2017年2月 6日

書籍『BEAUTY DICTIONARY ~医師が教える正しいスキンケア大全~』特集5

書籍『BEAUTY DICTIONARY ~医師が教える正しいスキンケア大全~』
(スキンケア大学より2016年10月8日発売)に慶田院長の監修記事が6特集掲載されました。前回に引き続き一部抜粋しご紹介させていただきます!!

特集⑤お悩み06 くすみ・くま「くすみのタイプとケア方法」(掲載ページP122~123)

《早めのケアでくすみは改善する!》
くすみにはいくつかの種類があり、タイプによってケア方法が変わってきます。自分のくすみのタイプを知り、肌に合ったお手入れを始めましょう。毎日の地道なケアで改善することが可能です。いくつかのタイプが混合している場合もありますので、自分のくすみの状態をよくチェックしましょう。
○メラニンくすみ
日焼けや炎症などのダメージによってメラニンが大量に作られ、排泄がスムーズにいかなかったことによるくすみの状態。
○乾燥くすみ
乾燥肌の方は洗い過ぎないことも肝心です。
○血行不良による青くすみ
血行を良くする生活習慣を心がけて下さい。
○汚れくすみ
古い角質が蓄積されたことによるくすみの状態。
○濃い産毛くすみ
産毛、ムダ毛の処理を。
○化粧品などによる油やけ
油やけと言われるくすみの状態。
○糖化による黄くすみ・茶くすみ
糖質過多の食生活を見直すことが大切。

お肌のくすみがとれ明るくなると、お顔の印象まで変わります!
是非、ご参考にご一読下さい。

次回最終回、特集⑥「ニキビの皮膚科治療・圧出治療とは?」をご紹介致します!

当院くすみ治療は、こちらをご参考にご相談ください。

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WEB『日経ウーマンオンライン』(2017年1月5日掲載)

特集「永久脱毛するとなぜ生えてこない? 毛のメカニズムは、レーザーはどこにあてるの? 毛が生える周期など基本を解説」に慶田院長の監修記事が掲載されました。

真冬で肌の露出が少ないとはいえ、ニットの袖をまくったり、ボトムスから足元が少しのぞいたりなどふとしたときに気になるのがムダ毛。ボーボーに生やしっぱなしにしておくわけにもいきません。春を迎えるまであと3カ月。すっきりツルツルにしておきたいという人もいるのでは? 敵を制するにはまず敵を知るべし! ということで、今回は毛の構造や毛周期について学んでみましょう。ムダ毛はどうして次々と生えてくるのでしょうか。気になるあれこれに慶田院長がお答えします!

真冬でも、ふとしたときに気になるのがムダ毛です!!
【毛の構造、知っていますか?】
体毛には皮膚を保護したり、体温を保ったり、フェロモンを分泌するなど、部位ごとにそれぞれ役割があります。原始時代の人は動物のようにもっとフサフサと体毛が生えていましたが、洋服を着て、冷暖房の整った環境に暮らすようになった現代人の体毛は退化しました。昔に比べれば退化したとはいえ、気になるものです。腕や脚、ワキの下、ヒゲなどは、現代の働き女子にとってはなくても困ることはなく、むしろ見た目的にはなくしてしまいたいものですよね。毛は実はこんな構造になっています。
◎知っておきたい毛の構造
毛包=毛を作る器官です。皮膚の表面から見える部分は一般的に毛穴と呼ばれています。むだ毛を処理してもすぐに生えてくるのは、皮膚組織の一番深い部分に、毛を作る器官「毛母」があるためです。以前は毛母だけが毛の成長に関与していると考えられていましたが、毛母よりも表皮に近いところに"バルジ領域"という部分があることが2000年に発見され、ここが発毛の司令塔になっていることが分かりました。

【新しく発見された「バルジ領域」とは?】
バルジ領域と呼ばれる部分には、毛の元になる赤ちゃんの細胞「毛包幹細胞」とメラニンの元になる「色素幹細胞」が眠っています。この2つの幹細胞が毛根の下の方へ移動しながら分化して毛母細胞やメラノサイトとなり、毛とメラニンを作り出します。毛母細胞に必要な栄養素を送るのが「毛乳頭」です。この毛乳頭を熱で破壊して生えないようにするのが、クリニックで行う医療レーザー脱毛です。バルジ領域がストレスなどを受けると、毛包幹細胞と色素幹細胞が眠るバルジ領域のニッチと呼ばれるゆりかごの機能が悪くなり、どんどん分化してしまいます。すると玉切れ状態になって薄毛や白髪になります。クリニックの永久脱毛では、毛そのもの、毛母、バルジ領域と広範囲にレーザーを当てることで、不要な体毛が生えてこないようにします。

