2014年5月11日

ヒアルロン酸・ヒアルロン酸フィラー 

ヒアルロン酸とは、お肌のはりと弾力を保つコラーゲン線維やエラスチン線維によってつくられる網目状構造の隙間を埋めているムコ多糖体成分の一種で、皮膚や目、関節など、人間の体に広く存在する保湿成分です。ヒアルロン酸は保水性が高く、1グラムで6リットルもの水分を保持することができ、皮膚のはりや潤いを保つためには不可欠なものです。

しかし、コラーゲン線維と同じく赤ちゃんの頃は豊富にあったヒアルロン酸も、加齢と共に産生量が減り20歳頃から急速に減少していくため、お肌のはりや潤いが失われ、しわやたるみが目立つようになります。ヒアルロン酸フィラーとは、加齢により失われたボリュームを補うために合成された注入剤です。

しわの凹みやボリュームの減った部分にヒアルロン酸フィラーを注入すると、自己のヒアルロン酸と融合し、自然なふくらみをもたらします。個人差はありますが、ヒアルロン酸注入後半年〜1年間効果が持続します。お顔では、眉間、額の深く刻まれたしわ、ほうれい線(法令線、鼻唇溝のしわ)、マリオネットライン(よだれジワ、口角下のしわ)を改善し、若返りをはかります。また、目の下のたるみ、深い影、ゴルゴ線の改善にも効果的です。鼻根部や唇にヒアルロン酸を注入して、顔の印象をほんの少し魅力的に変えることも出来ます。ボディでは、バストやヒップのボリュームアップで魅力的なボディメイクが可能です。最近の報告では、注入したヒアルロン酸フィラーの周りに自己のコラーゲンが新生することが確認され、くり返しヒアルロン酸注入を行っている方が若々しいことが科学的にも証明されています。

銀座ケイスキンクリニックでは、美の黄金比を目指した、ナチュラルでバランスのとれたお顔立ちにするヒアルロン酸の注入方法を取り入れています。ヒアルロン酸注入は、しわや影、凹みを線で消すのではなく、骨格を考慮し、面で消す時代を迎えました。美術と医術を融合させた「美医術アーティスティックメニュー」として、若々しく魅力的なフェイスラインを作ります。内出血や腫れなど、ダウンタイムが出やすい患者様に関しては、尖端の丸いロングカニューラ針、ナノニードル(極細針)の使用、刺入時に血管の走行を確認するStatVein(スタットべイン)の使用により、ダウンタイムを最小限にする努力を行っております。

注入にはインジェクションシステムを用いることで、 電動で一定圧、一定量で注入出来るので、細く長いカニューラ針でもスムーズに注入することが出来ます。患者様にとっては、注入時の痛みの軽減と施術後の違和感や内出血がほとんど生じないというメリットがあります。

関連治療

下顎補正 デザイン注入 唇形成 くま・しわ(ヒアルロン酸注入)

ダーマローラー

ダーマローラー(MTS顕微針システム)は、約200本の極微細な医療グレードのステンレス製針がついたローラーによる若返り治療法です。これを肌表面で転がし、表皮と真皮に微細な穴を開け、その針孔から、成長因子が配合された薬剤を真皮にまで直接浸透させていきます。

この微細な刺し傷が治癒する過程で、皮膚の様々な成長因子が分泌されます。成長因子は線維芽細胞を刺激し、細胞の成長や傷の回復を早める働きがあり、コラーゲン線維、エラスチン線維、ヒアルロン酸量を増やし、肌をふっくらと活性化し、若返らせるために重要な役割を担っています。ダーマローラーで傷をつけるだけでも、成長因子が分泌されますが、銀座ケイスキンクリニックでは、EGF(上皮細胞増殖因子)、bFGF(塩基性線維芽細胞成長因子)、IGF(インシュリン様成長因子)の3種の成長因子が配合されたダーマヒールを浸透導入させるので効果は倍増します。

また、微細な針穴から、美肌に有効なトラネキサム酸や育毛に有効なミノキシジルなどを導入し、美白効果、育毛効果を出すこともできます。施術1か月後から約数か月間、徐々にコラーゲン線維等の生成が行われ、皮膚の張りと弾力性が高まり、加齢によって衰えた皮膚が改善されていきます。

