2016年4月 4日

医学雑誌『産科と婦人科 増刊号「産婦人科処方実践マニュアル」』論文掲載(掲載ページp76~79)

産婦人科医師のための学術誌、『産科と婦人科 2016年増刊号「産婦人科処方実践マル」』に院長の論文が掲載されました。

産婦人科治療の基本は保存的療法と手術療法です。保存的療法の主役は薬物療法であり、適切な薬物療法により、病態を大きく改善することもあるため、大変重要な役割を占めていると考えられます。
院長が依頼された内容は、

「第1章 周産期分野」の中の、「B.妊娠中の合併症」のうち、「湿疹(妊娠性痒疹も含む)」についてです。

慶田院長が2006年に発表した妊婦の皮膚病変の統計学的調査(5年分)では、約半数が湿疹・皮膚炎群(52%)であり、次いで痒疹・蕁麻疹群(15%)、ウイルス性感染症(10%)と続き、妊娠に特有の症状は約10%と比較的頻度が低いものでした。
湿疹・皮膚炎群は湿疹とアトピー性皮膚炎が2/3を占め、次いで手湿疹、接触性皮膚炎などが多くみられます。アトピー性皮膚炎は妊娠中に増悪することが知られており、特に妊娠初期から中期に多い症状です。
これらの治療には、第一に局所への外用療法が選択されます。その場合の第一選択薬はステロイド外用薬です。妊婦に対しては、ステロイドの中でも、局所的効果は強力でありながら、全身への副作用が少ないantedrugを選択するべきです。非妊娠時と同じように、タクロリムス水和物軟膏(プロトピック軟膏)の外用も安全に使用できます。タクロリムスは臓器移植後に免疫抑制剤として投与される内服薬がありますが、妊娠中の内服で先天奇形の増加は認められていません。
また、重篤な妊娠性痒疹の場合には抗ヒスタミン薬の内服やNB-UVB照射を併用することもあります。免疫調整作用から尋常性乾癬などに有効性を発揮し、注目されている治療法です。
妊娠中の皮膚疾患、特にアトピー性皮膚炎の増悪に関しては、免疫状態の変化が影響していると考えられます。また胎児への影響を懸念して、自己判断で外用治療を中止したり、使用量を減量してしまっていることも誘因となっています。きちんと治療を継続することが、母体の健康ひいては胎児の健康にもつながります。
妊娠中の皮膚病変に詳しい皮膚科専門医にご相談ください。


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雑誌『GLOW(グロー)』2016年5月号 (3月28日発売 掲載ページP122~125)

