2016年5月20日

雑誌『vikkaヴィカ』2016年6月号 (5月12日発売 掲載ページP118~125)

特集「TALK WITH MY SKIN-お肌と話そう-」に慶田院長の監修記事が掲載されました。
Vikkaは「FUDGEファッジ」の増刊で、隔月発刊のファッション誌です。
最近、なんだか肌が冴えない...そういった肌の不調を感じることがありませんか?
毎日、毎月、1年ごとに、なんとなく肌の状態が変わっているような気がしているけれど、どんなスキンケアすれば正しいのでしょうか?そんな幅広いお肌のお悩みの解決策について解説しました。かなりボリュームのある特集になっています。

日本には四季があり、気温や湿度、肌に触れる外的要因は、365日変化するので、肌の状態が変わるのも当然のこと。肌は内臓の鏡といわれるほど、体の調子とも密接にかかわっていますが、ネガティブにならず、自分の肌と向き合っていきましょう。

まず、女性ホルモンとお肌の関係についてです。女性らしい体をつくり、妊娠を維持する女性ホルモン(エストロゲンとプロゲステロン)は、肌と密接なかかわりを持っています。エストロゲンがピークになる卵胞期は好調で、生理直前の黄体期後期は不調に。生理周期とともに肌の状態も変わるのです。つねにゆれうごく肌の状態を知るには、生理周期を知ることも大事なポイント。

エストロゲンは、卵巣から分泌され、真皮のコラーゲン繊維やエラスチンの合成を促進する働きがあり、肌のハリや弾力を保ち、シワやたるみを予防します。また、皮脂腺の働きを抑制する効果もあります。プロゲステロンは、排卵後に卵胞が変化した黄体から分泌され、プロゲステロン優位の黄体期には、エストロゲンの血中濃度が低下することやエストロゲンによって抑制されていた男性ホルモンの作用で、皮脂腺の働きが活発になり、ニキビや肌荒れが出来やすくなります。

女性ホルモンを味方につけて肌を健やかに保つには、まず自分の生理周期を知ること。生理周期は約25日~38日で個人差があります。基礎体温の流れから自分の女性ホルモンがどのように分泌され、変化しているのかを把握することで、ゆらぎがちな肌の状態も自覚することができます。□基礎体温を活用すると良いですね。
次に、環境の影響と生活習慣についてです。

肌が荒れたときは生活習慣を振り返ってみると、原因が見えてくることがあります。睡眠不足やストレス、食生活の乱れ、運動不足などがあれば出来ることから改善していきましょう。季節の変化に伴って自律神経が乱れ、肌が少しゆらぐのは仕方のないことですが、基本的な生活習慣や適切なスキンケアで、環境の影響を受けにくい肌に導くことは可能です。

老化の原因は"光"が8割といわれています。太陽光による皮膚と眼の障害を光老化と呼び、皮膚ではシミ、シワ、たるみに加え、皮膚がんも生じます。眼では白内障や加齢黄斑変性のリスクがあり、紫外線を含む太陽光をしっかりカットして、シミやシワ、たるみなど、肌の老化を遅らせることは、日々のケアでとても重要なことです。
まずは紫外線についておさらいしましょう。UV-Aは地上の紫外線のうち約95%を占めます。肌深部の真皮まで到達するため、ハリや弾力を生むエラスチンやコラーゲンを傷つけ、シワやたるみを引き起こします。UV-Bは日焼けを起こす力がUV-Aの600~1000倍といわれ、メラニン色素を過剰に生成させ、シミやくすみを招き、乾燥やニキビの原因にもなります。
最近話題のブルーライトは、可視光線(目に見える光)の内、380~500nmと最も波長が短く、強いエネルギーを持つ光で、網膜の障害や日内リズムの乱れなどの原因になります。このうち420nmまでの短波長領域は、紫外線同様、皮膚の色素を増強する可能性が高いことがわかってきています。