【毛には3つの毛周期がある】
毛が生まれて成長し、抜け落ちるまでのサイクルを「毛周期」と呼びます。大きく分けて3つの段階を一定の周期で繰り返しています。
◎成長期→退行期→休止期
・成長期(毛包の下端は毛乳頭とくっついている)
・退行期(毛乳頭から離れる)
・休止期(毛包の下端がバルジ領域の近くの浅い部分まで上昇し、やがて抜け落ちる)
常に成長期・退行期・休止期の毛が混在している状態です。毛周期は一斉スタートではなく、1本1本異なります。成長期・退行期・休止期の毛が混在している状態なのです。また、毛周期のサイクルには個人差があり、今生えている毛が成長期の毛なのか、退行期の毛なのかは見た目では見分けられません。

【7割の毛が皮膚の下でスタンバイ】
頭髪の90%は成長期の毛ですが、体毛は成長期の毛が30%だけです。ほとんどの毛が控え選手として皮膚の下で眠っている休止期の状態になります。私たちを悩ませるむだ毛、今生えている毛とは別に、その2.5倍近くの量の毛が肌の下でスタンバイしていたのです!

次回は、肌を傷つけない、正しい自己処理の方法をお届けします。

是非、ご一読ください。

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雑誌『mini』2017年3月号(1月28日発売 掲載ページP84~87)

特集「美人と普通の差は、肌に透明感があるかどうかで決まる!!何が何でも透明肌を手に入れる!!」に慶田院長の監修記事が掲載されました。
必ずしも色白なら美肌とは限りません。メイクをしなくても光を放つような、色ムラのない透明肌こそが美しい肌といえます。そんなお肌を手に入れれば、美人オーラアップ間違いなしです。
慶田院長が皮膚科専医として、〝最強の美白"に近づくための基礎知識やお手入れのHOW TOWを解説しています。

Q.1そもそも透明肌って何?
A.キメ・潤い・色ムラのなさの3つが整って光を反射すること
肌の表面は、三角形やひし形に区切りられた網目状。肌細胞の生まれ変わりが正常で、網目模様が細かくキレイな状態だと、ムラなくふんわりと光を反射します。それに加え色ムラもなく、潤いがあって角層の状態が美しいと光を通す透明肌になります。

Q.肌がくすむのはなぜ?
A.その代表的な理由は、「肌の糖化」「血行不良」「水分不足」「角質肥厚」「紫外線」の5つ
<肌の糖化による"黄ぐすみ">
乱れた食生活(炭水化物・清涼飲料水・お菓子など頻繁な間食)により血糖値の急上昇が繰り返されると、余分な糖とたんぱく質が結合し、AGEsという老化物質ができます。これがコラーゲンの色を変色させと肌全体を黄土色にくすませてしまいます。
<血行不良による"青ぐすみ">
健康な肌は、血液の赤みが透けて見えるのが通常。しかし、乱れた生活習慣や冷えなどから血行不良になると、ターンオーバーが遅れて角質肥厚を生じ、肌の赤みが失われ、青ぐすみが目立つように...という悪循環が起こります。
<水分不足による"乾燥ぐすみ">
エアコンや冬の乾気など乾燥した環境や、スキンケア不足、洗浄力の強いクレンジング剤の使用などから起こる肌の乾燥により、肌のバリア機能は低下します。それを補おうと角質が厚くなることでくすみが起きます。
<角質肥厚による"汚れぐすみ">
化粧品の刺激やこするなどの物理的刺激への防御反応として作られた過剰な角質や、生活習慣の乱れなどによるターンオーバーの停滞によって、古い角質が肌表面に残って角質層が厚くなると、くすんで見えてしまいます。
<紫外線による"メラニンぐすみ">
紫外線などの酸化ストレスから表皮細胞のDNAを守るために作られるメラニンは、過剰に増えるとくすみやシミに。冬もUVAは比較的活発に注いでいるので、油断は禁物です。メラニンは物理刺激でも増殖するので、優しいスキンケアを心がけましょう。

【肌の乾燥と保湿の話】
☆保湿にまつわる噂の真相
Q.若いうちは乳液を使わなくて良い?
A.×
化粧水で保水した肌から水分を蒸発させないため、油分でフタ(=乳液)をしてあげることは必要。日中もエアコンや冬の空気の乾燥による影響を受けるので、朝のスキンケアでもしっかりと保護しましょう。

Q.しっとり化粧水なら1本でOK?
A.×
化粧水は水分を補いつつ、保水性のあるモイスチャライザーを含む乳液やクリームの浸透を高めるためのものなので、1本では保湿不足。