ダーマローラーは、この人体の生理的反応により放出される成長因子の働きを利用した、再生医療のひとつです。肌内部から若返るサイクルをつくり、お肌の張りを高め、たるみ、開大毛穴、傷跡、ニキビ跡、妊娠線など、様々な症状を改善します。

関連治療

ダーマローラー

ダウンタイム

ダウンタイムとは、施術や手術を受けた際、その治療による赤み、腫れ、むくみ、内出血、痛みにより、一般的な日常生活を制限せざるを得ない期間や施術してから通常の生活に戻ることができるまでの期間を言います。

時にその症状そのものを指すこともあります。同程度の症状でも、職業や本人の意識、体質などによってダウンタイムと感じるかどうかという違いがあります。ダウンタイムが短く、その程度が軽い治療が喜ばれます。

施術後に反応がほとんど出ないか1時間程度で消えるため、特別なケアが不要な場合をノーダウンタイム、当日は赤くなったりほてったりするものの翌日にはほとんど症状が消えてしまう場合をミニマムダウンタイムと呼びます。一般的にダウンタイムが長い施術は、治療効果が高く、ダウンタイムが短い施術は効果も低い傾向にありますが、医療技術の進歩により、ミニマムダウンタイムでも繰り返し治療で高い効果を得る事が出来るようになりました。

また、銀座ケイスキンクリニックでは、「切らないハッピーリバースエイジング」をモットーに、手術以外の方法で見た目年齢、肌年齢をナチュラルに若返らせる治療をご提供しています。注射、注入、スレッド療法など、内出血や腫れなど、ダウンタイムが出やすい治療に関しては、尖端の丸いロングカニューラ針、ナノニードル(極細針)の使用、刺入時に血管の走行を確認するStatVein(スタットべイン)の使用により、ダウンタイムを最小限にする努力を行っております。

関連項目

銀座ケイスキンクリニックとは

ステロイド・ステロイドホルモン・コルチコイド 

ステロイドホルモンは、その機能から糖質コルチコイド、鉱質コルチコイド、性ホルモンなどに分類されますが、治療薬として用いられる「ステロイド」は主に糖質コルチコイドが使用されています。

ストレスを受けた時や体内にウイルスが侵入した時などに副腎皮質から分泌されるホルモンに似せて合成された薬剤で、全身療法として用いられる内服、注射剤と局所療法に用いられる外用剤があります。

抗炎症作用や免疫抑制作用等があるため、アトピー性皮膚炎や湿疹、やけど、虫刺され、その他皮膚科領域の幅広い疾患において、主にステロイド外用剤が治療薬として処方されています。外用剤は、作用の強さによって5段階にランク分けされており、症状の度合い、炎症の部位によって使い分ける必要があります。

改善においては比較的即効性がありますが、漠然と長期連用すると毛細血管拡張や皮膚萎縮、ステロイドざ瘡等の副作用をもたらすことがあります。薬剤の性質と個々の状況を把握した皮膚科専門医師の指示に基づき、適切な使用量、使用方法を守って使うことが大切です。ステロイド外用剤は効果と安全性に優れた薬ですが、近年マスコミの誤った報道によりステロイド拒否の患者様が増えています。

民間療法などの商売目的にステロイドを悪と決めつけ正しい治療を受けられず、アトピー性皮膚炎が急激に悪化し紅皮症となったり、日常生活に支障を来すことがあり、社会問題になっています。

関連治療

肌質改善

ジェネシス

ジェネシスはアメリカのキュテラ社によって開発されたロングパルスNd:YAGレーザーを低出力で中空照射(肌から離して照射)する施術方法のことを指します。

ロングパルスNd:YAGレーザーを皮膚から離して中空照射すると、表皮から真皮の浅層がゆっくりと55~60℃に加熱されて、お肌の弾力の源であるコラーゲン線維を増やし、小ジワを改善するほか、肌のキメを整えハリ感をアップさせ毛穴の開きが改善します。また、レーザーピーリングの効果から、ターンオーバーを整え、毛穴の詰まりを改善するため、ニキビが出来にくくなり、毛穴の黒ずみが改善します。メラニンの黒にも反応するため、くすみ・肝斑も改善し、レーザートーニングとしても注目されている治療法です。


ロングパルスNd:YAGレーザーはヘモグロビンにもよく反応するため、真皮上層部の不要の毛細血管が破壊されることで、赤ら顔や赤みを帯びたニキビ痕も改善します。さらに、マイルドな除毛ピーリング効果で 顔のうぶ毛が目立ちにくくなる効果もあります。また、お肌の表層に作用するジェネシスと、より深部に働きかけるタイタンを同時に照射することでより強力な引き締め効果の得られるコンビネーション治療も非常におすすめです。

