2016年6月 2日

雑誌『anan』2016年6月1日号 (5月25日発売 掲載ページP40)

特集「すべての夏トラブルの悩みに答えます!夏の肌と髪Q&A」に慶田院長の監修記事が掲載されました。
夏は紫外線、肌の露出、汗、体臭、エアコンなどの冷え...肌や頭髪はトラブル続きで、あちこち気をつけないといけないことばかりです。今回の特集では、つい見逃しがちなこともピックアップして、夏の様々なSOSに専門家が回答しています。慶田院長は薄着の時期に気になる、お肌の黒ずみについて解説しました。

ボディの黒ずみは基本的に、ひじやひざ、かかと、Vゾーン、ヒップなど、関節部や圧迫を受けやすい部分にできやすいもの。摩擦、こすれといった物理的な刺激から肌が自身を守ろうとして、メラニン生成量が増えたり、角質の硬さや厚さを増したりすることで発生します。そのため、固めのスクラブが入った角質ケアコスメでゴシゴシこすりすぎると、逆に悪化することもあるので注意しましょう。毎日のボディケアできちんと潤いをあたえると、肌のバリア機能が高まるうえ、肌の生まれ変わりの周期も整い、黒ずみができにくくなります。
肌が生まれ変わる周期は、約28日。きちんと保湿をすれば、その間に硬い角層が柔らかくなって自然と剥がれ落ちます。朝晩2回、顔のスキンケアのついでに黒ずみが気になる部分も保湿しましょう。
黒ずみは、もともと肌が黒いタイプほど、残りやすい傾向があり、すでに日焼けしている人には、美白タイプのボディケアがおすすめです。インナーケアの美白剤は飲むだけで手の届きにくい部分を含む全身へアプローチできるのがいいところ。保湿or美白のボディケアと併用しましょう。
けれども、効果を得るには最低1ヶ月必要。水着を着る日まで時間がない人は、クリニックでのお手入れがおすすめです。
"クリニック=敷居が高い"と思われがちですが、ボディの黒ずみケアは意外とリーズナブルです。黒ずみができた部分や期間、原因、症状を医師が診察し、それぞれに合ったトリートメントを施すので、余計なコストや時間がかかりません。施術の内容によっては、肌にハリ感も生まれたり、黒ずみを落とす以上に美しいボディになれます。
クリニックで行う黒ずみ治療は、レーザーピーリングで二の腕などのザラつき(毛孔性苔癬)にも効果的なジェネシス、黒い部分に反応してくすみを改善するジェントルレーズ、黒ずみや古い角質をグリコール酸でオフして肌のターンオーバーを促すケミカルピーリングなどがあります。
3回くらい行うと効果的です。クリニックでケアする場合も、最低2週間前までには治療を始めましょう。
また、ホームケアを怠ると黒ずみが再発するので、ご自身でのメンテナンスもお忘れなく。クリニックなら高い美白効果が得られるホームケア製品も充実しています。
全身からすると小さなパーツでも、ひじやひざなどの"黒ずみ"は意外と目につきやすく、「清潔感がない人」といったマイナスイメージを与えてしまうことも。露出が増える夏本番を迎える前に、きちんとケアしておきましょう。
是非、ご一読ください。

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2016年6月 1日

日本テレビ 『ヒルナンデス!』6月2日(木)11時55分~OA 

日本テレビ 『ヒルナンデス!』6月2日(木)11時55分~OA 
に慶田院長がVTR出演いたします。
皮膚科専門医として、美肌や健康に関する食事について解説しています。
詳しい内容はOAをお楽しみに!
院長が解説しているコーナーの放送は、12時半~13時位から始まります。

生放送のためお早めからチェックをお願いします。
どうぞお見逃しなく。

2016年5月31日

雑誌『健康与美容』2016年6月号

『健康与美容』は『日経ヘルス』と提携している中国北京発の健康・美容情報誌です。 
今回2つの特集に慶田院長の監修記事が掲載されました。

その1
特集「7人の美肌女医が実践!肌悩みに負けない!美肌の秘訣」(掲載ページP57)
肌のスペシャリスト7人の美肌女医にその秘訣を聞くという特集です。驚くほど共通した習慣がありました。慶田院長はトップバッターとして紹介されています。20年続けているジャズダンスのポーズ写真を特別公開しています。心身ともにデトックスする運動習慣と、抗酸化作用の高い野菜、コラーゲンペプチドとミルクセラミドを強化したヨーグルトをたっぷり食べて、身体の中から美しさをキープ。美容医療の効果も高まる生活習慣をぜひ取り入れたいですね。

その2
特集「白髪も薄毛もストップ!頭皮オイルマッサージ」(掲載ページP108~109)
薄毛と白髪は、見た目年齢をぐんとあげる原因。両方の予防に有効な毛根を元気にする頭皮マッサージの特集です。慶田院長は最新の知見から、白髪と薄毛の原因とその仕組みを解説しています。
白髪は、メラノサイトの元になる色素幹細胞の枯渇やメラノサイトの機能低下が原因です。加齢による色素幹細胞の枯渇で生じた白髪は回復しませんが、何らかの原因でメラノサイトが休止状態になってしまったり、チロシナーゼの働きが不十分なために生じた若白髪は回復する可能性があるのです。
一方、薄毛はより複雑。加齢により毛包幹細胞が枯渇した薄毛は回復が難しいのですが、女性男性型脱毛(FAGA)や休止期の毛の割合が増える休止期脱毛は原因が改善されると回復します。女性で多いのは貧血、栄養不足とストレス、出産などの影響。生活習慣で改善する余地はあるのです。

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2016年5月30日

TBSテレビ『白熱ライブ ビビット』 2016年5月3日OA

気になる紫外線対策&交通情報を特集するコーナーで、慶田院長が春の紫外線について解説しました。
特に5月は紫外線のUVAが多くなる時期です。UVAは波長が長く、皮膚の深く真皮まで届きます。紫外線は表皮ではメラニンを増やし、シミの原因となりますが、より深い真皮に届いたUVAは、肌のハリや弾力を保つコラーゲン線維などを変性させます。この影響が将来的にシワやたるみの原因となってしまうのです。
効果的な紫外線対策として、日焼け止めは2~3時間ごとの塗り直しが大事です。また、ブロッコリー、パプリカ、赤キャベツ、トマトなど色の濃い野菜や果物は、抗酸化作用があり、日頃から沢山摂るようにこころがけることが、肌老化の予防におすすめです。