加齢とともに感じる小じわ、たるみなどのエイジングサインに気がついたら、普段のケアを見直すタイミングです。エイジングサインの大きな原因はやはり紫外線によるシワやたるみ。また、肌のバリア機能が乱れ、乾燥した状態を放っておくと乾燥による小ジワが大きなシワになってしまうので、保湿は重要です。
バリアの要である角質細胞間脂質を守りながら、メイクや肌に付着した汚れを優しく落とし、化粧水で水分を与えてクリームで保湿する基本のケアをていねいに行いましょう。ダブル洗顔や強い洗浄料のものは潤いを奪うので避けてましょう。

肌のごわつきは、肌のターンオーバーの乱れが原因のひとつ。健康な肌は4~6週間で生まれ変わりますが、生活習慣や腸内環境などさまざまな要因で、周期が乱れてごわついた状態に。また、紫外線や保湿不足で角層の水分量が低下し、乾燥すると硬い感触になります。不十分な洗顔では、酸化した皮脂が刺激になって、角層の状態を悪化させ、かえって乾燥を招くこともあるので、洗顔は朝晩の2回が基本です。また、角質ケアを意識して、乱れがちなターンオーバーを正常のサイクルに戻しましょう。週に1回程度、酵素洗顔やピーリングで角質をオフし、ターンオーバーを整えるケアを行いましょう。古い角質といっしょに角栓などの毛穴汚れもとれて、毛穴の開きが目立たなくなります。

肌のくすみの原因は色々ありますが、血行不良で起こるくすみ、紫外線による影響で、大量に作られたメラニン排出がうまくいかなかったことによるくすみ、乾燥や古い角質の蓄積によるくすみが主なものです。血行促進と美白ケアの組み合わせで、くすみの改善が期待できます。

紫外線や喫煙などで発生する活性酸素は、肌の老化の原因になります。ビタミンA,C,Eなど抗酸化力のある成分を積極的に肌にとりいれましょう。肌の酸化を防ぐことで、シミやシワ、たるみ、毛穴の開きといった肌の老化トラブルを予防し、改善する効果があります。紫外線で発生する活性酸素は、表皮細胞のDNAを傷つけ、老人性いぼや皮膚がんを誘発します。また、メラニン合成が高まりシミが、コラーゲン線維とエラスチンが変性してシワやたるみが現れます。毎日のUV対策はエイジングケアの要です。

次に、大人の女性に起こりがちな肌あれに関する対処法や、日ごろのケアで知っておくべきことなど、肌をレスキューするための疑問についてお答えします。

Q厄介な大人のニキビはどうしたらよい?
A大人ニキビは、乾燥やストレス、紫外線などの影響で角質が厚くなり、毛穴が皮脂で詰って皮脂がたまることが原因です。乾燥や紫外線から肌を守り、しっかり睡眠をとるなどストレスを溜めないことが一番です。できてしまったニキビには、皮膚科処方のレチノイン酸の外用やフォトフェイシャル照射が効果的。刺激により悪化するので、自己流のケアは避けて、皮膚科医に相談するのがベストです。

Qできてしまったシミは消せる?
Aシミは、紫外線によるメラニン色素の過剰な産生が原因。美白化粧品によるセルフケアでは、くすみや肝斑は薄くできても、シミをゼロにするのは難しい。シミのように見えて、老人性いぼであることも多いのです。根本から消すにはレーザー治療に頼るべき。レーザー治療なら、シミやいぼが短期間で改善できます。専門医に相談を。

Q花粉や大気汚染も肌荒れの原因になる?
A外的要因から肌をバリアする花粉や大気汚染は、充分肌荒れの原因になるので、きちんとメイクをして花粉などの外的要因から肌を守ることも大切です。肌が健康であれば、それらを跳ね返すこともできます。バリア機能のある日焼け止めや化粧下地を使って、肌を守りましょう。

Q部分的に痒みやかぶれが、どうしたら良い?
Aこれは、乾燥によるバリア障害が原因かもしれません。基本の乾燥ケアでお話しした通り、朝晩の泡洗顔でメイクや外からの大気汚染物質などの汚れを落とし、その後は保湿をして、肌のバリア機能を守りましょう。とくに唇は皮膚が薄く、荒れやすい部分なのでリップクリームで保湿して守りましょう。