Q.スキンケアはラインで使った方が効果的?
A.○
肌悩みに合わせて別の商品を組み合わせるのももちろんアリなのですが、相乗効果を想定して作られているラインで使ったほうが商品の効果を最大限にUP出来るのでオススメです。

Q.皮脂はなくしたほうがいい?
A.×
テカリなどの悪いイメージが強いが、実際は保護、保湿、殺菌などの作用があり、肌にとって重要なもの。減少や過剰分泌がトラブルの原因なので、皮脂を正常に保つことが美肌のカギとなります。

Q.オールインワンは化粧水と合わせて使っても良い?
A.○
保水から保湿、その他のスキンケア機能をひとつで済ませられるが、オールインワンのいいところですが、化粧水を使うことで効果が相殺されることはないので、合わせて使うことでさらなる保湿効果が期待できるでしょう。

Q.化粧水はバシャバシャが正解?
A.△
量をたっぷり使うという意味では間違いありません。ただ一度にたくさんつけるというのは間違いで、少量ずつ繰り返しつけてしっかりと浸透させるのがベストです。

Q.シートマスクは長い時間するほどよい?
A.×
付けている間に水分が蒸発して、肌の水分も一緒に失われてしまうので製品の推奨する時間を守りるようにしましょう。はがした後にクリームをなじませて。

Q.天然由来=肌に優しい
A.×
添加物を含まないという点では安心ですが、天然の成分が肌に刺激がないということはないので、敏感肌の人は肌に合うかどうかを、しっかり試して見定めることが大切。

Q.スキンケアは重ねることで効果UP
A..○
オールインワン同様、美容液と乳液やクリームを重ねて使うことで保湿効果はUP。UV対策も重ねることでよりしっかり紫外線をガードできる。

【美白有効成分の効果と特徴】
美白へのアプローチのためにアイテムに入っている成分を知りましょう。叶えたい効果から、逆引きでアイテムをチェックして、チョイスの参考に。

①シミを予防・抑制する
メラニンが出来る過程(チロシナーゼや情報伝達)に働きかけるもの
②黒色メラニンの淡色化
すでに出来てしまった黒色メラニンを還元し、色素沈着を防ぐもの
③ターンオーバーの促進
代謝促進などでメラニンを含む角質を排出し、日焼けやシミを改善するもの

ビタミンC誘導体
①+②
体内でビタミンCに変化する進化型ビタミンC。メラニンの生成を阻害し、できてしまったシミにも有効。抗酸化、代謝、色素沈着防止、皮脂コントロール、美肌作用などマルチタイプ。

トラネキサム酸
肝斑の治療
止血剤にも使われる人工アミノ酸を技術改良したもの。メラノサイトを活性化させる酵素の働きを阻害し、シミを抑制する。抗炎症効果により"肝斑"にも有効。

アルブチン

コケモモや梨などの植物に含まれる天然由来の成分。メラニンを生成する酵素に働きかけてシミの生成を阻害する。また、低刺激で安定性が高く、多くの美白化粧品に用いられている。

プラセンタエキス

哺乳類の胎盤に含まれる。チロシナーゼの働きを阻害。皮膚の細胞分裂を促進し、ターンオーバーを促すことによりメラニン角質を排出する作用もある。

4MSK
①+③
チロシナーゼの活性を抑えてメラニンを抑制、ターンオーバーの改善でシミになりやすい(慢性角化エラー)角質を排出する手助けをするW効果タイプ。

カモミラET
①+②
カモミール抽出成分で、メラニンの生成の指令を出すエンドセリンという物質に作用。シミを防ぎ、出来てしまったシミを薄くするW効果タイプ。

ハイドロキノン

皮膚科や、アメリカなどの医療機関で主流の美白成分。メラニンの生成を抑え、メラニンを作る過程もブロックすることでシミを予防する。

ルシノール

シベリアモミに含まれる成分から開発された美白成分。チロシナーゼに作用してメラニンの生成を抑える。肝斑にも効果があるといわれている。

リノール酸
① +肝斑の治療
ベニバナ油由来の美白成分。チロシナーゼの量を減らして分解を促進、メラニンの生成を抑える。肝斑にも効果があるとされている。

t-AMCHA(ティーアムチャ)

大豆や卵黄から抽出。メラニンの生成を指示する物質と活性化する酵素を阻害、新たなシミの発生を防ぐ効果が期待できる。

コウジ酸

お酒の原料となるコウジ菌が発酵する過程で生まれた美白成分で、チロシナーゼの活性を抑え、メラニンの生成を抑制。

本誌では、対策別の美白アイテムやスキンケア方法なども掲載しています。
是非、ご一読ください。

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