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雑誌『VOGUE Wedding』2016年春夏号 Vol.8 (5月21日発売 掲載ページP228)

特集「Welcome to Bridal Beauty このリストにおまかせ!ブライダルビューティーアドレスBEST42。」に当院の最新光治療器M22が紹介されました。

フォトフェイシャルM22は、ノーダウンタイムでシミ、くすみ、赤みなど、気になる肌のアラを全て一掃します。8種類のフィルターと、照射設定を細かく調整することで、個々の肌質に最適なオーダーメイド治療が可能。光のベールをまとった白肌で、純白ドレスに負けない美肌になりましょう。
是非ご一読ください。

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雑誌『kiitos.(キイトス)』2016年vol.4(5月23日発売 掲載ページP56~57)

特集「BEAUTY TROUBLE Q&A ビューティーに関するお悩みはその道のプロに聞く!」に慶田院長の監修記事が掲載されました。
日々のスキンケアから、季節の変わり目に起こる肌トラブルに関する疑問を、皮膚科専門医である慶田院長が解説いたしました。

Q.1 肌状態を正しく知るためにはどうしたらいいでしょうか?
A.皮膚科で一度正しい診断を受けましょう。
実は、自分の肌質の見立てを間違っている方が意外と多くて、肌が粉っぽいから乾燥肌だと思っていたり、敏感肌だと思い込んでいたり、オイリー肌だと勘違いして洗いすぎていたりなど、間違ったスキンケアが肌荒れの原因になっている方もいます。自分のお肌が今どういう状態なのか、一度クリニックで正しい肌質を診断してもらうことをオススメします。それを分かったうえで、自分の肌質に合ったケアをするほうが、無駄のないスキンケアができますし、肌への負担も少なくなります。

Q.2 敏感肌とはどんな状態のことですか?
A.肌が弱っていて外部刺激を受けやすい状態のこと。
敏感肌とは名前通り、肌が敏感になっていますので、スキンケアはとにかく優しく、必要最低限のことを行ってください。そして気をつけたいのが、"過剰なスキンケア"です。お肌が弱っていたり、不安定でバリア機能が低下した状態だと、新しい化粧品や長時間のパックなどが刺激となってしまう場合があります。肌が安定するまでは、保湿クリーム1点に絞ったシンプルなスキンケアにしてください。また、春先からは紫外線が急激に増えるので、UV対策も大切です。敏感肌用のものなど、肌に合うものを選んで、UV対策を行ってください。

Q.3 肌ゆらぎとはどんな状態ですか?
A.季節の変わり目で肌が不安定な状態のこと。
原因は様々ですが、時期的に最も多いのが春先です。花粉の飛散量の増加や、年度の変わり目での生活環境の変化によるストレス、強い紫外線を浴びる、寒暖差などが刺激となって、急にニキビができてしまったり、乾燥したりなど、お肌トラブルが出る状態のことを言います。特に、外部環境の変化と、精神的なストレスによる影響も大きいと言われています。対策としては、原因となる刺激をできる限り遠ざけましょう。スキンケアは敏感肌と同様に、保湿をメインにした優しいケアを行うことが大切です。そして、ゆらぎ肌のときは、食事・睡眠・排泄(腸内環境)・ストレスコントロール・運動習慣のどれかが乱れている場合が多いです。肌の状態だけを意識するのではなく、日常生活の基本となるこの5つを見直してみることも大切です。

Q.4 肌のごわつき、乾燥が気になります。
A.紫外線などの刺激で角層が乱れているのかも。
紫外線が強くなる春先から夏にかけての時期は、実は角層が乱れやすく、乾燥しやすい時期でもあります。紫外線から皮膚を守るために、角層が厚くなることもあります。また、暑くなるとクリームを省いてしまうなど保湿不足も一因に。基本に立ち返り、1日2回の洗顔と保湿、光対策をしっかりするスキンケアを再確認しましょう。基本的には守りのスキンケアをベースにしつつ、合わない化粧品を使ってないか、メイクをするときに肌に刺激を与えるようなブラシ使いをしていないかなど、再度自分のスキンケアからメイク方法までを見直してみてください。

Q.5 春先のニキビ・吹き出物対策を教えてください。
A.ニキビとは、毛穴(毛包)に皮脂が詰まり細菌(アクネ桿菌)が繁殖し炎症が起きた状態のことで、様々な症状が混在します。
毛穴の入り口部分の角質が厚くなって毛穴を塞ぎ、皮脂が毛穴にたまった状態が白ニキビや黒ニキビです。この皮脂を餌として、アクネ桿菌が増殖し、皮脂を遊離脂肪酸に変化させ、集まった好中球が活性酸素を放出して炎症が起こり、赤く腫れ痛みを伴う赤ニキビが出来ます。さらに炎症が進むと、化膿した黄ニキビ(膿疱)や嚢腫・結節(しこり)へと悪化します。炎症がひどい場合、毛穴だけでなく毛包壁を破壊してしまい、クレーター状やアイスピック状に陥没したニキビ痕が残ってしまうこともあります。まずは、ニキビの原因や悪化因子を見つけるために、ライフスタイルやスキンケアの見直しを始めましょう。その上でニキビの予防と治療に効果的な外用薬と内服薬の処方、ケミカルピーリングやフォトセラピー、レーザーフェイシャルなどの照射治療を組み合わせてご提案しています。

Q.6 生理前にできちゃうニキビの対策法はありますか?
A.生理前の不調自体を緩和させることが有効。
生理前は黄体期といって、着床した受精卵を安定させる時期。プロゲステロンという女性ホルモンが増える影響により、便秘になる、水分を溜め込みやすくなってむくむ、皮脂の分泌が増える、気分が不安定になるなど、身体的にも精神的にも不調が現れて、ニキビができやすくなります。便秘はニキビを悪化させるので、水分や野菜をしっかり取る、ヨーグルトなどの発酵食品を摂る、ウォーキングなどの適度な運動をするなど便秘対策がおすすめです。また、毎月生理前にニキビがひどくなるようでしたら、医師に相談して低用量ピルを飲むなどして、女性ホルモンのゆらぎを整えるのもいいでしょう。