その他、ロングパルスNd:YAGレーザーを高出力で接触照射(肌に密着させて照射)することで血管腫や毛細血管拡張の治療が可能です。これは、YAGレーザーのヘモグロビン(血液の赤い色素)への高い吸収性を利用した治療法で、ダウンタイムが少なく人気の治療法です。

関連治療

ジェネシス

キレート・キレーション・キレート療法

キレーション(キレート療法)とは、本来、キレート剤(合成アミノ酸の一種)を点滴 等によって体内に取り入れ、体内に蓄積された重金属・有害金属(鉛や水銀、カドミウム、アルミニウム、ニッケルなど)を排出する治療です。 これらの重金属・有害金属は、魚介類の摂取、野菜や果物に残る農薬、水道水、排気ガス、タバコなどによって体内に蓄積されていきます。

その結果、細胞の老化、慢性疲労、アレルギー、アトピー性皮膚炎、頭痛、動脈硬化、高血圧、高脂血症など身体の不調の原因となると言われてます。 重金属・有害金属を体内から排出(デトックス)することで、身体機能を正常化し、代謝の回復、美肌効果、細胞の老化防止などのアンチエイジング効果が期待できます。

経口薬での治療方法もありますが、キレート剤の消化管からの吸収量は点滴の場合に比べて約1/20であり、点滴での治療が最適です。

キレーションは、ギリシャ語で 「カニのはさみ」を意味する"chele"を語源とし、キレート剤が目的の金属と結合するときに金属をがっちり挟み込むイメージから作られた造語です。キレート剤は、環境汚染などの影響で知らず知らずのうちに体内に蓄積された有害金属をつかまえて、尿と共に体外へ排出し、血液浄化と、血流アップから代謝機能を回復させ、さまざまな皮膚トラブルの解消が期待されています。

水光プラス(ダーマシャイン®)水光注射

水光注射とは、たった1gで6ℓもの保水力があるといわれるヒアルロン酸を表皮や真皮上層に「細かく」注射することで皮膚の潤いアップ、はり・透明感のあるお肌への若返りを図るために行うメソセラピーの一つです。

凹みやシワを持ち上げる目的のジェル状ヒアルロン酸フィラーと異なり、非架橋のサラサラな製剤を用いて"ボリュームアップする" のではなく、真皮のヒアルロン酸密度を高め肌力を上げます。美容大国の韓国では、水分を充分に含み、メイク後でもうるおい感を感じられる肌のことを「水光皮膚(ムルガァンピブ)」といいます。 美意識の高い韓国女性の間では水光皮膚を保つため、定期的に水光注射を受けるのが常識になりつつあります。日本でも滑らかでツヤのある肌を陶器肌といいますが、水光皮膚とは、この陶器肌よりもぷるぷるでツヤがあり、内側から輝くような肌の事です。水分を失い肌の色がくすむ年齢肌も皮膚の浅い部分に水のヴェールができることで、20代のような艶と潤いのある内側から輝くような肌に蘇ります。


水光プラスとは、専用の特別なメソセラピー注入機器「ダーマシャイン®®」を使用し、ヒアルロン酸に加え、様々な薬液をプラスαして注入していく水光注射の進化版です。従来の水光注射と同じく、非架橋のサラサラな製剤(ソフトヒアルロン酸)を真皮上層に「細かく」注射することで、皮膚の潤いアップ、はり、透明感のあるお肌への若返りを図るために行う美容液注射です。銀座ケイスキンクリニックでは、韓国HUONS社のソフトヒアルロン酸「ハイジュ」を用います。ダーマシャイン®®で使用する専用のチップには31Gの針が5針ついており、1ショットで5ショット分の注入が同時に可能です。

バキューム機能付オートインジェクション装置を使用し皮膚を吸引しながら注入できるので薬液のロスが少なく、0.8mm~1.2mmの真皮浅層へ均一かつ確実に薬液を届けます。針の長さ、注入量も皮膚の状態に合わせてコントロールできるため、手打ちでの水光注射に比べ、施術後にボコボコすることが少なくなり、痛みや内出血、赤み、針跡の残存等のダウンタイムも軽減されました。ヒアルロン酸の皮膚内含有量は、通常18~20歳が含有量のピークであり、加齢とともに減少します。ソフトヒアルロン酸は注入直後からヒアルロン酸の吸収が始まり、徐々にその物理的効果は薄れていきます。