Qメイクをしていても気になる毛穴どうしたら良い?
A紫外線の影響で、角質が硬くなって毛穴が詰まったり、肌のハリを保つコラーゲン線維が劣化して、毛穴が開大したりして目立つようになります。ターンオーバーを整えるケアで毛穴の詰まりは改善することができるかもしれませんが、根本的な治療は難しいもの。毛穴の種類によっても解決法は違ってきます。特に年齢に伴うたるみ毛穴は、自力での改善に限界があります。美容医療にご相談ください。
「産毛毛穴」
毛自体が濃くて、うぶ毛の断面が黒っぽく見えて毛穴が目立つ。
「黒ずみ毛穴」
紫外線や触る刺激などで毛穴周囲のメラニンが蓄積して目立つ毛穴。過剰な皮脂分泌により、毛穴が詰まって表面が酸化して黒ずんで見えることもあります。
「たるみ毛穴」
30代以降に目立ってくる毛穴。加齢に伴い、皮膚がたるみ、重力により楕円形にたるんで見えます。

Q目の下にくっきり出来たクマは消せる?
Aクマの種類によって、ケア方法を変えましょう。
クマには大きく分けて3種類。目の下の皮膚を軽く引っ張ってみましょう。茶色がやや薄くなる場合は"茶グマ"。青みが消えない場合は"青グマ"。皮膚がよく伸び、影が薄くなる場合は"たるみグマ"。それぞれ原因や解消法が異なるので、まずはクマの種類を見極めることが必要です。
「茶グマ」
シミや炎症後色素沈着で茶色く見えます。紫外線の影響やアイメイクの刺激、クレンジングの摩擦による炎症が原因。紫外線から皮膚を守り、美白化粧品を使ったケアを。こすらないことが肝心です。
「青グマ」
下まぶたの皮膚が薄く、静脈血の色味が透けて青く見えます。寝不足やストレス、冷え、加齢などの影響で目立ちやすくなることがあります。睡眠や、血行を促すマッサージで一時的な改善することがあります。
「たるみグマ」
加齢による変化で生じたクマ。目の下にあるコラーゲン線維の劣化が原因となり、皮膚がたるむことで起こります。保湿効果の高いクリームを塗り、紫外線や抗酸化対策でたるみを加速させないようにしましょう。

Q生理前の肌への不調にはどう向き合うべき?
A生理前にエストロゲンが低下するとバリア機能も低下します。保湿を大事して、バリアを保つ肌を育てましょう。また、大豆製品に含まれる大豆イソフラボンを積極的に摂るのもおすすめ。便秘に傾きがちなので、ヨーグルトなど発酵食品を食べるのも◎。体の中からアンチエイジングを心がけて。

Qからだの内側から肌をキレイにするために、どんな食生活を心がければいい?
A食事のときは最初に野菜を食べる"ベジタブルファースト" が美肌の基本です。血糖値の上昇をゆるやかにし、糖化リスクを抑えます。フィトケミカルをバランスよくとる"レインボー野菜(赤・オレンジ・黄・緑・紫・黒・白の7色)"や良質なタンパク質やオイル、発酵食品、海藻類をバランスよく摂り、抗酸化力や免疫力を高めるましょう。
体の主成分であるタンパク質は、肌再生に役立つ材料となります。不足しがちなタンパク質を大豆や魚、肉で上手に摂ると良いでしょう。オイルも美肌に大切な栄養素を含んでいます。オメガ3脂肪酸を多く含むエゴマ油や亜麻仁油がおすすめです。熱に弱いので、おひたしやサラダでいただきましょう。また、発酵食品と腸内環境を整えることで、肌荒れや乾燥が改善します。味噌や納豆、麹、ヨーグルトなどの発酵食品を数種類、毎日食べる習慣をつけましょう。腸内の善玉菌の活動を促進させて悪玉菌の繁殖を防ぎ、皮脂機能が改善することがわかっています。

からだの外からの肌ケアと、食事、睡眠、腸内環境の改善など、からだの内からのケアを習慣に!肌力アップを目指しましょう。
是非ご一読ください。

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2016年5月19日

雑誌『日経WOMAN』2016年6月号(5月7日発売 掲載ページP72)