Q.7 ニキビ痕を薄くするにはどうすればよろしいでしょうか?
A.赤・黒のニキビ痕には照射治療や美白剤が有効です。
ニキビが治った後の、赤みが気になる場合は、フォトフェイシャル、レーザーフェイシャルなどの照射治療が有効で、黒っぽいシミのように色が残った場合は、これに加えて美白剤の外用が有効です。また、クレーター状の陥凹したニキビ痕の治療には、レーザーや針などで肌に微細な傷をつけ、新しいコラーゲン線維の生成を促進させることできめを整え、全体的にふっくらさせる治療が効果的です。

Q.8 毛穴タイプと対策法を教えてください。
A.加齢による「たるみ毛穴」に注意!しましょう。
毛穴は、窪んだ構造をしていて影となって目立ちやすい特徴があります。若年層では過剰な皮脂分泌と毛穴周囲の過角化により毛穴が詰まって押し広げられ、黒ずんで見えます。また、濃すぎる産毛の断面なども黒っぽく目立ちます。30代以降では加齢に伴うたるみにより、特に頬部がたるみ毛穴として目立ってきます。たるみ毛穴は老化によって真皮のコラーゲン線維やエラスチン線維の再成力が衰え、毛穴を土台から支える力が低下することで起こり、老けた印象を与えます。
対策として、まずケミカルピーリングなどで毛穴の過角化を改善し、肌のターンオーバーを整え、キメと角層のバリア機能を回復させます。また、レーザーで産毛を減らして毛穴を引き締めるのも効果的です。たるみ毛穴には、皮膚に小さな傷をつけ成長因子を導入して新しいコラーゲン線維の再生を促し、肌の弾力をアップさせると良いでしょう。

Q.9 乾燥で肌が荒れている状態でもUV対策はすべきでしょうか?
A.素肌で紫外線を浴びないことが大切です。
乾燥だけならもちろん日焼け止めを塗ってUV対策を行ってください。ただし、湿疹などの皮膚炎を起こしている場合は、皮膚科に相談し、速やかに治療しましょう。炎症が長引くと黒ずみます。また、治療中であってもできるだけ素肌では紫外線を浴びないようにしてください。紫外線を反射・散乱させるベビー用の紫外線散乱材などを塗り、日傘や帽子を使うなど、肌に負担をかけないUV対策を行いましょう。

Q.10 紫外線を浴びる季節にとりたい栄養素を教えてください。
A.紫外線から肌を守り、抗酸化作用を持つビタミンA(βカロテン)・ビタミンB・ビタミンC・ビタミンE、DHA、EPA、CoQ10、ルテインやリコピンなどのポリフェノール類などを補い、防御力を高めることが重要です。

Q.11 シミのタイプと、消えるシミ・消えないシミの見分け方を教えてください。
A.シミと呼ばれる状態にはさまざまな種類があり、それぞれ治療法も異なります。
シミには肝斑(かんぱん)、そばかす、日光性色素斑(老人性色素斑)、炎症後色素沈着などがあり、表皮にメラニン色素が過剰に蓄積された状態のこと。例えば肝斑は、目の周囲を除いた頬の高い位置や額などに、左右対称で現れ、やや灰色味を帯びた淡褐色をしていますが、あざと間違われることもあります。また、表皮内腫瘍の一つである脂漏性角化症(老人性いぼ)も初期は隆起が目立たず、シミと間違えやすいので注意が必要です。多くの方が、通常いくつかのシミが混在していて判断も難しく、症状によって治療法も異なりますので、気になる場合はまずクリニックで正しい診断を受けることをオススメします。

Q.12 クリニックでのシミのお手入れ方法とは?
A.内服薬とホームケア、レーザー治療などがあります。
クリニックでは、美白作用の高い内服薬(シナール、トラネキサム酸、ハイチオール、ユベラ)に加えて、メラニンの合成をブロックする作用のある「ハイドロキノン」「ルミキシル」、ナノカプセル化をほどこしたビタミンA化合物「トレチノインナノエッグ」などの外用薬を組み合わせたホームケアが基本となります。また、メラニンの排泄を高め美白効果のあるケミカルピーリングに、メラニンの黒に吸光性の高いレーザーやフォトフェイシャル(光治療)を組み合わせることで、全体的なくすみ、肝斑などの色ムラを改善することができます。さらに、濃い色のシミには高出力照射が効果的です。

Q.13 クマの改善にはどうすればいいですか?
A.クマには大きく4種類あり、治療法も異なります。また、何種類か混在していることが多いので、自分のクマがどの状態なのかを知ることが大切です。
茶グマ:
皮膚の代謝が低下し、メラニンの沈着、角層の重層化によるクマ。また、こすりすぎや皮膚炎による炎症後色素沈着でも生じます。茶グマの治療は、シミ治療で改善することができます。
青グマ:
冷えや疲れで血流がうっ滞し、青っぽく見えるクマ。皮膚が薄く色白な方が目立ちやすいです。小児期から認める場合もあります。青グマの治療は下まぶたのコラーゲン線維を厚くするような治療で改善することができます。
たるみグマ(黒クマ):
加齢により目の下のコラーゲン線維が劣化して細かいシワが生じ、皮膚の伸びやたるみ、陰影が目立ってできるクマ。目の下の目袋(buggy eye、眼窩内脂肪の突出)もたるみグマの仲間です。たるみグマ(黒クマ)の治療は、たるんだ皮膚を引き締める照射系治療が主体となります。ごくやわらかいヒアルロン酸(非架橋製剤)やPRP(多血小板血漿)注入などで、コラーゲン線維の再生を促すことも有効です。
凹みグマ(へこみグマ):
加齢変化で生じた目の下の陥凹が目立つクマ。凹みグマの治療は、ヒアルロン酸注入で凹んだ部分をボリュームアップするのが一番です。目周りの皮膚がたるんだ加齢肌では、皮膚を引き締める照射系治療を組み合わせないと、たるみが目立ってしまったり、新しいシワが増えたりすることがあります。お肌の状態の見極めと、正確な注入が求められます。