しかし時間と共にヒアルロン酸で刺激された線維芽細胞が少しずつ新しいコラーゲン線維を産生し、肌の内側から瑞々しくなり、煌めきとはりがで、透明感のある肌になります。銀座ケイスキンクリニックの水光プラスには、ソフトヒアルロン酸「ハイジュ」に極上美肌カクテルをブレンドした「極水光プラス」、厚生労働省認定ボトックスビスタを使用した「メソボトックス水光プラス」、「ボトックスリフト水光プラス」、「W-PRP水光プラス」、「育毛水光プラス」と目的に合わせた多彩な治療メニューがあります。

関連治療

水光注射「ダーマシャイン®®」

赤ら顔・毛細血管拡張症・酒さ・酒さ性ざ瘡・赤面症

毛細血管とは、動脈から枝分かれしながら次第に細くなっていった表皮の下にある浅いところの極細い血管です。この毛細血管が体の隅々まで栄養や酸素を運び、老廃物を持ち去る働きを行っています。

通常毛細血管は肌表面には見えませんが、毛細血管拡張症はこの毛細血管が何らかの理由で広がり(拡張し)、その部分に血液が滞ることで肌表面に赤い糸状に血管が見えてしまいます。赤ら顔はこの拡張した毛細血管が原因となり、肌表面が全体的に紅潮している状態です。血管は自律神経によって拡張・収縮し、血流量や血流の速度を調整しているため、緊張や興奮、温度の変化などによって肌色が変化する際、毛細血管が拡張している人は拡張していない人と比べ、赤みが強く出る傾向にあります。また、精神の動揺によって強い赤みが出る赤面恐怖症も、毛細血管拡張による反応の一種です。

酒さとは、慢性炎症性皮膚疾患で、症状により3段階に分かれています。鼻、眉間、頬など顔の中心部に、ほてり感を伴う赤みや毛細血管の拡張がみられ、化粧品や石鹸などの軽い刺激でもひりひり感や熱感が生じる状態を第I度(紅斑性酒さ)と呼びます。紅斑性酒さの症状に加えて、赤みや膿みを持ったニキビ(ざ瘡)が多発する症状を第II度(酒さ性ざ瘡)と呼び、多くは閉経後の女性に見られます。鼻や頬を中心に結合組織の増殖を伴って隆起し、腫瘤を生じる状態を第III度(鼻瘤)と呼び、男性に多く見られますが、日本人ではまれです。

主な原因としては皮膚が薄いなどの体質の他、紫外線や、アルコール・香辛料などの多摂取が挙げられます。また女性は閉経前後に悪化しやすいこと、偏頭痛を伴う事が多い事から、血管を拡張させたり収縮させたりする血管運動神経の異常が考えられています。
これらの全ての血管病変はレーザー治療が最も有効です。銀座ケイスキンクリニックではロングパルスNd:YAGレーザーでの治療を行っております。低出力での全体照射(ジェネシス)、もしくは高出力部分照射を症状、肌状態に合わせて照射し、出来るだけ短期間で赤みを改善できるよう治療を行っています。

関連治療

赤ら顔

毛穴、たるみ毛穴

毛穴は皮膚表面の皮溝の交点に存在し、付属器官として皮脂腺を伴っています。ここから体毛が生えていることから、毛穴と呼ばれています。恒温動物では体温の調節のために汗腺から分泌させた体液を、毛穴から汗として発散させます。毛穴は皮膚呼吸により水蒸気を発散させたり、皮脂の分泌を行ったりします。

頬や額、顎の毛穴は、出口部分だけではなく、周囲もすり鉢状に窪んだ構造をしていて影となって目立ちやすい特徴があり、若年層では皮脂分泌量が多い場合に目立つのに対し、30代以降では加齢に伴うたるみにより、特に頬部がたるみ毛穴として目立ちます。たるみ毛穴は老化によって真皮のコラーゲン線維やエラスチン線維の合成力が衰え、毛穴を土台から支える力が低下することで起こり、老けた印象を与えます。皮膚のたるみと共に毛穴も下に引き伸ばされるため、本来丸い形の毛穴が、縦長に伸びて楕円や涙滴型になっている状態です。