特集「ドライアイ、頭痛&肩こり、視力の低下...お疲れ回復は目のケアが9割!」に院長の監修記事が掲載されました。

スマホやPC作業などで、働く女性は目の疲労が溜まっています。疲れて見えたり、老けて見えたりと、見た目を悩ます「目のくま」。しかし、適切なケアをすることで改善するものもあります。
くまには大きく分けて、「茶ぐま」「青ぐま」「たるみ・凹みぐま」の3種類あるます。原因が異なるため、タイプ別に対策を取りましょう。
20代後半までは、血行不良が原因で起こる「青ぐま」タイプが多く、パソコンやスマホの画面を長時間見続けることで、目周りの筋肉が動かず、血流が滞るのも原因の1つです。
30代半ばからは、複数のくまが混在しがちに。「茶ぐま」は、シミや色素沈着が原因で皮膚が茶色く見えるくまのこと。最近、水晶体や角膜を通り越して網膜まで直接届くブルーライト(420nmより短波長の可視光線)も茶ぐまの一因になることがわかってきました。一方、加齢によるコラーゲン線維の減少で皮膚がたるむ「たるみ・凹みぐま」も増えてきます。こすらないなどの刺激を与えないケアが大切です。
対策としては、静脈血の色みが透けて見える「青ぐま」は、目の使いすぎで血行が悪くなっているサインでもあります。目周りを温め、スマホを見る時間を短くすれば、比較的早く改善できる可能性があります。寝不足やストレス、冷えでより目立ちやすくなります。足元など末端の冷えが全身の血行を悪くします。デスクワーク中も下半身を冷やさない対策をしましょう。
シミやくすみによっておこる「茶ぐま」は、紫外線の影響やアイメイクの刺激、クレンジング洗顔の摩擦などによる炎症と色素沈着が主な原因。シミ同様、表皮のメラニンが増えて茶色く見える状態で、生活改善では治りにくいものです。擦らないスキンケアと保湿、光対策で、「茶ぐま」の要因となるシミを防ぐのが良いでしょう。美白剤を使ったシミ治療が効果的です。クレンジングのこすり洗いは厳禁!アイクリームなどのケアも、日々の刺激が積み重なるとシミの原因になることも。やさしく塗るようにこころがけましょう。
加齢が原因でおこる「たるみ、凹みぐま」30代半ばから徐々に現れ始めます。加齢と光老化による皮膚のたるみに加え、皮下脂肪・ヒアルロン酸量の減少で皮膚が凹むと、老け顔の印象になってしまいます。セルフケアではまず治すことは難しいのですが、乳液やクリームによる日々の保湿が肌にハリを生み、ちりめんジワは目立ちにくくなる可能性があります。たるんだ肌を引き上げようと、手の圧を加えながら肌の上を滑らせる顔のマッサージは厳禁です。むくみはとれても、たるみはとれません。しっかりと治療をするなら、美容皮膚科にご相談ください。

本誌では、ご自身でくまのタイプを診断する方法も紹介されています。
是非ご一読下さい。

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雑誌『大人のおしゃれ手帖』2016年6月号 (5月7日発売 掲載ページP98~102)

特集「くすみ、ごわごわ、ヒリつき、ふきでもの...あなたの肌、疲れていませんか?」に慶田院長の監修記事が掲載されました。

春は急激な気温の上昇や紫外線量の上昇、そして環境の変化によるストレスによって、「お疲れ肌」に陥りがちです。
くすみ、ごわごわ、吹き出物など、肌の不調がでていませんか?
そこで今回の特集では、4名の美容のプロがその対処法を解説しています。慶田院長は皮膚科専門医として、肌の不調や正しいケアついて解説しています。