Q.14背中・胸にニキビ・あせもができちゃうのが気になります。
A.体のニキビの予防は、ちゃんと洗うこととUV対策が重要。
ニキビができる毛穴は脂腺性毛包と呼ばれ、もともと上背部や上胸部のあたりは、顔と同様に多く存在し、ニキビが好発する場所です。また、紫外線などで毛穴の角層が厚くなると皮脂が毛穴に詰まる原因にもなります。夏場は顔だけでなく、ボディにもUV対策を忘れずにしてください。また、清潔に保つことも大事ですが、刺激を与えるのはよくないので、手で泡立てた泡で優しく洗うなど、できるだけこすらないように注意してください。炎症が起こった場合は抗生剤を塗ったりして、速やかに炎症を治めることがニキビ痕を防ぎます。顔のニキビと同様に食事などの日常生活を見直すことも対策になります。
夏場によく出るあせもは、診察してみると、汗の刺激による皮膚炎(汗荒れ)の場合が多いです。肌バリアの状態が悪いと汗をかくだけでも刺激になって、肌荒れする方もいます。対策としては、なるべく汗をかかないよう環境を整え、汗をかいたらできるだけ素早く洗い流すのが理想です。外出中などで洗い流せない場合は、せめて優しく濡れタオルで汗を拭き取るなどしてください。風通しのよい服や締め付けない下着を身につけるのも有効です。

この14個のQ&Aをマスターすれば、日常のケア、トラブル時の対策など基本的な肌ケアをしっかりご理解いただける内容です。さらにホームケアから一歩進んで、美容医療に関する入り口もわかりやすく解説しています。
是非、ご一読ください

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日本テレビ『ヒルナンデス』 2016年5月19日OA


「女の手作りクッキング!このご飯誰が作ったの?」
手料理をSNSにアップする女性が急増しています。女性有名人の手料理写真を覗くと健康&キレイになるヒントがあるのでは!?という趣旨の企画です。大好評のため今回も慶田院長が第三弾の解説をいたしました。

釈由美子さん:発芽玄米ごはん、かぼちゃと小豆の煮物、ゴボウとレンコンとインゲンの煮物、鮭の塩麹焼き、生もずくとアオサのスープ
鮭はビタミンB1、B2、B12、ビタミンDが豊富で疲労回復、美肌、貧血予防に効果的です。またカルシウムの吸収を助ける働きがあり、骨が弱くなったり、貧血を起こしやすい妊婦さんに最適です。美意識の高い釈さんは、現在妊娠9ヶ月。妊娠中に必要な栄養素が十分含まれていて、お腹の赤ちゃんにとっても幸せなメニューですね。

くわばたりえさん:ちらし寿司、手羽先の唐揚げ、マカロニサラダ
ちらし寿司に含まれるレンコンは、カリウムが豊富でむくみ対策に良い食材です。手羽先は、必須アミノ酸をバランス良く含み、コラーゲンも豊富なので美肌効果が期待できます。野菜を細かく刻み、子供の好きなちらし寿司やマカロニサラダに混ぜることで、多品目の食材を食べさせる作戦をとっていらして、まさに賢いお母さん。お子さんの成長に欠かせない、タンパク質やビタミン類が豊富でバランスがとれた食事です。

押切もえさん:豚しゃぶのきゅうりネギソース、ひじき煮、ほうれん草のおろし和え、まぐろ山かけ納豆、根菜炒め煮、アサリとわかめのお味噌汁、十六穀米
豚肉には良質なタンパク質とビタミンB1が豊富。ソースのネギには硫化アリルというビタミンB1の吸収を助ける働きがあり、とても良い組み合わせです。大豆、肉、魚、海藻類、カラフル野菜と食材がとにかく多品目、素晴らしいメニューといえます。栄養が豊富なだけでなく、おいしそうに調理されていて、美容にも健康にも優れた食事です。さすがカリスマモデルさん!

藤本美貴さん:焼きつぼ鯛、鶏肉の煮物、ハムと人参のマリネ
つぼ鯛は低脂肪、高タンパクな上に、カルシウムの吸収を高めるビタミンDが豊富です。また、高血圧予防効果があるアミノ酸のタウリンや、うま味成分もたっぷり。鶏肉の煮物には入っている人参は美肌効果、骨の形成に役立つシイタケとの合わせ煮は、お母さんの美容、お子さんの成長にも◎です。和洋ミックスでバランスの良い食事ですね。

鳥居みゆきさん:野菜と鮭のみぞれスープ、ささみの南蛮漬け、無脂肪水切りヨーグルト
鮭は美肌効果が高いアスタキサンチンが豊富です。野菜類は柔らかく煮込むことで、みぞれスープにビタミンやミネラル類が溶け、からだへの吸収が高まるので、おすすめの調理法です。さらに無脂肪乳のホエーで作ったささみの南蛮漬けは、低脂肪高タンパクです。調理法によってはパサパサしてしまうささみを、ホエーを使い柔らかくしているのは上級者テクニック。ホエーも低脂肪高タンパクで、カルシウムが豊富。一見品数が少なそうに見えますが、栄養バランスが取れていて、全てひと手間加えられていてるところもGoodです!腸からキレイになれる美肌メニューですね。

同日にOAされた「ナチュラルビューティーYOKKO(ヨッコー)夏に負けない美肌になろうSP」にも慶田院長が少しだけ出演いたしました。
日差しもだんだん強くなり、日焼けを気にする女性にとって、お肌のケアを怠れない季節です。事実、日焼けの原因である紫外線量は、5~8月が最もピーク。しかしそんな紫外線も関係なしという美肌の持ち主といえば、ヒルナンデスの美肌企画でお馴染み"ナチュラルビューティーYOKKO(ヨッコー)さん"こと関ジャニ∞横山さん。街の女性からもキメが細かく、毛穴も目立たないと、色白肌の美しさを絶賛されています。そこで、街で聞かれる横山さんの美肌の疑問に関して、横山さん自身が答える新企画が始まりました。
前回のYOKKOさん企画では、最近横山さんは弟さんが用意した豆乳を飲み始め、飲酒量が減ったというお話しがありました。慶田院長が、お酒を飲むと事で失われるビタミンB群を補充できるので、特に横山さんのようにお酒が好きな方に飲んでいただきたい食品と解説。豆乳はビタミンB1が豊富で、高タンパク、低脂肪でスリム体形維持にもおすすめです。このように横山さんはご自分であまり意識せずとも、自然と美肌に良い食材を取り入れているようです。
番組内では美肌グッズや、美肌スポットなどが紹介され、女性に嬉しい話題が盛りだくさんのコーナーでした。

