悪化する場合があります。

また、成人してから下まぶたの外側に左右対称に点状に生じるものを遅発性両側性太田母斑(後天性真皮メラノサイトーシス(ADM))と呼び、肩から上腕部に同じような青色の斑がみられるものを、伊東母斑と呼びます。病理学的には本来は存在しないはずの真皮深層にメラノサイトとメラニンがあり、表層から見ると青っぽく見えます。治療法として皮膚を削ることや植皮手術が行われていましたが、現在はレーザー治療での「切らない治療」が可能です。

レーザー治療の代表的な治療器は、Qスイッチ・ルビーレーザー、Qスイッチ・アレキサンドライトレーザー、Qスイッチ・YAGレーザーなどです。皮膚表面にはダメージをあたえず、その下の真皮にある色素細胞(メラノサイト)を選択的に焼灼することができます。

関連治療

シミ・あざ

炎症後色素沈着 

にきび、虫刺され、かぶれ、アトピー性皮膚炎、やけど、外傷など、皮膚の炎症が発生した後、色素が沈着して起こるシミで年齢に関係なく発生します。

通常は炎症が治まれば徐々に自然消滅するものですが、炎症部位において古くなった角質のターンオーバーがうまくいかず、排出されるべきメラニンが肌表面に残り続けるとシミとなります。多くの場合は一過性で、炎症が続かなければ半年以内に消失しますが、刺激が繰り返されて真皮内にまでメラニンが落ちてしまった場合は長期間消えないこともあり、また紫外線を大量に浴びた場合、更に濃くなることがあります。

炎症後色素沈着は基本的に何もせず保湿を心掛けていれば自然に消失しますが、早く治したい方には銀座ケイスキンクリニックではビタミンC・ビタミンE・トラネキサム酸・ハイチオールの内服、ハイドロキノンやレチノイン酸の外用を行います。

関連治療

院内処方外用薬・内服薬

アキュチップ

シミを部分的に高出力で照射する光治療機です。アキュチップによるシミ治療の場合は、メラニン色素に光が吸収されてメラニンが破壊され、薄いかさぶたとなり、1週間ほどでかさぶたと一緒にシミが排出されます。その後、炎症後色素沈着の経過を経て、1ヶ月半~3ヶ月位で治療効果が確認できます。シミの濃さにより1回の治療で30~50%程度色調が淡くなり、濃いシミも2~3回の治療で淡くなります。

特徴として1Shotが5mm以下と小さいため、周囲の健康な皮膚に刺激を与えずに、気になるシミにピンポイントで照射ができます。照射スポットの冷却により痛みが少なく、通常は無麻酔で施術可能です。またダウンタイムは、シミの大きさに薄い膜状のかさぶたができる程度と軽く、シミに効果的に反応する治療であることから、美容分野で一般的な治療法となっています。照射後は、光の刺激を受けた部分が紫外線の影響を受けやすく、東洋人では炎症後色素沈着のリスクが高いことから、美白外用剤(高濃度ハイドロキノンクリーム、ルミキシルクリームやレチノイン酸)、美白内服薬(ビタミンC、トラネキサム酸、L-システイン、ビタミンEなど)の使用が必須となります。

関連治療

アキュチップ

エラスチン(弾性線維)

エラスチンは、コラーゲン線維(膠原線維)と共に網目構造を形成し、コラーゲン線維を束ね支えている弾性線維のことです。硬タンパク質の一種で、エラスチンを構成しているアミノ酸の80~90%はロイシン、アラニン、グリシン、プロリン、バリンの5種です。皮膚や血管壁、靱帯(じんたい)等の弾性に富む組織に多く含まれており,ゴムのように伸縮する性質があるので、あらゆる組織の柔軟性を担っています。

皮膚では、真皮に含まれるエラスチンがコラーゲン線維の網目状部分にコイルの様に巻きついて支えている事で弾性ができ、肌の弾力やはりを維持し、しわやたるみを防いでいます。加齢によりエラスチンが減少するとコラーゲン線維を支えることができなくなるため、肌の弾力がなくなり、しわやたるみの原因に繋がっていきます。

また、紫外線やストレスなどで生成される活性酸素も細胞を傷付け老化を加速させる悪影響を与えます。活性酸素を除去する酵素が40代から急激に減少するため、エラスチンとコラーゲン線維の繋がりが破壊され、肌の張りや弾力性がなくなり、深いしわやたるみが目立ってきます。特に紫外線によるコラーゲン線維やエラスチンの変性は、正常な方向へ引っ張っている弾力性を失わせ、硬くなりしわやたるみを固定化させてしまうことになります。

肌におけるエラスチン含有量は20代後半をピークに、40代以降は急激に減少することが分かっています。加齢と共に肌の張り、つや、弾力がなくなり、しわやたるみといったトラブルが現れますが、近赤外線照射のタイタンや高周波(RF)治療器スマスアップ、スカーレットRF(スカーレットS)、吸収糸(半年程で溶ける糸)を挿入するショッピングスレッドリフトのコンビネーション治療で、若い時の様に健康なコラーゲン線維、エラスチンを再生することが可能になりました。

銀座ケイスキンクリニックでは、タイタンスマスアップスカーレットRF(スカーレットS)ショッピングスレッドリフトCO2フラクショナルレーザーなどを用いて、タイトニングし、弾力や張りを取り戻す施術を行っております。

ウルトラアクセント

ウルトラアクセントは、超音波で脂肪細胞を破壊して、高周波で脂肪を体外へ排出する痩身治療器です。美容超音波医療機器の主流だった縦波ではなく特殊な横波の超音波を使用しています。

従来の超音波の縦波では、脂肪以外に表皮や血管、神経、骨などの組織にも影響を与えてしまうため、高出力の超音波を照射することができず効果が低かったのに対し、横波は脂肪細胞のみにダイレクトに作用するため、他の組織にダメージを与える事なく腫れ、痛み、内出血を起こさずに、高い痩身効果が得られます。脂肪細胞のみを共振させる特殊な横波が、脂肪細胞膜を壊すことで脂肪を溶かし、溶けた脂肪は血管やリンパ管を通じて体外へ排出され、リバウンドしにくい治療です。

また高周波の作用でコラーゲンの生成が活発になり、肌のハリ、ツヤ、リフトアップ効果をもたらしてくれるため、痩身後の皮膚のたるみも一緒に解消出来ます。デメリットとしては脂肪吸引に比べると脂肪を除去できる量に限りがある事、また効果には個人差や施術者の技術差もあり、複数回の治療を要する点です。

関連治療

脂肪融解メソセラピー
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