気温の上昇とともに、紫外線や花粉などの影響で、肌の上では汗、皮脂、汚れが刺激物に変わり、かゆみや赤み、乾燥などさまざまな肌トラブルを引き起こします。
さらに、春は身の回りの環境が変わることが多いため、知らない間にストレスを感じ、普段は肌が敏感になる場合もあります。
肌の不調を感じたら、擦るような刺激を与えるお手入れはやめて、保湿を徹底しましょう。
また、皮膚は内臓の鏡。肌表面だけではなく、内側からのケアや健康的な生活も重要です。
スキンケアだけではなく、バランスの良い食事、良質な睡眠、排泄(腸内環境の改善)、運動、ストレスコントロールの見直しを心がけましょう。この5つの習慣が整えば、自然と肌状態も改善します。普段から野菜や果物を意識的に摂取し、発酵食なども摂りながら、腸内環境も整えましょう。
理想的な睡眠時間は6~7時間ですが、睡眠は時間だけではなく、質も重要です。スマホやTVは脳を覚醒させるため、寝る1時間前からは避け、照明も薄暗くすれば、質のいい睡眠に就くことができます。

肌のお手入れの基本、洗顔は泡洗顔を習慣にしましょう。汚れの蓄積もくすみの原因のひとつ。朝はぬるま湯洗顔で済ませる人がいますが、皮脂や化粧品の油分が酸化して刺激し、くすむ場合も。朝もバリア機能を保ちながらやさしく泡洗顔をしてください。

肌のくすみは主に、ターンオーバーの乱れが原因です。加齢によっても角質肥厚しやすいため、定期的なケミカルピーリングで、肌代謝をあげるケアがおすすめ。
肌の赤みや、ほてりや、ヒリヒリする場合は、炎症を生じている状態なので、まずは炎症を治療し、しっかり保湿を行って角層を育てましょう。
細胞間を結び合わせる役割を担うセラミド配合の化粧品などを使うこともおすすめです。
また、健やかな肌づくりのためには野菜は必須。特に紫外線を浴びた日はビタミン豊富な野菜を摂るようにこころがけましょう。
大人ニキビの主な原因は、古い角質の蓄積と肌の乾燥です。さらに、ストレス、睡眠不足や食生活の乱れも関わるので、普段ふきでものができない人も、条件によってはニキビは出ます。ストレス発散と質のいい睡眠を心がけましょう。
年齢とともに運動は億劫になりがちですが、走ったり筋トレなどのハードな運動ではなく、伸ばすだけのストレッチや関節を回すだけでも十分。また、一日数回、ゆっくりと深呼吸をするだけでも心身ともにすっきりできますよ。

日々の美活で、お疲れ肌とさようならしましょう!
是非、ご一読ください。

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雑誌『プレジデントウーマン』2016年6月号 (5月7日発売)

