ピアス(医療用チタン製ピアッシング)の効果と特徴

ピアスホールを開けることは耳朶に傷をつける行為です。その傷を塞がずに完治させなければなりません。不十分な消毒のせいで感染症、炎症などの危険を伴い後々までトラブルを抱える原因になります。

ピアスをあけることで「赤み」「しこり」「腫れ」「膿(うみ)」「熱感」などを生じることがありますが、二次感染を伴っていることは意外に少ないため、抗生剤を内服することはまれです。ピアスは体にとって異物ですので、異物反応としてアレルギーを生じている場合が多いのです。また、『物理的な刺激』が原因で腫れてしまうこともございます。(たとえば、必ず右側を下にして眠る・髪の長い女性では、洋服の脱ぎ着の時、引っかかってしまうなど。)

医療用チタン製ピアッシングで使用するピアスは純チタン製で、現在、使用されている中で一番安全な金属素材です。チタン100%は、イオン化しないため傷口から体内に入り込むことはありません。一番安全な金属素材がチタンと言われています。


ピアスによるトラブルについて

トラブル例1:ピアスホールの 異物反応
ファーストピアスを挿入した2か月後~セカンドピアスに付け替えた頃など、直後よりもしばらく経ってから起こりやすいトラブルです。年齢が若い・軟骨部のピアスなどはリスクが高いと言えます。しかしながら、多くの場合は体質的に異物反応を生じやすいタイプの方に生じます。また、ピアスを挿入する時に、まっすぐ挿入できずピアスホールを傷つけてしまうことも原因の一つです。耳たぶが赤く腫れて痛みを伴い、ピアスホールから膿のような浸出液が出てくることで気づきます。

トラブル例2:二次感染
患部の清潔が保てなかったり、体調不良で免疫が低下したりすると、ピアスホールの生傷から二次感染を起こし、痛みと共に膿が出て来ます。抗生剤の内服で通常1週間以内に治癒します。

トラブル例3:金属アレルギー
銀座ケイスキンクリニックでは、ファーストピアスに金属アレルギーを起こしにくいチタン製の医療用ピアスを使用するため、ファーストピアスの間は金属アレルギーが生じません。セカンドピアスに替えてから、金属アレルギーになることがありますので、セカンドピアスも出来る限り、軸がチタンやシリコンでコーティングされた素材をご使用になることをおすすめします。


医療用チタン製ピアッシングのリスクとダウンタイム
<痛み・腫れ> 多少の腫れと痛みが1日程度  <内出血> なし
shutterstock_1019073862.jpg医療用チタン製ピアッシングの場合、金属アレルギーのトラブルは殆どありません。ピアスをあけてからピアスホールが完成するまでは、一種の生傷となります。体質によって異物反応が生じることはよくあるので、痛みや腫れなど、ご心配な症状が出た際は、お早めに受診して下さい。

医療用チタン製ピアッシングの持続と頻度について

医療用チタン製ピアッシングを実施後、ピアスホールが形成される約3か月間は、つけたままの状態になります。ピアスホールができた状態で傷が塞がればセカンドピアスに付け替えて頂くことが可能です。セカンドピアスの金やシルバーの合金成分に対して金属アレルギー(赤み、しこり、腫れ、膿、熱感など)が出現することもあります。

また、一旦ピアスホールが完成するとその穴はピアスをしなくてもずっと残りますが、長期間ピアスを入れておかないと穴が小さくなってしまうので、再びピアスを差し込む時に皮膚を傷けることになります。これを避けるために、ファーストピアスで使用したチタン製のピアスをいれておく事をお薦めいたします。

医療用チタン製ピアッシングの痛み
医療用チタン製ピアッシングはピアスガンを用いてピアスホールを開けるため、痛みは一瞬です。痛みはピアスをあける時に一瞬感じ、その後はジーンとする程度です。

医療用チタン製ピアッシングの禁忌事項について
ケロイド体質の恐れがあると思われる方は、必ず事前にご相談ください。

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