雑誌『GLOW(グロー)』2016年5月号 (3月28日発売 掲載ページP122~125)
に慶田院長の取材監修記事が掲載されました。

特集『紫外線、ブルーライト、花粉、大気汚染、ストレス「環境コスメ」が5大環境危機から大人の肌を救う!』
春の訪れと共に紫外線が強くなり、花粉、PM2.5に加え、急激な気温、湿度の変化などが気になります。この時季の環境変化によって、かゆみや赤みなど普段は感じない肌の揺らぎはありませんか? 揺らぎを感じたら、原因に合わせたお手入れが大切です。
急にニキビができた、カサつきが治らない、いつも使っている化粧品がヒリヒリする......。最近、肌の不調を感じるていたら、それはゆらぎ肌かもしれません。
ゆらぎ肌とは急激な気温の変化、環境の変化により肌が敏感になっている状態です。
そもそも肌表面にある角層は、うるおいを守り、刺激から肌を守る、バリア機能をもつ組織です。ところが、紫外線量の増加、気温の増加、PM2.5や花粉のほか、環境の変化によるストレスや睡眠不足で角層の状態が乱れると肌は乾燥し、バリア力が低下してしまいます。
ゆらぎ肌の主な原因は外的刺激による一時的なものですが、そのまま放っておくと皮膚炎を繰り返し、肌老化が進行してしまう可能性もあります。
肌に不調を感じたら、過激なスキンケアは避け、肌に負担のないお手入れに変えることが重要です。
特に大切なことは"保湿"です。肌のバリア機能を補う親和性の高いセラミドなどの保湿成分が配合されている化粧品を使用して水分を与えましょう。また、"こする"ような肌刺激は絶対に避けましょう。
さらに、知っておきたいことは、肌老化の原因の80%は紫外線などの光によって引き起こされるという事実です。
今までは日焼けを起こす力が強いUV-Bを防ぐことが重視されていましたが、地上に降り注ぐ紫外線の約95%を占め、肌深部まで到達してシワやたるみなどの原因になるのは、実はUV-Aなのです。その中でも特に波長が長く、今まで防ぐことができなかった「ディープUV-A」や真皮の深層部まで届く近赤外線をブロックする日焼け止めも、新しく登場していますので、是非活用しましょう。
また、太陽の光だけでなく、PCやスマホなどから発するブルーライトを浴びると、皮膚の色素沈着の原因にもなります。ブルーライトに対応する最新の日焼け止めを使用しつつ、肌老化予防に効果のあるビタミンA、抗酸化作用が高いビタミンC、ビタミンEが配合されたスキンケアを一緒に使用すると、より効果的です。飲む日焼け止めといわれる "ヘリオケア"を内服すれば、日焼け止めを落とした夜も、からだの中から24時間防御が可能です。
バリア機能にダメージを与える大気汚染などの有害物質は、帰宅後に優しく丁寧な洗顔でしっかり落とし、そのあとは保湿剤で潤い肌をキープしましょう。
今回、慶田院長が皮膚科専門医として、敏感に傾いたときに行うべきスキンケア法を詳しく紹介しています。
当院でお取り扱いしている、美容オイルの‟モイスチャーACEオイル"、日焼け止めサプリの‟ヘリオケア"も掲載されています。
肌が乾燥してバリア機能が落ちると、さまざまな症状に陥ります。今までのスキンケア法を変える必要がありますが、それでも改善しない場合は、早めに病院に受診しましょう。
是非ご一読ください。

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雑誌『VOCE(ヴォーチェ)』2016年5月号 (3月23日発売 掲載ページP132~137)

特集「最強美白コンシェルジュにお任せあれ!黒リーヌvs.白リーナのための美白レッスン」に慶田院長の監修記事が掲載されました。

‶黒リーヌ〟はスキンタイプでいうダークスキンの女性。年中肌がくすんでみえてしまいがちで、メラニン活性が活発ですぐに黒く日焼けをするタイプの肌質です。

‶白リーナ〟とは色白の女性のことですが、良いことばかりでなくシミや赤みが目立ちやすいという問題も。

日々美白ケアに励んでいても求めるような効果が実感できないのは、もしかしたら肌質にあったケアができていないのかもしれません。

色黒女子と色白女子では、美白ケアのポイントが異なります。

そこで、慶田院長が「肌質コンシェルジュ」として、肌色の傾向別美白ケア法を提案しています。

色黒肌は細胞を守るメラニンをどんどん作れるため、紫外線の影響を受けにくく、肌年齢が若く、シミもできにくい傾向にあります。ただし美白治療をはじめる際は、全体にメラニンが散らばって黒いので、美容医療が難しいという難点も。また、炎症後の色素沈着が起こりやすく、ニキビや虫刺されの跡に注意が必要です。

色白肌は、細胞の核を紫外線などのダメージから守るメラニンの生成能力が色黒肌より弱く、光の悪影響を受けやすい特徴があります。20代後半からシミが現れるケースが多く、シワや老人性いぼも早くから出現する可能性も。皮膚がんなどを含め、リスクが高い肌タイプといえます。