特集「つまるところ女は"白肌"を目指す」
今回の特集で、2つのコーナーに慶田院長の監修記事が掲載されました。

「‶紫外線ケアの新常識〟」(掲載ページP66~67)
ここ数年、「光老化」という言葉が注目されています。肌の老化は加齢によるものと思われがちですが、老化原因の80%は紫外線など太陽光の影響によるという研究結果があります。最近では紫外線だけでなく、太陽のさまざまな光が肌にダメージを与える可能性が報告されています。
太陽光の中で地表に届くのは、紫外線、可視光線、赤外線。さらに紫外線には長波長のUV-Aと短波長のUV-Bがあります。
なかでも紫外線UV-Bは肌への作用が強く、赤くヒリヒリした炎症を引き起こすほか、メラニン色素の生成を促し、シミやくすみの原因に。皮膚がんのリスクも高めます。
日焼け止めに表示される「SPF」は、紫外線UV-Bを防ぐ効果を表しています。一方、紫外線UV-Aは地表に降り注ぐ量が多く、肌の深部の真皮層まで届くもの。肌の弾力を保つコラーゲンやエラスチンを変性させ、シワやたるみを引き起こします。日焼け止めの「PA」という表示は、紫外線UV-Aを防ぐ効果の指標です。
こうした紫外線の影響に加え、最近では可視光線に含まれるブルーライトが肌をくすませ、シミをつくることがわかっていますし、近赤外線一部もたるみや赤ら顔の原因になることが明らかになっています。つまり、光老化を防ぐには、紫外線以外の太陽光からも肌を守る必要があるのです。
紫外線量が増え始めるのは3月頃からで、ピークを迎えるのは7月頃。10月上旬までは強い日差しが続きます。木々の緑や花の色が、いつも以上に鮮やかに見えたら、紫外線が強いサイン。しっかりと日差しをガードしましょう。また、紫外線UV-A、可視光線、赤外線の3つは窓ガラスを通り抜けます。家の中で過ごすときも、光対策を忘れずに。
紫外線から肌を守るには、日焼け止めを塗るのが基本。しかし、ほとんどの人は日焼け止めを塗る量が少ないようです。顔に塗る日焼け止めの量は、500円玉ふたつ分が目安。一度塗ったあと、全体に重ね塗りをするのがポイントです。その上にファンデーションやパウダーをのせ、光を乱反射させるといいでしょう。
ただ、日焼け止めやファンデーションは時間が経つと凝集したり流れたりして効果が落ちてしまうため、こまめに日焼け止めを塗りなおしましょう。日常の軽いメイクなら、落とさずそのまま、日焼け止めをやさしく塗り重ねればOK。なじんだところで、パウダーを押さえるようにのせてください。
また、髪も日焼けしますから、髪にも使えるUVケアスプレーを使い、日傘や帽子で物理的に光を遮るのが効果的です。目から入った紫外線も、角膜に炎症を起こすことで全身のメラニンの活性を高める可能性があります。外出の際は日焼け止めをしっかり塗り、サングラスと日傘を持ち歩く習慣をつけましょう。
さらに、体の中からも紫外線対策を。抗酸化作用をもつビタミンA、C、Eを積極的に摂るよう心がければ、肌の老化原因となる酸化ストレスへの抵抗力が高まります。
ビタミンA、C、E配合のクリームなどを塗ることも肌老化の予防に役立ちます。ただし、メラニンの生成を活性化させる「ソラレン」という物質を含む柑橘類や一部の野菜には注意が必要。朝に食べたり、柑橘系のエッセンシャルオイルを昼間に塗ったりするのは避けてください。
このように、体の内側と外側から正しい紫外線ケアを行うことで、白肌をキープすることができますよ。

紫外線ケアの基本3原則
1 日焼け止めまでがスキンケア
朝の洗顔後は、日焼け止めを塗るまでが一連のスキンケア。家の中で過ごす日も、日焼け止めは必ず塗るようにして。また、ボディは裸の状態で日焼け止めを塗るのが○。塗り漏れが防げるうえ、服も汚れない。
2 外出時は日傘・帽子を
日焼け止めにプラスして、日傘と帽子はマストアイテム。日傘は色の濃い、完全遮光のものがベスト。晴雨兼用の折り畳み傘を、バッグに常備して。
3 サングラスは薄めの色を
目から入る紫外線をカットし、シミなどを防ぐにはUV加工のサングラスがマストアイテム。レンズの色は薄茶やグレーを選んで。色が濃いと瞳孔が開き、目に入ると紫外線の量が増えて逆効果に。