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雑誌『美的』2016年7月号 (5月23日発売)

今回2つの特集に慶田院長の取材監修記事が掲載されました。

その1
特集「女医さんのUVケアには、ヒントがいっぱい!!」(掲載ページP94)
肌にダメージをもたらす有害光線は、紫外線だけではありません。太陽光のブルーライト、新しいところでは、紫外線や可視光線よりも波長が長く皮下組織や筋肉まで届きダメージを与える近赤外線の存在が注目されています。これらの有害光線によるダメージは『光老化』と呼ばれ、美肌はもちろん健康のためにも、きちんと対策をすることが必要です。心がけたいのは、徹底的に有害光線を浴びないようにすることです。日傘やサングラス、日焼け止めで物理的に光を遮さえぎるのが一番。さらに、防ぎきれない光で生じる酸化ストレスへの抵抗力を高めることも大切なポイント。抗酸化成分を内から外から補いつつ、体と肌をダメージに負けない健全な状態に保ちましょう。慣れてしまえば、これも生活の一部となり、歯磨きをするのと変わらない習慣になります。未来の美しさと若々しさは、今のほんのわずかな努力を積み重ねた先にあるのです。

朝の日焼け止めは、3段重ねとお粉で有害光線を跳ね返しましょう
理想は、ファンデーションをつけなくても美しい肌。朝のケアでは有害光線をカットするクリームをつけた後、ルースタイプのお粉で仕上げています。現状では近赤外線、ロングUVAなどの有害光線すべてを1品で防げるものはないので、複数の重ねづけが効果的です。
日焼け止めは、いかにたっぷりの量を、くずれないようにつけるかがポイント。まず、さっと薄く伸ばして塗った後、指の腹にクリームをとり、指を押さえるように置いていく『スタンプ塗り』がおすすめ。隙間を作らないよう、少しずつずらしながら重ねづけをしていくことがコツ。
夜はダメージを回復するスキンケアをこころがけています。
スキンケアは、医師向けに効果の実証データが示されているものから吟味。抗酸化効果に優れ、シミだけでなくコラーゲンなどの生成を高めるビタミンCを始めとするビタミン類が配合されているもの中心に選んでいます。夏場のシミ対策やブライトニング目的で愛用しているのは、超浸透型ビタミンC配合化粧水のプロラヴィッシュローション、酢酸レチノール高配合で肌の防御力をアップさせるモイスチャーACEオイル、敏感肌にも安心して使用でき、高いブライトニング効果があるルミキシルクリーム。全て自身で使用して良いものだけを患者さんにもご紹介しています。
免疫力アップケアには、βカロチンなど抗酸化効果がある成分が豊富な色の濃い野菜を始め、アスタキサンチンを含むサケや良質なたんぱく質がとれるササミを積極的にとっています。サプリメントは食で摂取しきれないものを補う、それが基本と考えています。いつもオクラ・小松菜・パプリカ・人参・スナップエンドウなどを冷蔵庫に常備していますよ。
「飲む日焼け止め」と呼ばれるヘリオケアは、抗酸化作用の高いビタミンC、E、D、ルテイン、リコピンも配合され、様々な原因で発生する活性酸素から体を守ります
物理的に太陽光線を遮断するグッズとして、自宅、クリニック、車の窓ガラスにUVカットフィルムを取り入れています。
有害光線の遮断を徹底し、ホームセンターで手に入るものよりも透明度が高いフィルムを選べる専門の業者に依頼。生活空間すべての窓にUVカットフィルムを貼っています。ちなみに年式が新しい車のフロントガラスは既に、UVカット率99%のタイプが多数。ところがサイドとリアはそれよりも低いのが一般的で、家の透明な窓ガラスは厚みにもよりますが、UVA波の40%程度しか防げない場合もあるのでご注意を。もう一点注意しなくてはならないのは、工業用製品は380nmまでの紫外線までしかカットしないという事実。香粧品では400nmまでカットするのが基準です。できれば、工業製品、香粧品ともに皮膚柄の有害性が確実視されている420nmまでカットされるよう法改正が望まれます。日傘は大まかに2種類に分かれます。ひとつは生地に後からUVカット加工をしたもので、紫外線遮光率99%などと表示される。もうひとつは生地そのものがUVカット機能をもつ100%完全遮光のもの。購入時は、どちらのタイプか確認しましょう。
生地そのものがUVを弾くタイプは100%完全遮光。その効果は生地が破れるまで続く最強の1品。
本誌では、慶田院長が実際に愛用している「光老化対策グッズ」が紹介されています。

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その2
特集『不調の始まり「デスクワーク尻」は矯正すべし!(掲載ページP230)
イスの座面に長時間押し付けられた皮膚には、接触による皮膚トラブルのリスクがあります。普段は見えないお尻の黒ずみ、ブツブツなどに気になるケアを学びましょう。
下着のこすれによる色素沈着・黒ずみ、接触刺激による乾燥・ザラつき、汗や皮脂の刺激によるニキビの湿疹...いつの間にか肌ダメージが進んでいませんか?
お尻の色素沈着、乾燥やザラつき、ニキビや湿疹は、「デスクワーク尻」の宿命。座っている時間が長いほど、お尻は刺激を受け続け、トラブルが深刻化します。座位時間の短縮だけでなく、スキンケアも重要です。
言うまでもなく、〝肌をこすらない、刺激しない〟は、スキンケアの鉄則。お尻の皮膚についても同様です。ところが、イスに座っている間は、その禁断行為をずっと続けているようなもの。体重による圧迫、下着のこすれ、汗の蒸れなど、実は物理的な刺激の嵐なのです。普段見逃しがちですが、皮膚が黒ずんでいたり、毛穴がザラついていたり、湿疹やニキビができていたり...。水着の季節になって悲鳴を上げる女性は少なくありません。そうなる前に、お尻の皮膚も顔同様、角質ケアや保湿、美白など、スキンケアをきちんと行うことが大切です。さらに、皮膚をこすったりかいたりしない、肌当たりや吸湿性のいい下着を選ぶなど、極力刺激を与えないように心がけましょう。
入浴後、腕や脚にはボディコスメを塗るものの、お尻が盲点になっている人は結構多いものです。対策として、下着を着ける前に、お尻までしっかりクリームやオイルを塗ってスキンケアを。下から上へお尻をもち上げるように塗ると、ヒップアップにもなって一石二鳥です。
下着では肌当たりが優しいシームレスの下着をセレクト。アンダーウエアの縫い目は、座位時に肌が擦れる一要因です。美尻のためには、シームレスがおすすめ。素材は吸湿性のいい綿やシルクが◎。総レースなどのビジュアル系パンツは勝負時のみにして、普段はシンプルに!
クリニックで行える美白の「ジェントルレーズ」、弾力UPの「ジェネシス」・「スマスアップ」など、レーザー照射はお尻の皮膚にも有効です。ザラつきを改善する「ケミカルピーリング」と組み合わせた「美尻集中治療」メニューがおすすめです。
顔同様のスキンケアで美尻を目指しましょう!
是非ご一読ください。