たるみで広がった毛穴は皮脂やほこりが混ざった汚れがつまりやすく、皮脂は空気に触れることで黒く酸化するため、これによりダメージを負った肌はターンオーバーが乱れ、さらに凸凹が目立ってきます。凸凹はメイクでは隠しきれず、無理に隠そうとすると毛穴に老廃物がたまり、さらに悪影響となる可能性もあります。対策として、まずケミカルピーリングなどで毛穴を清潔に保ち、肌のターンオーバーを整え、はりや弾力を回復させます。特にダーマローラー、スカーレットRF(スカーレットS)照射、CO2フラクショナルレーザー照射、ダーマシャイン®®による水光プラスなど、皮膚に小さな傷をつけ、成長因子を導入、増加させる治療は、新しい皮膚の再生を促し、肌の弾力と保湿力をアップさせ、たるみ毛穴に効果的に作用します。また抗酸化作用を持つビタミンCは、肌のはりや弾力を保つコラーゲン合成に関わっており、土台となる肌の回復に役立つため、内服や外用で積極的に取り入れたい成分の一つです。

関連治療

毛穴・毛穴たるみ

毛孔性苔癬

毛孔性苔癬とは、毛孔性角化症や毛嚢性角化症とも言われる、毛穴の角質異常のひとつです。皮膚の一番外側にある角質細胞が新生してから剥がれ落ちるまでの過程を角化と言い、通常、新陳代謝により一定のサイクルで角化を繰り返しますが、この角化に異常が起きると(角化異常)剥がれ落ちるはずの角質(垢)が毛穴の中に満たされ角栓として詰まり、毛孔が開大します。

この詰まった角栓の先端部が表皮に突出し、肌色から褐色調の丘疹(ブツブツ)ができる事で、肌表面がざらざらとした状態になり毛孔性苔癬となります。

好発部位は二の腕や肩、太もも、ヒップで、小児期に発症し思春期に増加する傾向が見られますが、成人後に目立ちにくくなります。遺伝的素因もあり幅広い年代の方に見られます。

東洋人の若い女性に多く見られ、自覚症状はありませんが、近年では審美的要因で治療される方が増えています。銀座ケイスキンクリニックでは、CO2フラクショナルレーザーやダーマローラー、ジェントルレーズ、ジェネシスなどの施術や、美白剤・ピーリング剤の外用による毛孔性苔癬治療を行っております。

CO2フラクショナルレーザーやダーマローラーで皮膚を入れ替え肌代謝を整える事で、角質が詰まりにくい肌質に導いたり、ジェネシスでお肌の赤みを引かせ肌表面を滑らかな肌質に改善します。

また、毛穴周囲の黒ずみや産毛が症状を目立たせている事も多いので、美白剤(ハイドロキノン)やピーリング剤(レチノイン酸)の外用やジェントルレーズの照射で、産毛の脱毛や色素沈着を改善します。

関連治療

ダーマローラー毛孔性苔癬集中治療

毛周期

毛周期とは、毛が伸びては抜け落ち、また生えてくるという過程を繰り返すサイクルのことで、「成長期」「退行期」「休止期」の3期に分かれています。部位によって期間が異なり、ワキの場合は1.5ヶ月~2ヶ月、女性の頭髪では約3~6年で一周します。

「成長期」は毛が成長している時期で、栄養素を吸収した毛母細胞が分裂して毛を成長させ、さらに細胞分裂が活発になると毛が皮膚の表面から出て、伸びてきます。この時期はメラニン色素が多く含まれ、レーザー脱毛には最も適しています。「退行期」は毛の成長が止まっている時期で、細胞分裂が止まるため毛の成長も止まります。「休止期」は毛が抜け落ち、毛乳頭が栄養を送らず休んでいる状態で、この時期にはレーザーを照射しても作用しません。その後、再び成長期に入るというサイクルを繰り返します。

レーザー脱毛の確実な効果を得るためには、毛周期に合わせて複数回照射することが大切です。

関連治療

レーザー脱毛

妊娠線

妊娠線(にんしんせん)とは、妊娠6 - 7ヶ月以降、腹部、大腿外側、臀部、乳房周囲の皮膚に出現する、わずかに陥凹し、萎縮した線状の跡のことです。

妊婦の40%以上に発症し、最初は赤紫色の線としてできますが、時間の経過とともに灰白色調になります。別名ストレッチマーク、皮膚線条や線状皮膚萎縮ともよばれ、男女問わず思春期の成長が著しい場合や急激に太った場合、クッシング症候群や糖尿病、ステロイド内服治療の際にも出現します。前述した状況下では、副腎皮質ホルモンの一種であるグルココルチコイドが様々な要因で増えており、真皮にある線維芽細胞の活性低下から、真皮のコラーゲン線維・弾性線維の産生が抑制されることにより、これらの結合組織が減少し創傷治癒に支障が生じています。