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「夏本番、目前!‶いますぐやるべき10のケア〟」(掲載ページP80~83)
20代後半から、女性はどんどん乾燥肌が進みます。体は、手で洗うのが基本です。
汗とほこりはぬるま湯シャワーで落ちるため、皮脂汚れの出やすい顔、胸、背中を中心に石けんを使用。軟水だと石けんの泡立ちが格段にアップし、肌への摩擦も軽減されます。強くこすると必要以上に角質が取れてしまううえ、刺激ニキビなどの原因となります。特に前腕とすねは皮脂が少なく乾燥しやすいので、石けんを使うのは週2~3回にとどめても問題ありません。
ヒジ、ヒザ、かかとの角質ケアは、基本的にすべて同じです。硬くなった角質が気になる場合は、保湿クリームなどで充分な潤いを与えます。
硬くなってしましたかかとケアのおすすめは、尿素配合のクリーム。尿素にはたんぱく質を分解する働きがあります。角質はたんぱく質でできているので、尿素配合のクリームを1週間ほど塗ると、やわらかくなります。黒ずみ、角質化の3大原因は、圧迫、摩擦、乾燥です。
頬杖や立てヒザでヒジ・ヒザが圧迫されたり、体を洗うときに強くこすって摩擦が起きたりすると黒ずみの原因に。また、肌が乾燥した状態が続くと皮膚が厚くなり、くすんで見えます。忘れがちな部分だけに、角質が厚くならないよう、年間を通じて保湿などのお手入れをしましょう。
二の腕にできたボツボツは「毛孔性苔癬(毛孔性角化症)」かもしれません。見た目は黒から赤いブツブツで、二の腕のほか大腿部、臀部、背中などにもよくみられる症状です。これは毛穴入口の角質が厚くなることで起こります。40代になると自然に軽快することが多いのですが、肌に刺激を与えると悪化します。カミソリや電気シェーバーで脱毛をするときに誤った剃り方をしたり、体を洗うときにタオルで強くこすったりすると角質が厚くなって、毛穴をふさぐことにもなります。また、紫外線もボツボツを悪化させます。肌をやさしく洗ってしっかり保湿をすること、そして紫外線ケアを徹底し、脱毛の仕方に注意すると改善します。
背中の上部は皮脂の分泌が多く、詰まりやすいのでニキビができやすいゾーンです。でも、できてしまったニキビは、セルフケアで治すのは難しいもの。皮膚科専門医に相談し、ピーリングやレーザー治療を行うのがベターです。そのため、背中ニキビは予防がとても大切といえます。
対策として、まずはやさしく洗い、しっかりと保湿をすること。タオルでゴシゴシ擦ったり、ベタつくからといって保湿剤を塗らないのはNGです。逆に角質が厚くなって、ニキビの原因になります。
体のニキビ悩みで多いお尻ニキビは、皮脂ではなく下着のこすれが原因。チクチクする素材は避け、通気性のよいものを使用しましょう。また、座った時に負担を軽くするよう体重管理も大切です。紫外線もニキビを引き起こします。背中にも、しっかりと日焼け止めを塗りましょう。
また、カミソリでムダ毛のお手入れをする際に、どうしても肌の角質も一緒に削ってしまいます。カミソリを滑らす回数を最小限にするために、4枚刃以上のものを使うことがおすすめです。
皮膚が薄く粘膜に近いデリケートゾーンは、かゆみやかぶれが起きやすいため、専用の洗浄剤で洗うのが正解です。洗浄剤をよく泡立てて手でなでるように洗います。膣などの粘膜部分は洗浄剤を使わず、シャワーでやさしく流すだけで十分です。パンストを履く人は蒸れやすいので、下着は吸水性が高く汗が乾きやすい素材を選ぶといいでしょう。また、デリケートゾーンの肌トラブルやにおい対策には、アンダーヘアのお手入れをすると効果的です。毛があると蒸れやすく、経血や汚れもつきやすいため、Vライン(ビキニライン)は薄く残すにしても、Iライン(陰部両サイド)は脱毛がおすすめ。毛嚢炎を引き起こすこともあるブラジリアンワックスではなく、医師が施術するクリニックでのレーザー脱毛が安心です。3回くらいで太い毛が柔らかくなり、8回程度で軟毛が少し残る程度になり、お手入れがラクになります。
手足の露出が増える薄着の時期は、顔のケアは万全でも、ボディのお手入れが心配です。何年も習慣にしてきたケアが、実は逆効果ということもあります。間違ったケアは肌トラブルの原因に。正しいケアの方法を知れば、肌が見違えるように美しくなります。
是非、ご一読ください。

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2016年5月16日

日本テレビ 『ヒルナンデス!』5月19日(木)11時55分~OA 

日本テレビ 『ヒルナンデス!』5月19日(木)11時55分~OA 
に慶田院長がVTR出演いたします。
皮膚科専門医として、美肌や健康に関する食事について解説しています。
詳しい内容はOAをお楽しみに!
院長がでているコーナーの放送は、12時半~13時位から始まります。

生放送のためお早めからチェックをお願いします。
どうぞお見逃しなく。

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