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日経BP会員情報誌『et Rouge』 2016年No.9(5月20日発行 掲載ページP46~47)

特集「美肌を極める最短ルート!美容医療とスキンケアは相思相愛♡」に慶田院長の取材記事が掲載されました。
毎日スキンケアを続けていても、ジワジワ迫りくるシミやたるみなどの肌老化。
でも美容医療はちょっと...とお考え方もいらっしゃることでしょう。いつまでも肌に自信を持つために、スキンケアと美容医療の「二人三脚メンテナンス」を始めませんか。今回の特集では、最新・最短の美肌道をレクチャーいたしました。

近頃は年齢を重ねても若々しい方が増えていますし、美容情報があふれ、若い世代でもスキンケア知識が豊富に...と思われがちですが、実際はどうなのでしょうか?実は、美容意識が高いのは一部の人で、平均するとまだまだ正しい知識が浸透していないのです。
紫外線をはじめ、赤外線や可視光線を含む太陽光線を浴びると、シワ、シミ、たるみなど肌の老化が進んでしまうのが"光老化"。実は肌の老化のうち、加齢による"自然老化"はわずか20%ほどで、80%は"光老化"によるものと言われていますが、この言葉の認知率はわずか4%に過ぎません。また日焼け止めを日常的に使用している女性は24%で、まったく使わない女性が17%、男性では70%も。"SPF"や"PA"の理解度も低いのが現状です。
一方、アジアでは、女性たちの美容マインドは高まっています。香港や上海、タイと、日本の女性たちを比較したデータを見ると、日本人は消極的であることが分かります。美容大国・韓国は美容医療にも積極的で、ダウンタイムが長いハードな治療も人気があることは知られていますが、実はタイや香港もレーザーや光治療など美容医療経験者がかなり多いことがわかっています。日本は上海より美容医療経験が少ないという結果でした。全体的にチャレンジャー気質の大陸の女性たちに比べ、日本女性は慎重でコンサバティブ。美容医療に興味はかなりあるものの、調べ尽くしてやっと1年後にクリニックに足を運ぶ、という傾向があるようです。

もちろん、シミやシワ、たるみを予防・改善しようと丹念にホームケアするのも素晴らしいことですが、ただ、その努力が無駄になっている場合もあるので、注意しましょう。
例えばシミにはいろいろな種類があり、脂漏性角化症や肝斑、実はイボやホクロ、アザだったという場合もあります。クリニックでもたるみよりシミのほうが改善が難しい場合があるのは、症状によって最適な照射機器が異なり、内服と外用を並行して治療する必要があるからです。そのため、シミだと思い込んでスキンケアをしても、効果を得られず、時間と手間とお金の無駄使いになってしまうことも少なくないのです。長年悩んでいるのであれば、自己判断せず、皮膚科専門医の診察を受け、適切なケアを知ることこそ、シミを確実に改善する近道です。
銀座ケイスキンクリニックには、観光中に治療を受けたいという、韓国や中国の女性からの問い合わせもあるのですが、メディカルツーリズムの方はお断りしています。なぜなら単純にレーザーを照射すればシミが消せるわけではなく、アフターケアができないと効果を出しにくく、フォローもできないからです。日本人の患者さんに対しても同様で"スキンケアなどの併用療法を頑張れない人には施術をしません"と明言しているほど。インナーケアも含めたアドバイスを行うため、初診時は30分以上の時間をかけてカウンセリングしています。それはシミの種類を説明し、レーザーや内服薬、外用薬など必要な治療とプランを理解していただくため。肝斑は完全に消すものではなくコントロールするものですし、日光性色素斑にレーザー照射し一旦シミが消えたように見えても、正しいホームケアを続けられなければ、再発しやすいのです。
肌悩みにダイレクトに応える、レーザーや光治療ですが、狙った以上の効果をもたらし、ベストな状態をキープするためには、食事、睡眠、排泄、運動、ストレスコントロール、そして毎日のスキンケアは不可欠。
クリニックでは最高の施術を提供しますが、洗顔、保湿、UVなどの光対策という守りのスキンケアは、ご本人しかできないことです。さらにいえば、毎日のスキンケアを手抜きなく続け、安定した生活リズムを心がけて、施術前の肌状態を良くしておけば、レーザーの出力を上げられます。その結果、効果が高く、肌の再生速度も早いというメリットもあるのです。3カ月に一度程度のフォトフェイシャルと、適切なホームケアを継続すれば、年代が上がっても、色ムラのない明るい肌色と水分量の高い肌をキープできます。
定期的にジムでワークアウトをしている人、生活リズムが安定している人は、美白の効果実感が高いと感じています。毎日のケアやメンテナンスを手抜きして、困ったときだけクリニックに駆け込むのでは、美肌キープも難しいのです。

シミが消えることで美容意識が高まり、女性は気持ちまで前向きになります。
シミに悩み、コンシーラーと厚いファンデーションでひたすら隠していた人は、シミや色ムラが消えるだけで、朝のベースメイクが簡単になり、トレンドの薄づきファンデーションも楽しめるように。肌が目に見えてキレイになり人から誉められるようになれば、それを維持したいと思うのが女心ですね。
美容医療で手に入れた美しい肌をキープするために、エビデンスのある成分を配合し、処方や基材との相性までひとつずつ計算して作られた、信頼のできるスキンケアを選ぶことも重要です。クリニックでは、必要に応じてコスメ選びのアドバイスもしています。キメの細かさ、みずみずしさ、なめらかさなどトータルで質感をアップさせる化粧品の効果も見逃せません。
定期的な美容医療のメンテナンスと、毎日のスキンケアの2本柱で、幸せオーラの理想肌を目指しましょう。
是非ご一読ください。