ダメージを受けやすい色白肌は、守りのケアを重視し、トラネキサム酸などの抗炎症ケアや、特に優しい保湿などをこころがげることが大切です。

色黒肌は、メラニンの生成を促す紫外線や、色素沈着の原因となる摩擦、炎症性ニキビの刺激を徹底的にブロックし、ターンオーバーを促す少々攻めのケアが適しています。

では美容医療では、肌色タイプに合わせてどのような治療が行われているのでしょうか。

今回は実際に2名の方が当院で慶田院長の診察を受け、肌質改善の治療を体験されました。

カウンセリングの上、色黒肌の診断の方にジェントルレーズ、色白肌の方にフォトフェイシャルM22をお受けいただきました。

‶黒みを消す〟ジェントルレーズはメラニンや産毛などの黒い色に反応するレーザーで、シミのみならず、くすみや黒ずみまで改善します。

‶白さが増す〟フォトフェイシャルM22は、6種類のフィルターと、照射の強さなどの設定を調整することで、シミや肝斑、くすみ、赤みなど、個々の肌質に最適なオーダーメイド治療が可能です。

お2人ともに、照射後に紫外線や活性酸素から守るビタミンAのイオン導入を行ったことで、肌のバリア機能も強化され、肌自体の保湿力が高まり、刺激に強いお肌に近づきました。

定期的にビタミンAを補充することで、肌の潤いに不可欠なコラーゲン、エラスチン、グリコサミノグリカンの生成を促し、シミだけでなく、シワとたるみを予防する効果があります。

スキンケアの効果がいまいちと感じたら、取り返しがつかないシミやニキビ跡を残すまえに、美容皮膚科にご相談されることをおすすめします。

是非ご一読ください。

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日本テレビ『ヒルナンデス』 2016年3月24日OA

「女の手作りクッキング!このご飯誰が作ったの?」

手料理をSNSにアップする女性が急増しています。女性有名人の写真を覗くと健康&
キレイになるヒントがあるのでは!?
...ということで、慶田院長が女性有名人の方々の朝ごはんについて、美肌や健康の効
果を解説いたしました。
安田美沙子さん:だし巻き玉子、あおさの味噌汁、バルサミコ酢のレンコン炒め
バルサミコ酢にはブドウのポリフェノールがたっぷり含まれていて、肌荒れに効果が
期待できます。ビタミンCやカリウムが豊富なレンコンにあわせることで、健康的な
お食事です。
ギャル曽根さん:野菜スープ
トマト、ニンジン、セロリなど10種類の野菜が含まれてヘルシーな朝ごはんです。
安めぐみさん:厚揚げの味噌汁、マグロの漬け丼
マグロにはマグロは低脂肪でしかも高タンパクです。DHA、EPA、ビタミンD、ビタミ
ンE、鉄、亜鉛などが豊富。抗酸化作用があり、皮膚や髪の美しさに役立ちます。お
肌やカラダの老化予防のために、女性におすすめの食品です。
後藤真希さん:めんたいポテトグラタン
めんたいこに含まれるビタミンEは抗酸化力が高く肌の老化予防に役立ちます。チー
ズはたんぱく質が豊富。乳製品がたっぷり含まれているので、後藤真希さんの様に授
乳中の方におすすめです。
佐藤ひなこさん:ハチミツ入りヨーグルト、玉子焼き、オクラと鳥ささみのごはん
オクラのねばねばには整腸作用があります。またBカロテン、ビタミンC、カリウムな
どが肌の栄養の元になる成分が含まれ、美容効果が期待できる食品です。
鳥ササミは低脂肪、高たんぱくですから、スリムな体型を維持するのに理想的な朝ご
はんです。
清水よしこさん:塩ヤキソバ
野菜、骨付きウインナー、干しエノキ茸などの食材が入っていました。麺はお酢でほ
ぐし、塩コショウでさっぱり仕上げています。朝からヤキソバというのが重そうに見
えますが、数種類の野菜が入っていて、具沢山です。お酢はアミノ酸が豊富で脂肪の
吸収を抑えるので、朝のヤキソバには良い調理法です。

朝一は体内に栄養素を吸収しやすい状態です。朝食で適切な栄養を、効率よく摂りま
しょう。

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