そこに、妊娠や成長・肥満により、急に皮膚の過剰な伸びが加わると真皮の結合組織が壊れ、線状の萎縮(ストレッチマーク)となるのです。残念ながら一度できてしまうと完全には元に戻りません。

妊娠線の予防としては体重増加を+8kg程度に抑えると良いでしょう。萎縮や陥凹が激しい場合は、フラクショナルレーザーなどによりコラーゲン線維の産生を促すことで、ハリを出し目立たなくする治療も行われています。

銀座ケイスキンクリニックではフラクショナルCO2レーザーを皮膚線状を含めた比較的広めの範囲に4~6回照射することで、産後のお腹の皮膚のたるみも改善できるのでお勧めしています。

関連治療

産前産後ケア

太田母斑

太田母斑とは、青あざの一種で、頬を中心とした眼の周囲の片側に多くみられ、日本人始め、東洋人の女性に好発します。青色からやや褐色の小さい点が集まって斑状になり、時に白眼にも青あざを認め、眼球メラノサイトーシスと呼ばれます。出生直後から目立つ場合と、思春期頃から悪化する場合があります。

また、成人してから下まぶたの外側に左右対称に点状に生じるものを遅発性両側性太田母斑(後天性真皮メラノサイトーシス(ADM))と呼び、肩から上腕部に同じような青色の斑がみられるものを、伊東母斑と呼びます。病理学的には本来は存在しないはずの真皮深層にメラノサイトとメラニンがあり、表層から見ると青っぽく見えます。治療法として皮膚を削ることや植皮手術が行われていましたが、現在はレーザー治療での「切らない治療」が可能です。

レーザー治療の代表的な治療器は、Qスイッチ・ルビーレーザー、Qスイッチ・アレキサンドライトレーザー、Qスイッチ・YAGレーザーなどです。皮膚表面にはダメージをあたえず、その下の真皮にある色素細胞(メラノサイト)を選択的に焼灼することができます。

関連治療

シミ・あざ

乳酸菌

人間の腸には約300種類、約100兆個の細菌がすんでおり、腸内細菌と呼ばれます。腸内細菌には、善玉菌、悪玉菌、状態によって善玉菌にも悪玉菌にも変わる日和見菌があり、最も身近で有用な働きをする善玉菌として知られているのが乳酸菌です。

乳酸菌とは生育に必要なエネルギーを得るためにブドウ糖や乳糖など糖類(炭水化物)を分解して乳酸を作り出す細菌の総称です。新生児の腸内細菌では、90%以上が善玉菌ですが、高齢者では、大半が悪玉菌となり、様々な疾患の一因となる可能性が研究報告されています。

普段から肉や脂肪の多い食事や、不規則な生活などが続くと、腸内の悪玉菌が増えて便秘になります。すると腐敗物質が発生し、それが血中に溶け込み全身に巡るため、ニキビや吹き出物が出るなど肌トラブルが生じやすくなります。また、便秘になると自律神経の機能が悪化し、肌のターンオーバーが乱れ、角層の水分量も少なくなるうえ、腸管からの栄養成分の吸収も悪くなるので肌にも栄養が届きにくくなります。

腸内の善玉菌が増えることで、便秘が解消され、腸内環境が整います。腸内環境が整うと、ニキビや吹き出物が防げるうえ、肌の水分量も増え、美肌につながります。さらに乳酸菌には肌荒れを防ぎ、きめを整える働きを持つビタミンB群や、皮膚細胞の再生を促すビオチンの生成を助ける効果もあります。乳酸菌は、ヨーグルト、チーズ、ぬか漬け、味噌などの発酵食品に多く含まれますが、胃酸に弱く生きて腸まで到達するのが難しいと言われており、生きたまま腸に届く「プロバイオティクス食品」も取り入れるのがおすすめです。また、最近では乳酸菌による保湿効果が報告され、美肌効果も注目されています。

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