なお、『et Rouge』は会員専用情報誌のため一般発売はございませんが、無料の定期購読ができます。

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雑誌『vikkaヴィカ』2016年6月号 (5月12日発売 掲載ページP118~125)

特集「TALK WITH MY SKIN-お肌と話そう-」
に慶田院長の監修記事が掲載されました。
Vikkaは「FUDGEファッジ」の増刊で、隔月発刊のファッション誌です。
最近、なんだか肌が冴えない...そういった肌の不調を感じることがありませんか?
毎日、毎月、1年ごとに、なんとなく肌の状態が変わっているような気がしているけれど、どんなスキンケアすれば正しいのでしょうか?そんな幅広いお肌のお悩みの解決策について解説しました。かなりボリュームのある特集になっています。

日本には四季があり、気温や湿度、肌に触れる外的要因は、365日変化するので、肌の状態が変わるのも当然のこと。肌は内臓の鏡といわれるほど、体の調子とも密接にかかわっていますが、ネガティブにならず、自分の肌と向き合っていきましょう。

まず、女性ホルモンとお肌の関係についてです。女性らしい体をつくり、妊娠を維持する女性ホルモン(エストロゲンとプロゲステロン)は、肌と密接なかかわりを持っています。エストロゲンがピークになる卵胞期は好調で、生理直前の黄体期後期は不調に。生理周期とともに肌の状態も変わるのです。つねにゆれうごく肌の状態を知るには、生理周期を知ることも大事なポイント。

エストロゲンは、卵巣から分泌され、真皮のコラーゲン繊維やエラスチンの合成を促進する働きがあり、肌のハリや弾力を保ち、シワやたるみを予防します。また、皮脂腺の働きを抑制する効果もあります。プロゲステロンは、排卵後に卵胞が変化した黄体から分泌され、プロゲステロン優位の黄体期には、エストロゲンの血中濃度が低下することやエストロゲンによって抑制されていた男性ホルモンの作用で、皮脂腺の働きが活発になり、ニキビや肌荒れが出来やすくなります。

女性ホルモンを味方につけて肌を健やかに保つには、まず自分の生理周期を知ること。生理周期は約25日~38日で個人差があります。基礎体温の流れから自分の女性ホルモンがどのように分泌され、変化しているのかを把握することで、ゆらぎがちな肌の状態も自覚することができます。□基礎体温を活用すると良いですね。
次に、環境の影響と生活習慣についてです。

肌が荒れたときは生活習慣を振り返ってみると、原因が見えてくることがあります。睡眠不足やストレス、食生活の乱れ、運動不足などがあれば出来ることから改善していきましょう。季節の変化に伴って自律神経が乱れ、肌が少しゆらぐのは仕方のないことですが、基本的な生活習慣や適切なスキンケアで、環境の影響を受けにくい肌に導くことは可能です。

老化の原因は"光"が8割といわれています。太陽光による皮膚と眼の障害を光老化と呼び、皮膚ではシミ、シワ、たるみに加え、皮膚がんも生じます。眼では白内障や加齢黄斑変性のリスクがあり、紫外線を含む太陽光をしっかりカットして、シミやシワ、たるみなど、肌の老化を遅らせることは、日々のケアでとても重要なことです。
まずは紫外線についておさらいしましょう。UV-Aは地上の紫外線のうち約95%を占めます。肌深部の真皮まで到達するため、ハリや弾力を生むエラスチンやコラーゲンを傷つけ、シワやたるみを引き起こします。UV-Bは日焼けを起こす力がUV-Aの600~1000倍といわれ、メラニン色素を過剰に生成させ、シミやくすみを招き、乾燥やニキビの原因にもなります。
最近話題のブルーライトは、可視光線(目に見える光)の内、380~500nmと最も波長が短く、強いエネルギーを持つ光で、網膜の障害や日内リズムの乱れなどの原因になります。このうち420nmまでの短波長領域は、紫外線同様、皮膚の色素を増強する可能性が高いことがわかってきています。

加齢とともに感じる小じわ、たるみなどのエイジングサインに気がついたら、普段のケアを見直すタイミングです。エイジングサインの大きな原因はやはり紫外線によるシワやたるみ。また、肌のバリア機能が乱れ、乾燥した状態を放っておくと乾燥による小ジワが大きなシワになってしまうので、保湿は重要です。
バリアの要である角質細胞間脂質を守りながら、メイクや肌に付着した汚れを優しく落とし、化粧水で水分を与えてクリームで保湿する基本のケアをていねいに行いましょう。ダブル洗顔や強い洗浄料のものは潤いを奪うので避けてましょう。

肌のごわつきは、肌のターンオーバーの乱れが原因のひとつ。健康な肌は4~6週間で生まれ変わりますが、生活習慣や腸内環境などさまざまな要因で、周期が乱れてごわついた状態に。また、紫外線や保湿不足で角層の水分量が低下し、乾燥すると硬い感触になります。不十分な洗顔では、酸化した皮脂が刺激になって、角層の状態を悪化させ、かえって乾燥を招くこともあるので、洗顔は朝晩の2回が基本です。また、角質ケアを意識して、乱れがちなターンオーバーを正常のサイクルに戻しましょう。週に1回程度、酵素洗顔やピーリングで角質をオフし、ターンオーバーを整えるケアを行いましょう。古い角質といっしょに角栓などの毛穴汚れもとれて、毛穴の開きが目立たなくなります。

肌のくすみの原因は色々ありますが、血行不良で起こるくすみ、紫外線による影響で、大量に作られたメラニン排出がうまくいかなかったことによるくすみ、乾燥や古い角質の蓄積によるくすみが主なものです。血行促進と美白ケアの組み合わせで、くすみの改善が期待できます。

