2016年12月18日

肌質関連遺伝子検査(DNA BEAUTY)の効果と特徴

shutterstock_141839290.jpg遺伝子は、いわば"人間の設計図"です。顔や体型、性格、体質など、人にはそれぞれ個性がありますが、それは設計図が人それぞれ違うからです。その違いはこの設計図によって生まれています。基本的にこの設計図は一生変わることはありません。設計図が書かれた物質のことをDNAと言い、1本の長い糸のようになっています。この設計図は「塩基」と呼ばれる4種類の物質、A(アデニン)、G(グアニン)、C(シトシン)、T(チミン)が連なって構成されています。この文字の並びは「塩基配列」と呼ばれ、親からか子へ特徴が「遺伝」するのは、子の設計図が両親の設計図を元に作成され、一部の文字の並びはそのまま子供に伝わるからです。

遺伝子によって構成される人間の設計図は、人間の場合はほとんどが同じで、個人差は約0.1%しかありません。髪の癖、瞳の色などの目に見える特徴だけでなく、アルコールに対する耐性、生まれつき特定の病気になりやすい体質を持っているかなどの、目に見えない部分も含めた人の特徴はこの0.1%の塩基配列の違い違いによって生まれているのです。

2003年にヒトゲノム30億塩基対の解析が完了し、ゲノム医療の時代が幕を開けました。近年、遺伝子の違いによってどのような個人差が出るのかを調べるための、新しい検査・解析方法が日々開発されています。

grafdiamond.jpgDNA BEAUTYは、肌質の個人差を生み出す要因となっている遺伝子の違いを調べる検査です。結果レポートは「ご自身の肌質関連遺伝子の詳細解説」と「最適なスキンケアや生活習慣のアドバイス」の2部構成になっています。結果表とともに、リスク比をダイアモンドグラフで表示してあるので、ご自身のリスク比が一目でわかります。

●しみ・そばかす関連 ASIP関連遺伝子
ASIPはメラニン色素をどれくらいつくるかを調節しているタンパク質で、ASIP関連遺伝子は、肌の紫外線感受性に関係しています。メラニンは紫外線から細胞の核を守ってくれる「紫外線吸収剤」の働きを持ちます。この遺伝子に変異がみられると、防御としてのメラニンがうまく作れず、DNAが傷つき、結果必要のない時にまでメラニンが作られ続けてしまいシミになりやすくなります。シミ・そばかすリスクが高いという結果が出た方は、人の3倍紫外線対策が必要になってきます。そして、積極的な美容医療を早くから始めるべきと言えます。


●しわ・たるみ関連 MMP1関連遺伝子
 
MMP1(マトリックスメタロプロテアーゼ)はコラーゲンを分解してしまうタンパク質です。MMP1関連遺伝子に変異がみられると、コラーゲン線維が分解されやすくなります。さらに、恐ろしいことに、コラーゲン線維の分解が亢進している人は、ヒアルロン酸の合成も低下している可能性があります。
対策としては、コラーゲン線維の合成を促すビタミンCなどを経口摂取するとともに、コラーゲン線維やヒアルロン酸の合成力を高める美容医療を早くから始めるべきです。


●しみ・そばかす/しわ・たるみ関連 活性酸素関連遺伝子
 
活性酸素の除去能力に関連する遺伝子4つを調べます。酸化ストレスへの自前の抵抗力が分かります。

SOD2活性酸素のおおもと「SODを退治」する遺伝子
GCLM活性酸素を解毒する「グルタチオンという物質をつくる」遺伝子
GSTP1「活性酸素そのものを除去」する遺伝子 ビタミンCの消費量・必要量の差に関連
NQO1CoQ10を実際にはたらく形である「還元型CoQ10に変える」遺伝子

これらのリスクが高い方は、光・喫煙・ストレス・過剰な運動など酸化ストレスを避け、積極的な抗酸化対策を心がけましょう。GCLM変異のある人はグルタチオンを、GSTP1変異のある人はビタミンCを、NQO1変異のある人は還元型CoQ10を積極的に摂りましょう。


●乾燥肌関連 フィラグリン関連遺伝子

フィラグリンは角層の接着と天然保湿因子の産生に関連する構成要素で、この遺伝子に変異があると、角層のバリア力が低く、乾燥肌のリスクが高くなり、外的刺激へも脆弱になります。フィラグリン関連遺伝子は魚鱗癬の患者さんから見つかった遺伝子で、アトピー性皮膚炎患者さんの1/3で変異がみられます。日本人の変異保有率は約4%です。角層を守るスキンケアと保湿に励んでいただく必要があります。

なお、セラミドの産生に関する遺伝子は2016年現在見つかっておらず、この遺伝子変異がないから、乾燥肌でないということにはなりませんのでご注意ください。

●脂性肌/毛穴開大関連 SRD5A1・ABCC11遺伝子
  若年女性のお悩みトップスリーに君臨する「毛穴開大」と「脂性肌」に関連する遺伝子2つ
SRD5A1 強力な男性ホルモンをつくる遺伝子
ABCC11 皮脂の分泌を亢進させる遺伝子

SRD5A1の変異があると、テストステロンが30倍強力なディヒドロテストステロン(DHT)という男性ホルモンに変換され、男性のAGA(男性型脱毛)に関連します。女性でもテストステロンの分泌はありますから、この遺伝子変異があると、皮脂の分泌が亢進し、脂性肌になり、ニキビが出来やすく、毛穴も大きくなる傾向があります。さらに、頭髪のミニチュア化が生じFAGA(女性男性型脱毛)になる可能性が高いことが分かります。
ABCC11遺伝子は、ワキガと耳垢の性状(ねっとり耳垢)に関連することで有名です。この遺伝子変異がある方は、大きな発達した皮脂腺を持ち、皮脂の分泌高いことが分かっています。アポクリン汗腺も発達しており、ワキガ、スソワキガのリスクが高いので、ボトックス注射がおすすめです。


DNA BEAUTYとは


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・9種類の遺伝子15種類の遺伝子バリエーションをEBS自社衛生検査所分析した詳細な肌情報
・肌質・肌老化リスクの両方を判定
・最適なスキンケアと美容医療の提案
・監修者 東京女子医科大学皮膚科教授 川島 眞先生(皮膚科臨床から最新情報を随時更新)

肌質関連遺伝子検査(DNA BEAUTY)のリスクとダウンタイム

頬の粘膜をこするだけの簡便な検査で、リスクもダウンタイムもありません。説明の通りに、しっかり擦っていただかないと、検体不足で再検査になる場合があります。


肌質関連遺伝子検査(DNA BEAUTY)の持続と頻度


遺伝子は不変ですので、1回のみ受けていただけます。今後、研究が進み、肌質に関連する新たな遺伝子が発見された場合、9遺伝子15バリエーションから、20、30と項目が増える可能性はあります。その場合は追加で検査を受けていただくかもしれません。


肌質関連遺伝子検査(DNA BEAUTY)の痛み


頬の粘膜をこするだけなので、まったく痛くありません。お子様でもお受けいただける検査です。


禁忌事項


特にありません。詳しくは医師にご相談ください。

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