紫外線や喫煙などで発生する活性酸素は、肌の老化の原因になります。ビタミンA,C,Eなど抗酸化力のある成分を積極的に肌にとりいれましょう。肌の酸化を防ぐことで、シミやシワ、たるみ、毛穴の開きといった肌の老化トラブルを予防し、改善する効果があります。紫外線で発生する活性酸素は、表皮細胞のDNAを傷つけ、老人性いぼや皮膚がんを誘発します。また、メラニン合成が高まりシミが、コラーゲン線維とエラスチンが変性してシワやたるみが現れます。毎日のUV対策はエイジングケアの要です。

次に、大人の女性に起こりがちな肌あれに関する対処法や、日ごろのケアで知っておくべきことなど、肌をレスキューするための疑問についてお答えします。

Q厄介な大人のニキビはどうしたらよい?
A大人ニキビは、乾燥やストレス、紫外線などの影響で角質が厚くなり、毛穴が皮脂で詰って皮脂がたまることが原因です。乾燥や紫外線から肌を守り、しっかり睡眠をとるなどストレスを溜めないことが一番です。できてしまったニキビには、皮膚科処方のレチノイン酸の外用やフォトフェイシャル照射が効果的。刺激により悪化するので、自己流のケアは避けて、皮膚科医に相談するのがベストです。

Qできてしまったシミは消せる?
Aシミは、紫外線によるメラニン色素の過剰な産生が原因。美白化粧品によるセルフケアでは、くすみや肝斑は薄くできても、シミをゼロにするのは難しい。シミのように見えて、老人性いぼであることも多いのです。根本から消すにはレーザー治療に頼るべき。レーザー治療なら、シミやいぼが短期間で改善できます。専門医に相談を。

Q花粉や大気汚染も肌荒れの原因になる?
A外的要因から肌をバリアする花粉や大気汚染は、充分肌荒れの原因になるので、きちんとメイクをして花粉などの外的要因から肌を守ることも大切です。肌が健康であれば、それらを跳ね返すこともできます。バリア機能のある日焼け止めや化粧下地を使って、肌を守りましょう。

Q部分的に痒みやかぶれが、どうしたら良い?
Aこれは、乾燥によるバリア障害が原因かもしれません。基本の乾燥ケアでお話しした通り、朝晩の泡洗顔でメイクや外からの大気汚染物質などの汚れを落とし、その後は保湿をして、肌のバリア機能を守りましょう。とくに唇は皮膚が薄く、荒れやすい部分なのでリップクリームで保湿して守りましょう。

Qメイクをしていても気になる毛穴どうしたら良い?
A紫外線の影響で、角質が硬くなって毛穴が詰まったり、肌のハリを保つコラーゲン線維が劣化して、毛穴が開大したりして目立つようになります。ターンオーバーを整えるケアで毛穴の詰まりは改善することができるかもしれませんが、根本的な治療は難しいもの。毛穴の種類によっても解決法は違ってきます。特に年齢に伴うたるみ毛穴は、自力での改善に限界があります。美容医療にご相談ください。
「産毛毛穴」
毛自体が濃くて、うぶ毛の断面が黒っぽく見えて毛穴が目立つ。
「黒ずみ毛穴」
紫外線や触る刺激などで毛穴周囲のメラニンが蓄積して目立つ毛穴。過剰な皮脂分泌により、毛穴が詰まって表面が酸化して黒ずんで見えることもあります。
「たるみ毛穴」
30代以降に目立ってくる毛穴。加齢に伴い、皮膚がたるみ、重力により楕円形にたるんで見えます。

Q目の下にくっきり出来たクマは消せる?
Aクマの種類によって、ケア方法を変えましょう。
クマには大きく分けて3種類。目の下の皮膚を軽く引っ張ってみましょう。茶色がやや薄くなる場合は"茶グマ"。青みが消えない場合は"青グマ"。皮膚がよく伸び、影が薄くなる場合は"たるみグマ"。それぞれ原因や解消法が異なるので、まずはクマの種類を見極めることが必要です。
「茶グマ」
シミや炎症後色素沈着で茶色く見えます。紫外線の影響やアイメイクの刺激、クレンジングの摩擦による炎症が原因。紫外線から皮膚を守り、美白化粧品を使ったケアを。こすらないことが肝心です。
「青グマ」
下まぶたの皮膚が薄く、静脈血の色味が透けて青く見えます。寝不足やストレス、冷え、加齢などの影響で目立ちやすくなることがあります。睡眠や、血行を促すマッサージで一時的な改善することがあります。
「たるみグマ」
加齢による変化で生じたクマ。目の下にあるコラーゲン線維の劣化が原因となり、皮膚がたるむことで起こります。保湿効果の高いクリームを塗り、紫外線や抗酸化対策でたるみを加速させないようにしましょう。

Q生理前の肌への不調にはどう向き合うべき?
A生理前にエストロゲンが低下するとバリア機能も低下します。保湿を大事して、バリアを保つ肌を育てましょう。また、大豆製品に含まれる大豆イソフラボンを積極的に摂るのもおすすめ。便秘に傾きがちなので、ヨーグルトなど発酵食品を食べるのも◎。体の中からアンチエイジングを心がけて。

Qからだの内側から肌をキレイにするために、どんな食生活を心がければいい?
A食事のときは最初に野菜を食べる"ベジタブルファースト" が美肌の基本です。血糖値の上昇をゆるやかにし、糖化リスクを抑えます。フィトケミカルをバランスよくとる"レインボー野菜(赤・オレンジ・黄・緑・紫・黒・白の7色)"や良質なタンパク質やオイル、発酵食品、海藻類をバランスよく摂り、抗酸化力や免疫力を高めるましょう。
体の主成分であるタンパク質は、肌再生に役立つ材料となります。不足しがちなタンパク質を大豆や魚、肉で上手に摂ると良いでしょう。オイルも美肌に大切な栄養素を含んでいます。オメガ3脂肪酸を多く含むエゴマ油や亜麻仁油がおすすめです。熱に弱いので、おひたしやサラダでいただきましょう。また、発酵食品と腸内環境を整えることで、肌荒れや乾燥が改善します。味噌や納豆、麹、ヨーグルトなどの発酵食品を数種類、毎日食べる習慣をつけましょう。腸内の善玉菌の活動を促進させて悪玉菌の繁殖を防ぎ、皮脂機能が改善することがわかっています。

からだの外からの肌ケアと、食事、睡眠、腸内環境の改善など、からだの内からのケアを習慣に!肌力アップを目指しましょう。
是非ご一読ください。

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